王子谷剛志

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王子谷 剛志
基本情報
ラテン文字 Takeshi Ojitani
日本の旗 日本
出生地 大阪府
生年月日 (1992-06-09) 1992年6月9日(25歳)
身長 186cm
体重 145kg
選手情報
階級 男子100kg超級
所属 旭化成
段位 五段
 
獲得メダル
男子 柔道
世界団体
2015 アスタナ 90kg超級
2017 ブダペスト 90kg超級
グランドスラム
2016 東京 100kg超級
2017 パリ 100kg超級
2014 チュメニ 100kg超級
2014 東京 100kg超級
2015 パリ 100kg超級
2016 チュメニ 100kg超級
アジア大会
2014 仁川 100kg超級
アジア柔道選手権
2012 タシュケント 100kg超級
ユニバーシアード
2011 深圳 100kg超級
世界ジュニア
2010 アガディール 100kg超級
2011 ケープタウン 100kg超級
2014年4月29日現在
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王子谷 剛志(おうじたに たけし、1992年6月9日 - )は、大阪府泉佐野市出身の日本柔道選手。階級は100kg超級。身長186cm、体重145kg。得意技は大外刈。段位は五段[1]。現在は旭化成に所属している[2]

人物[編集]

幼少の頃は柔道好きの父親によく柔道の試合を見せられていた。そのなかでも井上康生の試合に魅了されたこともあって、7歳の時にやまびこ少年柔道クラブで柔道を始めた[1][3]。小学生の時は父親に払腰と大外刈を仕込まれた。東海大相模中学時代は全国大会の個人戦、団体戦で何度か上位に入るが優勝までには至らなかった。なおこの時期は、監督の林田和孝の指示で払腰ではなく大外刈の方を重点的に強化することになった[1][3]東海大相模高校2年の時にはメンバーの一員として団体戦の高校3冠(全国高校選手権金鷲旗インターハイ)に貢献した[1]。高校3年の時には全国大会の団体戦でいずれも国士舘高校に敗れて2位に終わるが、インターハイの個人戦100kg超級では優勝した[1]。さらに全日本ジュニアで優勝して、世界ジュニア代表に選出されると、世界ジュニアにおいても決勝で東海大学に柔道留学している中国の王皓を有効で破り、この階級で山下泰裕以来34年ぶりの優勝を成し遂げた[4]

東海大学へ入学後、1年の時には6月の優勝大会で優勝した。8月のユニバーシアード個人戦では3位だったが、団体戦では優勝を飾った[1]。11月の世界ジュニアでは2連覇を成し遂げた[5]。2年と3年の時にも優勝大会で優勝した[1]。 

4年の時には、4月の全日本選手権3回戦で73kg級世界チャンピオンの大野将平を指導3、準々決勝で前年2位の原沢久喜を大外刈、準決勝で世界選手権81kg級代表の永瀬貴規を合技で破ると、決勝では優勝候補筆頭の上川大樹を大外刈で破って初優勝を成し遂げた。学生での優勝は2008年の石井慧以来となった[6]。6月の全日本学生柔道優勝大会ではチームの7連覇に貢献したものの、7月のグランドスラム・チュメニでは決勝でブラジルのラファエル・シルバの前に指導3で敗れて2位にとどまった[1]。9月のアジア大会では決勝でモンゴルのウルジバヤル・ドゥレンバヤルを有効で破って優勝を果たした[7]。12月のグランドスラム・東京では3位だった[1]

2015年2月のグランプリ・デュッセルドルフでは準決勝まで全て一本勝ちするが、決勝で九州電力七戸龍に指導3で敗れた[8]。4月から旭化成の所属となった。体重別の決勝では会社の先輩である西潟健太袈裟固で敗れた。続く全日本選手権では準決勝でJRAの原沢に指導3で敗れて3位に終わり、2連覇はならなかった[9]。世界選手権代表には選出されなかったが、世界団体のメンバーには選ばれた[10]。6月のグランプリ・ブダペストでは優勝を飾った[11]。8月の世界団体では決勝で勝利を収めて、チームの優勝に貢献した[12]。10月のグランドスラム・パリでは準々決勝で原沢に指導2で敗れるが、その後の3位決定戦でウクライナのヤキフ・ハンモを有効で破って3位になった[13]。12月のグランドスラム・東京では7位だった[1]

2016年4月の体重別では初戦で明治大学2年の小川雄勢に指導2で敗れた。続く全日本選手権では準決勝で世界選手権2位の七戸と対戦すると、指導3を先取されるも大外巻込で技ありを取り返すと、その直後には再び大外巻込を仕掛けて一本勝ちを収め、僅かに残されていた七戸のオリンピック代表の夢を打ち砕いた。決勝では2年前に続く対戦となった上川を大外刈と支釣込足の合技で破って2年ぶり2度目の優勝を飾った。しかし、昨年12月のGS東京で7位にとどまった時点でオリンピック代表候補から外れていたために、今大会で優勝してもリオデジャネイロオリンピック代表に選出されることはなかった[14][15]。7月のグランドスラム・チュメニでは準決勝で小川に指導2で敗れて3位に終わった[16]。8月のリオデジャネイロオリンピックの際にはライバルの原沢が出場した試合は一切見ることができず、ゲームの実況パワフルプロ野球で選手育成をしながらやり過ごしていた[17]。11月の講道館杯では決勝で大学の5年後輩となる東海大学1年の太田彪雅を指導3で破って、今大会初優勝を飾った[18]グランドスラム・東京では決勝で大学の3年後輩となる東海大学3年の影浦心を指導3で破って初優勝を果たした[19]

2017年2月のグランドスラム・パリでは初戦の技あり以外は全て一本勝ちで決勝まで進むと、七戸に反則勝ちして今大会初優勝を飾った[20]。4月の体重別では決勝で影浦を送襟絞で破って今大会初優勝を飾った[21]。全日本選手権では準々決勝までの3試合を一本勝ち、準決勝では昨年に続いての対戦となった七戸を縦四方固で破ると、決勝では大学の3年後輩である東海大学4年のウルフ・アロンと対戦すると、GSに入ってから両者出血するアクシデントがあったものの、指導2を取って2年連続3回目の優勝を成し遂げた。今大会を連覇したのは鈴木桂治以来12年ぶりのこととなった。この結果、世界選手権代表に選出された[22][23][17][24]。6月の実業団体では決勝で旭化成と対戦すると、代表戦で原沢に大外返で敗れて2位に終わった[25]。9月の世界選手権では3回戦で世界ランキング57位の伏兵であるオーストリアのダニエル・アレルストルファーと対戦すると、技ありを先取しながら技あり2つを取り返されて逆転負けを喫した[26]世界団体では決勝のブラジル戦でラファエル・シルバを技ありで破ったのを始め、全勝してチームの金メダルに貢献した[27]

IJF世界ランキングは2040ポイント獲得で8位(17/8/28現在)[28]。                      

戦績[編集]

(出典[1]JudoInside.com)。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 「柔道全日本強化選手名鑑 2017」近代柔道 ベースボールマガジン社、2017年4月号
  2. ^ 重量級ホープ王子谷が旭化成入り表明 日刊スポーツ 2014年10月26日
  3. ^ a b 著名な柔道選手インタビュー 王子谷剛志
  4. ^ 【柔道】王子谷ら3人が優勝 世界ジュニア選手権 MSN産経ニュース 2010年10月25日
  5. ^ 王子谷ら日本勢が3階級制覇 日刊スポーツ 2011年11月7日
  6. ^ 21歳の王子谷が初優勝 決勝で上川に一本勝ち MSN産経ニュース 2014年4月6日
  7. ^ 王子谷、吉田が金メダル アジア大会柔道 日本経済新聞 2014年9月22日
  8. ^ 七戸と羽賀、山部がV=柔道グランプリ 時事通信 2015年2月23日
  9. ^ 原沢が初優勝=決勝で七戸に快勝-全日本柔道 時事通信 2015年4月29日
  10. ^ 世界選手権の団体戦メンバーに王子谷ら 日刊スポーツ 2015年4月29日
  11. ^ 王子谷が男子100キロ超級で優勝 ブダペストGP 産経新聞 2015年6月15日
  12. ^ 日本、団体で男女アベック優勝 柔道世界選手権 日本経済新聞 2015年8月30日
  13. ^ Paris Grand Slam 2015, France - DAY 2
  14. ^ 王子谷、2年ぶり2度目V…柔道全日本選手権 読売新聞 2016年4月29日
  15. ^ 【柔道】男子100キロ超級は王子谷が優勝 スポーツ報知 2016年4月29日
  16. ^ Tyumen Grand Slam 2016, Russia - DAY TWO
  17. ^ a b 王子谷、流血V2「最高」リオ切符逃すも強さ復活 - 柔道 日刊スポーツ 2017年4月29日
  18. ^ 平成28年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  19. ^ 王子谷剛志、貫禄の初V 男子最重量級は4強独占 日刊スポーツ 2016年12月4日
  20. ^ 男子100キロ級、18歳飯田が初優勝 柔道GSパリ大会 日本経済新聞 2017年2月13日
  21. ^ 平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  22. ^ 平成29年全日本柔道選手権大会
  23. ^ 王子谷が3度目頂点!鈴木桂治以来12年ぶりの連覇/柔道 サンケイスポーツ 2017年4月29日
  24. ^ 王子谷ら代表選出=柔道世界選手権 時事通信 2017年4月29日
  25. ^ リオ五輪銀の原沢が全日本優勝の王子谷に一本勝ち
  26. ^ 男子100キロ超級、王子谷も3回戦で敗退「まだまだ考えが甘かった」/柔道 サンケイスポーツ 2017年9月2日
  27. ^ 日本が男女混合団体で金メダル 決勝でブラジルを圧倒 産経新聞
  28. ^ World ranking list

外部リンク[編集]