東都自動車グループ

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東都自動車株式会社
TOTO MOTORS Co.,Ltd.
東都自動車本社(2020年撮影)
東都自動車本社(2020年撮影)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
171-0021
東京都豊島区西池袋5丁目13番13号
設立 1952年(昭和27年)1月
業種 陸運業
法人番号 3013301008311
事業内容 タクシー、ハイヤー、観光バス、路線バス、自動車教習所、ホテルマロウドチェーン、ゴルフ場、賃貸マンション、スポーツクラブ、民間車検場、LPGスタンド、他
代表者 代表取締役社長 宮本 繁樹
資本金 8億6,045万6千円(グループ全体)
純利益 ▲300万円
(2022年03月31日時点)[1]
総資産 189億0600万円
(2022年03月31日時点)[1]
従業員数 4,600名(男性4,200名、女性400名)
外部リンク https://www.toto-motors.co.jp/
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東都自動車グループ(とうとじどうしゃグループ、Toto Motors Co.Ltd.)は、東京都を中心にハイヤータクシーバス自動車教習所不動産ホテル・ゴルフ場・LPGスタンドを経営する事業者である。

概略

1952年板橋区でタクシー事業者として創業した志村タクシー株式会社が母体。その後、同業者の買収合併を繰り返しながら他事業にも進出し1971年に現社名へ変更した。

グループ会社の本社はいずれも登記上豊島区西池袋に所在するほか、特徴として事業所のほぼ全てが自社保有の建物土地であり、タクシー・ハイヤー・バスなどの車両についてもリースなどではなく自社所有としている点にある。

略歴

  • 1952年昭和27年)1月 - 志村タクシー株式会社設立
  • 1959年(昭和34年)12月 - 東都観光企業株式会社設立。
  • 1960年(昭和35年)8月 - 府中自動車教習所開業。
  • 1961年(昭和36年)8月 - 東都観光バス株式会社設立。
  • 1964年(昭和39年)
    • 日時不詳 - 日本タクシーを買収し西高島平営業所とする。
    • 12月 - 北足立自動車教習所開業。
  • 1968年(昭和43年)
    • 8月 - ツバサ交通を買収し品川営業所(現:中延営業所)とする。
    • 12月 - メトロ交通を買収し滝野川営業所とする。
  • 1969年(昭和44年)
    • 1月 - サクラ交通を買収し中井営業所とする。
    • 3月 - 現在の社章を制定。
    • 6月 - 朝日自動車交通を買収し足立営業所(のちの六町営業所)とする。
    • 11月 - 大東交通株式会社に改称。
  • 1970年(昭和45年)11月 - 大東交通・大旺交通・大京交通に分社化。
  • 1971年(昭和46年)4月 - 東都自動車交通に改称。
  • 1972年(昭和47年)11月 - 戸田営業所を廃止。
  • 1974年(昭和49年)7月 - 大泉交通を買収し大泉営業所とする。
  • 1975年(昭和50年)4月 - 東都秩父カントリー倶楽部をオープン。
  • 1977年(昭和52年)5月 - 東都栃木カントリー倶楽部をオープン。
  • 1978年(昭和53年)6月 - マロウドイン赤坂をオープン。
  • 1980年(昭和55年)
    • 日時不詳 - 三幸タクシーを買収し八広営業所とする(のちに廃止)。
    • 4月 - マロウドイン東京をオープン。
  • 1981年(昭和56年) - 新生交通を買収し下赤塚営業所とする。
  • 1982年(昭和57年)
    • 日時不詳 - 三幸タクシーと新生交通を統合し新幸タクシーとする。
    • 9月 - ホテルマロウド箱根をオープン。
  • 1983年(昭和58年)12月 - 東大宮自動車学校開業。
  • 1984年(昭和59年)
    • 日時不詳 - 新幸タクシーを新幸起業へ改称。
    • 3月 - マロウドイン大宮をオープン。
  • 1985年(昭和60年)
    • 3月 - かぷせるイン赤坂をオープン。
    • 6月 - ホテルマロウド軽井沢をオープン。
  • 1986年(昭和61年)
    • 4月 - マロウドイン熊谷をオープン
    • 8月 - チェッカーキャブ所属であった三丸交通が傘下入り。
  • 1988年(昭和63年)4月 - マロウドイン八王子をオープン。
  • 1989年(昭和64年・平成元年)
    • 日時不詳 - 東部無線所属であった亜細亜交通が傘下入り。
    • 4月 - 東都埼玉カントリー倶楽部をオープン。
    • 7月 - ホテルマロウド筑波をオープン。
    • 12月 - 磐梯桧原湖畔ホテルをオープン。
  • 1991年(平成3年)7月 - 東都飯能カントリー倶楽部をオープン。
  • 1994年(平成6年)10月 - マロウドイン飯能をオープン。
  • 1995年(平成7年)5月 - マロウドインターナショナルホテル成田をオープン。
  • 1998年(平成10年)4月 - 東都郡山カントリー倶楽部をオープン。
  • 2003年(平成15年)4月 - 福島県会津地方で路線バスを開業。
  • 2005年(平成17年)5月 - 亜細亜交通を東都城南自動車に改称。
  • 2007年(平成19年)1月 - 板橋営業所を東都城北タクシーに、中井営業所を東都無線タクシーに移管。
  • 2008年(平成20年)
    • 4月 - 羽田営業所を開設。
    • 10月 - 奥沢営業所を開設。
  • 2009年(平成21年)
    • 10月 - 日吉営業所を廃止し港北営業所に移転開設。
    • 11月
      • 西高島平営業所を三園営業所へ、西新井営業所を江北営業所へ、西足立営業所を六町営業所へ、西池袋営業所を池袋営業所へ改称。
      • 磐梯営業所が北塩原村から猪苗代町へ移転に伴い猪苗代磐梯営業所へ改称。
  • 2010年(平成22年)11月 - 中央無線(現:信和事業)所属であった内山観光タクシーを買収し東都タクシー千住営業所に改称。
  • 2011年(平成23年)5月 - 東都中央自動車を開設し練馬・中丸・大泉営業所を移管。
  • 2012年(平成24年)
    • 3月
      • 新幸起業(下赤塚営業所・六町営業所)を東都タクシーに移管。
      • 東都城南自動車(荒川営業所)を廃止。
    • 5月 - 三丸交通を東都城南交通に改称。
    • 6月 - 深川・青井北両営業所を東都城南交通に移管。
  • 2013年(平成25年)
    • 9月 - 東都東タクシーを開設し滝野川・板橋・港北営業所を移管
    • 10月 - 六町営業所を廃止。
  • 2018年(平成30年)10月 - ディー・エヌ・エーが提供するスマートフォン用タクシー配車アプリ「MOV(現・GO)」を導入[2][注釈 1]
  • 2019年令和元年)8月 - チェッカーキャブ所属であった台東タクシー(東京都葛飾区)の営業権を獲得し東都グループ2社に分割。
  • 2021年(令和3年)5月 - 柿木交通グループの常磐交通(東京都大田区)からタクシー車両10台を東都グループ2社(東都城北タクシー、東都中央自動車)に譲渡[4]

タクシー

標準色車前面
標準色車前面
標準色車後方
標準色車後方
黒塗りハイグレード車
黒塗りハイグレード車
ジャパンタクシー
ジャパンタクシー

同グループの基幹ならびに創業時から主力事業であり、東京23区地域では単一タクシー事業者としては保有車両数が1,807台と最多であるほか、都下では西東京市清瀬市埼玉県では草加市川口市神奈川県横浜市でも事業を行う。

標準車のボディカラーはトヨタ純正色で「トートベージュ」の色名を持つベージュ。代替基準は都内の同業他社の4 - 5年程度に対し走行距離50万km以上8年程度と長期使用される傾向がある。車種はクラウンコンフォートが主力であるが、営業権譲渡を受けた他社からの移籍車であるセドリックも導入される。

黒塗りハイグレード車は2007年9月より導入しており、ほぼクラウンセダンで統一される。

ハイブリッドカーは、2009年に他社からの移籍譲渡ではあるものの2代目プリウスが導入され、2012年3月からは3代目プリウスの本格的導入が開始された。

ジャパンタクシーに順次取り替えているがボディーカラーは、いわゆる「トートベージュ」ではない。

無線営業は、全地域で自社営業を展開しており、23区武三地域では無線室を本社内に置きパナソニック製GPS-AVM無線システムを採用するほか、西東京市・清瀬市・横浜市・川口市・草加市では各営業所で無線配車を実施する。

また2009年4月には全営業所で「グリーン経営認証」を取得した。

無線番号に合わせた希望ナンバーは導入していない。

信和事業協同組合(旧・中央無線)グループ所属で大和自動車交通と業務提携する東都交通[5]とは関係がない。

東都自動車交通

  • 三鷹 (西東京市東伏見[注釈 2]
  • 草加 (埼玉県草加市西町)
  • 東浦和 (埼玉県川口市柳崎)
  • 清瀬 (清瀬市下清戸)

東都無線タクシー

東都城北タクシー

東都城東タクシー

東都中央自動車

東都東タクシー

東都城南交通

東都タクシー

ハイヤー

ハイヤー
180系クラウン前期型

長らく東都自動車交通の下で事業を展開していたが、現在は事業ごと独立する形で東都ハイヤーが行う。ハイヤー部門の拠点は中央区銀座7丁目にある営業所で同社保有の自社ビルの一部を営業所として利用しており、その他のフロアにはテナントが入居する。

2020年現在の保有車両数は95台。導入車種はレクサスクラウンマジェスタクラウンミライの4種。かつてはベンツSクラスや旧型センチュリーなどもラインナップしていたが、現在は大型車を縮小し、営業上需要の多いクラスにより運営される。

  • 銀座 (中央区銀座)
  • 池袋 (豊島区西池袋)

バス

東都観光バス
相模営業所・KC-30号車

東都観光バスと福島県を基盤に営業する磐梯東都バスの2社で事業を展開する。

車両は創業以来、主にいすゞ自動車製(スーパークルーザーガーラ)を導入。ボディーは富士重工業(現・SUBARU)製の車両が多数導入されたが、2003年に同社がバス車体架装事業から撤退以降はジェイ・バス製のボディに移行した。

車体色は白を基調として赤・銀・黒の3本の帯が車体中央と裾に入り、その間に東京周辺の名所のシルエットを描いたものを採用する。

またかつての同社看板車両で天井部分が透明ポリカーボネート製のシルエットスーパー号は、自動車排出ガス規制や老朽化などで次第に数を減らしつつある。

東都観光バス

  • 東京首都営業所 (東京都板橋区舟渡
  • 相模営業所 (神奈川県座間市小松原)
  • 福生営業所 (東京都福生市福生
  • さいたま営業所 (埼玉県さいたま市緑区太田窪)
  • 千葉営業所 (千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山)
    以前は世田谷営業所も有していたが、東都無線タクシー世田谷営業所に転換された。

磐梯東都バス

自動車教習所

  • 府中自動車教習所 (府中市若松町)
  • 北足立自動車教習所 (足立区入谷
  • 東大宮自動車学校 (埼玉県さいたま市北区本郷町)

整備工場

  • 東都自動車民間車検場(北区浮間)、認証工場(34ヶ所)

LPGスタンド

マンション・不動産部門

東京・埼玉を中心に賃貸マンション17ヶ所・貸事務所5ヶ所・貸駐車場26ヶ所・売土地・10ヶ所など多くの不動産物件を持つ。

東都自動車ゴルフ事業部

かつては日本女子プロゴルフ協会公認の東都自動車レディースプロゴルフトーナメントが所有するゴルフ場で開催されていた。

  • 東都秩父カントリー倶楽部 (埼玉県秩父市蒔田)
  • 東都栃木カントリー倶楽部 (栃木県真岡市青谷)
  • 東都埼玉カントリー倶楽部 (埼玉県秩父郡小鹿野町長留)
  • 東都飯能カントリー倶楽部 (埼玉県飯能市下赤工)
  • 東都郡山カントリー倶楽部 (福島県須賀川市今泉字宝光寺)

ホテルマロウドチェーン

各ホテルの詳細は公式サイトを参照。

シティホテル

マロウドインターナショナルホテル成田

リゾートホテル

ビジネスホテル

  • マロウドイン赤坂 (港区赤坂
  • マロウドイン東京府中 (東京都

府中市若松町)

カプセルホテル

  • かぷせるイン赤坂 (港区赤坂)

提供番組

[注釈 3]

脚注

注釈

  1. ^ 当初、東都自動車は後にS.RIDEを展開するみんなのタクシーの設立[3]時点では日の丸自動車と共に出資していたが、同社が事業会社へ移行する前に両社とも離脱した。
  2. ^ 営業所の事務所の位置が23区武三地域内に所在するため、車体の帰庫地表記は三鷹となっている。
  3. ^ 公式サイトのこちらを参照。

出典

外部リンク