メリッサ (曲)
「メリッサ」 | ||||
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ポルノグラフィティ の シングル | ||||
初出アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』 | ||||
B面 |
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リリース | ||||
規格 |
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ジャンル | J-POP、ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | SME Records | |||
作詞・作曲 | ||||
プロデュース | 田村充義、本間昭光 | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
ポルノグラフィティ シングル 年表 | ||||
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「メリッサ」(英文表記: Melissa)は、ポルノグラフィティの楽曲。2003年9月26日にSME Recordsより12作目のシングルとしてリリースされた。
概要[編集]
前作『音のない森』から約1か月ぶりのリリースとなるリリースラッシュ第2弾シングル。
表題曲はアニメ『鋼の錬金術師』のオープニングテーマとして書き下ろされ、タイアップの兼ね合いから同アニメ告知番組の放送前日である金曜日に発売された。
収録曲は全て「月」がテーマになっており、いずれも歌詞中に「月」が登場する[4]。歌詞カード・ディスク本体にはそれぞれ三日月(メリッサ)、半月(見えない世界)、満月(月飼い)のイラストが描かれており、ジャケットのイラストは「月」からインスピレーションして新藤が2日かけて書き下ろしたものである[4][5]。
初回仕様はデジパック仕様で、「鋼の錬金術師オリジナルステッカー」が封入されている。また、開いて左側に歌詞、右側にケースと写真が掲載されている写真は通常盤とは異なる。
2004年6月21日にレーベルゲートCD2規格で再リリースされたが、同年11月にSMEがコピーコントロールCDから撤退した為[6]、2006年1月25日にマキシシングル盤で再々リリースされた。
記録[編集]
オリコンチャートでの登場回数は自己最高となる38週を記録し、それまでの最長記録であった『アゲハ蝶』を抜き、現時点でシングルでは自己最長のロングセラーを記録している。さらに、次作『愛が呼ぶほうへ』との同時トップ10入り、年末年始に3週(合算週含む)返り咲きなどを果たした。
アニメソングであることから、文化放送『A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』のランキング「こむチャート」にもランクインし、声優以外、かつ男性のみのアーティストとして初のランクインを果たした[注釈 1]。第52回で初登場した当初は10曲中10位であったが、翌週に大きく順位を上げ、第55回[注釈 2]から第58回で首位を獲得し、男性のみアーティストとしては初のV4(4週連続首位)も達成した[注釈 3]。また同番組による2003年の年間チャートでは獲得ポイントで「still in the groove」(水樹奈々)と並んだが、登場回数と首位獲得数で上回り年間7位を獲得した[注釈 4]。[信頼性要検証]また、アニメ雑誌『アニメージュ』による第26回(2003年)アニメグランプリ・アニメソング部門で1位を獲得し、翌第27回(2004年)でも6位にランクインした。
2011年6月30日に『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の完成を記念した『アニメ「鋼の錬金術師」名曲ランキング』が携帯サイト「レコチョク」内で行われ、ユーザー投票の結果、「メリッサ」が最多得票を獲得した[7]。
収録曲[編集]
全編曲: ak.homma, ポルノグラフィティ。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「メリッサ」 | 新藤晴一 | ak.homma | |
2. | 「見えない世界」 | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | |
3. | 「月飼い」 | 新藤晴一 | Tama | |
合計時間: |
楽曲解説[編集]
- メリッサ
- 切なさと激しさが同居するポップチューン[5]。
- 『鋼の錬金術師』制作サイドから曲に対する要望は特になかったというが、新藤は「『ポルノグラフィティとやりたい』って言ってくれたから、僕らも一生懸命作った」と語っており、いくつかの候補曲の中から本楽曲が選ばれた[4]。歌詞は明確に『鋼の錬金術師』のストーリーを意識し、「自己犠牲」をテーマに書き上げられた[8]。
- 当初はなかなかタイトルに合う言葉が見つからず、「響きが良い」という理由から「メッセ」が候補であった[4]。しかし、意味が「見本市」だったため、「メッセ」に近い言葉を辞書で探したところ、たまたま「メリッサ」を見つけたという[4]。なお、「メリッサ」はレモンバームの別称であるほか、「傷ついている人を癒す」という意味もあり、新藤は「後付けでちょっとラッキー・パンチみたいなところがある」と語っている[4]。
- 間奏のギターソロは新藤曰く「サンタナの『哀愁のヨーロッパ』を聴いたゲイリー・ムーアが『パリの散歩道』を作ったのを聴いた俺がギターを弾いた感じ」[4]。
- MVは監督を務めたセキ★リュウジの「異空間のイメージの中でメンバーに何かを演じてもらう」という構想を聞いた新藤が「わし、殺陣がやりたい!」と言い始めたことがきっかけで、岡野が「道化師」、新藤が「剣士」、Tamaが「科学者」を演じており、それぞれ「女神」「魔物」「サナギの樹」という対象が設定されている。
- テレビ朝日系列『ミュージックステーション』(2003年10月3日放送回[9])では同番組史上最も高い場所となる六本木ヒルズ森タワーの屋上(高さ約230m)から本楽曲を披露した[10]。本番は終始曇り空であったが、演奏終了の瞬間に見事な半月が顔を出し、月が大きく映し出されたままCMに移り変わった[注釈 5]。
- 見えない世界
- 月飼い
- Tama曰く「何か親しみやすい曲を作っときたいなと思った」という理由から、4thアルバム『WORLDILLIA』リリース後の約1か月のオフ期間に制作された楽曲で[4]、重厚なシンセ音を背景に敷きながら、抑揚ムードを満載したロック・サウンドが炸裂していく[11]。
- ファンからの人気が高い楽曲で、2008年にファンクラブで実施された「(ライヴで)シングル曲以外で聴きたい曲」の投票で第1位を獲得し、翌年に開催されたアリーナツアー『10thライヴサーキット "ロイヤル ストレート フラッシュ"』で披露された[12]。
- 2022年10月7日にYouTubeチャンネル『EGAKU -draw the song-』において、マンガ家の山口つばさが本楽曲を描いた動画が公開された[13][14]。岡野は「私自身がこの曲を歌う時のイメージをさらに拡大して頂けました。ミュージシャン冥利に尽きます。」とコメントしている[14]。
演奏参加[編集]
- Additional Musicians
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- メリッサ
- Drums: 松永俊弥
- A.Guitar: 林部直樹
- Percussion: 三沢またろう
- Synthesist: 飯田高広
- E.Guitar Sound Designer: 遠藤太郎
- All Other Instruments: 本間昭光
- 見えない世界
- 月飼い
- メリッサ
収録作品[編集]
アルバム[編集]
- メリッサ
ライヴ映像作品[編集]
- メリッサ
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- "74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003
- 5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004
- ap bank fes '06
- 横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜 IN YOKOHAMA STADIUM
- "ポルノグラフィティがやってきた" LIVE IN ZEPP TOKYO 2008
- 横浜・淡路ロマンスポルノ'08 〜10イヤーズ ギフト〜 LIVE IN AWAJISHIMA
- "ロイヤル ストレート フラッシュ" LIVE IN YOYOGI DAIICHI TAIIKUKAN 2009
- つま恋ロマンスポルノ'11 〜ポルノ丸〜
- 13thライヴサーキット "ラヴ・E・メール・フロム・1999" Live in MARINE MESSE FUKUOKA
- 神戸・横浜ロマンスポルノ'14 〜惑ワ不ノ森〜 Live at YOKOHAMA STADIUM
- 14thライヴサーキット "The dice are cast" Live in OSAKA-JO HALL 2015
- Amuse Fes 2015 BBQ in つま恋 ~僕らのビートを喰らえコラ!~(『14thライヴサーキット "The dice are cast" Live in OSAKA-JO HALL 2015』収録)
- 横浜ロマンスポルノ'16 〜THE WAY〜 Live in YOKOHAMA STADIUM
- SUPER SLIPPA 7 2016 TAIPEI SUPER SUMMER MUSIC FESTIVAL(『横浜ロマンスポルノ'16 〜THE WAY〜 Live in YOKOHAMA STADIUM』収録)
- PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan
- ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017(47thシングル『ブレス』収録)
- 15thライヴサーキット "BUTTERFLY EFFECT" Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018
- "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1(『ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box』収録)
- 17thライヴサーキット "続・ポルノグラフィティ" Live at TOKYO GARDEN THEATER 2021[注釈 7]
- 見えない世界
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- "74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003
- 幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜
- 月飼い
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- "74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003
- 15thライヴサーキット "BUTTERFLY EFFECT" Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018
カバー[編集]
- メリッサ
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- Argonavis [ 七星蓮(伊藤昌弘)]
- 2020年1月15日発売のCD「VOICE/MANIFESTO」に収録。
- Morfonica[倉田ましろ(進藤あまね)]
- 2020年3月16日にゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』に収録[15]
- 2021年2月24日発売のアルバム『バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.5』でCD初収録[16]。
- 松澤由美
- 2020年5月27日発売のアルバム「Yumi Matsuzawa AnimeSong Cover Album」に収録[17]。
- Argonavis [ 七星蓮(伊藤昌弘)]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 有料音楽配信認定作品一覧 2016年7月(日本レコード協会)
- ^ “メリッサ ポルノグラフィティのプロフィールならオリコン芸能事典”. ORICON STYLE. オリコン (2013年2月6日). 2013年2月20日閲覧。
- ^ a b “you大樹”. オリコン (2013年10月). 2013年2月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』シンコーミュージック、2014年12月22日、248頁。
- ^ a b “Discography|ポルノグラフィティ|PornoGraffitti Official Site” (日本語). Information. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “ソニー・ミュージック、コピーコントロールCD販売を終了へ” (日本語). CNET Japan (2004年10月1日). 2023年1月6日閲覧。
- ^ “レコチョクが、アニメ「鋼の錬金術師」名曲ランキングを発表!1位は、ポルノグラフィティ「メリッサ」に決定”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年8月16日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ『オー!リバル』はなぜロングヒットに? 新たな代表曲の魅力を読み解く” (日本語). Real Sound|リアルサウンド. 2022年9月25日閲覧。
- ^ “出演者ラインナップ|ミュージックステーション|テレビ朝日” (日本語). www.tv-asahi.co.jp. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “六本木ヒルズにて”. sp.pornograffitti.jp. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ / メリッサ [CCCD [廃盤] - CDJournal]” (日本語). artist.cdjournal.com. 2022年3月8日閲覧。
- ^ 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 2』シンコーミュージック、2014年12月22日、235頁。
- ^ “山口つばさ draws ポルノグラフィティ「月飼い」| EGAKU #12”. YouTube (2022年10月7日). 2023年1月6日閲覧。
- ^ a b “『ブルーピリオド』のマンガ家・山口つばさが、ポルノグラフィティ「月飼い」を描く動画が公開” (日本語). THE FIRST TIMES. 2023年1月6日閲覧。
- ^ bang_dream_gbpの2020年3月8日のツイート、2020年3月8日閲覧。
- ^ “バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.5”. BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “松澤由美 アニソンカヴァーアルバム特設サイト”. 5pb.Records 2020年6月1日閲覧。
外部リンク[編集]
テレビアニメ『鋼の錬金術師』オープニングテーマ 2003年10月4日 - 2004年10月2日 | ||
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前作 -
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ポルノグラフィティ 「メリッサ」
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次作
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