カイウサギ

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カイウサギ
Pet rabbit white 2009.JPG
ペットのカイウサギ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウサギ目 Lagomorpha
: ウサギ科 Leporidae
: アナウサギ属 Oryctolagus
: アナウサギ O. cuniculus
階級なし : カイウサギ
和名
カイウサギ(飼兎)
英名
Domestic Rabbit

カイウサギ(飼兎)は、ウサギの1種アナウサギ Oryctolagus cuniculus を原種とする家畜である。家庭で飼育するもの(もっぱらペット)はイエウサギ(家兎)とも呼ぶ。

はアナウサギと同じ Oryctolagus cuniculus で、一部の主要な家畜のように、かつて別種として別の学名が使われていたこともない。

毛用・肉用・愛玩用(ペット)に飼養されている。

品種[編集]

ネザーランド・ドワーフ
ネザーランド・ドワーフ
短毛で小型のウサギ。好奇心が強く活発で、人にあまり馴れない個体と友好的な個体がある。ドワーフ (dwarf) とは、「小さな妖精」の意味がある。一般的には「ピーターラビットのモデル」として人気が高い(実際にはピーターラビットはこの品種が作られる以前に誕生しており、ピーターが巣穴で生活したりしているなど生態のモデルは野生のアナウサギをもとにしている)。また、ペットショップ等で「ネザーランド」「ピーターラビット」等の品種として売られているウサギは、ほとんどがこのネザーランド・ドワーフの雑種である。
ロップイヤー
主な品種:ホーランド・ロップ、アメリカンファジー・ロップ、イングリッシュ・ロップ、フレンチ・ロップ
ロップイヤー
耳が非常に大きく垂れているのが特徴で、「イングリッシュ」のように、本来は中型のウサギであるが、人為的に品種改良された「ホーランド」や長毛種の「アメリカンファジー」のように小型になっているものが多い。他の品種と比べて顔が丸く愛嬌があり、性格は非常におとなしく、人にもよく懐くので、ペットとして人気が高い。
ドワーフホト
ドワーフホト
目の周りに特徴のある綺麗なアイラインを持つ小型のウサギ。ネザーランドドワーフが元になっている。性格もネザーランドドワーフに近いが、原産地は西欧でアジアでは珍しい種類。
レッキスミニレッキス
ミニレッキス
短毛種だが毛の密度が濃く、毛皮の質が非常によいために毛皮にも使われる中型のウサギ。性格は穏やかで人懐っこいので、人とも一緒に遊ぶ。小型に品種改良されたものは「ミニレッキス」と呼ばれている。
アンゴラ
主な品種:イングリッシュアンゴラ、フレンチアンゴラ、サテンアンゴラ、ジャイアントアンゴラ
イングリッシュアンゴラ
本来は被毛を利用するために生み出された長毛種。非常におとなしい性格で我慢強く、人形のように動かない個体が多い。
日本アンゴラ種は、日本で独自に改良された品種である。(独)家畜改良センター茨城牧場・長野支場において家畜遺伝資源の維持を目的として飼育(生体維持)されていたが、平成18年度から凍結受精卵新規導入による血統維持となり、現在、生体の飼育はされていない[1]。しかし、その血統は、神戸市立六甲山牧場に受け継がれており、生体を見ることが可能である。また、販売も行われている[2]
ジャージーウーリー
小型の長毛種。おとなしい性格なので、ペットとしては非常に飼いやすい。ウサギの中でも1980年代に作られた比較的新しい品種で、ブリーダーがアメリカニュージャージー州出身の為この名称となった。
ジャパニーズホワイト
ジャパニーズホワイト
(トルコ人のウサギみくじ)
日本白色種とも呼ばれ、日本で古くから飼われていた中型の品種。日本では実験用として最も多く利用される。アルビノと呼ばれる色素欠乏症の目の赤い個体が多い。日本人の紅白信仰も手伝いウサギのイメージとして白い体に赤い目が一般的と思われていることが多い。個体によっては高価。日本白色種(大型、中型、小型)は(独)家畜改良センター茨城牧場・長野支場において家畜遺伝資源の維持を目的として飼育されている[1]
フレミッシュジャイアント
フレミッシュ・ジャイアント
他のペット用品種がアナウサギ系統の改良によるものが多いのに対し、ノウサギ(ヘアhare)を原種としてを品種改良された。ウサギの中では非常に大きなサイズの品種で、人形のようにおとなしい。大きな体に加え、最大 7–8 kg 近くまで体重が増える。同様の大型種としては、本来食肉用に作られた「ニュージーランド」、大型でも活発な性格の「チェッカードジャイアント」、ノウサギの性格を残した頭のよい「ベルジャンヘア」等がある。
ヒマラヤン
目は赤く、前足後足の先、耳、鼻、尻尾が黒色、他の所は全身白色。体重、約 1.5–2 kg でヒマラヤ地方(アジア)原産でイギリスでペット用に改良。
ダッチ
鼻のまわりからおでこと首から前足が白い毛で、目のまわりと耳と背中から腰と後ろ足などの部分は黒い毛でパンダ柄になっており、別名パンダウサギとも呼ばれる。オランダ原産。
ライオンラビット
顔のまわりに、ライオンのたてがみのような長い毛があるのが特徴で、小型のドワーフ種から改良された。ドイツ原産。立ち耳のライオンドワーフ、垂れ耳のライオンロップなどがある。

他にも様々な改良品種がある。日本で「ミニウサギ」として流通しているものは、ブリーダー、ペットショップが売買の便宜上に付けた名前であって、ミニウサギという品種はない。

日本の飼育史[編集]

日本における飼育の始まりは、欧州等を原産とするアナウサギを改良して近世以降に輸入・飼育されるようになったものであるとされる。移入された時期は天文年間16世紀前半)で、オランダ人がペットとして日本へ連れて来たと伝えられているが、正確な移入時期と経緯はまだ確定されていない。

江戸時代中期には、ウサギを飼うことはある程度普及しており、人見必大著『本朝食鑑』では体毛が白色で赤い目をしたウサギが飼育され、人によく馴れることが書かれている。また、小野蘭山著『本草綱目啓蒙』や山本亡羊著『百品考』などには、ウサギが家で飼育されていることが書かれている[3]喜多川歌麿浮世絵浮世七ツ目合』にはペットとして飼われているウサギが描かれている。当時、ペットのウサギは高価だったため裕福な商人などが飼っていた[4]

明治になると軍需のための食肉毛皮需要によりウサギ飼育が非常に盛んになり、1872年に在来と外国の混血から生まれた更紗模様のある種雄は200–600円(現在の価値で約190~560万円)で売られ、種付けは2–3円(現在の価値で約19000~28000円)/回であった。子ウサギはコロと呼ばれ10円(現在価値約90万円)以上した(ウサギバブル。『風俗画報』310号 明治38年2月10日 在三河安城、久永章武による)。このため1873年東京府(現・東京都)布達、兎取締ノ儀(1876年改正、兎取締規則)で頭数の届出、1羽1円の税金、無届1羽につき月2円の納入とされ、1879年に廃止されるまで続いた。また、東京府は1876年1月に『「兎会集会」禁止条例』を発布し大人数で集まりウサギを競売することを禁止したものの、法の目をかいくぐり、密かに闇取引が行われているところもあった[5]、という。こうした規制の背景には空前のウサギ・ブームにより販売や飼育に手を出し、やがては破産する者が現れ、また奸商(不正な手段で利益を得ようとする悪徳商人)や、ウサギの毛色が珍しい程、高値になることから白毛の色を柿色に染めるなどして金儲けする輩も出現[6]。更にウサギの売却価格をめぐり親子がもめてる間にウサギが突然死したため喧嘩になり殺人事件に発展する[7]などの社会問題にまで発展したためだった。太平洋戦争中、日本はアンゴラウサギの飼育頭数が世界一になったことがあるが、これは食糧の確保及び兵士の防寒着を作るために飼育が奨励されたためである。

日本の白い体毛・赤い目という特徴を持つウサギは「日本白色種」という品種で、明治の頃にニュージーランドホワイト種から作られた。小学校などでの飼育もこの頃から昭和にかけて広まりをみせた。このウサギは近年では「ジャパニーズホワイト」とも呼ばれている。

20世紀末ころより、ウサギの脂質代謝や冠動脈の動脈硬化病変の発生部位や病変心機能がヒトと似ていることから、病態医化学の研究のための研究のため国からも助成金が支出され研究改良が続けれられている。

ペットの飼育[編集]

Rabbits 3 Jun 2003.jpg

イエウサギ(ペット用)として品種改良されたウサギは比較的飼育が簡単で、鳴き声が小さく(声帯がないため基本的には鳴かない)、人に慣れるといった特性を有し、一般家庭での飼育ができる。飼育方法と注意点は後述する。

ペットウサギは体温調節が難しいため、屋内で飼うことが必須。直射日光の当たる屋外飼いは気温、体温が上がりすぎて死を招く。かつて農家などで飼われていた名残りで、俗にウサギ小屋と呼ばれるような小さなケージで飼うことも可能ではある。しかし、運動不足や食欲低下、ストレスを招き、早死にさせないためにも、サークルで囲った専用の飛び回れる十分なスペースを設けることが望ましい。サークル飼いができずやむをえずケージ飼いをする際の注意点については後述。

抱かれることに慣れていないウサギは、安易に抱くとウサギが抱きかかえられることに恐怖心を持って本能的に暴れ出し、落下する場合がある。

ウサギの骨はもろく、数十cmの高さからでも骨折する危険があり、ウサギの骨折は回復困難である。正しいウサギの抱き方は、犬猫同様に片手で身体全体を抱え、もう一方の手でお尻を支える。ウサギの耳には神経が集中しており、生きているウサギの耳を持つ持ち方は、ウサギに苦痛を与える行為とされる[8][9]。(耳を持つのは、狩猟や食肉用に殺したウサギを扱う場合である。)

食餌[編集]

コエンドロの葉を食べるウサギ

ペット / 飼いウサギは新鮮な水、干し草(チモシーオーツ等)と生野菜を主食とし、固形ペレットは補助食用として与えるのが望ましい。干し草は消化器官や胃腸の働きを助け毛玉症や胃腸内鬱滞などにかかりにくくする他、不正咬合の予防にもなるためウサギにとって不可欠である。干し草は24時間食べ放題にし不定期に食せる状態にする。生野菜はよく洗い水気を切ったものを与える。野菜の種類によっては毒性のあるものや高糖分のものもある。毎日濃緑色あるいは濃黄色の野菜の中で異なる3–5種類を選ぶ。

ウサギの食糞行為は、正常な行為であり、新鮮であれば問題ない。

与えてよい野菜[編集]

アルファルファの芽、バジルビーツの若葉、ブロッコリー芽キャベツニンジンの葉、コエンドロの葉、コラードの若葉、エンダイブパセリドクダミ、パクチ、コスチャ、ケールキャベツの外側の葉、キイチゴの葉、カモジグサ類、シバムギ、エンドウのさや(エンドウではない)、びわの葉、カボチャの葉、タンポポの葉、カブの葉、アスパラガス小松菜クローバーミントの葉、マスタードグリーン、オクラの葉、ペパーミントの葉、ピーマンパプリカ(赤、黄、緑)、ラズベリーの葉、スクワッシュ、ズッキーニ、バターナッツ、カボチャロメインレタスなど。

絵本アニメに登場するウサギはニンジンが好物として描かれることが多く、事実ニンジンの根はよく食べるが、高糖分なので時々与える程度にする。キャベツはガスを溜めるのであまり与え過ぎないほうがよい。

与えてよい果物[編集]

リンゴブラックベリーブルーベリーパイナップルメロンパパイヤモモプラムナシラズベリーイチゴバナナなど。果物は基本的に高糖分なので普段は与えず病気のときなどに与えるとよい。

毒性のある野菜[編集]

アボカド、タマネギ、ニンニク、ショウガ、ホウレンソウ、チョコは中毒症状を引き起こす。

ケージ飼いとサークル飼い[編集]

ハンドメイドのラビットケージ

ケージ飼いでは運動不足や食欲低下、ストレスを招くため、サークルで囲った専用の飛び回れる十分なスペースを設けることが望ましい。ケージ飼いをするしかやむを得ない場合は、最低背伸びできる十分な高さがあり、横は十分に伸びて寝そべることができる、最小でも体長3倍程度の広さのあるものを選ぶことが必要。ケージ飼いの際は、毎日必ずケージから出して広い場所で最低1–2時間以上は飛び回り運動できる時間を与えるなどの配慮が望ましい。

サークルは、犬用など高さ70 cm以上あるものが望ましい。ウサギのジャンプ力は驚くべきもので 1 m は軽くジャンプする個体も多いため、個体に合わせ安全性が確保できる高さのあるものを選ぶことが望ましい。サークルは8–10パネル続きのもの、もしくは2つのサークルをつなぎあわせるなどしてできる限り広い範囲で囲い走り回れるスペースを確保したい。床の汚れ、傷防止のためにラグ等を敷くと良い。サークル内には清潔な水、トイレ(猫用のリッターボックスに干し草を入れたもの)、24時間十分に食せる干し草、かじったり、掘ったりできる無着色の安全なおもちゃをいくつか入れることも忘れてはならない。大きなスペースを囲えない場合は、ケージ飼い同様に1日最低1–2時間以上室内に解放し、広い場所で運動できる時間を設ける配慮が望ましい。

健康管理[編集]

専用フード(ペレット)や生野菜等の食餌以外に消化作用に大量の繊維質を必要とするため、牧草(ペット店で市販の干し草:チモシーオーツ)は24時間食べ放題の状態にする必要がある。牧草を食すことで胃腸が常に動いている状態になるため、胃腸内鬱滞や毛玉症などの病気予防になり、お腹からガスを逃がす働きがある。また歯が常に伸びるウサギに多い不正交合の予防にもつながることから牧草と生野菜をウサギの主食として扱い、ペレットは補助食として扱う。その他に新鮮な水が必要。

健康管理は毎日の掃除、運動、飼い主との交流時間以外に定期的な爪切りや毎日の健康チェックを行う。最低年間2回は、ウサギの専門獣医師による定期検診を行うこと(犬猫病院ではウサギを診られない医師が多いためウサギの専門獣医師を探す必要がある)。5歳以上で高齢になるため、5歳以上になったら定期検診時に年1回はレントゲンと血液検査をし健康状態を把握することが望ましい。

イヌやネコを飼うときの注意と同様、人間とは違って一度に複数個体が生まれるのが通常であることを考え、繁殖計画がないのであれば、雄雌を共に生活させないなどの注意をすること。去勢手術を行う場合は満1歳以上が好ましい。去勢によって無計画妊娠を防ぐ以外にウサギの健康状態を保つのに有効という考え方もある。イヌやネコの場合と同様に、去勢した個体は高齢になったときの子宮癌や睾丸の癌予防の効果が期待でき、スプレイ等の行為も軽減されることが多い。

単独飼いと多匹飼い[編集]

グルーミングしあうウサギ(奥)

多数飼いの場合、グルーミングをお互いがし合うため、病気予防につながり長生きしやすくなるともいわれる。元々単独飼いしていたウサギに同居するウサギを増やしたい場合は、時間をかけてお互いを慣らす必要があり、いきなり一緒にするのは危険なので絶対にしてはいけない。お互いをケージ越しに置き2週間程度様子を窺う。このとき、ケージは、お互いのウサギの歯や爪が相手に届かないように、必ず8–10cm離して置き、ウサギが暴れてもその隙間が狭くならないようにする。万が一ケージ越しに噛み付くと、その後の関係改善が困難になる。慣れた頃に、お互いの臭いがない場所に2分間程度一緒にする。喧嘩をするようであればすぐに引き離す。これを毎日少しずつ行い、徐々に時間を増やし、数週間繰り返していけば大抵の場合仲良くできる。また、いちど仲良くなったウサギを引き離すのは好ましくないとされる[誰?]。顔合わせを開始した時点から2週間以上経っても喧嘩を繰り返すようであれば、相性が悪い場合が殆どなので、検討する必要がある。無理に続ければお互いのストレスになりストローク等を引き起こす可能性がある。相性が悪い場合は、双方が接触しない場所を設け、単独飼いにする。

飼育に関する誤解[編集]

ウサギは水を飲むと死ぬ?
ウサギも生物である以上は水は必要であり、誤解である。
この誤解の根拠は、湿度の高い環境ではコクシジウムに感染しやすくなること、そしてウサギにとってコクシジウムは死に直結するケースが多いことが挙げられる。しかし、実際には水分の多い野菜や果物で水分が摂れるという面もあるので、野菜などを常時与えている環境では大量の水分は必要ではないが、飼いウサギの場合は毎日新鮮な水を用意することは必須。
出産直後だけは別で、十分に水分を与えないと自分が生んだ子を食い殺すことがある。
水皿に糞・餌・敷きわら等が入って汚染されることのないよう心がける必要があるのは他の動物と同様である。
ウサギは鳴かない?
声帯を持たないために他の動物と同じように鳴くことはないが、安心できる状況ならば食道などを震わせることで、興奮時に「ブッ、ブッ」という小さな声を上げる。交尾時にも、オスは鳴き声をあげることがある。また、敵に襲われたり生命の危険を感じると叫び声をあげることがある。
ウサギは寂しいと死ぬ?
ウサギは縄張り意識が強い動物であるため、単独で飼うこともできるが、きちんと去勢手術を施してあるウサギ同士であるならば多数飼いをした方が長生きすることができる。寂しいと死ぬというのは飼い主が相手をしてやらなかったり、掃除などの管理をしていない場合で、どのような動物でもその場合死に至る。特にウサギは胃腸内鬱滞になることが多く、発見が遅れて、放置されたうさぎが12時間以内で死に至るケースもあることからこのように言われているのではないかとも考えられる。
ウサギの目は赤い
ジャパニーズホワイト(アルビノの個体を固定した白毛で赤い目のカイウサギ)は赤い目をしているが、種類によって目の色は様々である。

実験動物[編集]

実験用の動物として長い歴史を持つ。ウサギの毛細血管を生きたまま観察しやすいため薬品化粧品の安全性のテストに使用される。また、ウサギの脂質代謝冠動脈の動脈硬化病変の発生部位や病変、心機能がヒトに類似している(マウスやラットのそれはヒトと異なる)ため、メタボリックシンドローム高脂血症動脈硬化などの成人病の解明のためのモデル動物として注目され、現在も改良が続けられている。さらに、糖代謝異常(糖尿病)の研究のため他の成人病との関連から糖代謝異常(糖尿病)などのモデル動物としての改良も進められている。そのほか、動物工場として医療で有用な抗体作成に利用される。 このことについては、各国で様々な議論を呼んでいる。

野生化[編集]

人間に飼われていたウサギが野生化して繁殖している島(あるいは大陸)がいくつかある。

日本の旗 広島県大久野島
瀬戸内海にある広島県大久野島は別名を「うさぎ島」という。かつて島外の小学校で飼われていたウサギがこの島で放されて繁殖している[10]
日本の旗 愛知県前島
愛知県幡豆郡無人島である前島も、名鉄海上観光船によって数百羽のうさぎが放し飼いにされ、「うさぎ島」と呼ばれた。日本猿を放し飼いにされた「猿ヶ島」こと沖島とともに41年間にわたって観光航路となっていたが、1997年11月30日に両島をめぐる観光船は運航廃止となり、ウサギは各地の動物園に、猿は日本モンキーパークに引き取られた[11]
オーストラリアの旗 オーストラリア
ここではウサギの野生化が環境問題として扱われている。
オーストラリア大陸では、哺乳類は始新世までは有袋類単孔類、そして有胎盤類が共存していたが、その後になって有胎盤類が一度姿を消した。5500万年前に翼手目が、2800万年前にジュゴン鰭脚類が、約5万年前にネズミ目が現れ始めたが、ウサギ類はこの時まだオーストラリアには現れていなかったとされる[12]
オーストラリアでは1859年に、ビクトリア州において食用やハンティングの目的で飼育ウサギ持ち込み、それを放獣したのが、ウサギ類の分布の始まりであるとされる[12]。現在はタスマニア州を除く全州に分布している[12]。ウサギが増えたわけであるが、気候が適していて、餌が豊富で、その上で人間以外の天敵の猛威がさほどでもなかったのである。農作物や牧場の牧草、土着の植物を食い荒らし土壌の流失の原因になったとして、ウサギが数々の固有種とニッチを競合すること等とともに問題視された[12]。そのため、オーストラリアでは農作物を守るため、ウサギの侵入を防ぐ「ラビット・プルーフ・フェンス」が敷設されている。ウサギを駆逐するため盛んに捕獲したところ、ウサギ毛皮の売上高がもともとの特産である羊毛の売上高を上回るという皮肉な結果を招いた時期があった。最近では、ウサギを捕食対象とする野良ネコが繁殖する事態も生じている。いうまでもなく、このノラネコもウサギ同様、人間が持ち込んだものが野生化したものである。
ニュージーランドの旗 ニュージーランド
ニュージーランド島には、翼手目、鰭脚類を除けば哺乳類はいなかったとされ、当然ウサギもいなかった。

ウサギの雑誌[編集]

刊行中[編集]

『うさぎと暮らす』
マガジンランド
季刊誌(2月・5月・8月・11月発行)。日本では珍しいウサギの専門誌で、ウサギに関するQ&Aや生活情報、キャラクター情報を掲載する。老後のケア方法や食事、病気に関する記述も多く、自分のウサギ自慢をするコーナーもある。最新刊はvol.48(2013年5月刊行予定)。
『うさぎの時間』
誠文堂新光社
半年ごと(4月・10月)刊行のムック本。巻頭にはウサギを飼っている芸能人のインタビュー記事などが掲載される。最新刊はvol.11(2013年4月刊)。

廃刊誌・休刊誌[編集]

『アニファ』
スタジオ・エス[13]
月刊誌。小動物専門の総合誌であったが、ウサギに関する役立つ記事が多く、海外のラビットショーに関する記事も掲載された。別冊で更に詳しいウサギの専門雑誌も同社より発刊された。2008年12月26日発売号(2009年2月号 No.152)を最後に休刊になった[14]
『うさぎがピョン』
スタジオ・エス。
隔月誌(偶数月に発刊)。『アニファ』からウサギのみに特化した雑誌で、2007年4月に第1号(2007年6月 Vol.1)が発行され、2008年12月20日発売号(2009年2月 Vol.11)が最終号となった。

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b (独)家畜改良センター茨城牧場 長野支場, http://www.nlbc.go.jp/nagano/gyomu/g_idensigen.html#%88%DB%8E%9D 2010年12月11日閲覧。 
  2. ^ 神戸市立六甲山牧場, http://www.rokkosan.net/animal/sheep.html#_2 2010年12月11日閲覧。 
  3. ^ ザ・ウサギ』(p181)より。
  4. ^ うさぎ - 長く、楽しく暮らすための本』(p141)より。
  5. ^ タイムスクープハンター(NHK総合1ch 2013年4月20日放送分「明治うさぎバブル」番組内説明
  6. ^ タイムスクープハンター(NHK総合1ch 2013年4月20日放送分「明治うさぎバブル」番組内説明に登場する資料→1873年『新聞雑誌』(第78号)より
  7. ^ タイムスクープハンター(NHK総合1ch 2013年4月20日放送分「明治うさぎバブル」番組内説明に登場する資料→1873年4月『新聞雑誌』(第93号)より。
  8. ^ ペット動物販売業者用説明マニュアル (哺乳類・鳥類・爬虫類) (PDF) 環境省
  9. ^ ウサギの飼育エキゾチックペットクリニック
  10. ^ 瀬戸の小島 ウサギの楽園(大久野島(おおくのしま)=広島) : 日本の旅 : 国内 : 旅ゅーん : YOMIURI ONLINE(読売新聞)2007年5月7日 記者・小梶勝男 (webarchive)
  11. ^ 週刊三遠南信第74号
  12. ^ a b c d Cath Jones & Steve Parish, Field Guide to Australian Mammals, Steve Panish Publishing, 2004, ISBN 9781740217439
  13. ^ (株)スタジオ・エスは2009年2月4日に破産が決定した。『官報』(平成21年2月19日 木曜日(号外第31号)p34)「平成21年(フ)第863号」より[1]
  14. ^ 『アニファ』(2009年2月号 p120、『月刊誌 わが家の動物マガジン アニファ』休刊のおしらせ)より。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]