石井智宏

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石井 智宏
Tomohiro Ishii
石井 智宏 Tomohiro Ishiiの画像
2016年2月
プロフィール
リングネーム 石井 智宏
本名 石井 智宏
ニックネーム STONE PIT BULL
CHAOSの特攻野郎
平成の突貫小僧
悪の切り込み隊長
不退転のヒール魂
タイガーハンター
CHAOSの切り込み隊長
NEVERに魂を吹き込んだ男
身長 170cm
体重 100kg
誕生日 (1975-12-10) 1975年12月10日(48歳)
出身地 神奈川県川崎市
所属 新日本プロレス
スポーツ歴 野球
トレーナー 天龍源一郎
長州力
デビュー 1996年11月2日
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石井 智宏(いしい ともひろ、1975年12月10日 - )は、日本プロレスラー新日本プロレス所属。神奈川県川崎市出身。身長170cm、体重100kg。

経歴

学生時代は野球に熱中していた。1996年天龍源一郎率いるWARに入門し、1996年11月2日の超電戦士バトレンジャーZ戦でプロレスデビュー。長らく前座戦線で無骨なファイトを繰り広げた。

天龍が新日本プロレスに参戦するようになると、付き人として新日本の巡業に帯同。試合出場はなかったものの、練習には参加し大谷晋二郎高岩竜一ケンドー・カシンなどとスパーリングを行い研鑚を積む[1]

1999年フリーへ転身し、インディーマットを転戦。その後、FECを経て、2002年9月に長州力サイパンで合宿している処へ単身乗り込み弟子入りを直訴[2]。合宿では厳しさを叩き込まれるも、へこたれることなく耐え抜き、WJプロレス所属選手となる。 2003年8月に「WJ・YOUNG MAGMA杯トーナメント」の決勝で高智政光を破り、優勝[2]2004年6月に高岩竜一とのタッグでNWAインターナショナルライトタッグ王座を獲得した[2]

8月11日付けでWJを退団。選手会長として立石史代表と共に新たにリキプロを立ち上げ、ファンクラブ「智宏会」を発足させるなどリキプロの若頭的な存在として知らしめた。2006年6月より新日本の矢野通とタッグを結成し、真壁刀義 & 越中詩郎組と抗争を繰り広げ[2]、同団体のリングを主戦場とした。また、同時期に矢野と共に「G・B・H」へ合流し、敵対関係にあった真壁、越中と共闘する[2]2008年7月12日、新宿FACEで行われたWEWヘビー級選手権試合でマンモス佐々木を破り、同王座を獲得した。

2009年4月、中邑真輔、矢野が立ち上げた新ユニット「CHAOS」の一員として活動[2]井上亘タイガーマスクを相手に抗争を繰り広げたが、いずれも敗北を喫している。

2011年11月12日、POWER STRUGGLEにて、永田裕志とのシングルマッチで激突、永田のバックドロップホールドでピンフォール負けを喫したが、山崎一夫ら解説陣からそのファイトが絶賛され、「石井」コールを湧き上がらせる奮闘を見せた。2012年5月、IWGPインターコンチネンタル王座を保持する後藤洋央紀を襲撃し、20日に同王座に初挑戦。11月19日には新設されたNEVER無差別級王座の初代王者決定トーナメントに出場、特に準決勝で激突した田中将斗との試合は大会ベストバウトとの呼び声が高かった[3]

12月には中邑をパートナーに桜庭和志 & 柴田勝頼組と対戦したが、桜庭からギブアップ負けを喫している。

2013年2月3日、NEVER無差別級王座を保持する田中とタイトルマッチで対戦、田中のスライディングDで敗れ、王座奪取とはならなかったがこの試合は評判となりワールドプロレスリング解説者の金澤克彦によると中継を見た藤田和之も称賛していたという[1]。3月に開幕したNEW JAPAN CUPでは、3年ぶりにエントリーされ、1回戦で小島聡と対戦し、ピンフォール勝ちを収めた。

8月、G1 CLIMAXに初出場。最終日を待たずに予選落ちが確定してしまうが、柴田勝頼や優勝候補の一角とされていた棚橋弘至から勝利を収める活躍を見せた。

2014年2月11日、内藤哲也の保持するNEVER無差別級王座に挑戦。ピンフォール勝ちを収め第3代王者となり、新日本プロレスに上がってから7年8ヶ月で初のタイトル奪取となった。しかし6月29日、高橋裕二郎に敗れ王座から陥落した[4]。10月13日、KING OF PRO-WRESTLINGでのリマッチでは高橋に勝利し、王者に返り咲いた。

2015年1月4日、レッスルキングダム9で真壁刀義の挑戦を受けるも敗北し、王座陥落となった。2月14日、THE NEW BEGINNINGで真壁とのリマッチが組まれるも、真壁がインフルエンザで欠場、王座返上となり、代わりに本間朋晃との王座決定戦が組まれ勝利。再び王者となるも、「真壁を倒してから」と言いベルトを腰には巻かなかった。

4月29日、熊本大会で真壁と対戦するも敗れ、王座から陥落した。7月5日、大阪城ホール大会で三度真壁と対戦するがこれも敗北。

10月12日、KING OF PRO-WRESTLINGで初めて真壁に勝利し、4度目の王座戴冠となった。

2016年1月4日、レッスルキングダム10において、タッグマッチで3連敗を喫している柴田勝頼の挑戦を受けるもピンフォール負けを喫し再びNEVER無差別級王座から陥落したが、2月19日東京・後楽園ホールにてロデリック・ストロングを破りROH世界TV王座を獲得した。新日マットにおいて自身2個目のシングル王座獲得である。

得意技

師である天龍や長州を彷彿とさせるパワーファイトが信条。ワールドプロレスリング解説者の安田拡了からは「昭和プロレスの原型」と称された。

垂直落下式ブレーンバスター
デビュー当初から現在までメインに使用するフィニッシュ・ホールド。垂直に担ぎ上げた相手を脳天からマットへ突き刺す。
身長の低さ故の高さの足りなさを補うため、落とす瞬間に軽く飛び上がり、体重を乗せるという垂直落下式DDTに近いムーブで繰り出す。また、小橋建太のリアル・ブレーンバスターのように、相手を持ち上げてから滞空していることも特徴。
雪崩式ブレーンバスター
石井の場合、垂直に抱え上げた状態から長時間静止し相手の受身を取りづらくしている。後述の串刺し式ラリアットからこの技に移行することが多い。基本的にはセカンドロープから敢行するが、強敵相手にはトップロープからも敢行する。
ラリアット
師である長州も得意とする打撃技。繋ぎ技として使用しているが、時折フィニッシュになることもしばしば見かけられる。また、ショートレンジ式や串刺し式も愛用している。大一番ではスライディング式も使用する。
パワーボム
これも師である天龍が得意とした必殺技でフィニッシュ・ホールドとして用いられていた。また、体重を乗せてがっちりエビで固めるホールド式を使用。極稀に相手のタイツを持ち上げ、ラストライドのような形でたたきつける。
ヘッドバット
相手の頭部に両手を添えてから放つポピュラーな型や、打撃合戦の際に不意に放っていくノーモーション式を使用する。
2011年11月12日の永田戦ではこの技をきっかけに目蓋からおびただしい量の血が流れ出た。
延髄斬り
ヘッドバッド同様、打撃合戦の際に使用。相手の側頭部に放っていくジャンピング・ハイキックの形になることもしばしばある。
パワースラム
チェンジ・オブ・ペースとして使用。
イシイドリラー[5]
ブレーンバスターの要領で垂直に担ぎ上げ、そのまま後ろへ放り投げずにリバース・パイルドライバーの体勢に持ち替えて、マットに叩き付ける。
スコット・スタイナーが使用するSSD(スタイナー・スクリュー・ドライバー)と同型の技。初披露は、後藤洋央紀とのIWGPインターコンチネンタル戦。主に垂直落下式ブレーンバスターが返された時に使用される。
バックドロップ
ジャーマンスープレックス

タイトル歴

ROH世界TV王座を腰に巻く石井
NWA
  • NWAインターナショナルライトタッグ王座(第3代, w / 高岩竜一)
WAR
WEW
天龍プロジェクト
新日本プロレス
ROH
東京スポーツ
  • 2014年度 殊勲賞

その他

  • 現在の風貌からは想像し難いが、デビュー当時は「高田延彦似の新人」として話題となった。
  • 試合終了後から朝まで酒を飲み、食事も摂らず昼過ぎまで眠り、また試合に臨むという不規則な生活を送ることが多いが、練習や試合はキッチリこなす。前述のファイトスタイルとも合わせて「昭和を感じさせるレスラー」と評されることが多い。
  • 試合中はヒールに徹しているが、自身のブログではCHAOSメンバーやドン・フジイ等のレスラー仲間、各地のファンと酒宴に興じる気さくな一面を見せている。
  • 2011年11月の天龍源一郎35周年記念大会に際して寄せたビデオコメントでは、「今日の試合もWAR魂でがんばりますので…」と言うが、スタッフにその日試合が組まれていないことを告げられ、慌てる一幕があった。

入場テーマ曲

  • Stone Pitbull / MAY'S(2015年12月18日の後楽園ホールより使用)
  • THIS ONE / WJ.ROCK's

脚注

  1. ^ a b 新・後楽園ホール男~石井智宏”. 金沢克彦公式ブログ. 2014年1月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 選手名鑑”. 新日本プロレス公式サイト. 2013年12月8日閲覧。
  3. ^ これがウワサの超真っ向勝負! 昨年11月の“大激戦”田中将斗vs石井智宏戦を『YouTube』でアップ!!”. 新日本プロレス公式サイト. 2013年12月8日閲覧。
  4. ^ 高木裕美 (2014年6月30日). “石井陥落…裕二郎が新NEVER王者に バレットクラブが主要タイトル独占”. スポーツナビ. 2014年6月30日閲覧。
  5. ^ http://www.njpw.co.jp/match/detail_result_game.php?e=740&c=5605

外部リンク