101匹わんちゃん
| 101匹わんちゃん | |
|---|---|
| One Hundred and One Dalmatians | |
| 監督 | ウォルフガング・ライザーマン ハミルトン・ラスク クライド・ジェロニミ |
| 脚本 | ビル・ピート |
| 原作 | ドディ・スミス |
| 製作 | ウォルト・ディズニー ロイ・O・ディズニー |
| 製作総指揮 | ケン・ピーターソン |
| 音楽 | ジョージ・ブランズ |
| 編集 | ドナルド・ホーリデイ ロイ・M・ブルワー・Jr |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 79分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | 約4万ドル |
| 次作 | 101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『101匹わんちゃん』(ひゃくいっぴき わんちゃん、One Hundred and One Dalmatians)は、1961年1月25日に公開したアメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーが製作したアニメーション映画である。日本での初公開時のタイトルは『101匹わんちゃん大行進』であった。日本での公開は1962年7月27日。
目次 |
[編集] 解説
原作は1956年にイギリスのウィリアム・ハイネマン社から刊行されたドディー・スミス著の The Hundred and One Dalmatians (日本での刊行は『ダルメシアン』、文溪堂)。同書には、The Starlight Barking (日本での刊行は『続・ダルメシアン』、文溪堂)という続編がある。
この映画の主人公はポンゴ(Pongo)とパディー(Perdita[1])の2匹のダルメシアンである。彼らの飼い主のロジャーとアニータとの結婚式のときに同時に正式に夫婦になった。2匹はある恐ろしい事件に巻き込まれ、99匹もの子犬たちを授かることになる。
1996年には、これを基にした実写映画『101』も製作された。
また、2000年にはその続編である『102』が製作された。ブチのない102匹目のダルメシアン、オッド・ボール(CG技術によってブチを消している)が主人公として兄弟たちを救うため大活躍する。続編に「101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険」(2003年)がある。
なお、アニメ版は復刻版が1995年10月6日にビデオで、2000年11月17日にDVDで発売された。さらに番外編の「GoGo!ダルメシアン!!」が2002年4月26日に。日本でのセルビデオ出荷本数は185万本[2]。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
売れない作曲家ロジャー・ラドクリフの飼い犬のポンゴは、ある日退屈を持て余して自分と飼い主の伴侶探しを始める。すると、パディータというメス犬とその主人のアニタに一目ぼれし、ロジャーを散歩に連れ出してパディータたちを追いかける。その結果起きたトラブルがきっかけで、ロジャーとアニータ、ポンゴとパディータは、結婚することに。
数ヵ月後、ポンゴとパディータの間に、15匹の子犬が生まれた(うち1匹はすぐ死んだと思われたが、奇跡的に息を吹き返した)。その時アニータの旧友のクルエラ・ド・ヴィルが突然やってきて、生まれたばかりの子犬を購入しようとした(彼女はダルメシアンで毛皮のコートを作ろうとしていた)。結局ロジャーにはねつけられ、クルエラは一匹ももらえずに帰っていく。
さらに数ヵ月後、ポンゴとパディータが散歩をしている時に、クルエラの手下であるジャスパーとホーレスが、子犬を誘拐してしまう。このことを知ったポンゴは早速、夕暮れの遠吠えで仲間たちに子供の捜索を求める。結果、その遠吠えは、ロンドンはおろか田舎にまで伝わった。この知らせを聞いたチブスたちは、誘拐された15匹の居場所を確認し、さらに全部で99匹もいることも明らかになった。ポンゴとパディータは早速、子供たちを救出しに田舎へ向かう。
その頃チブスたちは、ジャスパーとホーレスが『私の罪は何でしょう』というテレビ番組を見ている隙を突いて子犬たちを誘導していた。しかし、チブスたちの努力の甲斐もむなしく、あと一歩のところでジャスパーとホーレスに追い詰められてしまう。その時、ポンゴとパディータが到着し、ジャスパーとホーレスを撃退して、子供たちを救出する。99匹の子犬を救出したポンゴとパディータはロンドンへ向かい走り始め、さらにトラックに乗って逃げだした。クルエラは車を暴走させて執拗に追いかけるが、ジャスパーとホーレスがドジを踏んだおかげでクルエラの車が大破したため、無事振り切ることができた。
家にいたロジャーとアニタは、ポンゴが引き連れた101匹もの犬たちに驚いた。そこでロジャーは、田舎の広い土地を購入してそこで101匹を飼う決意をする。
[編集] キャラクター
- ポンゴ
- 本作品の主人公。雄のダルメシアン。しっかり者で頼りになる。
- パディータ
- ポンゴの妻。雌のダルメシアン。実写映画では名前がパーディに変更されている。
- ロジャー・ラドクリフ
- ポンゴの飼い主。アニメ映画では作曲家、実写映画ではゲームデザイナー。ポンゴの計画でアニタたちに出会い、結婚。アニメ・実写ともに、第一作の劇中で作品が大ヒットし、貧乏暮らしから一転、資産家になる。
- アニタ・ラドクリフ
- パディータの飼い主。ポンゴの計画でロジャーと出会い、結婚する。
- クルエラ・ド・ヴィル
- 本作品の悪役。アニメ映画ではアニタの大学時代の旧友、実写映画ではアニタの働くデザイン会社の社長。毛皮に目が無く、ダルメシアンの子犬を毛皮にしようと企む。ディズニー・ヴィランズの中でも、特に抜群のファッションセンスの持ち主。
- ナニー
- ロジャーとアニタの家の家政婦。実写映画では、アニタが子供の頃からの古い付き合いを持つ。
- ジャスパー
- クルエラの手下。ガリガリにやせ細っている。ホーレスの間抜けぶりに悩まされる。
- ホーレス
- クルエラの手下。ジャスパーの弟分で、小太り体型。以前はジャスパーと共に、バダン兄弟と呼ばれることが多かった。
- ラッキー
- ポンゴとパディータの子供。生まれてすぐに死んだと思われたが、ロジャーの手で生き返ったことからこの名前が付いた。テレビ好き。
- パッチ
- ポンゴとパディータの子供。片目の周りが黒い斑で覆われているのが特徴。子犬達のリーダー格で、言葉遣いは乱暴。
- ローリー
- ポンゴとパディータの子供。いつもお腹をすかせている食いしんぼう。
- ダニー
- ハムスターの家に生まれたロンドンのサトン通りのグレート・デン。
- チブス軍曹
- 馬小屋にいる怖がりな野良猫アビシニアン。子犬たちを屋敷の外まで誘導した。
- 大佐
- 馬小屋に住んだムクなモジャモジャにしたカタロニアン・シープドッグ。
[編集] キャスト
- ポンゴ - ロッド・テイラー(池水通洋[3])
- パディータ - リサ・ダニエルズ、ケイト・バウアー(松金よね子)
- ロジャー・ラドクリフ - ベン・ライト(納谷六朗)
- アニタ・ラドクリフ - リサ・デイヴィス(一城みゆ希)
- ナニー - マーサ・ウェントワース(牧野和子)
- クルエラ・デ・ビル - ベティ・ルー・ガーソン(平井道子)
- ジャスパー - J・パット・オマリー(熊倉一雄)
- ホーレス - フレッド・ウォーロック(山田康雄)
- ダーティー・ドーソン - ポール・フリーズ
- 吠える犬 - ダル・マッケノン
- タウザー - トゥドール・オーウェン
- ラバー - バーバラ・ルディ
- キャプテン - サール・レイブンズクロフト
- TVアナウンサー/ラブラドール - ラムゼイ・ヒル
- クイズマスター/コリー - トム・コンウェイ
- ダニー - ジョージ・ペリング
- プリンセス - クイーニー・レオナルド
- ダッチェス - マージョリー・ベネット
- TVCMの歌手 - ルシール・ブリス
- スポーティ - リッキー・ソレンソン
- ローリー - バーバラ・ベアード(林泰文)
- パッチ - ミッキー・メイガ(富士圭一)
- ペニー - サンドラ・アッボット
- ラッキー - ミミ・ギブソン(宮川陽介)
- チブス軍曹[4] - デイブ・フランクハム(小宮山清)
- 大佐 - J・パット・オマリー(早野寿郎)
[編集] スタッフ
- 製作 - ウォルト・ディズニー、ロイ・O・ディズニー
- 脚本 - ビル・ピート
- 音楽 - ジョージ・ブランズ
- オーケストラ指揮 - フランクリン・マークス
- キャラクターデザイン - ビル・ピート、トム・オレブ
- 作画監督 - ミルト・カール、フランク・トーマス、オリー・ジョンストン、ジョン・ラウンズベリー、マーク・デイビス、エリック・ラーソン
- レイアウトチェック - ドン・グリフィス、コリン・キャンベル、アーニー・ノードリ
- レイアウト - バジル・デビドビッチ、ジョー・ヘイル、ディック・アング、マクラーレン・スチュワート、デイル・バーンハート、ホーマー・ジョナス、
バンス・ゲリー、レイ・アラゴン、アル・ジンネン、サミー・ジューン・ランハム、ビクター・ハボウシュ
- 原画 - ハル・キング、レス・クラーク、クリフ・ノードバーグ、ブレイン・ギブソン、エリック・クレウォース、ジョン・シブレイ、アート・スティーブンス、ジュリウス・スベンソン、ハル・アンブロ、テッド・バーマン、ビル・ケイル、ドン・ラスク、ディック・ルーカス、アンビー・ペイリウォーダ
- エフェクト原画 - ジャック・ボイド、ダン・マクマヌス、エド・パークス、ジャック・バックレイ
- 美術監督、プロダクションデザイン - ケン・アンダーソン
- 背景 - アル・デンプスター、ラルフ・ヒューレト、アンソニー・リッツォ、ビル・レイン
- 色彩設計 - ウォルト・ペレゴイ
- 特殊効果 - アブ・アイワークス、オーステース・ライセット
- 撮影 - ボブ・ブロートン
- 音響監修 - C・O・スライフィールド
- 録音 - ロバート・O・クック
- ミキサー - イブリン・ケネディ
- 編集 - ドナルド・ホーリデイ、ロイ・M・ブルワー・Jr
- 製作担当者 - ハリー・タイトル
- 監督 - ウォルフガング・ライザーマン、ハミルトン・ラスク、クライド・ジェロニミ
- 製作総指揮 - ケン・ピーターソン
[編集] 逸話
- 製作するにあたり、ウォルト・ディズニーは『101匹わんちゃん』の原作者であるドディー・スミスに献本を送ってもらい、『眠れる森の美女』の制作が完成するとすぐにアニメーション制作に着手し、度々、話の意向などをウォルト・ドディー両者間で手紙をやりとりしたという。
- 美術監督として制作に携わっていたケン・アンダーソンとウォルトは、この作品内における背景の書き方に意見が割れてしまい、ウォルトは死ぬ間際までケンを許さなかった。しかし、ウォルトが死ぬ2週間ほど前にスタジオへ訪れた際に、ケンは大歓迎しウォルト自身もこれに大感激していたという。このことに対してケン本人は「あの時のウォルトは私に対して何も言わなかったが、あの瞳を見て許されたのだとわかった」と語っている。
- クルエラ・ド・ビルを描いたマーク・デイビスは「とても楽しく描かせてもらった。彼女は悪役なのに描いていてとても楽しい」というほど、マーク本人もクルエラを気に入っている。アニメーターとして入っていたミルト・カールは人を褒めないことで有名だが、マークのクルエラに感銘を受けたという。また、マークのアニメーターとしての仕事は本作品を持って終了(=引退)しているので、最後の作品で「クルエラのキャラクターデザインが花道」を飾ったとされている。
- 直前に公開した「眠れる森の美女」の興行収入が530万ドルと予想に反して低かったので、本作品に関しては制作コストを抑える必要があった。そこで、アブ・アイワークスはゼログラフィー(現在のコピー機に近い複写技術)を導入し、用紙や人員の削減に成功した。
- 上記のゼログラフィーを、撮影した動画を直接原画になる紙へと焼き付けるのに使う実験が行われ、これに成功したスタッフはクルエラが乗っているスポーツカーをもとにして、実際に厚紙で手作りの「車」を作った。この車には本物の車と同様にエンジンを掛けた時に、震えるのを撮影する為に指で押すと上下するように細工も施されていた。そして撮影された映像を原画に焼き付けた「絵」に色が塗られ上映された。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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