ピーター・パン2 ネバーランドの秘密

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ピーター・パン2
ネバーランドの秘密
Return to Never Land
監督 ロビン・バッド
ドノヴァン・クック
脚本 テンプル・マシューズ
カーター・クロッカー
製作 クリストファー・チェイス
ダン・ラウンズ
音楽 ジョエル・マクニーリー
配給 アメリカ合衆国の旗日本の旗 ブエナビスタ
公開 アメリカ合衆国の旗 2002年2月15日
日本の旗 2002年12月21日
上映時間 74分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ
オーストラリアの旗 オーストラリア
言語 英語
製作費 $20,000,000[1]
興行収入 $109,862,682[1]
前作 ピーター・パン
テンプレートを表示

ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』(ピーター・パン ツー ネバーランドのひみつ、原題:Return to Never Land)は、2002年に公開されたディズニーによるアニメ映画1955年(日本での公開年)に公開された『ピーター・パン』の続編である。

ストーリー[編集]

最初の舞台は、第二次世界大戦下でのロンドン。ピーター・パンに連れられ、ネバーランドで冒険をした前作の主人公・ウェンディは、今では二人の子供の母親になっていた。彼女は毎夜、ネバーランドでの冒険の物語を、二人の子供達に語りかける。しかし、娘のジェーンは戦争という厳しく辛い現実の中で、夢を見る心を忘れてしまい、母が聞かせる物語を信じようとしなかった。そして、ある夜のこと。ピーター・パンを宿敵とする海賊フック船長が、ジェーンの家までやってきたのだった。ジェーンは、フック船長にウェンディと間違えられてしまい、さらわれてしまう。

登場人物[編集]

ピーター・パン
ネバーランドに住む永遠の少年。永遠の少年であるため、前作と外見含め設定は変わっていない。
本作では海賊にとらわれたジェーンをウェンディと間違えて救出したことでジェーンと出会う。当初はあまりに現実主義的なジェーンを「大人」として敵視していたが、とある事件がきっかけでジェーンを仲間に迎え入れることにした。
前作でフック船長に爆破された隠れ家は再建したらしく、前作と同様の隠れ家に迷子(ロストボーイ)たちと暮らしている。また前作で描写されていた子供特有の残酷な面はほとんど見られず、代わりに正義感の強い面が強調されている(ただし、またも遊びと称してフック船長の宝を奪い、島に隠している)。
ラストシーンで大人になったウェンディと再会し「変わってしまった」ともらしているが、ウェンディの信じる心までは変わっていないと知って安心し、ネバーランドに帰っていく。
ジェーン・ダーリング
ウェンディの娘。年齢は10歳前後。
かつては母の語り聞かせるピーター・パンの話を信じていたが、戦争のために心がすさみ、次第に子供らしい心を失っていく。ダニーいわく「最初のロストガールになると意気込んでいたこともあった」らしい(この設定のため、ピーターの部下たちの呼び名の訳が「迷子」から「ロストボーイ」に変更されている)。
前述の戦争と、出征した父に代わって家族を支えなければならないという重圧のせいか、ウェンディとは対照的にかなり現実主義的。当初は家族のために一刻も早くネバーランドを抜け出そうとしていたが、ピーターやロストボーイたちと触れ合ううちに子供らしい心を取り戻し、ついにかつての念願であった最初のロストガールになるという夢をかなえる。その後、海賊に囚われたピーターを持ち前の勇敢さで救出し、空想を信じる心と妖精(ティンク)の粉で飛翔能力を得た。
女の子ということで見下されることもしばしばあるが、フック船長も舌を巻くほどの勇敢さも持ち合わせている。
自分の発言のせいでティンクが命を失いかけたため、ラストシーンではダニーに「妖精にはひどいことを言ってはいけない」と語っている。
ウェンディ・ダーリング
ジェーンとダニーの母。まだ幼いダニーのため、毎晩ピーター・パンの話を語り聞かせている。
前作でピーターへの想いを振り切り、大人になることを決意した彼女だが、信じる心は失っていないらしく、ティンクの粉を浴びて(少しだけだが)浮遊する。
ダニー・ダーリング
ジェーンの弟。戦争で心がすさんでしまった姉に「信じる心と妖精の粉があれば何も怖くない」と訴える。
ティンカーベル(ティンク)
ピーター・パンのパートナーの妖精。前作同様具体的なセリフがあるわけではないが、少なくともピーターやロストボーイたちには彼女の言葉がわかるらしい。
ピーターが連れてきた女の子であるジェーンに嫉妬するのは前作と同様だが、反面ジェーンが自分達の存在を頑なに否定する姿を見て悲哀感を覚えている様子も見せる。
そしてジェーンに「自分が一番信じていないのは妖精だ」と面と向かって言われたことから、次第に生命力を失っていく。彼女によると「ジェーンが信じる心を取り戻さなければ自分の光が消える」とのこと。このためピーターたちはジェーンを自分たちの仲間に入れることで、ジェーンの信じる心を取り戻させようとする。
一度は生命力をほとんどすべて失い、死んだように見えたが、ジェーンが信じる心を取り戻したことで息を吹き返した。
信じる心を持つ者が彼女の粉を浴びると空を飛ぶことができるようになる。ただし、海賊船やタコなど、人間以外のものの場合はこの限りでない可能性もある。
フック船長
海賊の船長。前作で船を失ったが、本作では何故かまた船を取り戻し(再建した可能性もあるが)、ネバーランドに滞在している。本作ではピーターたちに奪われた宝を奪還しようとしている。
現実のロンドンに空飛ぶ船で乗り込み、ウェンディと間違えてジェーンを誘拐する。
前作では女心を利用しようとする卑怯な性格が目立っていたが、本作では特に子供を軽視する大人の側面が強調されている。
ちなみに冒頭でウェンディがダニーに語る話の中で「ピーターたちに船ごとティンクの粉で飛ばされ、ネバーランドから追放された」ことになっているが、この話と彼が空飛ぶ船でロンドンに襲来したこととの関連性は不明。
ミスター・スミー(スミー)
フック船長の部下。青い横じまのTシャツと赤い短パン、鼻眼鏡をかけた小太りの男性。
間抜けで臆病なところはあるが、フック船長の良きパートナー。
迷子(ロストボーイ)
ピーター・パンの部下の少年たち。全て動物の形の衣装を着ている。
前作で言及されていなかった名前が本作で明かされており、それぞれキツネがスライトリー、クマがカビー、アライグマがツインズ、ウサギがニブス、スカンクがトゥートルズ。ジェーン曰くトゥートルズはダニーに似ているらしい。
本作では唾を自身の手のひらに吐き、その手を組み合うという「団結の儀式」を行っている。ジェーンは当初これを汚らしいものとして嫌っていたが、フック船長を打倒してからは自らも加わっている。
当初はピーター同様ジェーンを「大人」として敵視しており、敵愾心が解けた後も「女の子だから」という理由でジェーンを自分たちの仲間に入れることを躊躇していたが、終盤ではジェーンとの別れを惜しんでいる。
タコ
ネバーランドの海底に棲んでいる巨大なタコ。当初はフック船長がジェーンを食べさせるためにおびき出したが、甲板に上がった際にフック船長がエサの魚に見えたらしく、それ以来フック船長を食べようと追い回している。このことでフック船長は「ワニがいなくなったと思ったら今度はタコだ」と嘆いている(ワニがいなくなった経緯については言及されていない)。
前作のワニ同様スミーに追い払われているが、追い払おうとしたスミーに水を吹きかけて反抗しており、スミーに言わせると「ワニの方がまだ行儀がよかった」らしい。
ナナ2(ナナトゥー)
ウェンディたちの飼い犬。前作に登場したナナの子供と思われる。
買い出しに行ったジェーンのお供をしている。
エドワード・ダーリング
ウェンディの夫でジェーンたちの父親。冒頭で戦争に向かうが、ラストシーンで戦争から帰還する。

声の出演[編集]

役名 原語版声優 日本語吹き替え
ジェーン・ダーリング ハリエット・オーウェン 上戸彩
ウェンディ・ダーリング(子供時代)
ピーター・パン ブレイン・ウィーバー 林勇
フック船長 コーリー・バートン 内田直哉
スミー ジェフ・ベネット 熊倉一雄
ダニー・ダーリング アンドリュー・マクドノゥ 小倉裕大
エドワード・ダーリング ロジャー・リース 桐本琢也
カビー スペンサー・ブレスリン 常盤祐貴
スライトリー クイン・ベズウィック 小野賢章
ニブス ブラッドリー・ピアース 村上想太
ツインズ アーロン・スパン 奥澤惇
軍人  ? 西村知道
老軍人  ? 藤本譲
ナレーション  ? 田中秀幸
ウェンディ・ダーリング キャス・スーシー 安田成美
ナナ2 フランク・ウェルカー 原語版流用
タコ

脚注[編集]

  1. ^ a b Return to Never Land (2002)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月30日閲覧。

外部リンク[編集]