オープントップバス

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オープントップバスは、開放感と眺望を確保するために屋根の一部または全部を取り払ったバスオープンカーの一種と考えられる。2階建てバスから改造された事例が多い。

概説

1920年代のレイランド・バスのN型2階建てバス(オープントップ)。イギリス動態保存されているもの。

1920年代まで、2階建てバスの多くは平屋根のバスの屋上にデッキと客席を設けたものであり、2階部分には元々屋根がつけられていなかった。これがオープントップバスの始まりである。現在でも一般バスの改造により製造されたものが大半である。

近年使用される例としては、眺望を売りにした貸切バス定期観光バスに使用されるのがもっぱらであり、その構造も昔ながらのデッキ構造であったり、純粋に屋根部分のみがない(雨の時などは幌がかぶせられる構造となっている)ものなど様々である。屋根がないため、温暖な地域においては路線バスに使用される例も散見される。

このほか、優勝パレードの際に選手が乗車する際に用いられたり、車両自体をイベントのアトラクションとして使用する事例も多く見られる。変わった使用例では、ダービーステークス(エプソムダービー)で仮設の客席代わりに用いられたこともあるという。

日本におけるオープントップバス

日本においては昭和40年代にはとバスがスーパーデラックスバスを改造したオープントップバスを運行していたが、2009年11月にドレクメーラー・メテオールを改造したオープントップバス「オー・ソラ・ミオ」を導入している(その後2012年には三菱ふそう・エアロキングを改造した車両も追加される)。

また、日の丸自動車興業ネオプラン・スカイライナーの改造車を導入(元々は東京都交通局観光路線バス(二階01系統)として使われていたものを購入後ドイツで改造)。「スカイバス東京」の名称で定期観光バスとして使用すると共に、車両の貸し出しと運行ノウハウの提供を全国各地にて行っている。

乗合路線としては、西日本鉄道西鉄)が2012年3月24日より福岡市日野自動車製、テクノアートリサーチデザインのオープントップバス「FUKUOKA OPEN TOP BUS」を運行開始している。これは改造車ではなく、最初からオープントップバスとして製造された車両である。

2011年3月より九州産交バス日野・レインボーRBを改造して阿蘇草千里と阿蘇中岳火口を結ぶシャトルバス阿蘇オープントップバス『そらめぐりん』」として運行していた。小型のオープントップバスが導入されたのは日本初であった。しかし、2012年3月31日に運行を終了している。

1998年には横浜市営バスが廃車直前の一般車(路線バス車両)をオープントップバスに改造し、地元プロ野球チームの横浜ベイスターズの優勝記念パレードに使用した。翌1999年には西鉄が同様の方法で改造したオープントップバスを福岡ダイエーホークスの優勝記念パレードに使用した。これらは一般客の乗用に使用されたことはない。

ギャラリー

関連項目