エンパイア・ステート・ビルディング

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エンパイア・ステート・ビルディング
エンパイア・ステート・ビルディング
所在地 アメリカニューヨーク州
ニューヨーク市マンハッタン
着工・竣工 1930年 - 1931年
設計 シュリーブ、ラム、ハーモン
面積 延床面積 200,122m²
高さ 全高(上部付属施設を含む) 448.7m
軒高(ビル本体) 381.0m
最上階床 373.2m
階数 地上102階           [1]
比較

超高層建築物の高さ比較
左から、シアーズ・タワー(米国)、
台北101台湾)、
ペトロナス・ツインタワーマレーシア)、
エンパイア・ステート・ビルディング

エンパイア・ステート・ビルの夕景

エンパイア・ステート・ビルディングEmpire State Building)は、アメリカ合衆国ニューヨークマンハッタンにある超高層ビル。「エンパイア・ステート(帝国州)」はニューヨーク州愛称である。

目次

[編集] 歴史

建築家集団、リッチモンド・H・シュリーブ、ウィリアム・ラム、アーサー・L・ハーモン(Shreve, Lamb and Harmon)の3名によって設計されたエンパイア・ステート・ビルディングは、マンハッタン島を代表する高級ホテルであるウォルドルフ=アストリアが建っていた跡地に建設された。 工事はクライスラー・ビルから「世界一の高さのビル」の称号を奪うために急ピッチで行われ、1931年に竣工したが、世界恐慌の影響でオフィス部分は1940年代まで多くが空室のままであった。そのため、「エンプティー(空っぽの)・ステート・ビルディング("Empty State Building")」と揶揄(やゆ)されることもあったが、戦後は多くの人々が訪れる観光名所となり、1972年ワールドトレードセンターのノースタワーが竣工するまでの42年の間、世界一の高さを誇るビルとなっていた。完成して55年が経った1986年には、アメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されるなどニューヨークのシンボルの一つとして認知されていった。

2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件によってワールドトレードセンターが破壊されてしまった際には、ノースタワーを電波塔にしていた各局が放送不能となるが[2]WCBS-TVはエンパイア・ステート・ビルの電波塔を活用し、放送を続けた。テロ後、WCBS-TVは被害を受けた各局に電波送信スペースの貸し出しを行った後、2005年より地上波テレビ各局の電波塔がこのビルに集約されることになった。

2008年現在、ワールドトレードセンターの崩壊という痛ましい理由からではあるが、再び「ニューヨークで最も高いビル」となっている。1 ワールドトレードセンターが完成する予定の2013年まで、12年間はこの状態が続くことになる。

[編集] 施設

ビルの総床面積は20万4,385におよび、質量は全体でおよそ33万 t ある。 6,500個の窓や73基のエレベーター(貨物用の6基を含む)、1,860個の階段などで構成されている。

最上階である102階の床面は地上373.2m(1,224 ft)の高さにあり、軒高(本体構造物の最高所の地上高)は381.0m(1,250 ft)である[3]。 また、1950年代に付け加えられた上部付属施設である電波塔(67.7m〈222 ft〉)を併せた場合の地上高は448.7m(1,472 ft)である。

最上階付近一帯と電波塔にはイルミネーションによる光の演出が施されており、日によって色の変化を見せる(右上、テンプレートの画像を参照)。 かつては尖塔部分に飛行船を係留できるようになっていたが、現在は電波塔が設置され、テレビ・ラジオ用送信用アンテナ機材が取り付けられている。

頂上はニューヨーク・エリアにおけるテレビラジオ電波塔としての役割も持っており、以前よりWCBS-TVがこのビルをサブの電波塔として利用していた(テロが起きるまでは、メインはワールドトレードセンターであった)。

[編集] 事故・事件

<B-25の衝突事故>

1945年7月28日の9時49分、深い霧の中をニュージャージー州ニューアーク・リバティー国際空港に着陸しようとしたアメリカ陸軍の中型爆撃機 B-25 ミッチェルが、79階の北側に衝突して機体が建物に突入するという事故が起こった。 衝突時の衝撃で機体から脱落したエンジンがエレベーターシャフトを破壊し、79階と80階で火災が発生したが、約40分後に消火された。 乗員3名を含む死者14名を出したものの、着陸直前で燃料の搭載量が少なかった上、比較的小型の機体であったことから、建物自体への損害は比較的少なく、事故後2日で営業を再開している。

<9・11の流言>

2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件の際には、エンパイア・ステート・ビルにもハイジャック機が向かっているという流言が一部で流れた(この噂は、テロリストの意図に基づくデマゴギーであった可能性も排除できないが、証拠が無い)。この影響でビル内部にいた職員などが急遽、避難するといった混乱も見られた。

[編集] フィクション

エンパイア・ステート・ビルはさまざまな映画や小説に出ているが、とりわけ有名なのは特撮映画『キングコング』であろう。 人間の所業に怒り狂うコングは、エンパイア・ステート・ビルに故郷の断崖を見たか、外壁を剥がしつつよじ登り、頂上で野生を叫ぶ。 しかし、文明の象徴でもあるその場で森の王者の命運は尽き、人々には問い掛けが残される。

なお、キングコングがこのビルに登ったのは、1933年製作のオリジナルと、2005年製作のオリジナルの筋立てに忠実なリメイク版の2回。 1976年製作のリメイク版で登っているのは、ワールドトレードセンタービルであった。これにはエンパイア・ステート・ビルの関係者から「何故うちに来ないのか」との抗議の声が挙がったらしいが、その時代のニューヨークで一番高いビルにキングコングは登っているのである。つまり、1933年にはエンパイア・ステート・ビルが、1976年にはワールドトレードセンタービルが、2005年にはエンパイア・ステート・ビルがそれであった。 ただ、2011年以降にリメイク版があるとすれば、このコンセプトは変えられるかも知れない。 何故なら、新しくニューヨーク第1位になる予定のフリーダム・タワーは人々の複雑な感情をあまりに背負い過ぎている。

[編集] 20世紀のモニュメント

エンパイア・ステート・ビルは、米国土木学会(ASCE)によって2001年、20世紀の10大プロジェクトを選ぶ「モニュメント・オブ・ ザ・ミレニアム(Monument of the Millennium)」の「高層ビル」部門に選定された。これは、20世紀最高の高層ビルと認められたことを意味する。 [4]

なお、この「モニュメント・オブ・ザ・ミレニアム」は他に9つの部門を設けており、例えば「水路交通」部門ではパナマ運河、「ダム」部門ではフーバーダム、「空港の設計・開発」部門では関西国際空港が、「鉄道」部門には英仏海峡トンネル、「長大橋」部門にはゴールデンゲートブリッジが選定されている。

[編集] 写真集

エンパイア・ステート・ビルディングからの 360°パノラマ

360°-Panorama


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画像-1:エンパイア・ステート・ビルの全景。
画像-2:ブロードウェイおよび34丁目(en:)の道路標識と、エンパイア・ステート・ビル。
画像-3:イルミネーションに彩られたクリスマスのエンパイア・ステート・ビル。
画像-4:真下から見上げたエンパイア・ステート・ビル。
画像-5:ロックフェラー・センターから望むエンパイア・ステート・ビルと

[編集] アクセス

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[編集] 脚注・出典

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  1. ^ Empire State Building - Skyscraperpage.com
  2. ^ もっとも、放送不能となったのは電波による放送のみであり、ケーブルテレビでの放送は続けられた。
  3. ^ 居住目的のある建築物では軒高が他との比較(ランキング)における第一の基準。よって、通常的に言われるこのビルの高さは381mである。
  4. ^ The Empire State Building: A Monument of the Millennium

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク