ぷらら

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株式会社NTTぷらら
NTT Plala Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ぷらら
本社所在地 日本の旗 日本
170-6024
東京都豊島区東池袋三丁目1番1号
サンシャイン60 24階
設立 1995年(平成7年)12月18日
(ジーアールホームネット株式会社)
業種 情報・通信業
法人番号 9013301016102 ウィキデータを編集
事業内容 (1) 電気通信事業法に定める電気通信事業
(2) 情報通信システムの開発及び保守の受託、販売並びに賃貸
(3) 情報通信機器及び情報通信処理装置用ソフトウェアの開発、製造及び販売
(4) 情報処理端末、情報処理装置、情報通信機器の開発、製造、販売及び賃貸
(5) 情報処理サービス業
(6) 情報提供サービス業
(7) 電気通信事業法に基づく付加価値情報通信網の有償提携業務 等
代表者 代表取締役社長 永田勝美
資本金 123億2,100万円
売上高 1037億1700万円(2020年03月31日時点)[1]
営業利益 14億8900万円(2020年03月31日時点)[1]
経常利益 20億0200万円(2020年03月31日時点)[1]
純利益 11億3700万円(2020年03月31日時点)[1]
純資産 267億4100万円(2020年03月31日時点)[1]
総資産 621億4200万円(2020年03月31日時点)[1]
従業員数 379名
決算期 3月末日
主要株主 NTTドコモ
主要子会社 アイキャスト
外部リンク https://www.nttplala.com (会社情報)
https://www.plala.or.jp (サービス)
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株式会社NTTぷらら(エヌティティぷらら、: NTT Plala Inc.)は、NTTドコモグループの企業。日本の個人向け大手インターネットサービスプロバイダ(ISP)「ぷらら」を運営している。

IPTVサービス「ひかりTV」を運営しているほか、IP電話「ぷららフォン」や、「ひかりTVショッピング」「ひかりTVミュージック」「ひかりTVゲーム」などのマルチサービスを展開している。

概要

オンラインショッピングモールの利用、各種電子メールサービスの利用、インターネット接続サービスその他を「“チケット”として購入する」という独自の利用形態で提供を始めたことに特徴がある。2005年(平成17年)現在はインターネット接続、メール、プライベートホームページIP電話ぷららフォン)、ブロードバンド映像配信サービス(ひかりTVサービス、IPテレビ)、ネットワーク対戦ゲームなどを提供する。提携企業のサービス利用等による基本料金の割引制度(「無料化計画」)は多岐にわたる。ぷららのネットワークのほかにIIJとの提携により、同社のネットワークを利用できるサービスもオプションとして提供されている(ダブルルートオプション)。

また、従前より行われていたP2P通信の規制(一定以上の上りアクセスの規制)について、2006年(平成18年)3月にはWinnyの完全規制を行うと発表。準備が整い次第完全規制する予定であったが、「電気通信事業法に定められた通信の秘密を侵害している可能性が高い」との総務省の見解を受け(ウィキニュース)、後に利用者側でフィルタリングのON/OFFを設定できるようにすることを発表した(ウィキニュース)。

NTTグループ内には、他にもOCN(NTTコミュニケーションズ)、InfoSphere(法人向けのみ、NTTPCコミュニケーションズ)、WAKWAKNTT-ME)、mopera U「フレッツ」コースNTTドコモ)などのフレッツ光対応ISPがあるが、それぞれグループ内で競争・提携を行っている。

かつて、NTTコミュニケーションズの子会社であるNTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」の有料会員サービス料金をぷららで支払える連携サービスを行っていたが、2011年9月30日をもって終了した。

NTTファイナンスが提供しているtabalまるごと決済を取扱っており、申し込めばぷららの利用料金をNTTファイナンスから請求されているNTT東西・コム・ドコモの料金と一括請求するができる。

ISPとしては珍しく、セカンドレベルドメインが「ne.jp」や「co.jp」ではなく「or.jp」のままである。

沿革

  • 1995年(平成7年)12月18日 - 日本電信電話セガソニー日本ビクターヤマハの共同出資でジーアールホームネット株式会社(Grassroots Homenet、略称GrR)として設立。
  • 1996年(平成8年)10月 - ISP事業開始。
  • 1997年(平成9年)10月 - 法人向けインターネット提供サービス「ビジネスセット」提供開始。
  • 1998年(平成10年)
  • 1999年(平成11年)
    • 2月 - 国際ローミングサービス開始(約150カ国3100地域)。
    • 6月 - オンラインショッピングモールサービス「ぷららパラダイス」300店舗に。
    • 7月 - 音楽レーベルのエイベックスが運営するプロバイダサービス「avex network」の終了に伴い、プロバイダ会員存続先としてプロバイダ事業を継承する。
    • 7月1日 - 日本電信電話の再編成により、東日本電信電話(NTT東日本)のグループ会社となる。
  • 2000年(平成12年)
    • 5月1日 - 商号を株式会社ぷららネットワークス(Plala)に変更。
    • 7月 - マイクロソフトが運営するMSNのインターネットサービスプロバイダである MSN Internet Accessと統合。ぷららの公式サイト、MSNのポータルサイトに統合。
    • 12月 - ADSL接続サービス(フレッツ・ADSL対応)提供開始。
  • 2001年(平成13年)
    • 5月 - 全国の単位料金区域にアクセスポイントを開設(離島、一部地域を除き市内通信料金でのダイヤルアップ接続が可能に)。
    • 6月 - 会員数100万人に。
    • 8月 - 光ファイバ接続サービス(Bフレッツ対応)提供開始。
    • 12月 - IP電話サービス「ぷららフォン」提供開始。
    • 12月 - ダイナミックDNSサービス提供開始。
  • 2002年(平成14年)3月 - メールウイルスチェックサービスを提供開始。
  • 2003年(平成15年)3月 - 050番号によるフレッツユーザ向けIP電話サービス「ぷららフォン for フレッツ」提供開始。
  • 2004年(平成16年)
    • 6月 - 総合セキュリティ対策サービス「ウイルスバスター for Plala」提供開始。
    • 7月 - ブロードバンド多チャンネル放送サービス「4th MEDIAテレビサービス」、ビデオ・オン・デマンドサービス「4th MEDIAビデオサービス」提供開始。
    • 8月 - IPテレビ電話サービス「ぷららフォン for フレッツ プラスV」「ビジネスぷららTVフォン」提供開始。
  • 2005年(平成17年)
  • 2006年(平成18年)8月1日 - NTTグループ中期経営戦略推進の一環として、親会社が東日本電信電話からエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(NTT Com)に変更。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月1日 - 商号を 株式会社NTTぷららに変更。
    • 3月31日 - 4th MEDIA、OCN シアター、オンデマンドTVを統合する形で、ひかりTVサービスを開始。
    • 7月1日 - イー・モバイル網を使ったMVNOサービス「ぷらら高速モバイルオプション(EM)」開始。
    • 7月16日 - 「ひかりTV」でカラオケサービスの提供を開始。
    • 9月15日 - 会員数300万人に。フレッツ光向け接続サービス「ぷらら光」会員数は約160万人に。
  • 2010年(平成22年)
    • 9月16日 - 「ひかりTVショッピング」サービス提供開始。
  • 2012年(平成24年)
    • 4月9日 - 「ひかりTV」の会員者数が200万人を突破。
    • 6月16日 - NTT Comグループ4社のひとつとしてWorld IPv6 Launchに参加。
    • 7月 - 2012年7月以降申込分より、NTT東日本・NTT西日本・NTT Com・NTTドコモなどの料金と合算する場合はtabalまるごと決済(NTTファイナンス)での支払いとなる。
    • 11月13日 - 電子書籍サービス「ひかりTVブック」の提供開始[3]
  • 2013年(平成25年)
    • 3月1日 - 定額制音楽配信サービス「ひかりTVミュージック」の提供開始。
    • 6月 - テレビ向けクラウドゲームサービス「ひかりTVゲーム」の提供開始。
    • 7月 - 法人向け映像配信サービス「ひかりTV for Business」の提供開始。
  • 2016年(平成28年)
    • 12月 - 趣味学習サービス「Shummy」の提供開始。
  • 2017年(平成29年)
    • 4月 - 吉本興業との共同サービス「大阪チャンネル」の提供開始。
    • 5月 - NTTドコモが出資。
  • 2019年(平成31年/令和元年)
    • 7月1日 - NTTドコモへの株式譲渡によりNTT Comが経営から撤退・NTTドコモグループ入り。

NTTぷららのサービス

インターネット接続サービス

ぷらら光
NTT東日本および西日本フレッツ・光サービスを利用した常時接続サービス。ひかりTVサービスやIP電話「ぷららフォン for フレッツ」を利用することができる。
フレッツADSL接続タイプ
ぷらら光と同様、NTT東西のフレッツ・ADSLの常時接続が利用可能となる。速度タイプは1Mから47Mと全てのフレッツ・ADSLに対応している。またIP電話サービス「ぷららフォン for フレッツ」も利用可能。

ISP事業は2008年(平成20年)12月末時点で282万契約で、このうち145万人が光ユーザー、ADSLを含めたブロードバンドユーザーは237万人と大半で、今後も光を中心に加入者獲得に力を入れる考えを示している。

モバイル接続サービス MVNO(全て、2017年11月にサービス終了)[4]

メール

メールアドレスは基本的に @***.plala.or.jp となる。

オプションサービス
  • Webメール(メールぴょん) - iモードなどの携帯電話からも利用することができる。
  • メール転送サービス
  • 迷惑メールフィルタリング、ウィルスチェック、サービス
  • メーリングリスト
  • ニックネームメール - エイリアスの別名アドレスを取得可能。100種類以上のショートドメインも利用することができる。
  • 時間deメール - 指定した時間にメールを送信してくれるタイマーメール
  • るすばんメール - あらかじめ設定した文章を自動返信する。
  • Mail Exchangeサービス - 他のプロバイダのメールをサーバが巡回して自動取得する。
  • プライベートドメインメール - @以降の部分を任意で指定した上でエイリアスを取得できる。

その他

  • ホームページ作成 - CGIの利用も可能となる。
  • ブログ作成 - フォトアルバムや、音声アルバムを含むプライベートブログが作成できる。
  • ぷらら掲示板
  • ケータイぷらら - ケータイ電話からplalaのメールやポータルサイトを利用することができる。

映像ビジネス事業 

ひかりTV
ネットを通じてご自宅のテレビやパソコン、スマートフォン・タブレット端末などさまざまな機器で、人気の映画やドラマ、アニメなどのビデオ作品や専門チャンネル、さらにはクラウドゲームや音楽配信サービスなどが楽しめる総合ライフエンターテインメントサービス。
ビデオサービスについては、プロバイダ契約者であれば無料で最安プランと同様のサービスが受けられる。[5]

BUSINESSぷらら

法人向けのサービスとして、Webサーバの構築やオフィス間通信のセキュリティを高めるためのVPN構築等を実施している。固定IP1、IP8、IP16、IP32、IP64の5種類のメニューがある。その他に、ハウジングサービス、ホスティングサービス、専用線接続サービス、IP電話、テレビ電話、独自ドメイン取得といったものを提供している。

ひかりTVの法人向けサービス「ひかりTV for Business」もこの範疇。

ポータルサイト

同じNTTグループのgooの機能を利用したポータルサイトを利用できる。gooの検索エンジンを利用した検索サービス、gooニュース、天気予報、教えて!googoo辞書といったサービスを利用することができる。

脚注

  1. ^ a b c d e f 株式会社NTTぷらら 第25期決算公告
  2. ^ NTT レゾナントとぷらら、ユーザー ID の連携を開始 - japan.internet.com 2005年9月2日 10:00
  3. ^ 電子書籍サービス「ひかりTVブック」の提供を開始” (PDF) (2012年11月13日). 2017年4月23日閲覧。
  4. ^ ぷらら、MVNOから撤退 「ぷららモバイルLTE」終了 - ITmedia NEWS 2017年5月8日 9:58
  5. ^ ひかりTVエントリープラン。https://www.plala.or.jp/option/hikari_tv_m

関連項目

外部リンク