2012年ベルギーグランプリ

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ベルギーの旗 2012年ベルギーグランプリ
レース詳細
日程 2012年シーズン第12戦
決勝開催日 9月2日
開催地 スパ・フランコルシャン・サーキット
ベルギー スパ
コース長 7.004km
レース距離 44周(308.052km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:47.573
ファステストラップ
ドライバー ブラジルの旗 ブルーノ・セナ
タイム 1:52.822(Lap 43)
決勝順位
優勝
2位
3位

2012年ベルギーグランプリは、2012年のF1世界選手権第12戦として、2012年9月2日スパ・フランコルシャン・サーキットで開催された。正式名称は2012 Formula 1 Shell Belgian Grand Prix[1]

予選[編集]

結果[編集]

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 グリッド
1 3 イギリスの旗 ジェンソン・バトン マクラーレン-メルセデス 1:49.250 1:47.654 1:47.573 1
2 14 日本の旗 小林可夢偉 ザウバー-フェラーリ 1:49.686 1:48.569 1:47.871 2
3 9 フィンランドの旗 キミ・ライコネン ロータス-ルノー 1:49.546 1:48.414 1:48.205 3
4 15 メキシコの旗 セルジオ・ペレス ザウバー-フェラーリ 1:49.642 1:47.980 1:48.219 4
5 5 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:49.401 1:48.598 1:48.313 5
6 18 ベネズエラの旗 パストール・マルドナド ウィリアムズ-ルノー 1:48.993 1:48.780 1:47.893 61
7 4 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン マクラーレン-メルセデス 1:49.605 1:48.563 1:48.394 7
8 10 フランスの旗 ロマン・グロージャン ロータス-ルノー 1:50.126 1:48.714 1:48.538 8
9 11 イギリスの旗 ポール・ディ・レスタ フォースインディア-メルセデス 1:50.033 1:48.729 1:48.890 9
10 1 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル-ルノー 1:49.722 1:48.792 10
11 12 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディア-メルセデス 1:49.362 1:48.855 11
12 2 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー レッドブル-ルノー 1:49.859 1:48.546 1:48.392 122
13 7 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ メルセデス 1:49.742 1:49.081 13
14 6 ブラジルの旗 フェリペ・マッサ フェラーリ 1:49.588 1:49.147 14
15 17 フランスの旗 ジャン=エリック・ベルニュ トロ・ロッソ-フェラーリ 1:49.763 1:49.354 15
16 16 オーストラリアの旗 ダニエル・リチャルド トロ・ロッソ-フェラーリ 1:49.572 1:49.543 16
17 19 ブラジルの旗 ブルーノ・セナ ウィリアムズ-ルノー 1:49.958 1:50.088 17
18 20 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン ケータハム-ルノー 1:51.739 18
19 21 ロシアの旗 ビタリー・ペトロフ ケータハム-ルノー 1:51.967 19
20 24 ドイツの旗 ティモ・グロック マルシャ-コスワース 1:52.336 20
21 22 スペインの旗 ペドロ・デ・ラ・ロサ HRT-コスワース 1:53.030 21
22 25 フランスの旗 シャルル・ピック マルシャ-コスワース 1:53.493 22
23 8 ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:50.181 232
24 23 インドの旗 ナレイン・カーティケヤン HRT-コスワース 1:54.989 24
予選通過タイム: 1:56.622 (107%ルール)
ソース:[2]

追記:

  • ^1 — マルドナドはQ1でヒュルケンベルグの走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティ[3]
  • ^2 — ウェバーとロズベルグはギアボックス交換により5グリッド降格のペナルティ[4][5]


決勝[編集]

展開[編集]

スタートでは予選2番手につけた小林可夢偉に注目が集まったが、可夢偉はスタートに失敗。1コーナーまでに3台ほど抜かれる。後方では予選6番手のマルドナドがジャンプスタート。2番手まで上がるがのちにクラッシュでリタイアしている。また、予選8番手のグロージャンがハミルトンに幅寄せし、ハミルトンは右側のタイヤをダートに落とし制御不能になりグロージャンに衝突。止まりきれないグロージャンは前にいたペレスにぶつかり、ペレスはアロンソに接触。ハミルトンは可夢偉のフロントタイヤに乗り上げたあと、アロンソのリヤに接触しアロンソ、ハミルトン、ペレス、グロージャンがその場でリタイア。可夢偉はノーズにダメージを受けピットインし最後尾まで後退した。グロージャンはこの多重クラッシュを引き起こした責を問われ、1レース出場停止と罰金50000ユーロが科された[6]。一歩間違えば死亡事故に発展してしまうほどの恐ろしいクラッシュであった。

結果[編集]

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム / リタイア グリッド ポイント
1 3 イギリスの旗 ジェンソン・バトン マクラーレン-メルセデス 44 1:29:08.530 1 25
2 1 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル-ルノー 44 +13.624 10 18
3 9 フィンランドの旗 キミ・ライコネン ロータス-ルノー 44 +25.334 3 15
4 12 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディア-メルセデス 44 +27.843 11 12
5 6 ブラジルの旗 フェリペ・マッサ フェラーリ 44 +29.845 14 10
6 2 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー レッドブル-ルノー 44 +31.244 12 8
7 7 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ メルセデス 44 +53.374 13 6
8 17 フランスの旗 ジャン=エリック・ベルニュ トロ・ロッソ-フェラーリ 44 +58.865 15 4
9 16 オーストラリアの旗 ダニエル・リチャルド トロ・ロッソ-フェラーリ 44 +1:02.982 16 2
10 11 イギリスの旗 ポール・ディ・レスタ フォースインディア-メルセデス 44 +1:03.783 9 1
11 8 ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ メルセデス 44 +1:05.111 23
12 19 ブラジルの旗 ブルーノ・セナ ウィリアムズ-ルノー 44 +1:11.529 17
13 14 日本の旗 小林可夢偉 ザウバー-フェラーリ 44 +1:56.119 2
14 21 ロシアの旗 ビタリー・ペトロフ ケータハム-ルノー 43 +1 Lap 19
15 24 ドイツの旗 ティモ・グロック マルシャ-コスワース 43 +1 Lap 20
16 25 フランスの旗 シャルル・ピック マルシャ-コスワース 43 +1 Lap 22
17 20 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン ケータハム-ルノー 43 +1 Lap 18
18 22 スペインの旗 ペドロ・デ・ラ・ロサ HRT-コスワース 43 +1 Lap 21
Ret 23 インドの旗 ナレイン・カーティケヤン HRT-コスワース 30 サスペンション 24
Ret 18 ベネズエラの旗 パストール・マルドナド ウィリアムズ-ルノー 5 接触によるダメージ 6 1
Ret 15 メキシコの旗 セルジオ・ペレス ザウバー-フェラーリ 0 接触 4
Ret 5 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 0 接触 5
Ret 4 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン マクラーレン-メルセデス 0 接触 7
Ret 10 フランスの旗 ロマン・グロージャン ロータス-ルノー 0 接触 8 2
ソース:[7]

追記:

  • ^1 — マルドナドはフライングスタートとグロックとの接触の責を問われ、次戦10グリッド降格(5グリッド降格を2つ)処分を科された。
  • ^2 — グロージャンはスタート直後の多重クラッシュを引き起こした責を問われ、次戦出場停止処分を科された[8]

第12戦終了時点でのランキング[編集]

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

脚注[編集]

  1. ^ 2012 FORMULA 1 SHELL BELGIAN GRAND PRIX(The Official F1 Website)
  2. ^ 2012 FORMULA 1 SHELL BELGIAN GRAND PRIX(Qualifying Result)
  3. ^ “妨害行為でマルドナドにペナルティ”. ESPN F1. (2012年9月2日). http://ja.espnf1.com/williams/motorsport/story/87464.html 2012年9月4日閲覧。 
  4. ^ “ウェバーがギアボックスを交換”. ESPN F1. (2012年9月1日). http://ja.espnf1.com/redbull/motorsport/story/87351.html 2012年9月4日閲覧。 
  5. ^ “ロズベルグ、ギアボックス交換で5グリッド降格”. F1 TopNews. (2012年9月1日). http://www.topnews.jp/2012/09/01/news/f1/drivers/nico-rosberg/69568.html 2012年9月4日閲覧。 
  6. ^ “ロマン・グロージャン、1レースの出場停止処分”. F1-Gate.com. (2012年9月3日). http://f1-gate.com/grosjean/f1_16379.html 2012年9月5日閲覧。 
  7. ^ 2012 FORMULA 1 SHELL BELGIAN GRAND PRIX(Race Result)
  8. ^ F1=ベルギーGPでバトンが今季2勝目、小林は13位 ロイター 2012年9月3日、2018年8月27日閲覧。
前戦
2012年ハンガリーグランプリ
FIA F1世界選手権
2012年シーズン
次戦
2012年イタリアグランプリ
前回開催
2011年ベルギーグランプリ
ベルギーの旗 ベルギーグランプリ 次回開催
2013年ベルギーグランプリ