永島慎二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
永島 慎二
本名 永島 眞一
生誕 1937年7月8日
東京都
死没 2005年6月10日(満67歳没)
東京都
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1952年 - 1980年代
ジャンル 劇画
代表作 フーテン
『漫画家残酷物語』
柔道一直線』(原作:梶原一騎) 他
受賞 第17回小学館漫画賞1972年
第3回日本漫画家協会賞優秀賞(1974年
テンプレートを表示

永島 慎二(ながしま しんじ、1937年7月8日 - 2005年6月10日)は、日本漫画家。本名は永島 眞一(または真一、ながしま しんいち)。東京都出身。本名は、眞一だが、出版社のミスで慎二となりその後は慎二を使用。

長男はギタリスト永島志基

目次

[編集] 生涯

中学生時代から漫画家になることを決意し、中学校中退後、新聞配達や豆腐売りの仕事をしながら漫画を描き、1952年、『さんしょのピリちゃん』で漫画家デビュー。

トキワ荘』に出入りするようになり手塚治虫の面識を得て、手塚のアシスタントとなる。のち、独立して杉村篤(当時の筆名はコンタロー)、石川球太深井国(当時の筆名は深井ヒロー)らと「むさしのプロダクション」を結成。

その後、同じ国分寺に住まっていた、辰巳ヨシヒロさいとう・たかをや「劇画工房」のメンバーと交際。「劇画工房」分裂後は「さいとうプロダクション」に入社し、絵柄が劇画風に変わる。また、新宿でフーテン生活を経験。

1961年に発表した『漫画家残酷物語』は、漫画業界の裏側に迫った作品で、永島の出世作となった。COMガロなどの漫画誌に数々の作品を発表し、独特の画風で“青年漫画の教祖”と呼ばれるようになった。また、1964年から1966年までは虫プロダクションに所属しており、テレビアニメ『ジャングル大帝』などで主に演出を担当した。

1972年、『花いちもんめ』ほかにより、第17回(昭和47年度)小学館漫画賞受賞。 1974年、『漫画のおべんとう箱』により、第3回(昭和49年度)日本漫画家協会賞優秀賞受賞。

80年代以降、漫画家としては半隠居状態だった。

2005年6月10日、慢性心不全のため死去。享年67。長年糖尿病を患っていて、00年からは人工透析を受けていた。

1970年前後に活動した日本のロックバンドはっぴいえんどの作品の世界観に大きく影響を与えている。

[編集] 評価

2003年放送の「BSマンガ夜話」において「漫画家残酷物語」が取り上げられ、いしかわじゅん夏目房之介らにより評されている。同番組によれば、永島は貸本劇画や『COM』などにおいて漫画を自己表現として描き、同時代の青少年読者にとっては太宰治的な影響力を持ったという。また、作家の間でも一目置かれる存在で、手塚治虫をオマージュしつつもスタイリッシュな絵柄は後の漫画史においても影響力を持ち、モブシーンの中の群集を無人格に描いたり(いしかわじゅんによる)、空虚な心理を表現する為にキャラクターの目を白目にする(夏目房之介による)などの手法は永島がはじめたという。また、絵の修行の為にアメリカに渡った事もあり(その際に連載途中であった「柔道一直線」の執筆を途中放棄する形となっている)、80年代以降は挿絵の仕事が多くなる。好きなキャラクターはピエロだった。

同時代に『ガロ』で作品を発表したつげ義春と年齢が同じであり、研究者の間では何かと比較される事が多く、一時期つげが永島の絵に影響を受けていたとする説がある(いしかわによる)。

[編集] 主な作品

[編集] 主な単行本リスト

  • ひまわりキッド(1953年、中村書店
  • 三日月童子(1954年、太平洋文庫
  • なぞの白仮面(1954年、若木書房
  • 愛犬タロ(1954年、若木書房)
  • 道中双六(1955年、若木書房)
  • 丹兵エ行状記(1955年、若木書房)
  • コロの物語(1958年、鈴木出版
  • 三人の暗殺者(1958年、つばめ出版
  • ひな子ちゃん・旅路(1958年、島村出版
  • 少女マリ(1961年、若木書房)
  • 港野郎に気をつけろ!(1961年、東京トップ社
  • 死人作り(1962年、東京トップ社)
  • 狼城(1963年、東京トップ社)
  • 殺し屋人別帳(1967年、東考社
  • 漫画家残酷物語 全3巻(1967年、朝日ソノラマ
  • 人間劇場(1968年、朝日ソノラマ)
  • 首(1968年、朝日ソノラマ)
  • 源太とおっかあ(1968年、朝日ソノラマ)
  • 愛と死の詩(1968年、朝日ソノラマ)
  • 青春裁判(1968年、虫コミックス虫プロ
  • 挑戦者AAA(1968年、少年画報社)
  • 柔道一直線 全11巻(1968年、少年画報社)
  • 風っ子(1971年、青林堂
  • フーテン(1972年、青林堂)
  • 四畳半の物語(1973年、朝日ソノラマ)
  • はだしのブン 全2巻(1973年、朝日ソノラマ)
  • うらしま(1973年、朝日ソノラマ)
  • 東京最後の日(1973年、朝日ソノラマ)
  • まんが公園(1973年、朝日ソノラマ)
  • 漫画のおべんとう箱(1973年、青林堂)
  • 若者たち(1973年、双葉社
  • 旅人くん(1975年、インタナル出版
  • そのばしのぎの犯罪 全2巻(1977年、青林堂)
  • 花いちもんめ(1978年、青林堂)
  • 少年期たち(1978年、朝日ソノラマ)
  • サトコは町の子(1978年、翠楊社
  • リリィのブルース(1979年、青林堂)
  • 独りくん 全2巻(1980年、オハヨー出版

[編集] エッセイ

  • 永島慎二共和国(1981年、大和書房
  • 真夜中のせんたく(1983年、創樹社美術出版)
  • 阿佐谷界隈怪人ぐらいだあ(1984年、旺文社

[編集] 映像化作品

テレビドラマ

映画

[編集] 弟子

[編集] その他

  • 藤子不二雄の自伝的漫画『愛…しりそめし頃に…』の3巻「おそるべき新人」で新人時代の永島が描かれている。
  • 桜井昌一『ぼくは劇画の仕掛人だった』 - 「劇画工房」メンバーとの交際時を中心とした、永島の様々なエピソードが描かれている。
個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語