雲南省
雲南省 | |
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略称: 滇 / 雲 (拼音: ) | |
簡体字 | 云南 |
繁体字 | 雲南 |
拼音 | Yúnnán |
カタカナ転記 | ユンナン |
省都 | 昆明市 |
最大都市 | 昆明市 |
省委書記 | 秦光栄(前雲南省省長、元長沙市委書記) |
省長 | 李紀恒 |
面積 | 394,100 km² (8位) |
人口 (2007年) - 人口密度 |
44,830,000 人 (12位) 112 人/km² (24位) |
GDP (2008年) - 一人あたり |
5,700 億元 (23位) 12,587 元 (29位) |
HDI (2005年) | 0.657 (中) (29位) |
主要民族 |
漢民族 - 67% イ族 - 11% ペー族 - 3.6% ハニ族 - 3.4% チワン族 - 2.7% タイ族 - 2.7% ミャオ族 - 2.5% 回族 - 1.5% |
地級行政区 | 16 個 |
県級行政区 | 129 個 |
郷級行政区 | 1565 個 |
ISO 3166-2 | CN-53 |
公式サイト http://www.yn.gov.cn/ |
雲南省 | |||||||||||||||||||||||
繁体字 | 雲南 | ||||||||||||||||||||||
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簡体字 | 云南 | ||||||||||||||||||||||
文字通りの意味 | Yunnan | ||||||||||||||||||||||
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雲南省(うんなんしょう、中国語:云南省、拼音:Yúnnán Shěng、英語:Yunnan)は、中華人民共和国西南部に位置する省。略称は滇(てん)。省都は昆明市。省名は雲嶺(四川省との境の山地)の南にあることに由来する。
歴史
古代
古代には中国の勢力が浸透して郡県が設置されたこともあったが、晋代には再び後退し、諸民族が分立した。唐代には南詔が出現して統一王国を形成し、宋代には大理国がこれに代わった。大理はモンゴル帝国のクビライに征服され、名目的には元の雲南行中書省が置かれたが、クビライの庶子フゲチを祖とする梁王家の世襲の所領とされた。クビライが設けた三大王国、二小王国のうちの後者の一つである。この梁王国は、大理の旧王家段氏の協力のもと、1390年までこの地を支配し続けた。
明・清
明の洪武帝により梁王国が滅ぼされた際、段氏は梁王家を裏切り、その功績により再びこの地の王として復帰し、大理王国を復活させようと目論んだ。しかしこの地の東アジア有数の銀山に目をつけていた洪武帝は、この地の統治を段氏に委ねることを拒否、この地を併合して直接支配下に組み込み、南詔以来の独立王国の歴史は終焉を迎えた。明代には雲南布政使司が置かれ、清代に雲南省が成立した。明代以後、漢民族が大量に流入して多数を占めるようになり、漢民族の地になった。
清末期には、この地に居住するイスラム教徒の回族が反乱を起こし、漢族と回族の紛争が続いた(回民蜂起参照)。1855年から1873年にかけては雲南省でパンゼーの乱が起こっている。
日中戦争・第二次世界大戦
日中戦争間は、援蒋ルートをめぐって中国国民党軍と日本軍との間で攻防戦(拉孟・騰越の戦い・ビルマの戦い)が繰り広げられた。
現代
- エネルギー資源計画
- 21世紀初頭から、エネルギー資源計画にもとづいた中国・ビルマ・パイプラインと大型船が寄港可能な港湾施設の建設が始まった[1]。チャウッピューの港湾でポートスーダンからの石油を陸揚げ可能になり、石油パイプラインで昆明まで輸送が可能になる予定である。
- 国際ビジネスに関わる航空インフラ環境
雲南省と日本国とは複数の航空会社が運航する航空路線で結ばれており、本拠地とする中国南方航空や雲南祥鵬航空により、省内中心都市昆明市の空の玄関口である昆明長水国際空港から日本の三大都市圏(東京・大阪・名古屋)の国際空港との間で定期国際便が運航されている。高いビジネス需要によって、時期によってはこれらの路線にA330などの大型機が投入される事もあり、活況を呈している。
行政区画
8地級市と8自治州が12市轄区、9県級市、79県、29自治県を管轄する。詳細は下部データボックスを参照。 2007年4月8日に思茅市は普洱市に、同市の翠雲区は思茅区に、普洱ハニ族イ族自治県は寧洱ハニ族イ族自治県に改名された。
雲南省の行政区画 | |||||||||||
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№ | 名称 | 中国語表記 | 拼音 | 面積 (K㎡) |
人口 (2010) |
政府所在地 | |||||
— 地級市 — | |||||||||||
1 | 昆明市 | 昆明市 | Kūnmíng Shì | 21,001.28 | 6,432,000 | 呈貢区 | |||||
2 | 曲靖市 | 曲靖市 | Qǔjìng Shì | 28,939.41 | 5,855,000 | 麒麟区 | |||||
3 | 玉渓市 | 玉溪市 | Yùxī Shì | 14,941.53 | 2,304,000 | 紅塔区 | |||||
4 | 保山市 | 保山市 | Bǎoshān Shì | 19,064.60 | 2,506,000 | 隆陽区 | |||||
5 | 昭通市 | 昭通市 | Zhāotōng Shì | 22,439.76 | 5,213,000 | 昭陽区 | |||||
6 | 麗江市 | 丽江市 | Lìjiāng Shì | 20,557.25 | 1,245,000 | 古城区 | |||||
7 | 普洱市 | 普洱市 | Pǔ'ěr Shì | 44,264.79 | 2,543,000 | 思茅区 | |||||
8 | 臨滄市 | 临沧市 | Líncāng Shì | 23,620.72 | 2,430,000 | 臨翔区 | |||||
— 自治州 — | |||||||||||
9 | 徳宏タイ族チンポー族自治州 | 德宏傣族景颇族自治州 | Déhóng Dǎizú Jǐngpōzú Zìzhìzhōu | 11,171.41 | 1,211,000 | 芒市 | |||||
10 | 怒江リス族自治州 | 怒江傈僳族自治州 | Nùjiāng Lìsùzú Zìzhìzhōu | 14,588.92 | 534,000 | 瀘水県 | |||||
11 | デチェン・チベット族自治州 | 迪庆藏族自治州 | Díqìng Zàngzú Zìzhìzhōu | 23,185.59 | 400,000 | シャングリラ市 | |||||
12 | 大理ペー族自治州 | 大理白族自治州 | Dàlǐ Báizú Zìzhìzhōu | 28,299.43 | 3,456,000 | 大理市 | |||||
13 | 楚雄イ族自治州 | 楚雄彝族自治州 | Chǔxióng Yízú Zìzhìzhōu | 28,436.87 | 2,684,000 | 楚雄市 | |||||
14 | 紅河ハニ族イ族自治州 | 红河哈尼族彝族自治州 | Hónghé Hānízú Yízú Zìzhìzhōu | 32,167.67 | 4,501,000 | 蒙自市 | |||||
15 | 文山チワン族ミャオ族自治州 | 文山壮族苗族自治州 | Wénshān Zhuàngzú Miáozú Zìzhìzhō | 31,409.12 | 3,518,000 | 文山市 | |||||
16 | シーサンパンナ・タイ族自治州 | 西双版纳傣族自治州 | Xīshuāngbǎnnà Dǎizú Zìzhìzhōu | 19,107.05 | 1,134,000 | 景洪市 |
地理
全体に荒涼とした岩山が目立つ中国のなかで、雲南省は緑の森林に恵まれている。しかも地形が複雑で、南部の低地では亜熱帯性気候もあれば、北部の高山地帯では亜寒帯性気候もあり、気候も多様である。このため、動植物相が豊富で、特に園芸の分野では新種の花卉の産地として知られる。
中華人民共和国の最西南部に位置し、南部でベトナム、ラオスと国境を接し、南部から西部にかけてミャンマーと接する。北西部はチベット自治区、北部は四川省、北東部は貴州省、東部は広西チワン族自治区と接する。
天然資源
東部は石灰岩台地で、カルスト地形の深い峡谷を川が流れる景勝地である。西部は山地でサルウィン川とメコン川が流れる。鉱物資源に恵まれ、錫・亜鉛、鉛、カドミウム、インジウム、タリウムの埋蔵は中国最大で、ほかにも鉄、石炭、銅、亜鉛、金、水銀、銀、アンチモンが豊富にある。雲南省の降水量は中国平均の4倍で、水力発電が盛んである。
経済
省の政府工作報告によれば、2004年の全省生産総額(GDP)は対前年比11.5%増の2959.5億人民元であった。西部大開発政策の進展により、雲南ではベトナム、ビルマとの辺境貿易が活発化しており、対外輸出額は前年比33.6%増の22.4億米ドル、輸入額は前年比52%増の15億米ドルであった。財政総収入も前年比20.2%増の666.3億元となっている。
国境貿易
- ミャンマー
- 徳宏タイ族チンプオ族自治州瑞麗市姐告口岸 en:Shweli Riverの姐告大橋を渡るとミャンマーのシャン州ムセに入国出来る。ビルマ国道3号線はラーショーを経由してマンダレーに至る。
- 勐海県打洛口岸 アジアハイウェイ3号線でミャンマーのシャン州モンラに入国し、チャイントンでビルマ国道4号線に接続する。
- 臨滄市耿馬タイ族ワ族自治県 重点国境経済協力区域「耿馬(孟定)国境経済協力区域」の重点プロジェクトによって昆孟道路の清水河にかかる道路と橋 (ミャンマーと雲南省を結ぶ)が建設予定。
特産
交通
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教育
雲南第五回人口調査広報2002年1月7日雲南省統計局によると、 2001年4月28日6歳及び6歳以上の人口の中に,高等教育(大学以上)の人口は85.3万人,約2.23%;中等教育(高校、専門学校など)の人口は278.0万人,約7.27%;初等教育(初中)の人口は899.4万人,約23.53%;小学教育人口は1896.3万人,約49.60%。
少数民族
雲南省で最も多い少数民族はイ族で、400万を越えている。中国では雲南省にしかいない少数民族が15ほど存在する。
観光
世界遺産
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梅里雪山
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金沙江
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麗江古城
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三江併流
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中国南方カルスト
脚注
- ^ Graeme Jenkins. Burmese junta profits from Chinese pipeline, Telegraph, 2008年1月14日(2010年6月20日閲覧)