広島市現代美術館
Hiroshima City Museum of Contemporary Art | |
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| 施設情報 | |
| 愛称 | Hiroshima MOCA |
| 専門分野 | 現代美術や若手芸術家 |
| 館長 | 寺口淳治 [1] |
| 事業主体 | 広島県広島市 |
| 管理運営 | 公益財団法人広島市文化財団[2] |
| 開館 | 1989年5月3日 |
| 所在地 |
〒732-0815 広島市南区比治山公園1-1 |
| 位置 | 北緯34度23分10.97秒 東経132度28分24.11秒 / 北緯34.3863806度 東経132.4733639度座標: 北緯34度23分10.97秒 東経132度28分24.11秒 / 北緯34.3863806度 東経132.4733639度 |
| 外部リンク | 広島市現代美術館 |
| プロジェクト:GLAM | |
概要
[編集]1989年5月3日に開館した。建物の設計は黒川紀章。主に第二次世界大戦後に作られた、現代美術や若手芸術家の作品を扱っている。現代美術に本格的に取り組む公立美術館としては全国初の美術館であった[3]。館内には展示室の他に、ミュージアムショップ、カフェ、ミュージアム・スタジオ、ビデオコーナー、ライブラリーコーナー等が整備されている。比治山公園内にあり、近くには広島市立まんが図書館もある。
リニューアル工事のため2020年12月28日から休館し、館内の全面改修を実施[4]。2023年3月18日にリニューアルオープンした[5]。
収蔵作品
[編集]- 「アーチ」 ヘンリー・ムーア
- 「小さな鳥」フェルナンド・ボテロ
- 「安芸の翼」 澄川喜一
- 「真夜中のティータイム」 佐古昭典
- 「マリリン」 アンディー・ウォーホル
- 「ラッカ1」 フランク・ステラ
- 「無題」 ドナルド・ジャッド
- 「空との距離」 日高理恵子
- 「Objects #4」諫山元貴
- 「残像のインジゴブルー」佐野ぬい
- 「よみがえる魂」草間彌生
- 「太陽を撃つ」山口勝弘
- 「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子
他多数
建築
[編集]建築家黒川紀章による設計で、古代ヨーロッパの広場を思わせるアプローチプラザや日本の蔵を思わせる三角屋根など、さまざまな文化の融合を感じさせる外観を特徴とする、広島を代表するポストモダン建築である[6][7]。
1980年に広島市が策定した比治山芸術公園基本計画[8]に基づくこの美術館建築を構想するにあたり、比治山の自然景観との調和を図るべく、建物の総床面積の60%以上を地下に埋めた地下2階、地上2階の建築となっている[9]。垂直軸に沿って下から順に自然石、タイル、アルミが素材として用いられており、過去から未来への文明の発展や時間の流れを表す共生の思想を体現している[10]。
本建築は第5回世界建築ビエンナーレのグランプリ・ゴールドメダルと、1990年の日本建築学会賞を受賞している[11][12]。
黒川記章は1980年代に立て続けに公立美術館の設計を手掛けており、埼玉県立近代美術館(1982年開館)、名古屋市美術館(1988年開館)の建築とは共通する設計思想を見て取ることができる[13]。
2020年12月からは長期改修工事を行い、2年3か月の長期休館を経て2023年に再開館した。この工事では多目的スペースとカフェが入る空間を増設したほか、多目的トイレの設置、照明のLED化、エレベーターの増設、授乳室の設置など、現代の公共施設に要請される機能更新と追加が行われた[14]。
作品公募
[編集]広島市現代美術館では開館以来、継続的に作品公募と展示を行ってきた[15]。
公募「広島の美術」
[編集]開館と同時に創設された公募「広島の美術」は広島市[16](第2回[17]以降は広島県)の出身、在住、在勤、在学者を対照とした市民参加型の展覧会で、2003年の第8回まで開催された。
新・公募展
[編集]しかし発表環境の変化をうけた公募展の役割の見直し[18]や広島県が開催する県美展との重複[19]についての議論があり、2005年からは募集対象を全国に広げた新たな公募企画「新・公募展[20]」がスタートした。「Re-Act」がテーマとなった2007年の第2回[21][22]では広島市現代美術館賞受賞者が翌年に美術館で個展を開催できるものとし、Chim↑pomが受賞した。美術館での展覧会に向けては千羽鶴を用いた作品プロジェクトの準備が進められていた[23]が、彼らが展覧会準備と並行して2008年10月に行った広島市の上空に飛行機雲で「ピカッ」という文字を描いた行為をめぐって批判が殺到し[24]、最終的に予定された展覧会は中止となった[15]。「新・公募展」の開催もこの第2回までとなった。
ゲンビどこでも企画公募・ゲンビ「広島ブランド」デザイン公募
[編集]2007年12月から募集開始した「ゲンビどこでも企画公募2007[25]」に始まるこの公募プログラムは、空間的特徴を生かした作品プランを評価対象へと拡張し、展示室以外のパブリックスペースをユニークに活用する企画を募った[26]。同時代に生まれる現代美術作品を取り上げ、紹介するというミッションに基づき、若手作家の育成と支援の場を提供する意図を色濃くし[13]、2019年まで毎年開催された[27]。
2016年からは広島にまつわる事物に関するデザインやプロダクトの公募も行われた[28]。こちらも2019年まで毎年開催された[29]。
2020年は美術館が改修工事にともなう長期休館に入ることにともない、2つの企画公募を融合した「ゲンビどこでも企画公募×ゲンビ「広島ブランド」デザイン公募スペシャル公募2020『どこ×デザ』」を旧日本銀行広島支店を会場に開催した[30]。
Hiroshima MoCA FIVE
[編集]2023年の美術館のリニューアルにあわせて公募展のリニューアルも行い、隔年で各回5組の入選者を選出する新たなプログラムがスタートしている[31]。
利用情報
[編集]- 所在地 - 広島市南区比治山公園1-1
- 開館時間 - 10:00~17:00 ※5月3日は19:00まで開館
- 休館日 - 月曜日 ※ただし月曜日が祝休日にあたる場合は開館し、その翌平日休館
- 観覧料(2023年3月現在[32])
- コレクション展 - 一般350(250)円、大学生250(150)円、高校生・65歳以上150(100)円 ※()内は30人以上の団体料金
- 特別展は別途設定
- 駐車場 - 比治山公園内 ※約120台分、無料、利用時間 9:00~19:00
- レストラン - カフェを整備
交通アクセス
[編集]- 広島電鉄皆実線 比治山下停留場下車約500m
- 広電バス・広島バス 「段原中央」バス停下車比治山スカイウォーク経由約550-700m[33]
- ひろしま観光ループバス ひろしま めいぷる〜ぷ(オレンジルート) 現代美術館前(まんが図書館)バス停下車約100m
出典
[編集]- ↑ “広島市現代美術館、18日再オープン後の運営方針は? 寺口淳治館長に聞く”. 中國新聞. 2023年10月13日閲覧。
- ↑ “指定管理”. 公益財団法人広島市文化財団. 2016年6月10日閲覧。
- ↑ “美術館について - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (2022年10月4日). 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “広島市現代美術館が休館へ、リニューアルは2022年度中”. DiamondLife合同会社. 2020年9月20日閲覧。
- ↑ “広島市現代美術館リニューアルオープン 特別展「Before/After」も開幕”. 中国新聞 (2023年3月18日). 2023年3月18日閲覧。
- ↑ “【館外で活動中】広島市現代美術館|Hiroshima City Museum of Contemporary Art”. 【館外で活動中】広島市現代美術館|Hiroshima City Museum of Contemporary Art. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “広島市現代美術館 - ひろしまたてものがたり”. www.pref.hiroshima.lg.jp. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ 広島市建設局・アーバンデザインコンサルタント 編『比治山芸術公園基本計画』広島市、1980年。
- ↑ “広島市現代美術館の魅力を探る|黒川紀章”. 建築家紹介サイト|せとうち建築家クラブ. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “美術館について - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (2022年10月4日). 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “広島市現代美術館 | PROJECT”. 黒川紀章 建築都市設計事務所. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ 黒川紀章 (1997). 建築雑誌 1301: 119-122.
- 1 2 “ゲンビどこでも企画公募2018:キュレーターズノート|美術館・アート情報 artscape”. 美術館・アート情報 artscape. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ 「変わるゲンビ、変わらぬ使命 あす、リニューアル開館 」『朝日新聞』2023年3月17日、朝刊 広島、24面。
- 1 2 松岡剛「『公募』の変遷」『美術館の七燈』広島市現代美術館、2019年、156-157頁。
- ↑ “第1回公募「広島の美術」 - 展覧会 - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (1990年1月26日). 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “第2回公募「広島の美術」 - 展覧会 - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (1992年2月14日). 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “+5(プラスファイブ) - LOCAL ART +(ローカルアートプラス) 〜いま見つめ直す地域のアート活動・広島編〜(前編)” (jp). p5.art360.place. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ 美術ひろしま2000編集委員会 編『美術ひろしま2000』広島市文化財団、2000年、7頁。
- ↑ “新・公募展 - 展覧会 - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (2005年4月25日). 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “Re-Act 新・公募展2007 - 展覧会 - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (2007年6月1日). 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “「新・公募展」20組のアーティストによる展覧会-授賞式も”. 広島経済新聞. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ 美術ひろしま2009-10編集委員会 編『美術ひろしま2009-10』広島市文化財団、2010年、7頁。
- ↑ “芸術家「平和訴え」飛行機で「ビカッ」の文字描く”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “ゲンビどこでも企画公募2019 - 広島市現代美術館”. ゲンビどこでも企画公募2019. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “ゲンビどこでも企画公募2019 - 広島市現代美術館”. ゲンビどこでも企画公募2019. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “ゲンビどこでも企画公募2019 - 広島市現代美術館”. ゲンビどこでも企画公募2019. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “ゲンビ「広島ブランド」デザイン公募2016”. ゲンビ「広島ブランド」デザイン公募2019. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “ゲンビ「広島ブランド」デザイン公募2019”. ゲンビ「広島ブランド」デザイン公募2019. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “どこ×デザ スペシャル公募2020”. www.hiroshima-moca.jp. 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “Hiroshima MoCA FIVE 23/24 - プロジェクト - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (2024年1月23日). 2026年5月19日閲覧。
- ↑ “来館案内・各種サービス”. 広島市現代美術館. 2023年3月18日閲覧。
- ↑ アクセス 広島市現代美術館
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 広島市現代美術館 ウェブサイト
- 広島市現代美術館 (@hiroshimamoca) - X(旧Twitter)
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