ペリメニ
ペリメニ(ロシア語:пельмени(複)、пельмень(単)、ベラルーシ語:пяльмені、タタール語:pilmän(när)/пилмән(нәр))は、東ヨーロッパ(主にロシア)の国民的な料理であり、通常小麦粉と少量の卵を水で練って作った薄い生地で細かく刻んだ肉を包んだダンプリングの一種である(小麦)。豚肉かラム(子羊肉)、牛肉などの肉を使うのが一般的である。普通胡椒、玉葱、大蒜などを加えて調味する。伝統的なウラル地方の料理法は、牛肉45%、子羊肉35%、豚肉20%を混合する。地方によっては肉の代わりに魚肉やキノコ、タマネギ、カブ、ザワークラウトを詰めることもある。
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概要 [編集]
ペリメニは通常冷凍しておき、食べる直前に熱湯や煮立ったブイヨンに入れ、ペリメニが浮かんできてからさらに2〜5分茹でる。気温が終日氷点下になる冬の戸外に出しておけばいつまでも保存できるため、シベリアでは保存食と考えられている。ウラル地方では熱湯で茹でるが、シベリアではブイヨンで茹でる。食べる際はバターやスメタナをかけることが多く、マスタード、ホースラディッシュ、トマトソース、酢で食べることもある。茹でたペリメニを黄金色になるまで揚げる食べ方もある。コンソメ状のスープに入れて供する食べ方もあるが、シベリアでは好まれない。
ペリメニは中国の餃子に似たダンプリングで、ポーランドのピエロギやウクライナのヴァレーヌィクと密接な関係がある。ペリメニと他のダンプリングとの主な違いは形と大きさにあり、一般的なペリメニは、概ね球状で、直径2-3センチメートルであるのに対して、他のダンプリングは殆どが通常縦長で大きいものになっている。また、ペリメニ用の生地はピエロギやヴァレーヌィクと比べて非常に薄く、皮の量に比べて多めにフィリングを詰める点が異なる。また、ペリメニはピエロギやヴァレーヌィクと違い、甘いデザートとして食べることはない。
冷凍ペリメニは、ロシア社会の至る所で目にすることができる。このようなペリメニは工場で生産され、多くはアリエンティ&カッタネオ、イマ、オストーニ、 ツァンボーニのようなイタリアの会社によって作られている。このペリメニはパスタを造るのに使う機械で作られ、通常一つ約15グラムで、大きいトルテッリーニのように見える。
タタール料理にはペリメニに似たピルメン(Pilmän)というダンプリングがあり、コンソメ状のスープに入れて供する。また、ロシアやポーランドには、ペリメニと似て「小さな耳」という名のウシュカ(uszka)というダンプリングがある。
アメリカ合衆国とカナダでは、形や大きさ、内容物に関係なくあらゆる東欧のダンプリングをピエロギと呼ぶ傾向がある。
現代のロシアとウクライナでは、市販のペリメニはインスタントラーメンのように学生や独身男性に好まれるファーストフードと考えられている。
歴史 [編集]
ペリメニの語源はフィン・ウゴル語派のコミ語やマンシ語で「耳パン」を意味するペルィニャヌィ(pel'nyan'/пельнянь)である。
ペリメニの起源は明らかでなく、いつ頃シベリアの先住民の料理やロシア料理に現れたかは不明である。一説によると、ペリメニやその他の茹でるダンプリングは中国で生まれ、モンゴル人によってシベリアとウラル地方に伝えられ、そこから東ヨーロッパに伝播したという。この説によれば、ロシアやシベリアに産しない黒胡椒がペリメニに使われる理由がつく。ペリメニは軽量で手軽に調理でき、栄養価が高いため、冬に長期間狩りに出る狩人に好まれた。