旱魃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

旱魃(かんばつ)とは、が降らないなどの原因である地域に起こる長期間の水不足の状態である。は「ひでり」、は「ひでりの神」の意味である。いずれも常用漢字ではないため干ばつと代用表記する場合がある。

旱魃の被害を総じて旱害(かんがい)と呼ぶ。干害とも書き、これは旱害の書き換え語でもある(従前から存在する同音同義語であり、新しい表記ではない)。

旱魃はその地域の水資源の存在量と人間の水需要がアンバランスになることによって発生するため、純粋な物理現象とはいえない。

定義と分類[編集]

旱魃の定義は関係する学問領域によってそれぞれ定義されており、以下のものが代表的である。

気象学的旱魃
乾燥気象が、深刻な水文のアンバランスを引き起こすほどある地域で続くこと。
気候学的旱魃
平均降水量などが年間・月間などの同期間内で、非常に少なくなっていること。
農業的旱魃
穀物生産や畜産に悪影響を及ぼすような降雨量の不足。
水文的旱魃
河川貯水池帯水層土壌における平均以下の水量が一定期間継続すること。

旱魃の影響[編集]

旱魃によってその地域の環境、経済、社会に様々な影響が発生する。一般的には次のような事象が起こる。

  • 自然火災山火事など)
  • 農作物・狩猟・果物などの収穫減少
  • 河川の水量の減少が漁業に悪影響を及ぼすこともある
  • 避難民、移住者の発生
  • 社会不安
  • 戦争
  • 飢饉(飢餓)
  • 疫病
  • 砂漠化

これらの問題は、外部資源への依存率の増大や残された水資源の品質(汚染状態)など様々な要因が複雑に絡みあって発生する。その国のインフラの整備状況によって旱魃の影響(とくに飢餓)が甚大になることも、あるいは軽減されることもある。

大規模な旱魃[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]