BLOODY MONDAY

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BLOODY MONDAY
ジャンル 少年漫画サスペンス漫画、アクション漫画
漫画:BLOODY MONDAY
BLOODY MONDAY Season2 ∼絶望ノ匣-
BLOODY MONDAY ラストシーズン
原作・原案など 龍門諒
作画 恵広史
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
発表期間 2007年17号 - 2009年20号(Season1)
2009年46号 - 2011年21号(Season2)
2011年29号 - 2012年17号(ラストシーズン)
巻数 全11巻(Season1)
全8巻(Season2)
全4巻(ラストシーズン)
テンプレート - ノート

BLOODY MONDAY』(ブラッディ・マンデイ)は、龍門諒原作・恵広史作画の漫画作品、およびそれを原作とした連続テレビドラマ

概要

日本の天才ハッカーである高校生がハッキング能力を駆使しながら日本の治安機関と協力をして、無差別大量殺人を目論むテロ集団に立ち向かう物語。『週刊少年マガジン』2007年17号より連載を開始。「目眩く頭脳戦」、「予測不能の展開から目を離すな」、「少年漫画史を変えるショッキングサスペンス連載」というフレーズでの宣伝がなされていた。

Season1第1話は巻頭カラーで67ページという掲載となった。2009年20号(4月15日発売)でSeason1が終了し、半年後の同年46号(10月14日発売)〜2011年21号(4月20日発売)にSeason2『絶望ノ匣(パンドラノハコ)』を連載。同年29号(6月15日発売)〜2012年17号(3月28日発売)連載のラストシーズンをもって完結した。

ストーリー

Season1
主人公の高木藤丸は、普通の高校に通う2年生。普段は無気力でだらしがない少年だが、裏では天才的なハッキング能力を持つ、正体不明のカリスマハッカー『ファルコン』として、父・竜之介が所属する公安調査庁の一組織『THIRD-i』の仕事を手伝っていた。一方、極寒の地・ロシアで、売人から極めて危険なウイルスを手に入れた謎の女テロリスト・折原マヤは日本へと向かい、藤丸の通う弥代学院へ生物教師として赴任して来た…。
Season2 絶望ノ匣
『BLOODY MONDAY』から2年後。藤丸は以前のような平和な日々を過ごしていた。ある日、テロリストにより飛行機がハイジャックされてしまう。彼らの目的は、テロ組織『魔弾の射手』の指導者で最重要犯罪者として収監されている火野アレクセイの釈放だった。藤丸は再び『THIRD-i』から協力を求められるが、彼が放った言葉は意外なものだった。『「ファルコン」は二度と現れない』。否応なくテロへのカウントダウンが進む中、藤丸の真意とは…。
ラストシーズン
『魔弾の射手』事件の後、大切な人を失った藤丸は行方をくらましていた。事件から1年後、東京で開催される12か国首脳会談の警備に駆り出された『THIRD-i』。そのパーティー会場には音弥と遥の姿もあった。しかし会場は、仮面を付けたテロリスト達に占拠されてしまう。その裏には、藤丸、J、そして最大の敵『物語綴(ストーリーテラー)』の思惑が隠されていた。

登場人物

主要人物

高木藤丸(たかぎ ふじまる)
本作の主人公。高木竜之介・加奈子夫妻の第1子にあたり長男である。弥代学院高等部2年・新聞部員(Season1)→浪人生(Season2〜)。Season1では16歳(本当は17歳の年だが誕生日を迎えていないため)。Season2では19歳、ラストシーズンでは20歳。
普段は不真面目な学生。しかし影では天才ハッカーファルコン』として高度なハッキング能力を駆使し悪人の不正を告発している。実力はウィザード級と評される。その能力は天性のものらしく、小学4年生で有料アダルトサイトのハッキングに成功している(これが藤丸の初めてのハッキングである)。竜之介の勤める公安調査庁のコンピュータシステムに侵入したことがきっかけで、竜之介の仕事を手伝っている。その仕事の1つとして請け負った『クリスマスの虐殺』の解読を発端に、一連のテロ事件に関わっていくことになる。Season1後半で正式に『THIRD-i』の職員となり、東京をテロから救った。
『BLOODY MONDAY』の後は、表向きは矢島の喫茶店でアルバイトをしつつ浪人生活を送っていたが、裏では秘密裏に設立された自分の専属チーム『チーム・ファルコン』のリーダーとしてテロ対策のために動いていた(ただし、あおいなど身近な人物には「事件のショックでハッキングはやめた」と偽っていた(音弥は『チーム・ファルコン』のリーダーとして活動している事を知っていた事から音弥に対しては真実を話していた模様))。
『魔弾の射手』のテロ事件の最中に水沢響とは恋仲に。事件が解決後、某国に拉致されたまま行方の知れなくなった響の捜索を続けるがJの連絡を受けて、響の救出にも成功。その後一時期遥と兄妹2人で旅行していたが、後に失踪。1年後、『物語綴(ストーリーテラー)』を止めるためにJと共に行動し、テロリストの汚名を被る覚悟で東京ネオタワーへのハッキングを敢行する。事件解決して半年後に響と結婚。彼女の望んだ音弥と遥とのW挙式である。これにより、響の夫、音弥の義兄(但し、年齢としては音弥が年上(1歳年長)である)となり、Jの義兄弟ともなっている(音弥とJが異父兄弟のため)。
『ファルコン』は姓の「高(たか)」の部分を同音の「」に置き換えた英語に由来している[1]
身長162cm(Season1)→172cm(Season2)、血液型はB型、獅子座。誕生日は7月24日。好物はピザ。
九条音弥(くじょう おとや)
弥代学院高等部3年生・新聞部部長→東京大学法学部在学(Season2〜)。Season1では18歳。Season2では20歳、ラストシーズンでは21歳。藤丸の幼馴染であり親友。
藤丸が『ファルコン』であることを以前から知っており、ハッキング行為や竜之介の仕事の手伝いについても藤丸本人から聞かされている(藤丸はこのことを「バックアップ」と称している)。全国大会を二連覇した弓の名手で、60m先の人間を射抜く腕前を持つ。家庭は裕福で、邸宅は藤丸が迷うほど広い。ロシア語が多少できる。幼い頃に誘拐され高木竜之介に助けられた過去をもつ。パソコンを使用しない場面での藤丸をフォローすることが多い。
九条正宗の孫。他人や物事からは一定の距離を置いた冷静な態度をとることが多く、正宗に「なかなか他人を信用しない」と評されている。しかし、遥だけに対してはリラックスした表情を見せることもある。遥に好意を抱いており「多少のムチャしたくなるくらい」と語っている。本人は片想いのつもりでおり、実は相思相愛であることに気づいていなかった。ラストシーズン最終話で遥と結婚。遥の夫、藤丸と響の義弟となる。なお、Jと異父兄弟である事から、神島紫門の他の子供達と系譜上、直接の血縁ではないが縁戚関係となっている。
身長176cm、血液型はA型、牡羊座。誕生日は4月4日。好物は銀杏入り茶碗蒸しと甘味。
折原マヤ(おりはら マヤ)
フリーの工作員。名前も偽名且つ本名は不明。基本的に営利目的であり、雇われ先の組織の理念には何ら共感を示さない。悪女的な性格ではあるものの、いわゆる「平凡な人生」への憧れもある。ある意味では劇中で一番人間臭い人物。母親は反政府テロの首謀者として日本から離れ、マヤは亡命先で生まれた(亡命先は不明)。本人曰く顔は何度も変えてきているらしく、普通の形で残っているのは自身の中身と唇付近にある黒子だけ。工作員として自身を仕込んだ母親を恨んではおらず、むしろ、スリリングをそれなりに楽しめたと語っている。
Season1ではロシアにて『BLOODY-X』を入手、その後ロシアの連邦保安庁の諜報員を殺害し、『ファルコン』によってセクハラを暴かれ解雇された弥代学院高等部生物教師・日景の後任として藤丸の前に現れる。Kから厚い信頼を寄せられ、直接指示を受けて動いていたが、藤丸たちによって『THIRD-i』に連行され、司法取引を持ちかける。その後、宝生と共に藤丸と加納を港に誘い込み、藤丸を連行。遥と音弥の命と引き換えに『THIRD-i』へのハッキングを命じる。Jが喫茶店で藤丸と面会した時には、嘘のウイルス散布情報による混乱を大きくした。後にKの命令で神島を射殺する。
最終的に組織を見捨て、テロによる経済の変動を利用し株で利益を得ようとしたが、結果的にテロが阻止されたため、失敗に終わる。
Season2では突然藤丸にコンタクトをとり、『魔弾の射手』の情報を提供する。その後『第三の皇帝』解除に必要なキーツールと引き換えに1億ドルを要求。藤丸との駆け引きによりこれをせしめると、ヘリや高速潜水艇のダミーを用意し、何らかの手段で逃亡する。後にバイカルことピーターパンに雇われていたことが判明するが、ただ資金稼ぎのために利用されていただけであり、報酬である半額の5000万ドルを根こそぎ奪われた。工作員をやめて報酬で悠々自適の日々を送ろうとしていたマヤはこれに怒り、軽井沢に現れ、白雪と手を組んでピーターパンを始末(射殺)する。
ラストシーズンでは『物語綴(ストーリーテラー)』(九条正宗)に雇われ彼の護衛に付くが、奏音が正宗を道連れに自殺した後は、遥を人質にとってその場から逃亡した。その後変装し顔を変えて(特殊メイクなのか、整形なのかは不明)藤丸たちの結婚式に潜り込み、誰にも気づかれずに藤丸に向けて発砲するが、それはただの空砲だった。そして使わなかった弾丸とメッセージを残し、何処かへと去っていった。
身長166cm、O型、牡牛座。誕生日は4月28日。好物は豚肉とフカヒレ。B:101W:60H:96。

藤丸関係者

高木遥(たかぎ はるか)
藤丸の妹で高木竜之介・加奈子夫妻の第2子にあたり長女である。弥代学院中等部3年生(Season1)→高校2年生(Season2)→高校3年生(ラストシーズン)。Season1では15歳前後(Season2では17歳前後、ラストシーズンでは18歳前後)
腎臓に障害があり、定期的に人工透析を受けている(後にSeason2で、父・竜之介の腎臓を移植し障害を克服する)。テロ組織に3度拉致された経験があるが、いずれも藤丸によって救出されている。また音弥に憧れと恋心を抱いているが、自身は片想いと思っている。
Season1では、学院に向かった兄を追って政宗と共に保健室に向かい、そこで英が『BLOODY-X』を発症する様子を目撃する。自身も『BLOODY-X』に感染するが、抗ウイルス剤によって助かる。
ラストシーズンでは、藤丸が行方不明となったため、九条家で暮らしている。音弥の誘いで東京ネオタワーのパーティーに出席するが、テロに巻き込まれ、その渦中、藤丸や響と再会する。終盤で折原マヤに人質に取られるが、加納たちに救出され、半年後に藤丸と響と同じ式場で音弥と結婚する。これにより、音弥の妻、響とは義姉妹(響が義姉、遥が義妹)、九条遥となる。
宝生を慕っており、Season1で彼女が裏切った末に死亡した事を知って号泣した。藤丸の恋人である響とはSeason2で顔を合わせているが、その時は恐怖感を抱いていた。
身長152cm、血液型はO型、蟹座。B:79W:58H:84。好物はケーキ。
朝田あおい(あさだ-)
弥代学院高等部2年生で新聞部の副部長、2年後のSeason2では大学文学部に在学。Season1では17歳前後(Season2では19歳前後、ラストシーズンでは20歳前後)。竜之介がボランティアで教えている空手の生徒の一人で、実戦空手全国大会の女子最年少チャンピオン。体術に関しては作中で一、二を争い、その空手は幾度となく藤丸たちの役に立っている。空手の師匠である竜之介を非常に慕っている。
藤丸のことを気にかけているが、藤丸が『ファルコン』であることを知らなかったときは、彼がいつもネットに向かっているのはエロゲや18禁サイトばかりを閲覧しているからであると思っていた。遥を透析治療のため病院に連れて行く途中で、遥を人質にするため現れたマヤに左腿を撃たれ負傷する。Seazon2では冒頭で登場したきり出番がなかったがラストシーズンでは最終話の結婚式で登場した。彼女が幼少期の自分と竜之介が写っている写真とW挙式の時の写真(写っているのは藤丸、響、音弥、遥、あおい、南海の6人)を飾る所で物語は締めくくられる。
身長162cm、血液型はAB型、天秤座。好物は某ファーストフード店のアップルパイといかの塩辛。スリーサイズはB:85W:60H:88。
安斎真子(あんざい まこ)
弥代学院高等部1年生の新聞部員。15歳。藤丸には「アンコ」と呼ばれているが、本人はその呼称を嫌がっている。ファンサイトを立ち上げるほど『ファルコン』に心酔しており、その正体が藤丸だと知った時には興奮しており、また藤丸が『ファルコン』なので尊敬している(Season1終盤で『ファルコン』(つまり、藤丸)の事を小うるさいと発言していた事から、実際には2年前の計画阻止を含めてその存在を疎み、恨んでいた模様で『ファルコン』(つまり、藤丸)に対する興奮と尊敬は演技であったと考えられる)。エロにはあまり免疫がなく、セクハラは絶対に許せないという姿勢はあおいと変わらない。
英と親しく、2人で個人的に電話で連絡を取り合っていた。また、彼がBLOODY-Xに感染・発症した時には逃げずに看病した。自分も感染し、抗ウイルス剤により助かる[2]。Kの詳細については神島一派を参照。
身長149cm、蠍座、好物はイチジクとぶどうのパン。スリーサイズはB:87W:64H:91。
立川英(たちかわ ひで)
弥代学院高等部2年生の新聞部員。16歳。立川水道施設の社長である父がマリアと再婚したため、ラウルという幼い義理の弟がいる。マリアとマウーロが『BLOODY MONDAY』に関わっていることは知らぬまま、家族として暮らしてきた。
藤丸のパソコン閲覧を、そうであってもなくてもエロゲであると連呼してからかうなど活発な性格。怪しい目つきと息遣いでマヤのバストについて語りだす、少し危ない一面がある。しかし肝心な時に弱気になってしまう臆病な部分もあり、危険な事件に巻き込まれていく藤丸たちと距離を置くようになる。
風邪をひいた時にマリアがくれた偽のカプセルを貰い、飲んだことで『BLOODY-X』に感染。翌日、真子と共に弥代学院に立てこもった時に発症したために死を覚悟し、自分を使った藤丸の作戦に乗り、彼の指示を受けマウーロのもとに向かう。マウーロに真実を明かされた後、腹部を撃たれ死亡した。
真子とはかなり仲が良く、2人で個人的に電話することがある。藤丸たちと離反した際にも真子だけにそのことを告げ、一緒に離反しようかと誘っていた。
身長156cm、血液型はO型、射手座。好物は(マリアの作った)ハンバーグとエビフライ。
水沢響(みずさわ ひびき)
Season2より登場。某国の諜報機関が藤丸を監視すべく送り込んだスパイ。当初は藤丸のバイト仲間の女子大生として振舞っていたが、魔弾の射手の本格的な攻撃開始に伴い素性を明かす。
その出自は、某国が優秀な諜報員の遺伝子を人工的に交配させて作った受精卵を6分割して生み出したクローン兵士で、コードネームは「Ζ(ゼータ)」。「水沢響」という名前も便宜上の偽名である。道具として生まれた自身の存在に対しては虚無的で、任務のためなら死も厭わない性格だったが、発電所への潜入任務中に溺れ死にかけた自分を救い、一人の人間として認めてくれた藤丸に好意を抱き、某国から離反して「水沢響」として公私ともに彼を支えることを選ぶ。
Season2終盤、かつて所属していた諜報機関の策略により、クローンの1人と入れ替えられる形で拉致されるが、後にJに救出されていたことが明らかになる。
ラストシーズンでは、藤丸と再会を果たし、彼の指示のもと、東京ネオタワーに潜入を敢行する。テロの阻止に奔走するが、物語綴の下に付いていた他のクローン達と戦闘になり、2人を倒すも自身も胸にナイフを突きたてられ瀕死の状態に陥る。しかしJの助言でクローンの心臓を移植されたことで一命を取り留め、半年後、藤丸と結婚式を挙げ、藤丸の妻、音弥と遥の義姉、高木響となる。

THIRD-i

公安調査庁にあるテロ行為や国家クーデターなどの防止を目的とした治安維持組織。

実際の公安調査庁(奥の建物)
実際の公安調査庁調査第一部が設置されている中央合同庁舎6号館の正面玄関
苑麻孝雄(そのま たかお)
『THIRD-i』局長。あだ名は苗字の音読みで『エンマさま』。藤丸も『顔だけ菩薩のエンマ様』と呼んでいる。神島脱獄までロシアに出張中だった。
身長166cm、血液型はAB型、好物はあんこう鍋。
沖田耕一(おきた こういち)
『THIRD-i』課長。ロシアの出張から帰り、唯一信頼を寄せていた竜之介に密かに接触。あるデータファイルを託すが、ジャック-デイモンに殺される。
鎌田建一郎(かまた けんいちろう)
『THIRD-i』課長。テロ対策で結果を出せず、現場指揮官の任を解かれた霧島の後を受け、課長に就任したキャリア官僚。一時はTHIRD-iの指揮を執るが、現場に対し全く無理解で権力に弱く「長い物には巻かれろ」を地でいく指揮のため、部下や藤丸からの信頼は全くない。作戦を伝えずに勝手に行動したことを口実に、皆の前で藤丸を殴りつける。結果霧島に指揮権を奪還され任務から退く。
高木竜之介(たかぎ りゅうのすけ)
『THIRD-i』副長で、高木班班長。加奈子の夫で、藤丸、遥の父。加奈子とは大学時代から交際していた。大学の同級生に妻加奈子、敷村、宗方がいる。43歳(Season2では45歳)。同僚・部下から慕われている。監視のためとはいえ藤丸に仕事を手伝わせることには複雑な心境を抱いている。テロリストにより沖田殺害の罪を着せられ全国指名手配される。沖田の形見のファイルを加納に手渡し病院に収容されるが、伊庭の策略により脱出を余儀なくされ、弥代学院でのアウトブレイクに遭遇。藤丸たちとの共闘で学院を包囲していたテロリスト達を退けた後に『THIRD-i』に保護される。
その後は『THIRD-i』の課長に。『魔弾の射手』への潜入捜査との兼ね合いから、表向きは指名手配のままになり、組織のメンバー『ビースト』として、火野アレクセイの動向を監視する任務に就く。しかし『第三の皇帝』の在り処を突き止めた後スパイであることを火野に見抜かれ、銃撃された上に毒を注射される。救助に来た藤丸らにより毒は除去されたものの、出血多量で手の施しようがなく、搬送先の病院で藤丸への遺言を残し息を引き取り、殉職。
死後は回想で度々登場する。
身長175cm、血液型はB型、蟹座。好物はおでん。
霧島悟郎(きりしま ごろう)
『THIRD-i』高木班のメンバーの1人で主任。28歳(Season2では30歳、ラストシーズンでは31歳)。高木不在以降、班の指揮を執る。藤丸の知識と行動力を高く評価しており、彼が積極的に『THIRD-i』の活動に加わることを許可する。
Seazon2では、課長の高木の代わりに萩原と共に指揮を執る。また加納と共に潜入捜査も担当。
ラストシーズンでは高木亡き後、課長となっている。藤丸の裏切りに戸惑っていたが、心の底から彼が正義の心を捨ててない事を信じていた。事件解決から半年後、部長へ昇格している。また加納や南海と共に藤丸の結婚式にも参加している。
身長171cm、血液型はA型、山羊座、好物はしいたけ。
宝生小百合(ほうしょう さゆり)
『THIRD-i』高木班のメンバーの1人。28歳。過去には自衛隊の特殊部隊に所属していた。格闘術に長けており、潜入捜査のプロを自称している。遥からは慕われていた。
その正体はテロ組織が送り込んだスパイで、組織本来の目的とは別に兄に横領の濡れ衣を着せ自殺へと追い込んだ国家への復讐も目論んでいた。藤丸と加納に正体を見破られたため逃亡するも『THIRD-i』によりビル屋上に追い詰められ、銃を拾おうとしたために射殺される。射殺される前に冷凍された『BLOODY-X』を『THIRD-i』内に持ち込んでおり、これが自身の死後に『THIRD-i』内で感染し、猛威を振るい混乱をもたらす事になる。これらの事により、彼女の行いや死は様々な人物に影響を与えたといえる。
Season2以降ではスパイであったことから、内通者の前例として、度々引き合いに出され、回想されている。
身長165cm、血液型はO型、射手座。好物は焼き鳥。
加納生馬(かのう いくま)
『THIRD-i』高木班のメンバーの1人。32歳(Season2では34歳、ラストシーズンでは35歳)。射撃のスペシャリスト。マヤとの司法取引の現場に向かう際、裏切った宝生に頭を撃たれたが、弾は殺傷能力ゼロの高圧電流弾であったため、気絶しただけで済んだ。宝生に対しては自分を撃ったことには一言も言及せず、最後まで彼女を救おうとし、彼女の死後は仇打ちのために単身、J達を尾行した。
過去にロシアにいた事があり、サーシャとはその頃からの付き合い。
身長169cm、血液型はO型、獅子座。好物はワイン、日本酒、海苔。
榊政樹(さかき まさき)
『THIRD-i』の一員で武装チームの班長。竜之介とは旧知の仲。
Season1における『神島一派』、Season2における『魔弾の射手』、ラストシーズンにおける『CRAUNS』との戦いを最後まで生き抜いた。
身長175cm、血液型はO型。好物は焼肉。
南海かおる(みなみ-)
『THIRD-i』の一員。元々は榊の率いる班の所属だったが、宝生の死後から藤丸の護衛として共に行動する。藤丸とは対称的にサイバー技術に関しては疎く、携帯電話もあまり信頼していないようである。宝生以上に男勝りな物腰のためか加納からは「色気がない」と評されている。家族としては母と弟隆司(電話越しでの会話のみの登場で容姿は登場していない)、犬が判明している。
『BLOODY MONDAY』の後は自衛隊にいたが、『魔弾の射手』のテロ発生に伴い『THIRD-i』に復職する。澤北と森見とは同期。
ラストシーズン最終話では楠木から指輪らしき物を渡され、本人も満更ではなかった。
身長164cm、血液型はO型、水瓶座。好物はボリュームのあるハンバーガー。スリーサイズはB:88W:61H:86。
工藤(くどう)
『THIRD-i』の一員。抗ウイルス剤の在り処を探す際に霧島の補佐として登場。初めは藤丸に不信感があったが、藤丸の実力を目の当たりにすることで藤丸を認める。抗ウイルス剤を発見し持ち帰る際にマヤに殺される。
Season2では彼自身は死亡しているため、直接の登場はないが、回想での登場がある。また、親族と思われる女性が藤丸の前に姿を現している。
ラストシーズンでも回想に登場。
澤北 美姫(さわきた みき)
『THIRD-i』の一員で眼鏡をかけた女性職員。主に霧島の補佐をする。
身長158cm、血液型はA型、乙女座。好物は手羽先(たれ)。スリーサイズはB:83W:59H:84。
矢島雄吾(やじま ゆうご)
『THIRD-i』の一員。婚約者の森見と共に『BLOODY-X』に感染するが、藤丸が調達した抗ウイルス剤で一命を取りとめる。森見の死後は分析官として現場に復帰する(霧島は森見の遺体の前(感染予防のため、カーテンをひいてある)で電話で自身と会話をしている矢島から、大切な人を奪った神島一派への静かな怒りを(電話越しではあったが)感じており、裏切って死んだ宝生を回想して歯を食いしばっていた)。
Season2では表向きTHIRD-iを退職し、喫茶店「とまり木」のマスターをしつつ藤丸のサポートにまわる。しかしアジトを襲撃してきた『魔弾の射手』に左足親指を切断され拉致され、『BLOODY-X』を感染させられた状態で解放される。
身長169cm、血液型はB型。好物は梅干料理。
森見五月(もりみ さつき)
『THIRD-i』の一員。矢島の婚約者。『BLOODY-X』に感染。抗ウイルス剤を接種するが間に合わず死亡。これにより矢島は分析官として現場に復帰する事になる。
Seazon2以降では写真と回想で登場する。
西川(にしかわ)
鎌田の秘書として『THIRD-i』に赴任した女性。実は『神島一派』のスパイ。肉体関係を持つことで鎌田を利用していたが、藤丸に看破され拘束される。
楠木(くすのき)
榊班の隊員。中性子爆弾を止めるため、藤丸自作のLANアダプタを接続する役目を任される。しかし直前でマヤに狙撃され、腕を負傷。LANアダプタを落としてしまう。南海に好意を抱いており、南海の衣装を照れがありながらも褒めたり、ラストシーズン最終話では指輪らしきものを渡していた。
萩原 太朗(はぎわら たろう)
Season2における『THIRD-i』部長。
槙村慎二(まきむら しんじ)
竜之介が『魔弾の射手』に潜入した頃から『THIRD-i』に入った新人。ビースト(竜之介)と白雪が起こしたハイジャックの際はたまたま飛行機に乗り合わせ、潜入作戦のことを知らず2人を取り押さえようとするが、竜之介に気絶させられる。ガス爆発テロの際はマヤに尾行をまかれるなど、捜査官としてはやや未熟な面を見せる。

神島一派

Kが率いるテロリスト集団でSeason1にて藤丸達と敵対する。

神島紫門(かみしま しもん)
宗教団体の祖(初代教祖)。52歳。身長182cm。うお座。テロ組織の影の実力者で、K、Jを育てて組織を拡大した人物。
宗教団体のトップとして、カリスマ性と口の上手さで多数の信者を獲得。ロシア人の血を引いており、そのことを誇りに思っている。国家転覆テロを起こした首謀者として死刑が確定して拘置所に収監されていた。しかし、Jたちの手で脱獄し、教団と合流する。しかし、収監中に正宗の提案により体内に放射性マーカーを埋め込まれていたことで藤丸たちの追跡によりアジト(正確には神島紫門とテロ組織の合流地点)を襲撃され、逃亡中にマヤに殺される。
九条奏音、(真偽は不明であるが)宗方瞳をはじめとした優秀な遺伝子を持つ11人の女性との間に子供(A(神島陣)、B(神島和歌奈)、C(遠上信之)、D(藤崎満流)、E(東雲直斗)、F(吉永文香)、G(田崎卓)、H(石高裕佳梨)、I(桂彩子)、J(神崎潤)、K(安斎真子)の6男5女)を儲け、子供達の事を『星』と呼んでいる。子供達の行方について、Fは死亡し、Dは消息不明でおそらく殺害されており(つまり、2人は死亡)、残りの7人であるA、B、C、E、G、H、IはK曰く国家の警護という名の監視下にあり、多くは既に洗脳を受けて堕ちているとの事。つまり、本編開始時点で教団に残って活動できた『星』はJとKの2人のみだった(教団に残っていたとはいえJは社会的には死亡扱いとなっており、Kも極秘裏に活動しなければならなかった)。
K
テロ組織のリーダー。極めて高い頭脳の持ち主。フードを被って目元、頭部を隠している。ジャックやマリアと携帯で直接連絡をとったり、『THIRD-i』に捕まったマヤが絶対に自白しないと信じるなど、一部の部下には信頼を置いている。しかし参謀であるJに関しては、部下や任務に対する意識の違いで意見をする、神島の始末を彼の息子であるJの許可なくマヤに命令する、Jの許可なく自ら2代目教祖を名乗る、追い詰められたJの手助けをしないなど、不信感を抱いている部分もある。『ファルコン』の処遇についてもJと対立、不満を感じながら従っている。神島紫門の11番目の子供(五女で末子)で『魂の星』。Jとは異母兄妹(Jが兄、Kが妹という関係になる)。その存在は父の後継者となるため、徹底的に世間の目から隠されてきた(作中で音弥が神島紫門の子供のリストが載っている本を閲覧しているが、10番目の子供であるJまでしか記されていなかったため、Kの存在が把握されていなかったことがわかる)。
その正体は、藤丸たちの後輩である安斎真子である。つまり、15歳。藤丸を監視するために弥代学院に入学、新聞部に入り込み、潜伏。
愛らしい口調(性格を偽って、あるいは猫を被っていたと見られる)の裏に、英にBLOODY-Xを感染させ死に至らしめた事や、遥を殺そうと企む際に全く躊躇しなかった事など、計画のためならば身近な人間を犠牲する事すら厭わない冷酷・残忍・非情さと、藤丸たちの前でも携帯電話を使って言葉を濁した暗号会話を用いながら堂々と組織やホーネットと会話を行い、交渉や指示を行う大胆さと度胸をもつ。これもこの世の中で宗教団体の教理のみを信じているが故であり、父を殺害し、ホーネットのような一筋縄ではいかない相手には自身の身体を使おうとする事を迷わず選択(ホーネットの事も「安いブタ」と密かに罵り、信用していない)し、滅びこそが唯一の再生への道(手段)だという教理を信じて疑っていない。その考えに妄信した事で『神の手』(中性子爆弾)という『力』をちらつかせて革命を成し遂げる事も可能なはずという自身の考えを訴えたユダを「痴れ者」と一蹴した。しかし、この行動がユダの不信感を決定的にし、自身の最期に繋がる。
真偽は不明であるが、遺伝子上の母は宗方瞳で、彼女が過去に研究用に提供した卵子によって生まれたとのこと。
父である神島紫門の死後には積極的に動き、様々な手で藤丸たちを翻弄した。なお、『THIRD-i』が中性子爆弾の存在に気づいた裏にJがいた事は最後まで気づかなかった模様で、むしろロシア連邦保安庁(FSB)の人間が日本に到着する前にそれに気づいた事に疑問を感じていた。Jに関してはアジト襲撃(正確には神島紫門とテロ組織の合流地点への襲撃)の際に死んだと思い込んでいたようであり、JもKに自身の生存が発覚しないように藤丸にKの目的のヒント(クリスマスの虐殺の映像の再検証)だけを与えるだけの接触に留めていたとはいえ、神島紫門の死後の藤丸とJが携帯で接触した事やJ達が地方に逃亡した事にも気づいた描写は無い。
Season1終盤、自身に不信感を持ったユダに銃を向けられ(ユダ曰く使命感)、ユダを銃殺する(死の間際、ユダはKを妄信者と罵った)が、自身も撃たれ、相打ちとなり死亡(その際も、計画への執着心を捨てず、藤丸の言葉にも耳を貸さなかった)し、最期を遂げた。
死後も藤丸は度々彼女を回想している(響が自分の前で意識を喪失して、死に掛けた時など)。
J
テロ組織の参謀。身長166cm、A型、双子座。本名は神崎潤。父である神島紫門がテロ未遂で逮捕されたSeazon1開始より2年前の8月、つまり、14歳の時に列車事故を偽装して、表向きは死亡扱いとなっており、戸籍上は既に存在しない人間となっている。故にSeason1では16歳前後(season2では18歳前後(但し、Season2での動向はラストシーズンの回想シーンで明らかとなる)、ラストシーズンでは19歳前後)と思われる(K(安斎真子)の異母兄である事と音弥の異父弟である事から、少なくともSeason1の時点で15歳以上にはなっている)。
父である神島紫門曰くJは自身の祖母(曾祖母については神島紫門が存在を語っているのみで直接の登場はない)に(特にアッシュグレイの髪の色が)似てきているらしい。
非常に味音痴で、好物は気軽に食べられるもの、しょっぱいもの。特にカロリーフレンド[3]が好き。藤丸に匹敵する頭脳を持っている。本人もそのことを意識しており、自分と藤丸を比較することが多い。自分も神の血を受け継ぐ者(神島紫門の後継者)としての発言はしているものの、信仰心はあまりなく、むしろそのことに嫌悪感を抱いている。
組織の計画を遥に漏らした宝生を粛清しようとしたり、THIRD-iに連行されたマヤの失態を厳しく追及したりするなど、失敗した部下には嫌悪感を示す。ただし、ミハエルにはかなりの信頼を置いているらしく、敷村ファイルの取得に失敗した時も言及しなかったり、自分の本音や思想観などを話したりすることがある。またヤコブ、カインやアベルなど自分の直属の部下にも一定の信頼を置いている。
任務をゲーム感覚で楽しんでおり、藤丸もそうであると思っているため、Kと意見が合わないことがある。Kとは藤丸の処遇についても意見が合わず、Kの自分に対する不満を電話越しに見抜くなど、Kを心の底から信頼してはいない。神島紫門の10番目の子供(六男)で、『知恵の星』。音弥とは異父兄弟(音弥が兄、Jが弟という関係になる。故に九条奏音は母、九条正宗は祖父にあたる)、Kとは異母兄妹(Jが兄、Kが妹という関係になる)である。
父である神島紫門の脱獄後、音弥から奏音と正宗の名がローマ字で刻まれた時計を音弥に渡し、音弥に自分との関係の真実を告げた直後に音弥に撃たれアジトの下水に落ちるが、藤丸との取引によって加納が遺棄した潜水具を入手したミハエルに救出されて生存しており、地方(福岡と思われる)に逃亡。『BLOODY MONDAY』直前には藤丸らに助言(中性子爆弾に安全装置が付いている事)をかけ、『BLOODY MONDAY』阻止に一役買う結果となり、ミハエルら生き残ったメンバーと共に地下に潜伏する。
その後は某国の諜報機関と協力関係を結び、『パンドラの匣』を巡るテロの裏で暗躍していた(この詳細はラストシーズンの回想シーンで明らかとなる)。しかし物語綴の思惑通りに事が進むことを良しとせず、協力関係を解消して処分されかけた響を保護、藤丸と接触し物語綴打倒のための共闘を持ち掛ける。全てが終わった後、音弥から奏音と正宗の名が刻まれた時計を返還され、藤丸からの伝言(響を救える方法を教えたことで響を失わずに済んだ事)を伝えられ、時計は捨てない事とし、藤丸と響、音弥と遥のW挙式が行われている教会を見つめた後、ミハエル、ヤコブ、カイン、アベルと共に何処かへと去っていった。
ジャック=デイモン
国際指名手配されている殺し屋。身長180cm、AB型。元SWAT隊員だが異常な殺人衝動の持ち主で、無関係の人間を射殺したため免職になった。左手の甲に蝶の刺青がある。マヤと同じく直接Kの指示を受けているため、ミハエルやヤコブたちとは別行動をしていることが多い。
優秀な狙撃手であり、沖田・敷村を射殺し、遥と富永を拉致する。ファイル奪取のため竜之介と宗方を狙うが、藤丸たちに阻止され右手を失う。戦闘力は高く、生物化学研究所から脱出する時には片手のみで銃を所持する警察の包囲網を壊滅させた。
弥代学院を包囲した時には、藤丸の偽装指示に欺かれ校内の仲間を射殺、もしくは行動不能にしてしまう。銃声による仲間からのモールス信号で騙されていたことに気付いたが、藤丸の次の作戦で加納・南海に全身を撃たれ、倒れる。仕留めたと思われていたが、瀕死の状態で保健室に現れ藤丸達を襲撃。駆けつけた竜之介に頭部を撃たれ射殺される。
城田(しろた)
富永の夫になりすましていた。藤丸に同行し、遥を拉致して逃走する。藤丸の活躍で捕捉されるが、『THIRD-i』に連行される前に服毒自殺する。
伊庭雅博(いば まさひろ)
警視庁から派遣された捜査官。ジャック、城田と共謀して船木刑事を射殺し、その罪を竜之介に着せる。テロ組織のスパイとして暗躍していたが、組織崩壊後の消息は不明。
立川マリア(たちかわ マリア)
英の義母。フィリピンマニラ出身らしく、肌の色が少し濃い。発音が少し訛ってはいるが日本語は上手い。英には母として接しようとしているが、英が血のつながりの無さを意識しており、あまりうまくはいっていない。ひそかにKと連絡を取り合っている。
英に風邪薬と偽ってウイルス入りのカプセル剤を飲ませ、『BLOODY-X』に感染させる。Kから任務終了の連絡と帰還命令を受けた後、英の父を射殺。英の父射殺後の消息は子ラウルと共に不明。
マウーロ=アラビリア
マリアの実弟。28歳。組織に心酔している。立川水道施設に勤務しており、経営者である英の父を「義兄さん」と呼ぶ。公私ともに信頼されてはいるが、立川家を日本でのテロ活動の隠れ蓑にするためだけに利用している。しかし英には、幾分の良心の呵責を感じていた。神島が収監されていた拘置所に工事作業員として出入りしていた。その拘置所で水道に細工を施したが、ドラマでは伊庭がそれをしている。
日頃はやや訛りのあるしゃべり方だったが、英を射殺する時には流暢な日本語で語りかけていた。英を殺した直後に、藤丸の偽装指示で敵と誤認したジャックに殺される。
ミハエル
情報技術担当。眼鏡をかけた青年。身長173cm、O型、牡羊座。好物は卵かけご飯。燃費が悪くよく食べる。藤丸には及ばないものの、彼のTHIRD-iへのハッキング方法を一目見ただけで覚え、ウイルスデータを先回りして消したりするなど高いハッキング能力を持つ。Jからは信頼されており、個人的な会話をすることがある。また自身の失態には言及されずにフォローされたため、失態を追及されるマヤには苛立ちを見せる。
神島脱獄の際にはJと共に逃亡し、後で合流したヤコブ達と共に潜伏していた。ラストシーズンにおけるテロでは、藤丸とJの補助を担当する。
原作のおまけではやられキャラのような扱いを受けている。
ヤコブ
無精髭の男。身長196cm、O型、乙女座。好物は焼肉を包む葉っぱとじゃがいも。大柄ではあるが小食のベジタリアン。顔や背格好が神島に似ていることから『THIRD-i』襲撃の際、神島を逃がすための囮となる。その後は裏切ったマヤを撃とうとするも失敗。中性子爆弾の起爆に失敗した後、Jと行動を共にする。
機械に弱いらしく、ミハエルのPCがウィルスに感染した際にPCを叩き折って強制終了させた。
カイン
金髪に長髪の女性。身長170cm、A型、獅子座。好物は海老。B:86W:58H:85。妹のアベルと常に一緒に行動している。藤丸とJが対峙した喫茶店で、ウィルスに侵された一般客を装い店内を混乱させる。無口なアベルに対し、マヤの失態に苛立つなど感情を表に出す。主に銃を使用する。
中性子爆弾の起爆に失敗した後、Jと行動を共にする。なお、ラストシーズンでは長髪をショートカットの髪型に変えている。
アベル
制服姿の少女。身長156cm、O型、水瓶座。よく食べる。好物はあえていうとプリンらしい。B:81W:56H:82。姉のカインと常に一緒に行動し、迫真の演技で店内を混乱させる。滅多に話さない。主にナイフなどの接近戦を用いる。遊園地で南海と激闘を起こすが加納とカインの介入により、勝負は付かなかった(これ以後、2人が対峙することはなく、むしろ、ラストシーズンでは対面することはなかったものの共闘している)。
中性子爆弾の起爆に失敗した後、Jと行動を共にする。
ユダ
Kと直接連絡を取り合っている眼鏡をかけた男。身長176cm、A型。自身の計画を推し進めるKに不信感(Kを子供(あるいはお嬢様)で、指導者の器ではないと評した)を抱き、東京タワーにて反旗を翻す(本人曰く使命感)が、相討ちとなり死亡(死の間際、Kの事を妄信者と罵った)。
ホーネット
Kに雇われた凄腕のクラッカー。クラッカーの中では名の通った存在で、ハッキングによって数々の犯罪を犯している。テロ組織の信者ではないが、Kと手を組み(しかし、Kを「妄執者」と密かに罵っている事からも信用していない事が伺え、Kもまたホーネットを「安いブタ」と罵っており、ホーネットにとってはファルコンこと藤丸よりも自分が上であることを証明するため、Kにとってはファルコンこと藤丸は自身の計画を邪魔する厄介者で早急に始末したいためという利害の一致によって、手を組んでいるに過ぎない)、ファルコンこと藤丸に妨害工作を仕掛ける。一度は藤丸を不意打ちという形で破るものの、二度目の対決では藤丸の仕掛けた罠にはめられる形で敗北。自身の犯罪記録を含めた個人情報を流出させられ、THIRD-iに連行された。その途中に藤丸(ファルコン)と対面する(初対面且つ最初で最後の対面)も反省する様子は全くなく、不敵な笑みを浮かべていた。南海には「ヘドがでるよ、ああゆう輩には」と言われた。

魔弾の射手

火野アレクセイが率いるテロリスト集団でSeason2にて藤丸達と敵対する。メンバーは物語や民話の登場キャラクターの名前をコードネームにしている。 『ビースト』と『白雪』によるハイジャック事件での交換条件により火野が釈放され、本格的な活動を再開。原子力発電所「みらい」をジャックしてメルトダウンを起こそうとしたが、藤丸と響により失敗。これを機に『パンドラの匣』を手に入れて世界を掌握しようと目論んでいたピーターパンが火野に嘘の脱出ルートを伝え、火野を裏切り、抹殺。白雪は逃亡し、離脱する。その後は『ピーターパン』が火野の後を継ぐ形で指揮を執り、ニコライ・グラズノフと傭兵9人、『ドリームチーム』5人を雇い、従来のメンバー(火野がリーダーの時からのメンバー)全員を殺害。『パンドラの匣』を手に入れるべく、軽井沢のパーティー会場を占拠、『BLOODY-X』を蔓延させ、混乱に陥れ、藤丸達と激戦を繰り広げるも藤丸と響、『THIRD-i』の活躍、某国から送られた響のクローン2体の暗躍により、『ピーターパン』が敗北し逃亡、『ヘンゼル』や傭兵、ドリームチームが抹殺あるいは確保された。『ピーターパン』は車で逃亡を図るが、車から現れたマヤと『白雪』により、射殺された(この時、『グレーテル』こと汐田誠もマヤに射殺された)。唯一の生き残りである『白雪』も消息不明となったため、実質的に壊滅する。

火野アレクセイ / キング・アーサー
魔弾の射手のリーダー。元宇宙飛行士。Season2開始より8年前(つまり、Season1開始より6年前)の『第三の皇帝』をめぐるテロ事件で逮捕されていたが、『ビースト』と『白雪』によるハイジャック事件での交換条件により釈放。原子力発電所「みらい」をジャックしてメルトダウンを起こそうとしたが、藤丸と響により計画は頓挫。逃走中に『ピーターパン』の裏切りにより『THIRD-i』に捕捉され、白雪に後を託し自ら銃の前に出ていき射殺された。
ピーターパン
魔弾の射手のハッカー。26歳。藤丸と同じウィザード級の腕前の持主で、藤丸にネット上でハッキングのテクニックを教えた過去がある。サングラスをかけており、英語交じりの口調で話す。パンドラの匣を手に入れて世界を掌握すべく火野を裏切り、火野の死亡後は彼にかわって魔弾の射手の指揮を執る。また、『バイカル』というハンドルネームで、マヤともつながっており、彼女を利用して日本政府から1億ドルをかすめとったが、彼女の取り分の5000万ドルまで騙し取ったため、彼女の怒りを買い、最後は逃亡中に彼女と『白雪』により射殺されてしまった。マヤ曰く「物語綴(ストーリー・テラー)に利用されただけの使い捨ての雑魚」。
ヘンゼル
白人の青年。フランス外人部隊最年少曹長で、『ピーターパン』とともに火野を裏切り、彼と行動を共にする。最期は響と交戦し、彼女が隠し持っていた小型拳銃で射殺される。
グレーテル
『THIRD-i』に潜入していたスパイ。高木竜之介がスパイであることを伝えたり、藤丸の弱点が遥であることを報せるなど、影で暗躍していた。その正体は『対外戦略室』から『THIRD-i』に派遣された汐田誠。最期は九条首相を背負って逃避中に、マヤに射殺される。
高木竜之介 / ビースト
THIRD-iを参照。
江間雪(えま ゆき) / スノーホワイト(白雪)
魔弾の射手の紅一点。年齢は明かされていないがSeason2開始より8年前(つまり、Season1開始より6年前)の時点で高校生であったため、20代半ば前後と思われる。日景の教え子で、セクハラの被害者でもあった。それにより心に傷を負い自殺を試みていたところを火野に助けられ、組織に加わった。そのため火野に心酔し、彼を裏切り、死に追いやった『ピーターパン』を憎しみを抱き、始末すべくマヤと手を組み、『ピーターパン』を射殺した。『ピーターパン』の死後も『THIRD-i』に拘束された傭兵のボスであるニコライを除き、『魔弾の射手』の正規メンバーの中で唯一生き残っていたが、その後の消息は不明。
バンビ
坊主の男性。
ハンス
元原発作業員。響によって射殺される。
ニコライ・グラズノフ
ピーターパンに雇われた傭兵のボス。過去にスペツナズに所属していたことがあり、加納とも顔見知りである。腕利きの傭兵『ドリームチーム』5名を指揮してパーティー会場を占拠し、『パンドラの匣』の在処を探る。

その他

敷村壮介(しきむら そうすけ)
高木夫妻、宗方とは学生時代(大学時代)からの旧友。大学教授。逃亡者となった竜之介から『BLOODY-X』の分析を依頼され、結果を渡そうとするが、証拠隠滅を図るジャックに狙撃され死亡。
船木勘助(ふなき かんすけ)
警視庁から派遣された捜査第一課の刑事で、伊庭の上司。竜之介を追っていたが、伊庭に裏切られて射殺される。
高木加奈子(たかぎ かなこ)
藤丸、遥の母で竜之介の妻。故人。身長158cm、O型。夫である竜之介とは学生時代(大学時代)から交際していた。竜之介、敷村とは大学時代の同級生。宗方とは高校時代と大学時代の同級生である。生前はブログを運営しており、藤丸はパソコン操作は彼女から教わったと述べている。
宗方瞳(むなかた ひとみ)
竜之介の旧友。竜之介、敷村とは大学時代からの同級生であるが、加奈子とは高校時代からの同級生である。テロ組織に脅迫されスパイ活動を行ったが『THIRD-i』に拘束され、サーシャの尋問で組織の拠点について証言する。
神島一派に協力した理由は、遺伝子上の娘である安斎真子(K)を人質に脅されたとのことだが、2人の血縁関係についての真偽は定かではない。Kに関する証言の中でKが自分に会いに来たこと(最初は何を勝手なと思っていたが、徐々に心を許した事も含む)とKの宗教の内容で木曜日が安息日(故にKは週に一回(木曜日)に宗方の家を1年前(Season1開始より1年前)から訪れていた)であることを告白した。後者は重要な証言となり、音弥と加納が神島一派が古代バビロニアで使われていた太陰太陽暦を使用している事とその暦とグレゴリオ暦を照らし合わせる事により『BLOODY MONDAY』がいつ決行されるのか(決行は金曜日)を突き止める切っ掛けとなり、Season1における最終決戦への扉が開かれた。
Season1最終話では娘の服を肩を落としながら見つめていた。
九条正宗(くじょう まさむね)
音弥とJの祖父、奏音の父。物語開始時点で法務大臣を務め、Season2より総理大臣に就任。身長174cm、A型。好物はハモ。弥代学院のOB。奏音が神島との間にJを生んだことを知り、幼かった音弥を奏音のもとから引き離したことで、音弥とのわだかまりが残っている。
Season1では仕事で数十年ぶりに学院を訪れることになったが、遥らと共に保健室に向かう時に『BLOODY-X』に感染し発症した英を目撃し、自身もウイルスに感染する。その後、抗ウイルス剤によって助かる。
Season2では総理大臣に就任早々、『魔弾の射手』のテロに直面することになる。しかし、Season2最終回で『魔弾の射手』をも手のひらで転がす『物語綴(ストーリー・テラー)』であることが明かされる。世界は強力な軍隊や核兵器を持った国に牛耳られており、『パンドラの匣』を用いることで支配の中心にあるアメリカを武装解除させようとしている。アメリカが保有する核ミサイルを逆に利用することで、他の核保有国を従わせ、今のアメリカの地位に成り代わることが目的である。
ラストシーズンでは、わずか一年で他国との関係を戻すことに成功し、12カ国首脳会談を東京ネオタワーで開催する。しかし、本来の目的は他国の首脳を人質にしてアメリカを壊滅させる金融テロを実行することだった。また娘の奏音を思考プラクティスで教育し自分の身代わりとしたが、藤丸とJの計画により阻止され、孫の音弥や遥の前で本性を現す。藤丸やそれを庇う音弥を殺そうとするが、奏音に裏切られ撃たれる。その後、ネオタワーの屋上から奏音と共に落下し死亡。混乱を防ぐため、彼の本性は公表されず、テロを防いだ代償に死亡した英雄となった。
彼が事件を引き起こしたのは、幼少時代に原爆の落下で米国に両親を殺され、米国の現代のやり方に不満を持っていたためである。
富永京子(とみなが きょうこ)
遥の主治医。遥と一緒に拉致されたが、藤丸らが救出する。夫を宝生に殺される。
サーシャ=カバレフスキー
ロシア連邦保安庁(FSB)のエージェント。身長170cm、好物はペリメニ(ロシア風餃子)。マヤたちの手によりロシアから持ち出された『BLOODY-X』と中性子爆弾の行方を追って来日、『BLOODY MONDAY』阻止のため『THIRD-i』に協力する。
Season2ではニコライの日本入国を加納に知らせた。
日景(ひかげ)
弥代学院高等部の生物教師。あだ名は「ピカゲ」。素行不良の女生徒に罰則をチラつかせてはセクハラ行為を繰り返す悪徳教師。白雪もその被害者であり、彼女が『魔弾の射手』に加わるきっかけを作った人物である。同級生を自殺未遂に追い込んだことに怒ったファルコン(藤丸)のハッキングでセクハラ行為を暴かれ退職に追い込まれた。Season2では何らかの罪で服役していたが、白雪に『第三の皇帝』の在り処を思い出させるために火野に利用され、特例により釈放された後『魔弾の射手』に拉致される。拉致後の安否は不明。
九条奏音(くじょう かなめ)
九条正宗の娘で、音弥とJの母。当初はSeason1で名前と後姿が出ただけで、ラストシーズンにて登場する。長年にわたる思考プラクティスで正宗と思考をシンクロさせることができて彼のバックアップとして指揮する。音弥やJと同様、頭脳も抜群で藤丸たちの行動を予測して反撃した。息子たちと引き離された恨みから、藤丸や音弥を殺そうとするマヤの左手と正宗の首を撃ち、裏切る。最期は正宗と共にネオタワーの屋上から落下し死亡。

用語解説

THIRD-i(サードアイ)
法務省が管轄する、主にテロ行為や国家クーデターなどの防止を図る、エリートを結集した治安維持組織公安調査庁調査第一部第三課」の通称。一般にはその存在自体が伏せられている。
作品中、『THIRD-i』の職員は銃器を所持するなど武装しており、また容疑者の身柄拘束など『THIRD-i』が司法警察権を有しているような描き方をしているが、実際の公安調査庁は破壊活動防止法団体規制法などの法令に基づき、日本に対する治安・安全保障上の脅威に関する情報を収集・分析する情報機関であり、職員は特別司法警察職員など、司法警察権・法執行権を行使する権限はない。また、公安調査庁には実際に「調査第一部」が設置されているが、部内には第一課と第二課の2課のほか複数の部門が置かれているが、第三課は存在しない。
テレビドラマでは所属が公安調査庁から警察庁警備局公安特殊三課」公安警察)に変更されており、上述の司法警察権や銃器所持などの問題がスムーズになっている。
ラストシーズンでは『CRAUNS』の創設に伴い、テロに対する第一線での対処は『CRAUNS』に一任し、『THIRD-i』は情報分野における彼らのバックアップを主な任務とするはずであった。
クリスマスの虐殺
マヤに殺害されたロシアの諜報員が隠し持っていたデータファイルの名称。中には、ホームビデオで撮られたロシアの駅の映像が入っており、最後に映っている全員が吐血して死亡している。第1話冒頭にてロシアでウイルスを入手したマヤが、感染爆発の実験のために提供者にウイルスを感染させたことが原因で起きた事件。
また、このファイルは『THIRD-i』でも解読不能だったものを藤丸が解読。その場に居合わせたマヤでさえも唖然とした。
実はウイルスではなく(中性子爆弾による)強力な放射線を浴びたことが原因と判明した。
真相としては、『神島一派』はロシアが開発した中性子爆弾を奪取し、ウラジオストク沿岸海域で実験的に使用したが、運悪くその海域を走行していた船にいたロシア正教分派の信者達が強力な放射線を浴びて被曝してしまった。その事がロシア政府に発覚する事を恐れた(発覚すれば騒ぎとなり、残りの中性子爆弾の持ち出しが困難となるため)一派は放射線症状とよく似た『BLOODY-X』というウイルスをセルゲイというウイルスの提供者に感染させ、ロシア正教分派の信者達が乗る列車に蔓延させてロシア当局の捜査を撹乱し、残りの中性子爆弾の持ち出しに成功した(表向き、ロシア正教分派の信者達全員はシベリア鉄道の列車事故で死亡した事になっている)。ロシア政府は中性子爆弾が奪われた事が世界に発覚し、国際問題になる事を危惧し、極秘裏に誰が中性子爆弾を奪取したのかを調査し、事を済ませようと諜報員を派遣したが、マヤによって諜報員が日本で殺害されてしまった、という経緯があった。
宗教組織の国家転覆テロ計画
宗教組織による大規模なテロ計画。Season1開始より2年前に藤丸がある企業のシステムにハッキングした際、その計画が発覚。『THIRD-i』に知らされたため、テロ計画の首謀者として教祖の神島紫門が逮捕され、テロ計画は阻止された。また、藤丸はそのテロ計画の事を竜之介に教える際に自分が『ファルコン』である事を告白し、以降THIRD-iに協力する事になる。このテロ計画が阻止された事により、下記の警視庁毒ガステロ事件が発生し、ひいてはSeason1における藤丸および『THIRD-i』と神島一派の全面対決への火蓋が切られる事となった。
警視庁毒ガステロ事件
Season1開始より2年前の8月、宗教組織の信者15人が毒ガスを武器に逮捕された教祖の奪還を目論み、警視庁に対しテロを実行。教祖の奪還は失敗したが、87名の死傷者を出す大規模毒ガステロ事件となった。このテロ事件を起こした宗教組織は壊滅に追い込まれたとされたが、実際には地下に潜伏して活動を続けていた。
BLOODY-X(ブラッディ・エックス)
Season1に登場する殺人ウイルスの元になったもので、ソ連天然痘ウイルスエボラウイルスとを掛け合わせて作られた。症状はまず嘔吐と発熱から始まり、皮膚が爛れ発疹ができ、最後は全身粘膜から出血し、死亡する。発病後の生存率は専用の抗ウイルス剤を投与した場合を除き、ほぼゼロという恐ろしいウイルス。
感染後3時間以内に発病し、主に飛沫感染接触感染で広がる。人体への感染および発病を経て活性化し、その感染力を大幅に増す特徴があるため、活性化前の状態における空気感染の力はそれほど高くない。しかし活性化したのちならば空気中で浮遊し、数km離れたところにまで拡大することができ、空気感染が可能となる。。摂氏60度で死滅する。
Season1では『神島一派』らにより使用され、『THIRD-i』だけでなく民間人にも死者を出す結果となった。Season2においても『ピーターパン』により、『THIRD-i』およびパーティー出席者に対して使用される。
第三の皇帝
冷戦時代ソ連が作った史上最強の水素爆弾・ツァーリ・ボンバのこと。数年前ロシアにて『魔弾の射手』に奪取され、東京の地下に隠されていた。
パンドラの匣
アメリカの全核ミサイルの発射を完全制御できる装置。アメリカ大統領がレベルB以上の紛争地域へ渡航する際に携帯が義務付けられている。起動には大統領の声と指紋と虹彩が必要で、一度下された命令はペンタゴンでも簡単には制御できず、制御できるのはDUPEと呼ばれる人物のみである。
CRAUNS(クラウンズ)
ラストシーズンに登場。自衛隊精鋭部隊「CRACKUNITS」の通称。「魔弾の射手」事件を切っ掛けに創設された防衛省管轄のテロ対策部隊で、全国自衛官から選抜されたトップエリート達により構成される。テロに対する「力」での対処を担当し、「諜報」分野で『THIRD-i』のバックアップを受けつつ行動するはずであった。
組織構造は『Cユニット』なる部隊名が明らかとなっているが、詳細は不明。
しかし実際は『物語綴』こと九条正宗の私兵で、東京ネオタワー占拠の実行犯である。

書誌情報

単行本
  • Season 1
  1. 2007年8月17日発行 ISBN 978-4-06-363874-5
  2. 2007年9月14日発行 ISBN 978-4-06-363895-0
  3. 2007年11月16日発行 ISBN 978-4-06-363919-3
  4. 2008年2月15日発行 ISBN 978-4-06-363955-1
  5. 2008年4月17日発行 ISBN 978-4-06-363978-0
  6. 2008年7月17日発行 ISBN 978-4-06-384015-5
  7. 2008年9月17日発行 ISBN 978-4-06-384046-9
  8. 2008年11月17日発行 ISBN 978-4-06-384069-8
  9. 2008年12月17日発行 ISBN 978-4-06-384077-3
  10. 2009年3月17日発行 ISBN 978-4-06-384115-2
  11. 2009年5月15日発行 ISBN 978-4-06-384139-8
  • Season 2 絶望ノ匣
  1. 2009年12月17日発行 ISBN 978-4-06-384230-2
  2. 2010年2月17日発行 ISBN 978-4-06-384257-9
  3. 2010年5月17日発行 ISBN 978-4-06-384304-0
  4. 2010年8月17日発行 ISBN 978-4-06-384348-4
  5. 2010年10月15日発行 ISBN 978-4-06-384386-6
  6. 2011年1月17日発行 ISBN 978-4-06-384431-3
  7. 2011年3月17日発行 ISBN 978-4-06-384463-4
  8. 2011年5月17日発行 ISBN 978-4-06-384491-7
  • ラストシーズン
  1. 2011年10月17日発行 ISBN 978-4-06-384572-3
  2. 2011年12月16日発行 ISBN 978-4-06-384609-6
  3. 2012年2月17日発行 ISBN 978-4-06-384633-1
  4. 2012年5月17日発行 ISBN 978-4-06-384678-2
関連書籍
クロスメディアアプリ
  • BLOODY MONDAY ブラッディ・マンデイ 公式アプリ 2012年2月10日配信開始 iOS対応

モバイルゲーム

  • ブラッディマンディ生物科学研究所 - テロリストの野望を阻止するため、3つのミッションをクリアすることを目的としたflashゲーム。待受コミック講談社にて配信。

テレビドラマ

ブラッディ・マンデイ
ジャンル テレビドラマ
原作 龍門諒
恵広史
脚本 蒔田光治(Season1のみ)
渡辺雄介
出演者 三浦春馬
吉瀬美智子
佐藤健
成宮寛貴
川島海荷
松重豊
芦名星
吉沢悠
神木隆之介
満島ひかり
製作
制作 東宝
TBS[4]
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
公式ウェブサイト
Season1
プロデューサー蒔田光治
神戸明
樋口優香
エンディングflumpoolOver the rain 〜ひかりの橋〜
放送期間2008年10月11日 - 12月20日
放送時間土曜日19:56 - 20:54
放送枠TBS土曜8時枠の連続ドラマ
放送分58分
回数11
公式サイト
Season2
プロデューサー石丸彰彦(企画プロデューサー)
神戸明
エンディングflumpool残像
放送期間2010年1月23日 - 3月20日
放送時間土曜日19:56 - 20:54
放送枠TBS土曜8時枠の連続ドラマ
放送分58分
回数9
公式サイト

特記事項:
Season1・Season2の初回は2時間スペシャル(19:00 - 20:54)。
テンプレートを表示

TBS[4]系列で毎週土曜日19:56 - 20:54[5]JST)に放送された日本のテレビドラマ。主演は三浦春馬

東宝とTBSの共同制作によるTBS土曜8時枠の連続ドラマの第3弾であり、三浦春馬のドラマ初単独主演作でもある。

Season1は2008年10月11日から12月20日まで放送された。

Season2は2010年1月23日から3月20日[5]まで放送された。

概要

同枠では本作以降より撮影にシネマ風エフェクトフレームレートを30fpsから24fpsにわざと落として表現させる)を用いた作品が多く見られるようになった[6]

Season2の視聴率はSeason1は二桁台だったことに対し、Season2はこの枠では『恋空』以来全てにおいて一桁台となり伸び悩んだ(Season2は録画率はトップ)。

主演、主題歌共にアミューズ所属者である。

キャスト

高木家
九条家
テロリスト集団
THIRD-i(警察庁の秘密部隊)
弥代学院高等部 新聞部
その他

Season2からのキャスト

藤丸の関係者
THIRD-i(警察庁公安特殊三課)
テロリスト集団
特殊医療拘置所
その他

スタッフ

主題歌

Season1・2共にflumpoolが主題歌を担当している。

放送日程

Season1(2008年)

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
第1話 2008年10月11日 日本最後の日!
1人の命か!? 1000万人の命か!?
最凶ウイルステロの陰謀と
伝説の天才ハッカーの闘いが
いよいよ今夜はじまる!!
蒔田光治 平野俊一 11.4%
第2話 2008年10月18日 ウイルステロついに勃発!!
迫り来る日本最後の日!!
蒔田光治
渡辺雄介
波多野貴文 11.4%
第3話 2008年10月25日 裏切り者は誰だ!?
味方に潜む敵の影!! テロ首謀者・現る
宮下健作 11.3%
第4話 2008年11月01日 裏切りと悲劇の女!!
明らかになる日本壊滅テロの真相!?
平野俊一 10.8%
第5話 2008年11月08日 東京壊滅!?
現れたテロ首謀者との生死を懸けた対決!!
渡辺雄介 12.2%
第6話 2008年11月15日 日本最後の日!?
破壊と滅亡、そして父の真相が明らかに
波多野貴文 11.6%
第7話 2008年11月22日 テロ全貌が今夜明らかに!!
非情な計画が日本を襲う!!
宮下健作 11.9%
第8話 2008年11月29日 遂に大量感染!?
拘置所に眠る犯罪者の大脱走計画の全貌
平野俊一 10.1%
第9話 2008年12月06日 テロ最終章!! 神が与えし教祖の死、
そして最後の月曜へ
波多野貴文 11.1%
第10話 2008年12月13日 東京炎上!? 死と裏切りと絶叫の中、
遂にテロ最終舞台へ
宮下健作 09.9%
最終話 2008年12月20日 今夜0時東京壊滅テロ宣言へ!!
生死を懸けた終幕へ
平野俊一 13.2%
平均視聴率 11.4%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

Season2(2010年)

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
第1話 2010年1月23日 今夜日本に核投下!!
最凶テロの日本再始動計画…
衝撃の首相暗殺1500万人の命が一瞬で!!
止まらない悲劇に伝説の
ハッカーの孤独な戦いが今、始まる!!
渡辺雄介 平野俊一 9.5%
第2話 2010年1月30日 東京壊滅テロへ!!
迫るテロの悲劇と東京最期の日!?
麻生学 7.9%
第3話 2010年2月06日 友情と裏切り…驚愕の毒ガステロの真相!!
味方に敵が!?
8.3%
第4話 2010年2月13日 ヒロイン死す!!
裏切り者の正体分かる舞い降りる死の灰!?
平野俊一 6.6%
第5話 2010年2月20日 今夜、日本沈没!? 最悪の核が遂に!? 8.4%
第6話 2010年2月27日 最愛の友の死!? 現れた宿敵の顔は!!
最凶テロが遂に終幕!?
麻生学 9.1%
第7話 2010年3月06日 最終決戦の時!!
テロ首謀者の真相と正体!? 遂に迎えた終焉
7.4%
第8話 2010年3月13日 全真相が遂に!!
首謀者は!? 原発とは!? 復讐とは!?
衝撃の真相と結末!!
渡瀬暁彦 7.8%
最終話 2010年3月20日 この世の果てテロの悲劇と結末へ!!
明かされる真実と鍵
平野俊一 7.7%
平均視聴率 8.1%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

補足

  • 番組の最後に『番組中の通称「ハッキング」行為は「不正アクセス禁止法」に触れる犯罪です。ストーリーのフィクションなので絶対に真似しないでください。』という視聴者への注意喚起のテロップが表示されている。
  • Season1では藤丸やその他の人物が使うパソコンとしてHP社製のPCを主に用いられたが、Season2ではアップル社のMacが主に用いられている。
  • Season2では、放送開始の時点で連載中だったため、ドラマ化に当たって原作者や編集部と打ち合わせをした上で別のストーリーが用意された。
  • ドラマ内でファルコンが使用するOSはUSBブート(USBメモリーなどの外部ストレージにOSを構築し、それをコンピュータに読み込ませることによって外部ストレージ内のOSをコンピュータ上で起動させ、使用できるようにする方法)で起動するタイプで、そのOSを第三者が真似たもの(主にUbuntuベース)がインターネット上で多数公開された(現在でもいくつかダウンロードが可能なものもある)。

原作からの主な変更点

  • 藤丸ら5人の新聞部員達の学年が2年生に統一されている。
  • THIRD-iの所属・正式名称が「公安調査庁調査第一部第三課」から「警察庁警備局公安特殊三課」に変えられている。
  • 日景がテロ組織の一員になっている(藤丸に対する私怨)。
  • ジャック・デイモンをはじめとするテロリストのメンバーの名が日本人風の別名に置き換えられている。
  • 一部の登場人物の名前が原作とドラマでは異なる。
  • 加納には遥と同い年ぐらいの娘がいることになっており、原作よりも年齢が上に設定されている。
  • 原作では朝田あおいは空手の達人であり、数度空手技を披露しているが、ドラマ版では空手に関する内容は無く、空手を使用するシーンは描写されていない。
  • 原作ではJが藤丸達と同じぐらいの年齢の少年であり、音弥の弟となっているが、ドラマ版ではJが大学講師をした経験のある数学者という設定で、音弥を「我が弟」と呼んでいる。
  • 船木の言動や行動が遥や藤丸を傷つけるもので、非常に悪印象な物となっている。
  • 敷村も自らの研究のためにテロリストに「BLOODY-X」を手配する悪人として描かれている。反対に鎌田は西川絡みの失態がなく、嫌味ながらも一応は最後まで対テロリズムのために働いた人物となっている。
  • Jの部下に対する態度に違いがみられる。原作では信頼している部下の失敗の追及が緩いものであったが、ドラマ版ではどの部下も信頼せず、怒りのあまりに安藤健(ブルーバード)を射殺している。
  • THIRD-iメンバーの藤丸に対しての接し方が若干厳しくなっている。
  • 宝生のスパイ発覚のきっかけが、原作は「ウイルステロを上司に報告していなかった」のに対し、ドラマは「後から追ってくる組織の車をトンネル内で見えるはずの無い青色の車と口を滑らせた」という点に変更されている。また宝生自身の最期も原作と違い集中砲火を受けるのではなく、帰る場所はないと悟って自ら拳銃自殺をする形になっている。
  • 英は原作では「BLOODY-X」を発症した後マウーロに撃たれて死亡したが、ドラマでは抗ウイルス剤が間に合わずに死亡している。また、その死を他の新聞部メンバー全員で看取ることになるなど、より重く描かれている。
  • 死亡する人物が原作よりも多く、原作では生存している人物でもドラマで早々と死亡することがある(朝田あおいや高木竜之介など)。
  • 魔弾の射手の「ビースト」は、原作では高木竜之介だが、ドラマではシーズン1で高木竜之介は死亡しているため別人。
  • 「K」の生存(但し、『BLOODY MONDAY』が失敗したことで精神が崩壊した状態のため、「生ける屍」として施設に軟禁されている)。
  • 魔弾の射手のリーダーが藤丸とホーネットにハッカーとしての道を選ばせた女性ハッカー・倉野理沙(スパイダー)となっている。
  • ホーネットが魔弾の射手のメンバーで、中学生の少年になっている。ネットで知り合ったスパイダー(倉野理沙)から藤丸のハッキングを教えられた「ファルコンのコピー」であり、制裁としての個人情報公開も未遂で終わる。
  • 藤丸(ファルコン)とホーネットが、自身のマークをプリントしたUSBメモリーを所持。中身はハッキング用の自作OSで、PCに接続すると画面に彼らのマークが表示される(USBブートと呼ばれるもので、USBメモリーからOSを起動する方法を使用していると考えられる)。
  • 藤丸と職務に忙しい竜之介とのすれ違いの関係が描かれ、自分と同じく家族での疎外感を持ち、誰かに認められたいという思いを持つホーネットに「あいつの立場にいたかもしれない」と同情する場面がある。
  • 藤丸が原作と比べると感情的になる場面が多く、遥や友人達が人質に捕られた場面などでは原作以上に取り乱すことが多い。
  • 原作では藤丸にパソコンの操作を教えたのは高木加奈子(母親)だが、ドラマでは、敷村理沙 / 倉野理沙(スパイダー)であり最終話で、その様子が少し描かれた。

DVD

  • ブラッディ・マンデイ シーズン1 DVD-BOX I(2009年1月23日発売)ASBP-4326
  • ブラッディ・マンデイ シーズン1 DVD-BOX II(2009年3月27日発売)ASBP-4327
  • ドキュメント of ブラッディ・マンデイ(2010年3月5日発売)〈完全受注生産/販売はTBSishop&ローソンのみ〉
  • ブラッディ・マンデイ シーズン2 DVD-BOX(2010年6月25日発売)
TBS系列 土曜8時枠の連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
恋空
(2008.8.2 - 2008.9.13)
ブラッディ・マンデイ(Season1)
(2008.10.11 - 2008.12.20)
RESCUE〜特別高度救助隊
(2009.1.24 - 2009.3.21)
小公女セイラ
(2009.10.17 - 2009.12.19)
ブラッディ・マンデイ(Season2)
(2010.1.23 - 2010.3.20)
タンブリング
(2010.4.17 - 2010.6.26)

脚注

  1. ^ 一般的な鷹の英訳は「Hawk」であり、「Falcon」ならばが正しい。しかし藤丸のハッキングが「鷹狩り」を連想させること、鷹狩りではオオタカが用いられる場合が多く、このオオタカが「Falcon」と英訳されることから、『ファルコン』が使用されている(本誌の作者の巻末コメントから)。
  2. ^ 実際には事前にワクチンを接種しており、藤丸の信頼を得るため演技をしていた。
  3. ^ パッケージはカロリーメイトに酷似している
  4. ^ a b c 「TBS」の略称は、2009年3月までは東京放送、2009年4月以降はTBSテレビを指す。
  5. ^ a b 初回は2時間スペシャル(19:00 - 20:54)。
  6. ^ RESCUE〜特別高度救助隊』と『ゴッドハンド輝』、『ブラッディ・マンデイ Season2 』
  7. ^ 初登場の回では正体が分かっていなかったため、役名は「少年」。

外部リンク