コメルツ銀行タワー

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Commerzbank Tower
地図
概要
用途 商業オフィス
所在地 Kaiserplatz 1
Frankfurt
Hesse, Germany
座標 北緯50度06分38秒 東経8度40分27秒 / 北緯50.11056度 東経8.67417度 / 50.11056; 8.67417座標: 北緯50度06分38秒 東経8度40分27秒 / 北緯50.11056度 東経8.67417度 / 50.11056; 8.67417
着工 1994
開業 1997
建設費 DM6億
所有者 sold to Samsung Insurance Corporation for EUR 620 million, sold-and-leased back until 2031 by Commerzbank[1]
高さ
最頂部 300.1 m (985 ft)
屋上 258.7 m (849 ft)
技術的詳細
階数 56
床面積 109,200 m2 (1,175,000 sq ft)
設計・建設
建築家 Norman Foster
開発業者 コメルツ銀行
構造技術者 Arup
Krebs und Kiefer
主要建設者 Hochtief AG
脚注
[2][3][4][5]
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コメルツ銀行タワー(ドイツ語: Commerzbank Tower)はドイツフランクフルト中心部にある超高層ビルコメルツ銀行の本社ビルである。

概要[編集]

設計はノーマン・フォスター1994年に着工し1997年に完成した。アンテナを含む頂上部までの高さは300.25m、屋上部までは259m、56階建て。2022年まで欧州連合で最も高い建造物だったが、ポーランドVarso竣工により現在は2位となっている。

アトリウムに面したスカイガーデン

設計に当たって、エネルギーを極力使わない環境に配慮した建築(「グリーン・ビルディング」)を目指した。超高層ビルを屋上まで貫く高さ259mのアトリウムを中央に作り、その周りに一辺60mの三角形を構成するようにオフィス空間が配されている。建物の重さは、三角形の各頂点に位置するコアが支えている。

ビルのフロアは9階ごとに分節され、その間に日光と緑のある「スカイ・ガーデン」が挟み込まれている。スカイガーデンの窓を開閉することにより、新鮮な外気が各ガーデンからアトリウムを通ってオフィスの隅々にまで行き渡る自然換気が実現されている。

夜間は黄色くライトアップされる

超高層を支える構造体、換気冷暖房などのエネルギーを無駄遣いしないエコロジカルで快適なオフィス空間という手法は、マレーシアペナンのMBFタワーやロンドンロンドン市庁舎ビルセント・メリー・アクス30番地(スイス・リ本社ビル)など、フォスター設計の他のビルでも応用された。

完成時には、同じフランクフルトのメッセタワーを抜いて、ヨーロッパで最も高いビルとなった。2005年モスクワトライアンフ・パレスが完成、欧州一の座を明け渡した。周囲は金融街で、マインタワー欧州中央銀行本部タワー、日本のジャパンセンターなど高層ビルが林立している。

脚注[編集]

  1. ^ “Bank verkauft Konzernzentrale an Südkoreaner” (ドイツ語). Handelsblatt. (2016年9月30日). https://www.handelsblatt.com/finanzen/banken-versicherungen/commerzbank-tower-bank-verkauft-konzernzentrale-an-suedkoreaner/14630766.html 2017年5月4日閲覧。 
  2. ^ "コメルツ銀行タワー". CTBUH Skyscraper Center.
  3. ^ コメルツ銀行タワー - Emporis (英語)
  4. ^ "コメルツ銀行タワー". SkyscraperPage (英語).
  5. ^ コメルツ銀行タワー - Structurae

外部リンク[編集]