PROMISED LAND 〜約束の地

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PROMISED LAND 〜約束の地
浜田省吾スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル CBSソニー
ソニーレコード(再発)
クリアウォーター(再々発)
プロデュース 鈴木幹治
チャート最高順位
  • 週間4位(オリコン
  • 週間27位(再発盤、オリコン)
浜田省吾 年表
ON THE ROAD
(1982年)
PROMISED LAND 〜約束の地
(1982年)
Sand Castle
(1983年)
『PROMISED LAND 〜約束の地』収録のシングル
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PROMISED LAND 〜約束の地』(プロミスド・ランド やくそくのち)は、1982年11月21日に発売された日本ミュージシャン浜田省吾アルバム。英語表記は「THE GATE OF THE PROMISED LAND」。

概要[編集]

本作は『Home Bound』(1980年)と『愛の世代の前に』(1981年)から続く3部作の完結作である。浜田がホリプロ在籍時代に作成した最後のアルバムでもある。

浜田本人が「父親の棺の中に入れたアルバム」と語るほどの自信作であった。アルバム発表時には観念的になりすぎたことを危惧していたが、時が経って冷静に聴くようになってからは自分でも評価できるようになったという。1996年のアルバム『青空の扉』を発売するまでは、「キャリアの中で頂点に立つアルバム」だと語っていた。

マイホームタウン」や「僕と彼女と週末に」に象徴される社会派としての色合いが濃い作品。「FLAMMABLE」と書かれた核弾頭の前に佇む浜田の姿が示すように、反核の思想が強く表現されている。「約束の地」というタイトルは地球を意味している。

Mr.Children桜井和寿も大きな影響を受けたアルバムであり、Bank Bandとしてアルバム『沿志奏逢』の中で「マイホームタウン」と「僕と彼女と週末に」の2曲をカバーしている。

当時、来日公演中だったブルース・スプリングスティーンが、プロモーターにドライブに連れられた際、車の中にあったこのアルバムを聴いて「声がいい」と語ったという。[1]

なお、本作から浜田のアルバムCD盤も発売されている。1999年にリマスタリングされ再発された。その際、ジャケット写真が縮小され、それによって生まれた空白部分にオリジナル盤にはなかったタイトルの表記が追加されている。

「僕と彼女と週末に」語り部分[編集]

浜田は公害時代を過ごした子どもの頃、川に魚が浮かぶのを見たのに加えて、新聞で魚が打ち上げられた記事を読んだ。それらのイメージに重ねて「恋人たちが土曜日にドライブに行って、何気なく真っ黒な海で泳いで、次の日帰ってみると吐き気がした」シーンを歌おうと思った。このシーンはメロディに乗せるには長すぎたが、そのシーンを省きたくなかったため、語りとして反映させることになった。この恋人同士は架空の人物像であり、浜田は「このふたりの恋人たちというのは、ひょっとしたら次の日から入院して何年かして発癌して死んじゃうかも知れないんだけど、そういう、あるワン・シーン」と解説する。[2]

2010年に発表されたリメイク・バージョンでは台詞の一部が変わっているが、大まかなストーリー自体は変わっていない。

収録曲[編集]

作詞・作曲:浜田省吾(特記以外)、編曲:水谷公生

  1. OCEAN BEAUTY
    作曲:浜田省吾、水谷公生
    インストルメンタル曲。メロディーがソビエト連邦国歌に似ているが、これは意図的なものではなく偶然で、浜田はアルバムリリース後にこのことを知り驚いたという。
  2. マイホームタウン (MY HOMETOWN)
    本アルバムでは、前曲の最後の部分に本曲の冒頭のドラムソロが重なる形で始まる。「希望ヶ丘ニュータウン」を舞台にしたメッセージ・ソング。
  3. パーキング・メーターに気をつけろ! (PARKING METER)
    「マイホームタウン」の歌詞に出てくるワンシーン(女性がナイフで襲われる場面)を切り取って、さらに拡大して歌われている。
  4. ロマンスブルー (ROMANCE BLUE)
  5. 恋に落ちたら (WHEN YOU FALL IN LOVE)
    「マイホームタウン」のB面曲。
  6. 愛しい人へ (TO MY LOVER)
  7. DJお願い! (HELP ME,DJ)
    RCCの「ミュージック・スクランブル」というラジオ音楽番組のメインテーマ曲が元歌。この番組のDJだった一松真佐子アナをイメージしている。
  8. バックシート・ラブ (BACKSEAT LOVE)
  9. さよならスウィート・ホーム (GOODBYE SWEET HOME)
    7〜9の3曲はひとつのストーリーとして繋がっている。高校生のカップルが付き合い始めて、やがて結婚するも擦れ違い別れていく様子を描いている。
  10. 凱旋門 (TRIUPPHAL ARCH)
  11. 僕と彼女と週末に (IN THE WEEKEND)
    間奏に「OCEAN BEAUTY」のメロディが使われている。週末にドライブに出かけたある男女をモチーフにした語りが入る。2010年ベストアルバムThe Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』のリード曲としてリメイクされ、そのベストアルバムと同時発売の映像作品は『僕と彼女と週末に』と題され1988年8月20日に浜名湖畔渚園で行われたライブ「A PLACE IN THE SUN」のバージョンを収録。
    2011年4月スタートのコンサートツアー「ON THE ROAD 2011 The Last Weekend」の副題「The Last Weekend」は楽曲「僕と彼女と週末に」から付けられた[3]。2011年のON THE ROADツアーは2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興支援を含むツアーで[4]、浜田はツアーについて「3月11日をもって、ON THE ROAD 2011は特別なものになりました」と言い[5]、ツアーで「僕と彼女と週末に」を歌っている。このツアーを報じた読売新聞によると「僕と彼女と週末に」は反原発のメッセージがあると解釈されている[6]

脚注[編集]

  1. ^ 「COMPLETE SHOGO HAMADA - 浜田省吾辞典」p.277
  2. ^ PROMISED LAND〜約束の地”. DISCOGRAPHY. SHOGO HAMADA OFFICIAL WEB SITE. 2006年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月29日閲覧。
  3. ^ 大阪城ホール”. BLOG&REPORT. SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2011 The Last Weekend (2011年6月8日). 2011年7月4日閲覧。
  4. ^ 東日本大震災 被災地復興支援コンサート開催のお知らせ”. SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2011 The Last Weekend. 2011年7月4日閲覧。
  5. ^ 広島グリーンアリーナ”. BLOG&REPORT. SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2011 The Last Weekend (2011年5月18日). 2011年7月4日閲覧。
  6. ^ 浜田省吾公演”. 読売新聞 (2011年6月16日). 2011年7月4日閲覧。

外部リンク[編集]