プライスライングループ

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プライスライングループ
The Priceline Group Inc.
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種類 公開会社
市場情報
NASDAQ PCLN
略称 プライスライン
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
06854
コネチカット州 ノーウォーク, Connecticut Avenue 800
北緯41度05分35秒 西経73度27分14秒 / 北緯41.09306度 西経73.45389度 / 41.09306; -73.45389座標: 北緯41度05分35秒 西経73度27分14秒 / 北緯41.09306度 西経73.45389度 / 41.09306; -73.45389
設立 1998年7月30日(デラウェア州会社法に基づく設立)[1]
1997年7月18日LLCとしての設立)[1]
業種 サービス業
代表者 グレン・フォーゲル(CEO)
従業員数 約9000人[1]
決算期 12月末日
主要子会社 ブッキングドットコム
Priceline.com
KAYAK
アゴダ
レンタルカーズドットコム
オープンテーブル
外部リンク Priceline Group(英語)
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プライスライングループ: The Priceline Group Inc.NASDAQ: PCLN、略称:プライスライン)は、旅行に関連するオンラインサービスを提供する、アメリカ合衆国株式会社である。本拠地をコネチカット州ノーウォークに置き、世界各地で事業を展開する6つの企業を統括している。収益における世界最大の旅行会社であり、特に宿泊予約の分野では世界最大の販売数を持つ[2]

2014年3月まで、「Priceline.com Incorporated(プライスラインドットコム インコーポレイテッド)」の傘下に各子会社を持つ形態を取っていたが、同年4月、グループとしての商号をプライスライングループに改称、同傘下にプライスラインドットコムを含む各子会社を置く形態に変更した[3]

沿革[編集]

1997年、コネチカット州出身の起業家であるジェイ・スコット・ウォーカーを中心に、グループの親企業となるプライスラインドットコム(: Priceline.com)が設立された[4]。創業期から、オンライン旅行業を軸に積極的な事業拡大を行うが(後述)、ウォーカーは2000年取締役会を降り[4]2001年から2002年にかけては、インターネット・バブル崩壊の影響を受け、一時事業を縮小した。

2002年11月、ジェフェリー・ボイド(Jeffery Boyd)がCEOに着任[5]2004年9月、イギリスオンライン旅行会社Online Travel Agency, OTA)であったActivehotels.comを傘下に加えたことを契機に[6]、海外事業への進出を本格化する。特に2005年7月オランダのOTAであるブッキングドットコムをグループに加えたのちは、米国外での収益が大きく伸び、2007年には、グループ総体で米国内の収益を逆転するに至った[7]。2000年代当時、エクスペディアなど他の米国OTAの関心は、旅行者がOTAに料金を支払うマーチャント・モデルに集中しており、旅行者がホテル等に直接料金を支払うエージェンシー・モデルにはほとんど関心がなかったが、プライスラインは他OTAが注目していなかったエージェンシー・モデルにも着目し併用、大幅に収益を伸ばすことに成功した[8]。事業拡大を実現した背景として、傘下に収めた世界各地の企業をそれぞれ独立運営(multiple independently-operated brands)として[4]、エージェンシー・モデルのブッキングドットコム、マーチャント・モデルのアゴダなど、各社固有のサービスを継続させた点が指摘されている[9][10]

現在のプライスラインは、ホテル等の宿泊施設のオンライン予約における世界最大の企業であり[2]、宿泊施設の販売室数(Room Nights)に関して、2010年以降、エクスペディアを上回り続けている[11](2016年通年で5億5660万室、エクスペディアは2億4600万室[12])。2016年において、プライスラインの収益Revenue[12]時価総額[13]は、旅行会社として共に世界第1位、収益・EBITDAなど、多くの財務指標でエクスペディアを上回り続けており、市場価値を重視した経営が特徴となっている[14]

ブランド別の収益構成は、ブッキングドットコムが全体の約74%、プライスラインドットコム・アゴダ・レンタルカーズドットコム合計で約19%、KAYAK・オープンテーブル合計で約7%となっており(2016年)[12]、特にブッキングドットコムの宿泊予約が、現在のプライスライングループの収益の中心となっている。また、エクスペディアグループが収益の過半数を米国内需要に拠るのとは対照的に、プライスラインの収益の多くは米国外であり、2016年では収益の84.3%が米国外需要となっている[12]

2013年1月、ジェフェリー・ボイドは会長職に就き[15][5]2014年1月から、マイクロソフト日本法人元社長であり、その後ブッキングドットコムのCEOとなった、ダレン・ヒューストンがCEOを務めたが[16]2016年4月に辞任、2017年1月にブッキングドットコム・アゴダ買収の主導者であったグレン・フォーゲルがCEOとなった[17]

2014年以降、中国最大のOTAであるシートリップに出資し提携関係を強化[18]2015年トリップアドバイザーの直接宿泊予約サービスへの在庫提供に関し、エクスペディア系列に先駆けて提携関係を結んだ[19]民泊は、ブッキングドットコムの中ですでに取扱っているが[20]、日本市場は法律面で未整備のため、法整備後に検討すると説明している[21]。2017年2月、イギリスに本拠を置くメタサーチ大手のMomondo Groupを買収しKAYAKの傘下企業とすることを発表した[22]

構成企業[編集]

順序は公式サイト内の表示に従っている。

ブッキングドットコム[編集]

2005年にグループ参加。世界各国の宿泊施設予約を扱う。現在、収益面では、事実上グループの中核企業となっている。

プライスラインドットコム[編集]

2014年3月まで、グループの親企業に位置していた。1998年にウェブサイト「Priceline.com」を開設、オンライン旅行業に参入した。1998年8月、利用者側が航空券の予約の際に値段を決める「逆オークションモデル」をビジネスモデル特許として成立させ、同システムが全米のほとんどの航空会社に採用されたことを契機に知られるようになった。ITバブル崩壊後は、航空券に加え、ホテルレンタカー、またそれらを組み合わせたパッケージ商品やクルーズなど、対象商品を拡大、また、逆オークションモデル以外に普通のネットサービスを併用することで、不況を克服した[7]。航空券の逆オークションは2016年9月に廃止されたが[23]、ホテルやレンタカーの逆オークションは現在も行われている。2016年6月以降、プライスラインドットコムのCEOはBrett Kellerが務めている[24]。現在はプライスライングループを構成する一企業としての明確な位置付けがなされている[3]。本社はグループと同じ[25]ウィリアム・シャトナーが同社のイメージ俳優として起用されており、2013年からはケイリー・クオコが加わり、ウェブサイトおよびアプリ内にも登場している[26]

グループ企業中唯一、ウェブサイトは日本語未対応となっている。2000年に、ソフトバンク・イーコマースとの合弁で日本にも進出する計画があったが、インターネットバブル崩壊の余波によって提携が打ち切られ、業務を開始する前に合弁会社は解散した[27]

カヤック(KAYAK)[編集]

2013年にグループ参加。航空券・宿泊施設・レンタカーのメタ検索エンジンを運営する。

アゴダ[編集]

2007年にグループ参加。アジアを中心とする宿泊施設予約を扱う。

レンタルカーズドットコム[編集]

2010年にトラベルジグソー(Travel Jigsaw Ltd.)がグループ参加。レンタルカーズドットコムのブランド名で、世界各国のレンタカー予約を扱う。

オープンテーブル[編集]

2014年にグループ参加。アメリカを中心とするレストランの予約を扱う。

脚注[編集]

  1. ^ a b c Investor FAQs” (英語). The Priceline Group Inc.. 2016年4月29日閲覧。
  2. ^ a b Airbnb’s Growth Doesn’t Scare Priceline at All” (英語). Skift (2015年7月1日). 2016年4月29日閲覧。
  3. ^ a b Priceline.com Incorporated Announces Corporate Name Change” (英語). The Priceline Group Inc. (2014年4月1日). 2015年3月1日閲覧。
  4. ^ a b c History Priceline Group” (英語). The Priceline Group Inc.. 2015年1月10日閲覧。
  5. ^ a b “Jeffery H. Boyd:Excecutive Profile&Biography” (英語). ビジネスウィーク. http://www.bloomberg.com/research/stocks/people/person.asp?personId=231187&ticker=PCLN 2015年3月1日閲覧。 
  6. ^ Activehotels.comは2006年、ブッキングドットコムに統合された。Active Hotels becomes Booking.com” (英語). TravelMole (2006年11月27日). 2015年1月10日閲覧。
  7. ^ a b 東洋経済オンライン 株価2倍!ホテル予約プライスラインの秘密”. 東洋経済新報社 (2013年12月5日). 2015年12月20日閲覧。
  8. ^ Priceline, online travel history and complacency” (英語). Tnooz (2012年1月31日). 2016年6月5日閲覧。
  9. ^ 週刊トラベルジャーナル』2012年7月16日号「特集 躍進するプライスライン 時価総額2.6兆円のOTA」
  10. ^ 世界2大オンライン旅行会社「プライスライン・グループ」社の副社長に聞く、日本展開からモバイル対応まで”. トラベルボイス (2015年7月1日). 2015年12月20日閲覧。
  11. ^ Interview: Expedia’s Comeback CEO on What It Will Take To Win” (英語). Skift.com (2015年3月9日). 2015年12月20日閲覧。
  12. ^ a b c d ANNUAL REPORT 2016” (英語). The Priceline Group Inc. (2017年2月27日). 2017年3月26日閲覧。
  13. ^ The Worlds 15 Largest Travel Companies of 2014” (英語). Skift.com (2014年7月28日). 2015年12月20日閲覧。
  14. ^ What is driving Priceline’s Success in the past 5 years?” (英語). ハーバード・ビジネス・スクール (2012年11月2日). 2015年5月30日閲覧。
  15. ^ “プライスライン、7-9月期は40%増益-会長職とCEO職を分離”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2013年11月3日). http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304218104579184562475826246 2015年1月10日閲覧。 
  16. ^ “プライスライン、訪日市場拡大に意欲-日本人向けサービス強化も”. トラベルビジョン. (2015年5月10日). http://travelvision.jp/news/detail.php?id=67121 2015年7月4日閲覧。 
  17. ^ The Priceline Group Names Glenn Fogel CEO” (英語). PR Newswire (2016年12月15日). 2017年1月10日閲覧。
  18. ^ 米プライスライン、中国同業大手シートリップと資本・業務提携へ”. モーニングスター (2014年8月8日). 2015年12月20日閲覧。
  19. ^ Booking.com Finally Joins Major Hotel Chains in Book on TripAdvisor” (英語). Skift.com (2015年10月14日). 2015年12月20日閲覧。
  20. ^ 世界2大OTA「プライスライン」副社長に聞く、ブッキング・ドットコムの戦略 - 民泊からタビナカ事業まで”. トラベルボイス (2015年11月25日). 2015年12月27日閲覧。
  21. ^ 世界三大メガOTA 日本法人トップ座談会 (PDF)”. 観光経済新聞 (2016年1月1日). 2015年12月27日閲覧。
  22. ^ Priceline Buys Momondo for $550 Million to Expand in Europe” (英語). Skift (2017年2月7日). 2017年2月8日閲覧。
  23. ^ Priceline Eliminates 'Name Your Own Price' for Airline Tickets” (英語). Travel Pulse (2016年9月7日). 2017年3月27日閲覧。
  24. ^ “Brett Keller Named Interim Chief Executive Officer of Priceline.com, a Subsidiary Unit of The Priceline Group” (英語) (PDF). The Priceline Group Inc.. (2016年6月3日). http://files.shareholder.com/downloads/PCLN/1724389465x0x895043/4C583FDE-901C-48C2-8F37-F260623B97F3/PCLN_News_2016_6_3_General_Releases.pdf 2016年6月5日閲覧。 
  25. ^ Contact Priceline Group” (英語). The Priceline Group Inc.. 2015年1月10日閲覧。
  26. ^ Will Kaley Cuoco Add A 'Big Bang' To Shatner's Priceline 'Negotiator' Campaign?” (英語). フォーブス (2013年1月10日). 2015年4月1日閲覧。
  27. ^ “ソフトバンク・イーコマース、米Priceline.comとの交渉を打ち切り、新会社解散へ”. INTERNET Watch. (2000年12月8日). http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2000/1208/price.htm 2015年2月28日閲覧。 

外部リンク[編集]

ビジネスデータ