中日ビル

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中部日本ビルディング(写真の建物は取り壊し済み、現在建て替え工事中)
情報
用途 店舗事務所劇場結婚式場
設計者 竹中工務店[1]
施工 竹中工務店[1]
管理運営 中部日本ビルディング株式会社
構造形式 SRC造[1]
敷地面積 6,591.5 m² [2]
延床面積 84,491.7 m² [2]
階数 地上12階、地下4階、塔屋4階[2]
着工 1963年昭和38年)11月
竣工 1966年(昭和41年)4月26日[2]
開館開所 1966年(昭和41年)4月29日[2]
所在地 460-0008
愛知県名古屋市中区四丁目1番1号[2]
座標 北緯35度10分6.09秒 東経136度54分34.6秒 / 北緯35.1683583度 東経136.909611度 / 35.1683583; 136.909611
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中日ビルタウン
Chunichi Building Town
店舗概要
開業日 1966年(昭和41年)4月29日
商業施設面積 8,496 m²
店舗数 100店
前身 中日新聞社本社
最寄駅 名古屋市営地下鉄東山線名城線 栄駅
外部リンク 中日ビルタウンホームページ
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中部日本ビルディング(ちゅうぶにっぽんビルディング)は、愛知県名古屋市中区に所在する商業施設劇場文化教室事務所結婚式場などからなる複合施設である。建て替え工事のため2018年(平成30年)からビル内の各施設を段階的に閉館し、2019年(平成31年)3月に全面的に閉館した。2020年令和2年)末に旧中日ビルの取り壊し工事が完了し、現在は新中日ビルの新築工事が行われている。新中日ビルの竣工は2023年(令和5年)で、高さは158.87m。中日新聞社の本社移転に伴う跡地再開発として建設された。通称は、中日ビル(ちゅうにちビル)。

概要

名古屋を代表する繁華街のほぼ中心部の久屋大通広小路通が交差する場所に位置し、待ち合わせスポットとしても利用されることが多い。1階ロビーは近年は中日ドラゴンズの試合のパブリックビューイング会場としても定着し、2007年日本一決定時にはビル内に入りきれなかった人も含め約1500人(中日新聞報道による)が集まったという。ただし、同ビルが開催を告知しているわけではなく、ファンが口コミなどで集まって自然に開催されているのが現状である。一応トラブル防止のために警備員も配置される。

中日ドラゴンズの球団事務所が入居しているが、フロアの面積が広くないため、大物選手が契約更改を球団事務所で行う場合、ファンに対してビルの利用者の迷惑となることから、事務所の前で出待ちをしないようにと球団側から注意されることもある。

入居中の主な企業・団体

  • 中日ドラゴンズグッズショップ(3階) - 同じビルに球団事務所が入居していることから、入団会見を行った新人選手のサインや懐かしのグッズなども飾られている。契約更改をする為にビルを訪れる選手からサインをしてもらえる様に、ショップにボールや色紙を託して依頼をする事が出来る場合もある。
  • CORE中日書店(3階) - 株式会社新進の経営。
  • キャトルレーヴ(3階) - 宝塚歌劇団オフィシャルグッズショップ[3]
  • 全国物産観光センター(4階) - 以下の道県が入居している(公式サイト掲載順に記載)[4]
  • 中日パレス(5階) - 結婚式場や会議場に使われる。中日ドラゴンズ新人選手の入団会見もここで行われる。
  • 中日ドラゴンズ球団事務所(6階)
  • 名古屋学院大学さかえサテライト(7階)
  • 公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団(7階)
  • クラブ東海(12階) - 東海地方の経済人サロン。中日ドラゴンズのオーナー・監督間の会談もここで行われる。
  • ヤング・ジョブ・あいち(12階) - 34歳までの人に職業紹介を行う公共職業安定所の施設。
  • ビアガーデン(屋上)- 夏期のみ営業。

※ 団体・企業のほかにも、多くのショップ、飲食店プレイガイド等も入居中。

※ 最上階の円盤状の構造物(直径22メートル、1時間で1回転)では、2000年(平成12年)まで回転レストランばるーんが営業を行っていた。

フロア構成

屋上 ビアガーデン(夏季のみ)
12階 事務所 中日劇場
11階 事務所
10階 事務所
9階 事務所
8階 事務所
7階 事務所
6階 事務所
5階 中日文化センター 中日パレス
4階 中日文化センター 全国物産観光センター・クリニック
3階 中日ビルタウン ファッション・雑貨など
2階 中日ビルタウン ファッション・雑貨など
1階 中日ビルタウン 靴 名古屋中日ビル内郵便局
地下1階 中日ビルタウン 食品/菓子 中日ビルタウン レストラン街
地下2階 中日ビルタウン レストラン街

歴史

沿革

建て替え計画

現在のビルが老朽化に加え、耐震性の問題から2019年(平成31年)3月末をもって閉館し、2020年代半ばに160m級の新ビルを建設することを中日新聞社と中日ビルが共同発表した[7][8]。これに伴い「中日劇場」を2018年(平成30年)3月25日に閉鎖したが、新ビルには劇場を設けない方針。「中日文化センター」は2018年(平成30年)10月に久屋中日ビルに仮移転した。建て替え計画によりキャトルレーヴ(3階)は2018年(平成30年)3月25日で閉店、屋上ビアガーデンは2018年(平成30年)9月24日で終了、中日パレスは2018年(平成30年)12月末閉店、中日ビルタウン(地下2階〜地上3階の商店街)は2019年1月末日で閉店、名古屋中日ビル内郵便局(1階)は同年2月8日を以って営業を終了し、2019年(平成31年)2月12日に名古屋栄四郵便局として隣接する栄サンシティビル地下1階に移転する。その他、2018年(平成30年)1月4日に行われた中日ドラゴンズの年賀式に於いて、建て替え工事を機に、名古屋中日ビル6階に入居している球団事務所を同年の秋頃にナゴヤドームの西側に移転する事が発表された。全国物産観光センター19県のうち、滋賀県は建て替え工事以前に中日ビル撤退、岐阜県は名古屋ビルデイング10階へ、群馬県と福岡県は名古屋事務所を撤退、北海道、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県、長野県、富山県、石川県、静岡県、和歌山県、鳥取県、島根県、徳島県、高知県、沖縄県は、100メートル南の久屋中日ビル3階~5階へ移転。中日ビル玄関天井画矢橋六郎作「夜空の饗宴」は新ビルに残す方針が決まる[9]。公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団は2019年(平成31年)3月に名古屋の日経ビルに移転予定。

新中日ビルにはロイヤルパークホテルズが設けられる他、600席収容のホールが設置予定[10]2023年(令和5年)竣工。

主なビル

日比谷中日ビル

現在、中日ビルHPで紹介されている「中日ビル」と名の付くビルは3ヶ所のみである。なお、東海地方には「中日ビル」と名の付くビルがいくつかあり、中日新聞岐阜支社などが入居している岐阜中日ビルも中日新聞社所有のビルである。

2010年(平成22年)12月、旧・中日新聞東京本社(品川分室)ビル(東京都港区品川駅港南口)の跡地に、地上19階の本棟と4階の別棟からなる高層ビル「品川フロントビル」を完成させた[11]

ビル一覧

脚注

参考文献

  • 名古屋市会事務局 編『名古屋市会史 別巻第7 総合名古屋市年表(昭和編5)』名古屋市会事務局、1983年2月28日。全国書誌番号:83029734 

関連項目

いずれも、新聞社系列の不動産及びビル管理・運営会社。

外部リンク