ふしぎの国のアリス
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『ふしぎの国のアリス』(原題:Alice in Wonderland)は、1951年7月28日に公開されたディズニー製作のアニメーション映画である。日本での公開は1953年8月19日。
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[編集] 概要
ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』に興味を持ったウォルト・ディズニーが、第二次世界大戦を乗り越えて製作した。アニメーション化にあたっては、原作の持つ言葉遊び的な要素は薄れているが、ディズニーらしいミュージカル式のおとぎ話として完成されているといえる。
本作品は、『不思議の国のアリス』を原作としているが、小説『鏡の国のアリス』のエピソードや登場キャラクターも採用されている。例えば、トウィードルダムとトウィードルディーは『鏡の国のアリス』(元々はマザー・グース)に登場する。本作に登場するハートの女王は、『不思議の国のアリス』のハートの女王と『鏡の国のアリス』の赤の女王を合わせたようなキャラクター造形となっている。
また、本作品に登場するほうき犬は原作にはないオリジナルキャラクターである。
なおウォルト・ディズニーは1930年代戦前からこの作品をアニメ化の構想を練っており、長編映画第1作目の候補作品として挙げられていた。
[編集] あらすじ
静かな川の野原で、アリスはお姉さんと一緒に歴史の本を読んでいたが、アリスはすっかり退屈になった。その時、アリスはチョッキを着ている白うさぎが大きな懐中時計を持っているのを見て、必死で白うさぎを追いかけた。彼女は白うさぎを追ううちに大きなトンネルまで入ったが、その先にあった大きな穴に落ちた。一番下まで落ちると、白うさぎが走っているのを見つけて、アリスは追いかけ、奇妙な空間の部屋にたどり着いた。そこには小さいドアがあったので、開けようとしたが、取っ手がしゃべって「大きすぎて入れないから無理」と言わた。アリスがどうしようかと悩んでいたところ、不意にガラスのテーブルが出てきた。テーブルの上には、瓶があって、そこには一切れの紙に「私を飲んで」と書いてあった。アリスがそれを飲むと、身長が約3cmに縮んだ。そこでアリスはドアを開けようとしたが、肝心な鍵を忘れていたのでまた入れなかった。アリスがまた悩んだところ、今度はクッキーがたくさん入った箱が不意に出てきた。そのクッキーには「私を食べて」と書いてあり、アリスがそれを食べると部屋につっかえる程大きくなった。アリスは泣き出して、部屋はとうとう水浸しになり、彼女はさっきの瓶の中身の残りを飲んだ。そして、瓶の中に入り込み、しゃべった取っ手の口を通り抜け・・・。
流れ着いた海岸では、ドードー鳥達がコーカス・レースをしていた。アリスはそれに加わったが、白うさぎを見てまた追いかけた。追いかける途中で、アリスはトゥィードルダムとトゥィードルディーに出会う。2人はアリスに「セイウチと大工さんの話」を聞かせてくれた。その後、アリスは白うさぎの家にたどり着いた。そこでアリスは「手袋を取って」と白うさぎに言われたので家の中に入った。手袋を見つけたアリスが、2階にあったクッキーを食べてしまうと、彼女は家につっかえてしまう程大きくなったが、畑にあったにんじんを食べて、また約3cmに縮んだ。
アリスは、うさぎを追いかける途中でしゃべるお花達に出会う。しかし、お花達はアリスは雑草だと誤解し、アリスはお花達に追い出された。彼女は、キャタピラーに出会い、大きくなるアドバイスを聞いた。大きくなりすぎたりしたものの、アリスはアドバイス通りにマッシュルームを交互に食べながら、無事元の大きさに戻った。その後アリスはチシャ猫に出会い、そして、マッドハッターと三月うさぎ、眠りねずみのところに行った。そこでは誕生日でないパーティーというおかしなパーティーをしていた。アリスはそのパーティーに加わった後、またもやうさぎを追いかけるも、途中で道に迷ってしまい、とうとううさぎを追いかけるのを諦めた。突然また、チェシャ猫に出会い、アリスは家に帰りたいと訴えた。すると、チェシャ猫はハートの女王様に会うといいと言って、アリスをトランプの国に誘い込み・・・。
庭の生け垣の迷路で、アリスは白いバラに赤いペンキを塗っている3人のトランプ兵に会う。そして、アリスは女王様に出会い、クローケーゲームに招待された。フラミンゴをクローケー代わりに、そして、針鼠をボール代わりに使うというおかしなゲームだった。しかし、不意に出くわしたチェシャ猫のせいで、女王様といざござを起こしてしまい、アリスは裁判にかけられる。アリスはおかしな裁判のやりとりに苛々し、さっきのマッシュルームを食べて大きくなり、女王様に向かって「デブで、わがままで、底意地の悪い暴君」と主張し・・・。
[編集] キャスト
吹き替え声優はビデオ版、TBSテレビ放映版の順
- アリス:キャサリン・ボーモント(吹き替え:土井美加、キャロライン洋子)
- ホワイト・ラビット:ビル・トンプソン(吹き替え:牛山茂、?)
- チシャ猫(チェシャ猫):スターリング・ホロウェイ(吹き替え:関時男、?)
- ホウキ犬:ロバート・オリヴェリ(吹き替え:園岡新太郎、?)
- マッドハッター:エド・ウィン(吹き替え:西本裕行、熊倉一雄)
- マーチ・ヘアー:ジェリー・コロナ(吹き替え:逢坂勝美、山崎唯)
- ドーマウス:ジミー・マクドナルド(吹き替え:下川久美子、?)
- パンジー達:クィーニー・レオナルド(吹き替え:後藤真寿美、原田ひとみ)
- カキお婆さん:J・パット・オマリー(吹き替え:磯辺万沙子、?)
- 母鳥:クィーニー・レオナルド(吹き替え:福田公子、?)
- 父アヒル:ポール・ウィンチェル(吹き替え:江原正士、?)
- トゥイードル・ディー:J・パット・オマリー(吹き替え:吉田幸紘、滝口順平)
- トゥイードル・ダム:J・パット・オマリー(吹き替え:野村隆一、滝口順平)
- ウォーラス:J・パット・オマリー(吹き替え:久米明、仲野裕)
- 大工J・パット・オマリー(吹き替え:吉水慶、今西正男)
- ドードー:ビル・トンプソン(吹き替え:遠藤征慈、依田英助)
- ビル:ラリー・グレー(吹き替え:金尾哲夫、石原慎一)
- キャタピラー:リチャード・ハイドン(吹き替え:矢田稔、藤城裕士)
- ハンプティダンプティ:クリスチャン・ラブ(吹き替え:屋良有作、古澤徹)
- グリフォン:ボブ・ガントン(吹き替え:落合弘治、安原義人)
- ドアノブ:ジョゼフ・ケアンズ(吹き替え:小山武宏、竹若拓磨)
- ハートの王様:ディン・トラウト(吹き替え:加藤治、石田純一)
- ハートの女王:ベルナ・フェルトン(吹き替え:小沢寿美恵、ペギー葉山)
[編集] キャラクター
- アリス
- イギリスのチェシャ州に住む好奇心旺盛で元気な女の子。白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込む。青いドレスにエプロンという格好をしている。
- 白ウサギ
- アリスを不思議の国へと導くウサギ。しゃべれる。いつも急いでいる。チョッキを着て、懐中時計を持っている。穴に入る前と後では、服装が違う。
- キャタピラ
- 水たばこをふかし、煙を吐きながら不思議な歌をうたっているイモムシ。毛虫と呼ばれても、本人は気にしていない。アリスにキノコの秘密を教える。
- ハートの女王
- 大柄でわがままで怒りっぽい。「首をはねよ!」が口癖。パンツの柄もハート。
- ハートの王
- ハートの女王よりも立場はだいぶ下。女王とは逆に小柄で気弱なため、ハートの女王には逆らわない。
- チェシャ猫
- 紫とピンクの縞模様で、消えたり現れたりする。アリスに不思議の国では誰もがいかれていることを話す。
- トゥイートルダムとトゥイートルディー
- 二人の違いは襟の刺しゅう。アリスに無理やりセイウチとカキの話をする。
- いかれ帽子屋と三月ウサギと眠りネズミ
- いかれ帽子屋と三月ウサギの二人で「お誕生日じゃない日の歌」を歌いながらお茶会をしている。この二人が白ウサギの大切な懐中時計を壊してしまう。たくさん並んでいるポットの中の一つに眠りネズミが入っており、「ねこ」という言葉を聞くと驚いて錯乱するが、ジャムを鼻に塗られるとおとなしくなる。
[編集] 挿入歌
- ふしぎの国のアリス (Alice In Wonderland) メインテーマ
- 私だけの世界 (In A World Of My Own)
- はじめまして こんにちは (How D'ye Do And Shake Hands)
- ゴールデン・アフタヌーン (All In The Golden Afternoon)
- お誕生日じゃない日の歌 (The Unbirthday Song)
- ベリー・グッド・アドヴァイス (Very Good Advice)

