DEPARTURES (globeの曲)

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DEPARTURES
globeシングル
初出アルバム『globe
リリース
規格 8cmCD
録音 1995年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル avex globe
作詞・作曲 小室哲哉
プロデュース TETSUYA KOMURO
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(2週連続・通算4週、オリコン
  • 1996年1月度月間1位(オリコン)
  • 1996年2月度月間3位(オリコン)
  • 1996年度年間2位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング15位
  • globe シングル 年表
    SWEET PAIN
    (1995年)
    DEPARTURES
    (1996年)
    FREEDOM
    (1996年)
    ミュージックビデオ
    「DEPARTURES」 - YouTube
    テンプレートを表示

    DEPARTURES」(デパーチャーズ)は、globeの楽曲、および4枚目のシングル1996年1月1日発売。発売元はavex globe

    解説[編集]

    制作にあたってまずピアノだけでオケを作り、そこからパート別・全体のバックトラックを考えた[1]

    JR東日本から、「『若いカップルが新幹線に乗ってスキーに出かける』『カップルがホームから列車に乗り込むシーンから始まって、雪が降る駅を新幹線が静かに出て行く所で終わる』という設定を元に楽曲を作って欲しい」という依頼があり、「JR東日本・広告代理店・エイベックスに、小室がどの様に歩み寄って新しいものを生み出すのか」を課題とした。その際に竹野内豊江角マキコが「今までどんな仕事をしてきたのか」「どんな個性の持ち主なのか」「これから何をしようとしているのか」を知り合いだったMARCを通して徹底的に調査し、「今はモデルだけど俳優を目指している」という答えを聞いた。それにより、「15秒の短編映画のサウンドトラック」「若いカップルを乗せた新幹線が格好良く、しかも哀愁を帯びて走っている絵に見せる」ことをテーマにし、それらに集中して作り上げた[2]

    歌詞は小室哲哉が恋人に宛てた想いを形にしたものであり、男女2人の世界が浮かんできて、その世界を断片的に切り取って言葉にまとめた。2人は「今一緒にいる2人」とも「別れた後思い出している2人」ともとれる様にした[1]

    KEIKOが歌録りに入る際に、小室が一緒にスタジオに入って、KEIKOのそばで1言ずつチェックしながら録っていった[3]

    出来上がった時に小室はh jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」と同じ「絶対に売れる」という感触を味わった[3]

    シングルでは初めてメンバーの写真がジャケットに使用された。撮影はアンバサダーホテルで行われた[4]。また、デビュー時から3作連続で90万枚近いメガヒットを連発していたが、本作で初めて主要の歌番組など一斉にメディア出演を果たしたこともあり、人気や注目度は爆発した。

    本作は累計228.8万枚(オリコン調べ)を売り上げて、現在まで発売されたglobeのシングルの中では最大の枚数である。また歴代シングルランキングでも15位となる売上を記録している。

    竹野内豊江角マキコが出演するJR SKISKIのCMソングだが、このバージョンはシングルバージョンよりもキーが高くなっている。CMサイズをロサンゼルスのスタジオで録り、その後日本で録り直された[5]。現在、日本のCMソングとしては最も売り上げ枚数が多い楽曲である。

    2015年には「コカ・コーラ」 ウィンターソングボトルキャンペーンの1曲として、コカ・コーラ ゼロに登場した[6]

    2018年1月5日からは西武鉄道グループのプリンスホテルが展開するプリンススノーリゾートキャンペーンの『SKI!PRINCE!AGAIN!』テーマのCMソングに使われた。この起用はこの曲が発売されたJR SKISKIの時代を過ごした若者たちがその後40代〜50代の大人になった今、スキー場のワクワク感を思い出す演出となっている。いわばオマージュのようなCMである。

    収録曲[編集]

    1. DEPARTURES (RADIO EDIT)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉・MIX:Dave Ford
    2. DEPARTURES (EXTENDED MIX)
    3. DEPARTURES (INSTRUMENTAL)

    楽曲の収録アルバム[編集]

    DEPARTURES

    カバー[編集]

    音源として発売されたカバー楽曲を挙げる(セルフカバーを含む)。

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ その後、同年12月24日にゲームに追加収録[10]

    出典[編集]

    1. ^ a b ソニー・マガジンズ刊「WHAT's IN?」1996年5月号「globe The Completely Free Triangle」87P-89Pより。
    2. ^ 飛鳥新社刊 『プロデューサーは次を作る』:中谷彰宏・小室哲哉著117P-119Pより。
    3. ^ a b ソニー・マガジンズ刊「PATi PATi」1996年6月号「globe wait in' globe いつだって待ってる、globeの次の新曲」p.35より。
    4. ^ ソニー・マガジンズ刊『PATi PATi』1996年4月号「globe Only 30 seconds」p.36より。
    5. ^ リットーミュージック刊『ギター・マガジン』2019年11月号124Pより。
    6. ^ 「コカ・コーラ」 ウィンターソングボトルキャンペーン 11月2日(月)からスタート 日本コカ・コーラ株式会社 2015年10月28日
    7. ^ the Earth 〜ワールドビート・スタンダード〜 ビクターエンタテインメントによるページ
    8. ^ COVER☆GIRL(初回生産限定盤) | ダイアナガーネット”. ORICON NEWS. 2019年9月5日閲覧。
    9. ^ globeカバー盤にHYDE、浜崎あゆみ、NMB梅田ら追加&曲目判明”. 音楽ナタリー (2015年12月4日). 2015年12月4日閲覧。
    10. ^ bang_dream_gbpの2021年12月24日のツイート2021年12月30日閲覧。
    先代
    ZOO
    Angelic Dream
    「JR Ski Ski」
    CMソング
    1995-1996シーズン
    次代
    globe
    Can't Stop Fallin' in Love