ペレットストーブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ペレットストーブ(pellet stove)とは木質ペレット燃料とするストーブのことである。スウェーデンなど北欧に製造メーカーがあり欧米各国で普及していたが、日本国内でも1990年代後半頃から製造を試みる中小メーカーが現れ普及しつつある。間伐材の利用促進や非化石燃料を用いることで地球温暖化対策に貢献するなどの環境問題から注目されるとともに、灯油小売価格の高騰などの追い風もあり普及しつつある。

[編集] 特徴

煙突が必要な従来型のダルマ型、小判型ストーブもあるが、ペレット自動供給装置付きのFF(Forced draft balanced Flue stove)式(煙突を屋外に設置し、排気や吸気を行う方式)ファンヒーターも存在する。燃えかすや灰がほとんどでないため、日々の掃除はほぼ不要である。機器が大きいこと、火力が強く微妙な火力調整が苦手なことが欠点であり、日本の都市部の住宅にはあまり使われないが最近少数だが都市部でも段々使われるようになったり、販売店や専門店では原油が100ドル最高値に近づこうとした際に問い合わせや見積もり依頼が相次いでいる。また少数ではあるがペレットストーブの購入者に助成金あるいは補助金を設ける自治体が存在する。

概観は薪ストーブと酷似したものが多いが、薪と木質ペレットとでは燃料としての性質が違うため、内部構造はかなり異なる。薪ストーブと比べると火力調整や燃料供給がたやすく煙もほとんど出ないために、都市部での利用が可能であるというメリットがある。デメリットとして、灯油よりも燃料コストが若干多くかかることやほとんどの製品で補助電源の必要であること(送風、排気、燃料供給、温度調節などのため)が挙げられる。

[編集] 補足

  • 日本国内では1970年代のオイルショック時にペレットストーブの輸入や製造が急増したが、その後原油価格が安定すると需要がほとんどなくなった。しかし環境意識の高まりから再びペレットストーブが着目され、1990年代後半から少しずつ需要が増えている。このエコロジー志向のストーブの運転には燃料の木質ペレットが不可欠だが、国内で3箇所にまで減少していた木質ペレットの製造工場もここ数年で急増している。行政の里山に関する環境意識がとくに高い岩手県長野県の市町村のなかには、早い段階から積極的に木質ペレットストーブの利用を進めているところがある。
  • ヨーロッパのほぼ全域や北米などで広く使用されている。北欧諸国のほかにイタリア、カナダ、アメリカなどでも大手メーカーが製造販売し、日本にも輸入されている。

[編集] 外部リンク

他の言語