NECレッドロケッツ

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NECレッドロケッツ
原語表記 NECレッドロケッツ
ホームタウン 東京都神奈川県川崎市
クラブカラー
創設年 1978年
所属リーグ V・プレミアリーグ
チーム所在地 東京都港区
体育館所在地 神奈川県川崎市
代表者 岩崎卓見
監督 山田晃豊
ホームページ 公式サイト
  

NECレッドロケッツは、神奈川県川崎市を本拠地とする、日本電気の女子バレーボールチームである。現在V・プレミアリーグに所属。

概要

発足は1978年。日本電気グループの代表スポーツとして女子バレーボール部が設立された。即座に強化が始まり、翌年に日本リーグ入りした[1][2]。それ以来、2013年現在、日本リーグ(後にVリーグ、現・Vプレミアリーグ)から1度も降格していない。創立当初から男子バレーボール部(後にNECブルーロケッツ、日本リーグ-Vリーグで4回の優勝)があり、2009年まで活動していた。

チーム名の『レッドロケッツ』とは、チームカラーでもある『レッド』は「炎」「情熱・上昇」を表していて、『ロケッツ』は21世紀をリードするNECのイメージでありパワー・スピードを備えて未来へと力強く上昇していくことを意味している[3]

ホームタウンは東京都神奈川県川崎市。チーム所在地が東京都港区となっているが、練習場は川崎市のNEC玉川事業場内体育館である。ホームゲームは東京都内や川崎市とどろきアリーナなどで開催される。

『NECロケッツクラブ』というNECレッドロケッツとNECグリーンロケッツ(ラグビーチーム)のファンクラブがある。

歴史

1978年4月に廃部となったヤシカから大澤長蔵監督(ヤシカ当時は部長)および選手13名が全体移籍し、日本電気グループの女子バレーボール部が創部された。同年の第10回実業団リーグ(現・Vチャレンジリーグで優勝し、翌年の入替戦で三洋電機を下し日本リーグ(現・Vプレミアリーグ)入りを果たす。初出場の第13回日本リーグ(1979/80シーズン)でいきなり3位に入る。

第21回(1987/88シーズン)日本リーグでは葛和伸元監督の下、山下美弥子佐藤伊知子が中心の拾うバレーで日立を破り悲願の初優勝を遂げる[2]。以降のリーグでも、チームは4強に入り続ける。しかし、第25回日本リーグ(1991/92シーズン)では7位に低迷し、入替戦出場となる。入替戦で連勝して残留。第26回、第27回は4位に入った。

日本リーグに替わってVリーグが開幕。第1回Vリーグ(1994/95シーズン)では5位と低迷したが、第2回では準優勝。第3回は杉山明美矢野美紀らが若手と融合してVリーグ初優勝を果たした[2]

1997年、葛和監督の全日本女子監督就任に伴い、吉川正博コーチが監督に昇格した。同年の第46回黒鷲旗全日本大会で初優勝。男子もNECブルーロケッツが優勝し、史上初の男女アベック優勝となった。第4回Vリーグ(1997/98シーズン)準優勝、第5回3位と上位を保つ。第6回Vリーグでは主将大懸(成田)郁久美をはじめ、当時新人だった竹下佳江高橋みゆき杉山祥子らの台頭でレギュラーラウンド、決勝ラウンドを通じて21戦全勝でVリーグ史上初の全勝優勝を果たす。第7回でも連勝記録が続いて連勝記録は33となり、3位で終わるが、同シーズンの第50回黒鷲旗で2年ぶりの優勝を果たした。

2001年、吉川監督の全日本女子監督就任のため、前監督の葛和が監督に復帰。第8回Vリーグ(2001/02シーズン)では準優勝を果たす。第9回Vリーグは、セッターにコンバートした大貫美奈子とリベロの津雲博子のベテラン勢、テクニック抜群の小柄なエース高橋みゆきと仁木希、大型MBの杉山祥子と大友愛、スーパーエース松崎さ代子らを軸としたバレーを展開し、3回目の優勝を飾った[2]。第10回Vリーグは杉山祥子がブロック賞に輝いたもの、4位に留まりVリーグ連覇はならなかった。

2004年、葛和監督が総監督に就任し、吉川が監督に復帰。第11回Vリーグ(2004/05シーズン)は高さと緻密さがミックスされたバレーを展開し[2]、決勝戦でパイオニアレッドウィングスを2勝1敗で破り、2年ぶり4回目のVリーグ優勝を遂げた(日本リーグも含めると5回目の優勝)。仁木希がMVPを受賞し、河村めぐみが新人賞を受賞した。

2005年6月、本拠地(練習場)を横浜市都筑区のNEC横浜事業場から、川崎市中原区の玉川事業場に移転。7月には川崎市ホームタウンスポーツ推進パートナーに認定され、地域への活動にも積極的に関わるようになった[4]

8月、チームからの海外派遣で高橋みゆきがセリエA1ヴィチェンツァに移籍した。第12回Vリーグ(2005/06シーズン)では、その影響や主力選手の欠場などが響き6位となり、第2回大会以来10シーズン守り続けていた4強を逃した[2]。2006/07V・プレミアリーグ(Vリーグより呼称変更)も5位で終える。2007年9月に高橋みゆきがイタリアから復帰し、久光製薬スプリングスの成田郁久美も6シーズンぶりにチームに復帰したが、2007/08V・プレミアリーグも6位にとどまり、2008年5月に吉川監督が退任。山田晃豊コーチが監督に昇格した。

山田新監督になっての2008/09V・プレミアリーグでは、2009年1月26日の日立佐和リヴァーレ(現・日立リヴァーレ)戦で3-1で勝利して男女チーム初となるVリーグ通算200勝を達成した。そして、4シーズンぶりの4強入りを果たし3位となった。しかし、2009/10シーズンは5位となり4強入りを逃す。2010/11シーズンでは2011年3月6日のデンソー・エアリービーズ戦に3-1で勝利し、女子チーム初となるVリーグ通算250勝を達成した。東日本大震災によるリーグ中断によりこの試合がリーグ最後の試合となり、暫定成績の4位がそのまま最終成績になる。

2011年にV・サマーリーグで優勝を果たすも[5]、2011/12V・プレミアリーグでは開幕14連敗を喫するなど低迷し、初の最下位に沈んだ[6](入替戦で日立リヴァーレに勝ち残留)。そこで、2012/13シーズンは前シーズン以上にV・サマーリーグのメンバーでV・プレミアリーグを戦い抜くと山田監督が明言する。そうすると、V・サマーリーグで連覇を達成も、前シーズンとは違い、この優勝を通過点としV・プレミアリーグで結果を出そうという意欲を選手達が強く持った[7]。そして、V・プレミアリーグでは、前シーズンとは一転しレギュラーラウンドを首位で突破する躍進をみせた。2013年1月19日の岡山シーガルズ戦で勝利をあげ、日本リーグ及びVリーグ通算400勝を達成している[8]。セミファイナルラウンドで決勝進出を逃し結局は4位でリーグ戦を終えたが、黒鷲旗でも準優勝を果たした。この黒鷲旗をもって、15年間NEC一筋でチームに貢献してきた杉山祥子が現役を引退した[9]

成績

主な成績

プレミアリーグ(日本リーグ/Vリーグ)
  • 優勝 5回(1987年度、1996年度、1999年度、2002年度、2004年度)
  • 準優勝 4回(1986年度、1995年度、1997年度、2001年度)
Vカップ
  • 優勝 1回(2000年)
黒鷲旗全日本選手権
天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会
  • 優勝 なし
  • 準優勝 なし
国民体育大会成年女子(6人制)

年度別成績

大会名 順位 参加チーム数 試合数 勝率
実業団リーグ 第10回 (1978/79) 優勝 6チーム 10 10 0 1.000
日本リーグ 第13回 (1979/80) 3位 6チーム 10 7 3 0.700
第14回 (1980/81) 4位 8チーム 14 7 7 0.500
第15回 (1981/82) 5位 8チーム 21 7 14 0.333
第16回 (1982/83) 6位 8チーム 21 7 14 0.333
第17回 (1983/84) 6位 8チーム 21 8 13 0.381
第18回 (1984/85) 3位 8チーム 21 14 7 0.667
第19回 (1985/86) 3位 8チーム 21 12 9 0.571
第20回 (1986/87) 準優勝 8チーム 21 17 4 0.810
第21回 (1987/88) 優勝 8チーム 14 12 2 0.857
第22回 (1988/89) 4位 8チーム 17 9 8 0.529
第23回 (1989/90) 3位 8チーム 17 13 4 0.765
第24回 (1990/91) 3位 8チーム 17 9 8 0.529
第25回 (1991/92) 7位 8チーム 14 3 11 0.214
第26回 (1992/93) 4位 8チーム 14 8 6 0.571
第27回 (1993/94) 4位 8チーム 14 9 5 0.643
日本リーグ通算 (15年) 257 142 115 .553
Vリーグ 第1回 (1994/95) 5位 8チーム 21 11 10 0.524
第2回 (1995/96) 準優勝 8チーム 21 14 7 0.667
第3回 (1996/97) 優勝 8チーム 21 16 5 0.762
第4回 (1997/98) 準優勝 8チーム 21 18 3 0.857
第5回 (1998/99) 3位 10チーム 18 13 5 0.722
第6回 (1999/2000) 優勝 10チーム 18 18 0 1.000
第7回 (2000/01) 3位 10チーム 18 17 1 0.944
第8回 (2001/02) 準優勝 9チーム 16 10 6 0.625
第9回 (2002/03) 優勝 8チーム 21 17 4 0.810
第10回 (2003/04) 4位 10チーム 18 12 6 0.667
第11回 (2004/05) 優勝 10チーム 27 20 7 0.741
第12回 (2005/06) 6位 10チーム 27 13 14 0.481
V・プレミアリーグ 2006/07シーズン 5位 10チーム 27 15 12 0.556
2007/08シーズン 6位 10チーム 27 13 14 0.481
2008/09シーズン 3位 10チーム 27 18 9 0.667
2009/10シーズン 5位 8チーム 28 10 18 0.357
2010/11シーズン 4位 8チーム 26 15 11 0.577
2011/12シーズン 8位 8チーム 21 3 18 0.143
2012/13シーズン 4位 8チーム 28 23 5 0.821
2013/14シーズン 5位 8チーム 28 12 16 0.429

選手・スタッフ

選手

2014年6月版[10][11]

背番号 名前 シャツネーム 国籍 P 備考
1 八幡美樹 YAHATA 日本の旗 日本 WS
5 山口かなめ YAMAGUCHI 日本の旗 日本 S
6 近江あかり OUMI 日本の旗 日本 WS 副主将
7 秋山美幸 AKIYAMA 日本の旗 日本 S 主将
8 島村春世 SHIMAMURA 日本の旗 日本 MB
9 白垣里紗 SHIRAGAKI 日本の旗 日本 WS
10 岩崎紗也加 IWASAKI 日本の旗 日本 L
12 金子早織 KANEKO 日本の旗 日本 WS
13 大野果奈 ONO 日本の旗 日本 MB
14 鳥越未玖 TORIGOE 日本の旗 日本 L
15 松崎美歌 MATSUZAKI 日本の旗 日本 MB
16 上野香織 UENO 日本の旗 日本 MB
17 小山綾菜 OYAMA 日本の旗 日本 WS
19 家高七央子 YATAKA 日本の旗 日本 MB
20 佐川奈美 SAGAWA 日本の旗 日本 OP
21 柳田光綺 YANAGITA 日本の旗 日本 WS
22 奥山優奈 OKUYAMA 日本の旗 日本 S
- イエリズ・バシャ トルコの旗 トルコ WS

スタッフ

2014年6月版[12][13]

役職 名前 国籍
部長 岩崎卓見 日本の旗 日本
ゼネラルマネージャー 中村貴司 日本の旗 日本
監督 山田晃豊 日本の旗 日本
ヘッドコーチ 大村悟 日本の旗 日本
コーチ 三上晃右 日本の旗 日本
コーチ 高橋悠 日本の旗 日本
トレーニングコーチ 柴田昌奈 日本の旗 日本
メディカルトレーナー 小川未央 日本の旗 日本
コンディショニングアドバイザー 岩崎由純 日本の旗 日本
トレーニングアドバイザー 有賀誠司 日本の旗 日本
マネージャー 松田祥子 日本の旗 日本
事務長 齊藤達哉 日本の旗 日本
通訳 細井クリスチーナ

在籍していた主な選手

関連項目

脚注

  1. ^ ヒストリー”. NECレッドロケッツ. 2013年10月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f チーム沿革”. Vリーグ機構. 2013年10月21日閲覧。
  3. ^ チーム概要”. Vリーグ機構. 2013年10月21日閲覧。
  4. ^ 『川崎市ホームタウンスポーツ推進パートナー』の認定について”. NECレッドロケッツ (2005年7月25日). 2013年10月21日閲覧。
  5. ^ V・サマーリーグ 決勝リーグリポート~12年ぶりの優勝でつかんだ揺るぎない自信~”. NECレッドロケッツ (2011年9月13日). 2013年10月21日閲覧。
  6. ^ プレミアリーグ女子レギュラーラウンド結果”. Vリーグ機構 (2012年3月4日). 2012年3月5日閲覧。
  7. ^ ~2012 V・サマーリーグ決勝大会レポート~成長した「チーム力」で連覇を達成!”. NECレッドロケッツ (2012年9月10日). 2013年10月21日閲覧。
  8. ^ 日本リーグ時代からの通算400勝を達成しました!!”. NECレッドロケッツ (2013年1月21日). 2013年1月22日閲覧。
  9. ^ 杉山祥子選手現役引退のお知らせ”. NECレッドロケッツ (2013年4月8日). 2013年10月21日閲覧。
  10. ^ メンバー紹介 プレイヤー”. NECレッドロケッツ. 2013年10月20日閲覧。
  11. ^ チーム所属選手”. Vリーグ機構. 2013年10月20日閲覧。
  12. ^ メンバー紹介 スタッフ”. NECレッドロケッツ. 2013年10月20日閲覧。
  13. ^ チーム登録選手”. Vリーグ機構. 2013年10月20日閲覧。

外部リンク