小平市平櫛田中彫刻美術館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 小平市平櫛田中彫刻美術館
Kodaira Hirakushi Denchu Art Museum
Kodaira Hirakushi Denchu Art Museum front.jpg
地図
施設情報
専門分野 近代彫刻
事業主体 小平市
管理運営 小平市教育委員会
延床面積 368.84m2(記念館)
781.02m2(展示館)
開館 1984年10月25日
所在地 187-0045
東京都小平市学園西町1-7-5
位置 北緯35度43分4.7秒 東経139度28分32秒 / 北緯35.717972度 東経139.47556度 / 35.717972; 139.47556座標: 北緯35度43分4.7秒 東経139度28分32秒 / 北緯35.717972度 東経139.47556度 / 35.717972; 139.47556
外部リンク https://www.city.kodaira.tokyo.jp/dencyu/
プロジェクト:GLAM
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小平市平櫛田中彫刻美術館(こだいらしひらくしでんちゅうちょうこくびじゅつかん)は、東京都小平市にある公立美術館。

所蔵品は、田中の没後、遺族から寄贈を受けた作品が中心である。常設展示では、田中の代表作である「鏡獅子(かがみじし)」や、「尋牛(じんぎゅう)」、田中の作品の中でも人気の高い「気楽坊(きらくぼう)」などが展示されている。また、2年に1度、偶数年に特別展示が行われている。

沿革[編集]

  • 1984年10月25日 日本近代彫刻界の巨匠、彫刻家平櫛田中(ひらくしでんちゅう)が晩年過ごした邸宅を公開する形で、「小平市平櫛田中館」として開館。
  • 1994年2月18日 作品を展示・保存するための展示館が開館。展示館開館記念展を開催。
  • 1994年10月25日 開館10周年を迎える。
  • 1995年 特別展「橋本平八と平櫛田中」を開催。
  • 1996年 特別展「大内青圃と平櫛田中」を開催。
  • 1997年 特別展「辻晉堂と平櫛田中」を開催。
  • 1998年 特別展「平櫛田中の書」を開催。
  • 1999年 開館15周年記念「石井鶴三展」を開催。
  • 2000年 特別展「平櫛田中の肖像彫刻」を開催。
  • 2001年 特別展「ブロンズ彫刻のつくり方を学ぼう」を開催。
  • 2002年10月11日 特別展「中原悌次郎素描展 描かれた未完の彫刻」を開催(~11月10日)。
  • 2004年10月22日 開館20周年記念「平櫛田中のすべて」を開催(~11月23日)。
  • 2004年10月25日 開館20周年を迎える。
  • 2005年 遺族から平櫛田中の作品など214点の寄贈を受ける。
  • 2006年4月1日 館名を小平市平櫛田中彫刻美術館と改称。
  • 2006年9月15日 特別展「甦る近代彫刻の鬼才 佐藤朝山展」を開催(~10月22日)。
  • 2008年2月 美術館ボランティアを導入。
  • 2008年10月17日 特別展「仏像インスピレーション 仏像に魅せられた彫刻家たち」を開催(~11月24日)。
  • 2009年10月23日 開館25周年・没後30年記念「平櫛田中 次世代に遺した珠玉の彫刻」を開催(~11月29日)。
  • 2010年2月1日 ロゴマークを決定。
  • 2010年4月1日 ホームページを開設。ぐるっとパス2010に参加。
  • 2016年6月30日「偉人におみそれ~ション」で紹介された。
  • 2020年5月29日(金曜)~2020年9月6日(日曜)イベント中止

施設概要[編集]

当該施設は、田中の旧宅である「記念館」と、作品を展示・保管するために後から新設された「展示館」から成っている。

小平市平櫛田中彫刻美術館彫刻用原木(クスノキ)
小平市平櫛田中彫刻美術館記念館

記念館[編集]

田中が生前生活していた邸宅。大屋根の方形造りを特徴とする書院造り。昭和44年、田中が98歳のときに建てられたため、別名「九十八叟院(そういん)」とも呼ばれている。設計は、国立能楽堂の設計で知られる建築家の大江宏。田中が百歳のときに、20年後の制作のため取り寄せた彫刻用の原木も見ることができる。

小平市平櫛田中彫刻美術館記念館庭園

庭園[編集]

枯山水庭園中庭2庭と南庭があり、南庭は玉川上水の木々を借景として造られている。四季折々の花が咲き、訪れる人を楽しませてくれる。特に、1月から2月にかけて見頃となる梅は見事。中庭は岩城亘太郎、南庭は柴又帝釈天邃渓園を手がけた永井楽山の作。後に改修を伊藤邦衛が手がけた。

展示館[編集]

田中の没後、作品を展示・保存するために記念館の隣接地に新設。設計は、大江宏の次男である大江新。

  • 竣工:1993年2月
  • 設計:大江建築アトリエ
  • 主要構造:RC造
  • 規模:地上2階地下1階
  • 延床面積:781.02m2

利用案内[編集]

以下の記述は2010年4月現在。

  • 開館時間:午前10時から午後4時
  • 休館日:火曜日(祝日に当たるときはその翌日)、年末年始、展示替時
  • 常設展観覧料:大人:大人:300円 団体20人以上220円

中学生:中学生:150円 団体20人以上110円 小学生:小学生:150円 団体20人以上110円

  • 特別展観覧料:その都度設定

交通アクセス[編集]

  • 西武多摩湖線「一橋学園」駅南口より徒歩10分
  • JR武蔵野線「新小平」駅よりタクシー5分
  • JR・西武線「国分寺」駅よりタクシー5分

関連項目[編集]

外部リンク[編集]