都営トロリーバス

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都営トロリーバス(1952年)

都営トロリーバス(とえいトロリーバス)は、東京都交通局が運営していた無軌条電車(トロリーバス)である。

目次

[編集] 概要

戦後の復興期、上野公園から今井と、山手線の外周を取り囲むような路線を運行していた。全線複線で、直流600V。

トロリーバスの場合は架線を敷設するだけであるため、路面電車よりも簡易に敷設でき、新時代の交通機関として期待されたが、大型バスの出現により採算が合わず廃止された。踏切通過の際にはトロリーポール(集電装置)を架線から外して、補助エンジンで駆動した。床下のモーターが浸水すると機能しなくなるため、風雨や積雪などには弱く、積雪時もアースの関係からタイヤチェーンを巻けず、タイヤチェーンを巻いた作業用自動車がバスの前に先行したりしていた。架線とトロリーポール保守、安全の観点から極力バック運転を行わなかった。都電よりも早く、東京の街から姿を消した。

[編集] 沿革

[編集] 営業所

次の2営業所・1派出所の体制で営業していた。

  • 今井無軌条電車自動車営業所 (東京都江戸川区西瑞江四丁目)
    現在は都営住宅と都営バスの折返場がある。
  • 戸山無軌条電車営業所 (東京都新宿区戸山三丁目)
    現在は勤労福祉会館。
  • 戸山無軌条電車営業所昭和町派出所 (東京都北区昭和町三丁目)
    現在は公園と区民センター。

[編集] 営業路線

  • 101:今井 - 亀戸九丁目 - 亀戸駅 - 亀戸四丁目 - 太平町三丁目 - 押上 - 業平橋 - 言問橋 - 浅草二丁目 - 浅草観音 - 中入谷 - 鶯谷駅 - 上野桜木 - 根津一丁目 - 上野公園
    • 現在は都営バスとして今井 - 亀戸駅間を亀26系統、亀戸駅 - 上野公園間を上26系統として運行している。
  • 102:池袋駅 - 南池袋三丁目 - 四谷三光町(現・伊勢丹前・廃止時停留所名は新宿追分) - 渋谷区役所前 - 渋谷駅東口・渋谷駅西口 - 大橋 - 中目黒 - 大鳥神社 - 大崎広小路 - 五反田駅 - 御殿山 - 品川駅
    • 現在は渋谷駅 - 池袋駅東口 - 東池袋四丁目間を都営バス池86系統、渋谷駅 - 大崎広小路間は東急バス渋41系統、五反田駅 - 御殿山 - 品川駅間を都営バス反96系統として運行している。
  • 103:池袋駅 - 豊島区役所前 - 西巣鴨 - 飛鳥山 - 王子駅 - 梶原 - 尾久駅 - 田端新町三丁目 - 新三河島駅 - 荒川区役所前 - 大関横丁 - 三ノ輪二丁目 - 泪橋 - 東向島三丁目 - 橘通り - 福神橋 - 亀戸四丁目 - 亀戸駅
  • 104:池袋駅 - 豊島区役所前 - 西巣鴨 - 飛鳥山 - 王子駅 - 梶原 - 尾久駅 - 田端新町三丁目 - 新三河島駅 - 荒川区役所前 - 三ノ輪二丁目 - 日本堤一丁目(現・吉原大門) - 浅草二丁目 - 浅草観音 - 浅草公園六区 - 浅草雷門
    • 現在は、都営バス草64系統として運行している。

[編集] 車両

6形式121両

  • 50型 1952年製造 20両
  • 100型 1953年製造 5両
  • 200型 1954 - 57年製造 39両
  • 250型 1958 - 62年製造 15両
  • 300型 1956 - 58年製造 34両
  • 350型 1959 - 62年製造 8両

50型は中国天津市への輸出用として製造されたが、朝鮮戦争の勃発により共産圏への電気機器の輸出が不可能となったため、都営トロリーバスで使用されることになった。

300型と350型は補助ディーゼルエンジンを搭載(踏切を通過するため)。

全車、シャーシーは日野ヂーゼル工業(現在の日野自動車)、ボディは富士自動車工業(現在の富士重工業)が製造した。

[編集] 関連項目