サボテン (ポルノグラフィティの曲)
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(いつか会えたら (ポルノグラフィティの曲)から転送)
「サボテン」 | ||||||||||||||
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ポルノグラフィティ の シングル | ||||||||||||||
初出アルバム『foo?』 | ||||||||||||||
B面 |
ダイアリー 00/08/26 いつか会えたら サボテン Sonority | |||||||||||||
リリース | ||||||||||||||
規格 | マキシシングル | |||||||||||||
ジャンル | J-POP、ロック | |||||||||||||
時間 | ||||||||||||||
レーベル | SME Records | |||||||||||||
作詞 | ハルイチ | |||||||||||||
作曲 | シラタマ | |||||||||||||
プロデュース | 田村充義、本間昭光 | |||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||||||||
ポルノグラフィティ シングル 年表 | ||||||||||||||
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「サボテン」は、ポルノグラフィティの楽曲。2000年12月6日に SME Recordsより5作目のシングルとしてリリースされた。
概要
[編集]前作『サウダージ』から3か月ぶりのリリース。
メンバー作曲およびノンタイアップの楽曲がシングルとなるのは本作が初めてである[注釈 1]。
表題曲「サボテン」のCD化により、インディーズ時代の代表的な楽曲はほとんどがCDとして世の中に出たことになった[3]。「サボテン」を含め、インディーズ時代の数多くの楽曲の作曲を手掛けてきたTamaは「(本作のリリースによって)"よし次は何作ろうか"っていう気持ちがより一層強くなった」「"今までのポルノグラフィティ、さようなら"みたいな」と語っており、本作の印象については「等身大の1枚」とのこと[3]。
ジャケットのテーマは「雨の日に何かを告げに来て、小窓から覗いた顔[4]」で、雨に濡れた岡野昭仁の写真が使用されている。また、歌詞カード内の各メンバーの写真もこのテーマに沿ったものになっている。
前作『サウダージ』に続いてオリコン週間シングルランキング1位を獲得[注釈 2]。『サウダージ』と同時トップ10入り、初登場から9週連続(合算週含む)トップ10入りを記録している[注釈 3]。
収録曲
[編集]全作詞: ハルイチ、全編曲: ak.homma。 | |||
# | タイトル | 作曲 | 時間 |
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1. | 「サボテン」 | シラタマ | |
2. | 「ダイアリー 00/08/28」 | シラタマ | |
3. | 「いつか会えたら」 | ハルイチ | |
4. | 「サボテン Sonority」 | シラタマ | |
合計時間: |
楽曲解説
[編集]- サボテン
- 大阪でインディーズ活動を行っていた1996年頃に「小さな鉢のサボテン」として制作された楽曲で、インディーズ時代の代表曲の一つ[3]。
- 岡野が「インディーズ時代から大切にしとった曲で、今までとこれからを繋ぐ曲になったと思う[注釈 4]」と語るように、メンバーやスタッフの間で愛され、大事にされていた楽曲で、他のインディーズ時代の楽曲と共に1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』の収録曲候補でもあったが、「みんなが聴いてくれる一番良い時期に出そう」と温められ、「ミュージック・アワー」「サウダージ」の大ヒット後のリリースとなった[3][5]。
- 前述のとおり、制作当初のタイトルは「小さな鉢のサボテン」で、アレンジは必要最低限の楽器によるシンプルなものであった[5]。1999年にはリアレンジした「小さな鉢のサボテン[注釈 5]」をレコーディングしており、『1stライヴサーキット "Tour 08452 〜Welcome to my heart〜"』ではこのバージョンが披露されていた[5]。その後、より歌を聴かせる作りにリアレンジしたバージョン(後の「サボテン Sonority」) のオケ録りを行っており[注釈 6]、このバージョンをさらにアレンジし直したのが本作「サボテン」である[5]。
歌詞も「小さな鉢のサボテン」では、サボテンが"雨の日に通りかかった花屋さんで売られているもの"として用いられていたが、「サボテン」では"ふたりの象徴"として表現されている[5]。 - 作曲を手掛けたTamaは制作当時を振り返り、「歌としてしっかりした曲を作りたかった[3]」「よくシンガーソングライターの人が書く"染みる曲"のようなものを一曲作りたいなと思って[5]」と語っており、脱退後には自身のライヴで「サボテン 〜X'mas ver.〜」としてトランペットをフィーチャリングするアレンジを披露している。
- ダイアリー 00/08/26
- タイトルの通り、2000年8月26日の心情が綴られている[3]。新藤は「日付を入れることが重要だった」「これを詞と呼べるかわからないから『ダイアリー』って題名にした」と語っている[3]。
- 「アポロ」から「サボテン」までのメイキング映像で構成されたMVが『Porno Graffitti Visual Works OPENING LAP』に収録されている[6]。
- 25thシングル『ギフト』には本楽曲の続編となる「ダイアリー 08/06/09」が収録された[7]。また、50thシングル『VS』に収録された「一雫」の大サビでは本楽曲の歌詞を引用しており[注釈 7]、新藤は「タイトルを『ダイアリー~』にすればよかったなってあとから思ったけど、もう変えられなかった」と語っている[9]。
- いつか会えたら
- サボテン Sonority
- 前述のとおり、「サボテン」のアレンジ違い[注釈 8]にあたる楽曲で、歌詞は主に過去形になっている。
Additional Musicians
[編集]- サボテン
- Synthesist: 飯田高広
- E.Guitar Sound Designer: 遠藤太郎
- All Other Instruments: 本間昭光
- ダイアリー 00/08/26
- 不明
- いつか会えたら
- 不明
- サボテン Sonority
- 不明
収録作品
[編集]タイトル | 収録作品 |
---|---|
サボテン |
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ダイアリー 00/08/26 |
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いつか会えたら |
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サボテン Sonority |
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脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 過去4作(「アポロ」「ヒトリノ夜」「ミュージック・アワー」「サウダージ」)はいずれもプロデューサーの本間昭光(ak.homma)が作曲を手掛けている。
- ^ 『サウダージ』は初登場2位で、2週目に1位を獲得したため、初登場1位は本作が初めてである。また、TBS系『CDTV』の発表では最高2位となっている。
- ^ ポルノグラフィティのシングルとしては『愛が呼ぶほうへ』と並ぶ最長記録である。
- ^ 本作のリリース前に行われた『2ndライヴサーキット "D4-33-4"』Zepp仙台公演(2000年10月7日)でのMCにて[3]。
- ^ このバージョンは「サボテン'99」とも呼ばれている。
- ^ 歌入れは「サボテン」が先に行われている[5]。
- ^ なお、表題曲「VS」でも本楽曲の歌詞を一部引用している[8]。
- ^ 新藤曰く「わけるために『Sonority』って付けてるけど、どっちも『サボテン』で、バージョン違いという感覚はない」[5]。
- ^ 表記はないが、ミックス違いのアルバムバージョンでの収録。
- ^ 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』に収録。
出典
[編集]- ^ “サボテン ポルノグラフィティのプロフィールならオリコン芸能事典”. ORICON STYLE. オリコン (2000年12月13日). 2013年2月20日閲覧。
- ^ “you大樹”. オリコン (2000年12月). 2013年2月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION』シンコーミュージック、2001年3月1日、197,198,201-203,206-208,231頁。
- ^ 『20th ANNIVERSARY SPECIAL BOOK』2019年。
- ^ a b c d e f g h i j 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』エムオン・エンタテインメント、2014年12月22日、79頁。
- ^ “A Hiroyuki Itaya Film “DIRECTOR'S CUT””. ソニーミュージック (2012年4月27日). 2023年2月15日閲覧。
- ^ 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 2』エムオン・エンタテインメント、2014年12月22日、199頁。
- ^ “20周年のポルノグラフィティから届けられた遊び心満載の“エール”ーー「VS」を聴いて”. ぴあ. 2022年11月14日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ「VS」インタビュー|“メジャー志向”を貫いた20年の証 (3/3)”. 音楽ナタリー (2019年8月7日). 2022年9月25日閲覧。