柔道一直線
| 柔道一直線 | |
|---|---|
| ジャンル | 柔道漫画 |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | 梶原一騎 |
| 作画 | 永島慎二→斎藤ゆずる |
| 出版社 | 少年画報社 |
| 掲載誌 | 週刊少年キング |
| 発表期間 | 1967年 - 1971年 |
| テレビドラマ | |
| 原作 | 原作:梶原一騎・作画:永島慎二/斎藤ゆずる |
| 制作 | 東映 |
| 放送局 | TBS |
| 放送期間 | 1969年6月22日 - 1971年4月4日 |
| 話数 | 全92話 |
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| ドラマ |
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関連項目
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『柔道一直線』(じゅうどういっちょくせん)は、原作:梶原一騎、作画:永島慎二・斎藤ゆずるによる日本の劇画漫画、および、それを原作としたテレビドラマ。『週刊少年キング』(少年画報社)誌上に1967年から1971年まで連載された。
目次 |
[編集] 解説
作品の時代背景は1968年のメキシコ五輪の前後に相当し、1972年のミュンヘン五輪を目指す日本勢を描いている。
梶原一騎が『巨人の星』、『侍ジャイアンツ』と『柔道讃歌』で親子を描いたのに対し、本作では『あしたのジョー』と同様、師弟の絆を描いている。しかし、作品自体は人物、ストーリーともに『巨人の星』の柔道版のようなもので、車周作と一条直也の師弟は星一徹と星飛雄馬の親子に似ている。ただし、梶原一騎の野球漫画はもともと格闘技的なので、この『柔道一直線』は『巨人の星』の世界を原型に戻した姿だとも言える。
[編集] あらすじ
主人公・一条直也の父親は1964年の東京五輪の柔道で敗れ、命を落とす。直也は車周作の指導のもと、「地獄車」、「海老車」などの技を駆使して外国人柔道家や日本のライバルたちと戦う。
最後は師匠・周作が直也に「地獄車からの脱皮」と新たな飛躍が必要と見て、敢えて敵の外国人柔道家に「地獄車攻略法」をさずける。直也は試合でも相手の誘いに乗らず、冷静に普通の投げ技で破り、最後は日本人のライバルを地獄車で下して優勝する。周作は負けを認め、直也の活躍がテレビ中継されている料理店で酒を飲みながら息を引き取る。
[編集] 登場人物
- 一条直也(演:桜木健一)
- 車周作(演:高松英郎)
- 嵐先生(演:牧冬吉)
- 高原ミキ(演:吉沢京子)
- 一条トメ(演:青木和子)
- 高原三平(演:藤江喜幸)
- 丸井円太郎(演:岩上正宏)
- 鶴田先生(演:名古屋章)
- タツマ(演:石井竜一)
- 風祭右京(演:佐々木剛)
- 結城真吾(演:近藤正臣)
- 大沢健二(演:石田信之)
- 桜丘高校柔道部主将、黒井キャプテン(演:神太郎)
- 桜丘高校柔道部二年生主将、吉本キャプテン(演:伊東昭夫)
- 香川先生(演:岸田森)
- 赤月旭(演:真山譲次)
- 城山大作(演:山本正明)
- 鷲尾(演:千葉真一)
- 鮫島三郎(演:田中正樹)
- 大豪寺虎男(演:保高正伸)
- 鬼丸雄介
- 力石竜(演:北村晃一)
- 鳴門三郎(演:倉田保昭)
- ロバート・クルス(演:マイク・コーンロイ)
- 時枝龍造(演:藤岡重慶)
- 野坂(演:中村文)
- かすみかおる(演:沢まき子)
- カンヌキ太郎
- 熊野太郎
- キラーマスク
- 小太郎
- サミー・ジャガー
- ジュードー・サタン
- ジム・ハタリ
- ナレーター(声:田中信夫)
- 黒江狼介(原作に登場)
- 右京真吾(原作に登場)
- アニマル児雷也(原作に登場)
[編集] 単行本
- 少年画報社キングコミックス版 全13巻
- サンケイ出版梶原一騎傑作全集版 全10巻
- 講談社コミックススペシャル版 全8巻
- 光文社版 全7巻(当初全8巻の予定だったが、黒江狼介絡みのエピソードをカットしたので全7巻になった)
- ネコ・パブリッシング版 全7巻(唯一、外伝3編と大完結編を収録したコミックス)
なお作中、大豪寺がアメリカン・スクールに殴りこむ場面で、三人目の対戦相手と戦う際に、猪木・アリ戦を先取りしていたかのような描写が見られる。
[編集] テレビドラマ版
1969年6月22日から1971年4月4日までTBS系列で毎週日曜日午後7時から30分間放送された。東映制作のテレビ映画。全92話。大ブームとなった「スポ根ドラマ」の端緒となった人気ドラマであり、アクションシーンの特殊効果は後に一部の同じスタッフで制作される『仮面ライダー』のアクションにつながる事となる。オープニングで投げられた人物の髪形が途中で変わっている。近藤正臣がピアノの鍵盤の上に跳びあがって、足で「ねこふんじゃった」を演奏した場面は有名。これがいかに難しいか、柳田理科雄が『空想非科学大全』で検証している。
前番組の『妖術武芸帳』が低視聴率により1クールで打ち切りとなったが、東映とTBSが半年で契約していたため、当時ヒットしていた『巨人の星』を意識して、穴埋め企画として同じ梶原一騎作品である本作が選ばれた。アニメ制作会社の東京ムービーが映像化権を取得していたが、東映の渡邊亮徳が梶原を口説いたことで東映での映像化が実現した[1][2]。準備期間はわずか2ヶ月と限られていたため、脚本の佐々木守は呼ばれてすぐに脚本を書くように頼まれ、柔道のことを全く知らない佐々木は柔道の解説本とルールブックを手に旅館にカンヅメになり、翌日までに2話分を書くという逼迫したスケジュールであった[1]。穴埋め番組で、当初は13話ほどの放映予定終了するはずであったが、平均視聴率は23%にまでになり、人気が高かったため放送期間は延長。2年に渡って放映され、主演した桜木健一とヒロインを演じた吉沢京子の出世作になった[3]。
先述の通り高視聴率をマークした番組だったが、企画を担当した平山亨によると、制作現場は常に赤字で、東映の会社上層部からは問題視されていた。だが東映動画では似たような状況でも、キャラクター商品の版権料でカバーできていることを知り「ならばロボットのようなキャラクターが根性物をやったら受けるはずだ」というアイデアを着想。これが後の『がんばれ!!ロボコン』へと発展していく。
[編集] スタッフ
- 企画:平山亨、斉藤頼照、橋本洋二
- 脚本:佐々木守、上原正三、雪室俊一、高橋辰雄、細川すみ
- 音楽:みぞかみひでお
- 撮影:坪井誠、加藤弘章、柿田勇、瀬尾脩、高梨昇
- 照明:鈴木勝政、山本辰雄、小林恒雄、安井績
- 美術:北郷久典、真川豊
- 編集:成島一城、香園稔、大橋四郎
- 記録:浦島邦江、小貫繁子、松丸春代、藤沢すみ子、当摩浩子、椎塚二三、浅附明子ほか
- 助監督:館野彰、大櫛敬介、杉野清史、長石多可男、植田泰治ほか
- 衣裳:東京衣裳
- スタントマン:中牟田了、ジャパンアクションクラブ
- 擬斗:清見晃一、高橋一俊
- 進行:佐久間正光、水谷和彦、伊東暉雄
- 制作担当:内田有作、佐藤忠信
- 録音:飛行館スタジオ→映広音響(太田克己)
- 現像:東映化工
- 柔道監修:七段・木村政彦
- 衣裳提供:六三四堂
- 監督:小林恒夫、富田義治、折田至、奥中惇夫、田口勝彦、山田稔、近藤一美
[編集] 主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ&エンディングテーマ「柔道一直線」
- エンディングテーマ「君よ、泣かないで」
- 挿入歌「男だったら」
- 作詞:丹古晴巳 / 作曲:井上かつお / 編曲:湯野カオル / 歌:黒木憲
- 挿入歌「柔道小唄」
- 作詞:田中守 / 作曲・編曲:林一 / 歌:桜木健一
- 挿入歌「一人ぼっちの海辺」
- 作詞:臼井ひさし / 作曲・編曲:林一 / 歌:桜木健一
- 挿入歌「友情の星」
- 作詞:臼井ひさし / 作曲・編曲:林一 / 歌:桜木健一
[編集] 放映リスト
- カッコいいぞ 地獄車
- 地獄車の弟子
- 鬼車・悪魔車・涙車
- 直也 まんじ車
- 突風 赤月車
- ばく進 破れ車
- 必殺 二段車
- 鬼車 火炎車
- 直也 破門車
- 決闘 竜虎車
- 直也 泣き虫波車
- 烈風 海老車
- 鮮血 車翻し
- 剛道にぶち当たれ
- 大豪寺をぶっとばせ
- 剣道の鬼をぶち破れ!
- 赤月旭を投げとばせ!
- 勝て! 勝て! 勝て!
- 燃えろ不死鳥
- かんぬき相撲に勝て!
- 赤マスクをはぎとれ!
- クサリ棒を打ち破れ
- くたばれ! 大豪寺
- ジュードー・サタンをうて!
- ジャガー投げに挑戦しろ!
- メガトン投げを破れ!
- 車周作勝負しろ!
- 怪童! 熊野太郎
- 逆転! 二段投げ!
- 必殺! 空中二段投げ
- 黒人ボクサー サミー・ジャガー
- 恐怖のブラック・パンチ
- 決闘すすきが原
- 第二柔道部の竜
- 二段投げ対岩石崩し
- 男涙の二段投げ!
- 友情の片腕勝負
- 大技 恐山
- 直也と竜と風祭
- さらば鬼車
- 荒鷲よはばたけ!-高校とはなにか-
- 地獄をとびこえろ!-己れに勝つとはなにか-
- 必殺技フェニックス-敵に勝つとはなにか-
- 右京、おれと勝負だ!-柔らの道とはなにか-
- 火の鳥よ翼をもやせ-師とはなにか-
- 鬼の柔道-柔よく剛を制すとは-
- 一人荒野に立て-集中力とはなにか-
- 竜虎の死斗-戦いとはなにか-
- 必殺馬上がえし!-心の友とはなにか-
- 大豪寺虎男参上-初心にかえるとは-
- 行け! 友よ-男らしさとはなにか-
- さあ来い! 大豪寺-カッコいいとはなにか-
- 恐怖の地獄車-勝負の道とはなにか-
- 桜丘黒帯ファイブ-チームワークとはなにか-
- 車返し、柔道スワン-卑怯者とはなにか-
- 決斗・鷹羽高シャーク-責任とはなにか-
- 大技・陸奥のハリケーン-男と男の友情とはなにか-
- 激突! 泣くなミキッペ-男と女の友情とはなにか-
- 闘魂柔道ダブルヘッダー-真の団結とはなにか-
- 決戦、赤月へUターン-親子とはなにか-
- 必殺技・飛龍へキックオフ-師弟愛とはなにか-
- 決戦前夜・柔道ジャンボリー-青春とはなにか-
- 勝負・黒帯ファイト-ライバルとはなにか-
- 爆発! 柔道メート-助けあいとはなにか-
- 地獄車、回転レシーブ-真の勝利とはなにか-
- 大噴火投げにアタック-根性とはなにか-
- 真空投げハイジャンプ-敗者とはなにか-
- 鬼車と講道館-自信とはなにか-
- おれの柔道・君の柔道-男の別れとはなにか-
- 鬼車一直線-男の道とはなにか-
- 柔道部除名?-孤独とはなにか-
- 車周作おれと勝負!-まことの師弟とはなにか-
- 地獄への道-己の道とはなにか-
- 柔道部解散?-高校柔道部とはなにか-
- 戦いの今日-クラブ活動とはなにか-
- 必殺技・天地渦巻-闘う心とはなにか-
- 真空投げ宙返り-柔らかい心とはなにか-
- 破れ! 大噴火投げ-敵を知るとはなにか-
- 開眼! 真空二段投げ-闘士とはなにか-
- 必殺技・まんじ崩し-協同生活とはなにか-
- 真捨身山彦に勝て-忍耐とはなにか-
- 恐怖さそり落し-規則とはなにか-
- 逆転・ジャンボ投げ-人の和とはなにか-
- 哀しき春の旅-闘う心とはなにか-
- 桜丘 NO.1-男の勝負とはなにか-
- 決戦! 吹雪峠-男の意地とはなにか-
- 一条君らしい一条君-闘志とはなにか-
- 爆発! 一直線投げ-まことの父とはなにか-
- 全国選手権大会開かる-個人とはなにか-
- 狼の目の涙-男のさびしさとはなにか-
- 君は勝ち抜けるか-大人になるとはなにか-
- この長い柔の道-一直線とはなにか-
[編集] 劇場版
- 柔道一直線(1970年7月19日公開)
- 第18話のブローアップ版。
- 東映まんがまつりの一編として上映。同時上映は『海底3万マイル』『タイガーマスク ふく面リーグ戦』『ひみつのアッコちゃん 涙の回転レシーブ』『もーれつア太郎 ニャロメの子守歌』の4本。
[編集] 備考
- 本放送開始前の1969年6月15日には「前夜祭」が放送された。
- 1970年7月19日は「オールスターゲーム・第2戦」中継(19:00 - 21:26)のため、19:30の『サインはV』、20:00の『ビッグ・プレゼント'70』、21:00の『女房タブー集』と共に休止になった。
[編集] 主な技
- 地獄車
- 新地獄車
- 地獄車回転レシーブ
- 車返し
- フェニックス
- 二段投げ
- ライナー投げ
- 海老車
- 天地渦巻き返し
- 飛龍
- 真空投げ
- 十字不知火
- 真捨身山彦
- ジャンボ投げ
- 卍崩し
- 大噴火投げ
- 岩石崩し
- さそり落とし
- 空中二段投げ
- 新二段投げ
[編集] 映像ソフト化
- 2006年9月21日~2007年10月21日にかけて全話収録のDVD-BOX(全3集)が東映ビデオより発売された。
- 劇場版が「柔道一直線 DVD-BOX 2」(2007年6月21日発売)の映像特典や、「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」(2007年12月7日発売)及び、「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.1」(2009年10月21日発売)に収録されている。
[編集] エピソード
- この「地獄車」という必殺技は後の作品『仮面ライダーX』の「真空地獄車」に発展する。
- 斉藤仁(1984年ロサンゼルスオリンピック、1988年ソウルオリンピック柔道金メダリスト)が、若き日に『柔道一直線』に夢中になって柔道を始めたことを語っており、それをきっかけに斉藤と桜木の親交が出来た。
- 2008年11月放送のドラマ『パンダが町にやってくる』(毎日放送制作・TBS系ひるドラ)で、桜木健一と吉沢京子が『柔道一直線』以来の共演を果たした。桜木の役は柔道場の道場主であり、柔道一直線のその後を示唆する内容であった。
- 著名人で影響された人物も多く、本作を観て柔道を始めた京本政樹は黒帯まで取得した。バレーボール選手の川合俊一は小学生の時に遊びで「二段投げ」に挑戦し成功させた逸話がある。大相撲の元大関・霧島は子供の頃に本作を見て足腰を鍛えるために鉄下駄を履いていた挿話を語っている。プロレスラーの武藤敬司も本作の影響で柔道を始めた事を語っている。
[編集] ロケ場所
拓殖大学第一高等学校(当時は東京都小平市・花小金井駅前)の柔道場・音楽室などを使用した。
この後のいわゆる「青春ドラマ」も同じところで製作の予定であったが、学校側が生徒などの反響を考慮しお断りをした。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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