宮城県美術館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Japanese Map symbol (Museum) w.svg 宮城県美術館
The Miyagi Museum of Art
The miyagi museum of art01s3872.jpg
美術館の本館。右端の彫刻はヘンリー・ムーア「スピンドル・ピース」
施設情報
正式名称 宮城県美術館
専門分野 美術
管理運営 宮城県
年運営費 4億3350万円(2007年度)[1]
延床面積 10,763.42m2
開館 1981年昭和56年)11月3日
所在地 980-0861
宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1
位置 北緯38度15分50.6秒
東経140度51分17.7秒
外部リンク 公式ウェブサイト
プロジェクト:GLAM

宮城県美術館(みやぎけんびじゅつかん)は、宮城県仙台市青葉区川内元支倉にある宮城県立の美術館である。文教地区の中にあり、近くには広瀬川が流れている。本館の西隣にある別館には佐藤忠良の作品を展示する佐藤忠良記念館がある。

概要[編集]

地元である宮城県および東北地方に縁の深い、明治維新以降の絵画版画彫刻工芸作品を中心にコレクションしており、さらにカンディンスキークレーらの作品も収蔵している。このほか、具体美術協会の作品45点、随筆『気まぐれ美術館』で知られる画廊主・随筆家洲之内徹洲之内コレクション長岡現代美術館を運営していた旧大光相互銀行(現在の大光銀行)の大光コレクションも有名。

これらの作品を展示する常設展および年に数回の特別展が企画されるほか、併設されている県民ギャラリーにおける一般市民の展示発表も行われている。また、館内の創作室や設備を開放して随時創作指導等を行なっており、ただ鑑賞するだけではない幅広い芸術活動を支援している。これは、開館時に掲げた理念の「見るだけでなく新しい自分を発見する美術館」[2]を踏襲したものである。

年間総観覧者数は、都道府県立美術館基本調査票によると、2002年度が19.9万人、2003年度が17.1万人、2004年度が17.4万人となっており、全国の都道府県立美術館56館中9位か10位の集客力となっている[3][4]。観覧者以外の利用客も含めた近年の年間入館者数は約25万人[5]

建物の設計については、本館を前川國男建築設計事務所が、佐藤忠良記念館を大宇根建築設計事務所が担当した。1983年(昭和58年)に第24回BCS賞を受賞し、1998年(平成10年)には当時の建設省が企画した公共建築百選に選ばれた。

沿革[編集]

宮城県美術館の建設の求める具体的な動きが起こったのは1972年(昭和47年)である。この年、美術館の建設を求める声の高まりを背景に、宮城県芸術協会が宮城県に対して県立美術館建設促進についての要望書を提出した。翌年以降に宮城県芸術協会などから寄付を受けた宮城県は1977年(昭和52年)に美術館建設懇談会を設け、1978年(昭和53年)に県知事に対して美術館の建設基本構想に関する答申が行われた。1979年(昭和54年)に宮城県は川内の国有地の払い下げを受け、ここに美術館を建設することになった。美術館の建設工事は1980年(昭和55年)に始まり、翌1981年(昭和56年)11月3日に宮城県美術館が開館した[6]

1990年(平成2年)6月1日には別館である佐藤忠良記念館が開館し[6]、同時に「アリスの庭」が設置された。

宮城県美術館は2007年(平成19年)11月26日から2008年(平成20年)10月6日にかけて長期休館した。これは、開館25周年を機に国際レベルの美術品保存と省エネルギーを目的とした空調設備に更新するためである。改修工事が完了した2008年10月7日に宮城県美術館はリニューアルオープンした。

施設[編集]

別館である佐藤忠良記念館。
新宮晋「時の旅人」(1981年)。美術館の北庭にある。

本館[編集]

  • 2階
    • 展示室(3-4)
  • 1階
    • 本館エントランスホール(コンサートなども開催)
    • 展示室(1-2)
    • 創作室
    • 造形遊戯室
    • 講堂
    • 図書室
    • 映像室
    • レストラン「カフェモーツァルト フィガロ」
    • ミュージアムショップ
  • 地下1階
    • 県民ギャラリー(1-2)

佐藤忠良記念館[編集]

  • 1階
    • 展示室(5-9)
    • コーヒーショップ「カフェモーツァルト パパゲーノ」
  • 地下1階
    • アートホール

庭園[編集]

美術館の内外には以下の四つの庭がある。中庭を除き、それぞれの庭には彫刻が置かれている[7]

  • 前庭…美術館の導入部に当たり、本館、別館、県民ギャラリーそれぞれの入り口へと続く。
  • 中庭…列柱に囲まれた庭であり、作品の展示やワークショップ、コンサートがここで行われることもある。
  • 北庭…ケヤキなどの落葉樹に包まれた回遊式の庭で、広瀬川を望める。
  • アリスの庭…本館と別館である佐藤忠良記念館の間に位置する庭で、前庭と北庭を結ぶ通り道でもある。この庭に対する佐藤忠良記念館の側面は弓なりのハーフミラーガラスでできており、独特の情景を描き出す。

利用情報[編集]

本館の常設展、特別展会場および別館である佐藤忠良記念館の展示室の観覧は有料であるが、その他の館内区画や中庭、庭園は公共空間であり、無料で入ることができる。

  • 開館時間 - 9:30~17:00
  • 休館日(以下以外にも臨時休館あり)
  • 観覧料(団体割引・障害者割引などあり)

恒例のイベント[編集]

アクセス[編集]

周辺[編集]

美術館本館を広瀬川越しに臨む。その奥の丘陵は青葉山

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 第6章 芸術文化(宮城県「宮城教育年報(平成19年度実績)」)
  2. ^ (9) 宮城県美術館開館河北新報「ニュースの記憶~仙台圏・あのころ」)
  3. ^ 第1回新潟県立美術館外部評価検討委員会 資料(新潟県)
  4. ^ 提言:評価と経営の確立に向けて(静岡県立美術館評価委員会)
  5. ^ 宮城県美術館(宮城県観光データブック)
  6. ^ a b 『仙台市史』通史編9(現代2)545頁。
  7. ^ フロアー案内|庭園・駐車場”(宮城県美術館)2018年11月3日閲覧。

参考文献[編集]

  • 仙台市史編さん委員会 『仙台市史』通史編9(現代2) 仙台市、2013年。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]