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2020年2月15日 (土) 03:37時点における版

北見駅
駅舎(2019年9月)
きたみ
Kitami
A59 西北見 (4.7 km)
(2.7 km) 柏陽 A61
地図
所在地 北海道北見市大通西1丁目
北緯43度48分18.06秒 東経143度53分50.30秒 / 北緯43.8050167度 東経143.8973056度 / 43.8050167; 143.8973056
駅番号 A60
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 石北本線
キロ程 181.0 km(新旭川起点)
電報略号 キミ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
771人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1911年明治44年)9月25日
備考 社員配置駅
みどりの窓口
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北見駅
駅名標(2005年8月)
きたみ
Kitami
北光社 (4.5 km)
所属事業者 北海道ちほく高原鉄道
所属路線 ふるさと銀河線
キロ程 140.0 km(池田起点)
開業年月日 1911年(明治44年)9月25日
廃止年月日 2006年(平成18年)4月21日
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北見駅(きたみえき)は、北海道北見市大通西1丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)石北本線駅番号A60電報略号キミ事務管コードは▲122528[1]

概要

北見市の代表駅。特別快速きたみ」の始発・終着駅であり、特急オホーツク」「大雪」を含めた全ての旅客列車が停車する。

歴史

1977年の北見駅と周囲約1.5km範囲。右上が石北本線網走方面。左下は、左へ石北本線遠軽方面、下へ池北線池田方面。遠軽方面にある北見トンネルは開通の数か月前と思われる。駅舎はまだ木造二階建のもので、一部切り欠きホームを有する相対式ホームの2面4線であるが、内側の1 - 2番線間にはのちに撤去される待避線が1本見える。島式ホーム南端には池北線発着用の、これものちに撤去される切り欠きホームがある。駅舎横の網走方面には赤い屋根と青い屋根の大きな貨物ホームがあり、赤い方には留置線を含め3本、青い方は前側と後側へ1本ずつ引込み線がある。この周囲のストックヤードの敷地の大半は、コンテナセンターが設置される前だが、すでにコンテナで占められている。駅裏には多数の仕分線と、中央に大きな扇形機関車庫転車台の残る機関区、その南側に多数の車両整備用車庫を持つ客貨車区を有し、何台ものディーゼル機関車(多くはDE10形)が見える。2012時点では駅舎横に1本、駅裏側に2本の側線を残して、これらはほとんど撤去され、駅裏敷地が再開発されており、車庫は駅裏南端へ設けられている。
池北線に並行して貨物線が2本敷かれており、1本は赤い屋根のホクレン北見薄荷工場(現北見ハッカ記念館)構内へ向かい、別の1本はその下の石炭荷卸場へ向かっている。北見トンネル手前の駅表側にも幾つかの側線が認められ、数台の黄色い保線用モーターカーが停車している。網走方面にも本線を間に挟み、赤い屋根の日清製粉北見工場の専用線と、青葉通り踏切近くへ留置線が伸びている。この内2012年時点で残っているのは最後に挙げた留置線1本と、後に新設された保線用車庫へ集約した保線車用1本だけで、池北線(ふるさと銀河線)が廃止された際に道道122号線の陸橋手前までで残された2本を留置線として新たに有している。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1911年明治44年)
  • 1912年大正元年)11月8日:湧別軽便線(後の留辺蘂軽便線、湧別線)が留辺蘂駅まで開業。跨線橋設置[3]
  • 1913年(大正2年)6月2日:野付牛機関庫設置(北海道鉄道管理局の事務上制定)。
  • 1914年(大正3年)10月5日:網走線が当駅から網走駅まで延伸。
  • 1932年昭和7年)10月1日:湧別線の一部が石北線に編入され、当駅は網走本線と石北線の接続駅となる[2]
  • 1933年(昭和8年)11月30日:北聯(現・ホクレン農業協同組合連合会)野付牛薄荷工場竣工。専用線使用開始。
  • 1937年(昭和12年):日清製粉野付牛工場竣工[4]。専用線使用開始?[注釈 1]
  • 1940年(昭和15年)4月:軍需工場として馬鈴薯を利用したガソリン代替燃料アルコール製造の野付牛酒精工場が操業開始[5]。専用線0.6㎞[注釈 2]
  • 1942年(昭和17年)10月1日:市制施行を機に、北見駅に改称[2]。野付牛機関区も北見機関区に改称。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道(国鉄)に移管。
  • 1950年(昭和25年)2月1日:北見客貨車区設置。
  • 1951年(昭和26年)6月:北見酒精工場閉鎖に伴い専用線使用停止[5]
  • 1953年(昭和28年)12月:旧・北見酒精工場を利用して北見林産興業がパルプ工場(後の北見パルプ北見工場)竣工。専用線も再使用[5][注釈 3]
  • 1961年(昭和36年)4月1日:網走本線が分割され、当駅は石北本線と池北線の接続駅となる[2]
  • 1968年(昭和43年)10月1日:みどりの窓口設置。
  • 1977年(昭和52年)9月18日:日本初の地下化による連続立体交差事業が完成(北見トンネルの開通)[6][7]
  • 1981年(昭和56年)7月16日:構内を横断する地下道が完成。
  • 1983年(昭和58年)10月1日:駅舎改築。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:荷物・貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。北見コンテナセンターが設置され、自動車代行輸送を開始。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:駅における貨物の取扱を再開(一般駅に戻る)。秋・冬季のみ貨物列車が運行されるようになる。
    • 4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[2]。また、北見コンテナセンターはJR貨物が継承。
  • 1989年平成元年)6月4日:池北線が北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線に転換。
  • 2000年(平成12年)12月2日、駅南北を結ぶプロムナード(中央プロムナード)が開通[8]
  • 2006年(平成18年)
    • 4月1日:北見コンテナセンターが廃止され、北見駅に編入。
    • 4月21日:北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線廃止。
  • 2017年(平成29年)3月18日ツインクルプラザ(旅行センター)が閉店[新聞 1]

駅構造

北海道旅客鉄道(JR北海道)

駅舎側に面した単式ホーム1面1線(1番のりば)、島式ホーム1面2線(2・3番のりば)、計2面3線のホームを有する地上駅。ホーム間の移動は跨線橋を使用する。ホームのない側線も2線有する。

終日社員配置駅。みどりの窓口自動券売機待合所・キヨスク(北海道四季彩館[注釈 4][注釈 5])・ゆうちょ銀行ATM駅レンタカー事務所設置。以前は立ち食いそば・うどん店があり駅弁も販売していたが、2007年(平成19年)8月に閉店した。

駅の西北見方は地下トンネル、柏陽方は高架線立体交差化されており、それに挟まれる位置に立地する。西北見側には北見運転所があり、車両留置などが行われる。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 - 3 石北本線 上り 遠軽旭川方面 主に1番線
下り 網走知床斜里方面

かつては、島式ホーム現3番のりばの遠軽方を切り欠いた切欠きホーム1線(旧3番のりば)があり、ふるさと銀河線の列車が発着していた。銀河線廃止後は撤去され、旧4番のりばが現在の3番のりばとなっている。

日本貨物鉄道(JR貨物)

JR貨物の駅は旅客駅舎の北東にある。1面1線のコンテナホームを有している。コンテナ貨物の取扱駅で、ここでは12ftコンテナのみを取り扱っている。ホーム上に営業窓口の日本貨物鉄道北海道支社JR貨物道北支店北見営業所が設置されている。

当駅の取扱品はタマネギなどの農産物が多いため、季節によって取扱量が大きく変動する。そのため収穫期の秋・冬季のみ貨物列車が発着し、それ以外の時期はトラック便のみが運行される。なおトラック便は1年を通して運行されている。臨時高速貨物列車北旭川駅札幌貨物ターミナル駅との間に1日3往復[注釈 6]、トラック便は北旭川駅との間に1日5往復設定されている。農産物以外の主要取扱品には、廃乾電池廃蛍光灯がある。これらは日本国内各地からコンテナで当駅まで輸送され、北見市内にある廃乾電池・廃蛍光灯処理施設の野村興産イトムカ鉱業所(イトムカ鉱山)へ送られる。

利用状況

旅客

  • JR北海道によると、特定の平日の調査日における乗車人員平均は以下のとおり。
    • 2012年(平成24年)- 2016年(平成28年):786.4人[報道 1]
    • 2013年(平成25年)- 2017年(平成29年):767.8人[報道 2]
    • 2014年(平成26年)- 2018年(平成30年):703.8人[報道 3]
  • 「北見市統計書」によると、JR北海道から提供された近年の乗車人員は以下のとおり。
年度 1日平均
乗車人員
出典
2002年(平成14年) 1,201 [9]
2003年(平成15年) 1,219
2004年(平成16年) 1,147
2005年(平成17年) 1,100
2006年(平成18年) 1,001
2007年(平成19年) 946
2008年(平成20年) 940 [10]
2009年(平成21年) 840
2010年(平成22年) 810
2011年(平成23年) 830
2012年(平成24年) 858
2013年(平成25年) 823 [11]
2014年(平成26年) 781
2015年(平成27年) 771
2016年(平成28年) 743

貨物

「北見市統計書」によると、近年の年間輸送貨物実績は以下のとおり。

年度 年間貨物トン数
発送 到着 出典
2003年(平成15年) 244,344 44,730 [9]
2004年(平成16年) 238,721 46,820
2005年(平成17年) 230,620 66,315
2006年(平成18年) 241,725 58,772
2007年(平成19年) 277,375 63,486
2008年(平成20年) 286,997 57,370 [10]
2009年(平成21年) 280,758 53,777
2010年(平成22年) 252,617 48,726
2011年(平成23年) 264,447 44,887
2012年(平成24年) 278,469 49,972
2013年(平成25年) 227,669 46,407 [11]
2014年(平成26年) 295,310 47,100
2015年(平成27年) 310,232 49,667
2016年(平成28年) 329,167 48,142

駅周辺

周辺は北見市の中心市街地となっている。北見工業大学野付牛公園東陵公園へは車で約10分、北見市民会館(北見市中央公民館)、北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館へは車で約5分のアクセス。駅南側へは隣接する中央プロムナード(みんとロード)を渡る。

改札口側

駅南側

バス路線

北見バスターミナル
北見バスターミナル
駅を出て左手。道路を隔てて隣接するまちきた大通ビル(パラボ)1階に設置されていたが、北見市都市再生整備事業に伴い2018年(平成30年)12月15日に駅前広場へ移転[12][13]。北見市内線「大通」、郊外線「北見」、都市間バス「北見バスターミナル」と呼称が異なるが、北見市内線の一部を除き北見バスターミナルを示す。
「北見駅」停留所
駅を出て右手。北見市内線の一部と端野方面郊外線が停車。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線
特別快速「きたみ
西北見駅 (A59) - 北見駅 (A60)
普通
西北見駅 (A59) - 北見駅 (A60) - 柏陽駅 (A61)

かつて存在した路線

北海道ちほく高原鉄道
ふるさと銀河線
北光社駅 - 北見駅

脚注

注釈

  1. ^ 昭和25年版から昭和58年版全国専用線一覧にて0.4km。
  2. ^ 専用線は工場建設資材の運搬にも使用するため、1939年(昭和14年)3月からの建設工事当初に短期間で敷設された。軍需工場の稼働中は毎日40~50輌の貨車が入構した。戦後も監督局は変わったものの国営工場のままで飲料用アルコールの製造を行っていたが、採算が取れず工場閉鎖となった。
  3. ^ 昭和32年版全国専用線一覧より記載。網走本線(後の池北線)より分岐、0.6㎞。
  4. ^ 2016年3月16日に網走駅の店舗が閉店となり、オホーツク総合振興局管内で唯一の店舗となった。
  5. ^ 2016年12月に名寄駅のキヨスク閉店に伴い、日本最北のキヨスク設置駅となった。
  6. ^ 2010年秋から2011年春までの臨時貨物は、DD51の不足により従来の3往復分のうち2往復のみ貨物列車で、残り1往復分をトラック輸送になったと北海道新聞記事に記載有り。さらに1往復体制となった2013年3月7日には従来のDD51に加えてDF200を先頭に連結した編成で運転を行ったと2013年3月8日付けの北海道新聞記事(第3社会面)に記載されている。

出典

  1. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  2. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、22-23頁。 
  3. ^ 大正元年度 鉄道院年報。
  4. ^ 北見市史 下巻 P405。
  5. ^ a b c 北見叢書 第10集 『北見の町の軍需工場 -アルコール工場の顛末-』 大島乙彦著、1997年「北見叢書」刊行会発行。
  6. ^ 待望の北見トンネル開通 国鉄石北線”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1977年9月19日). 2017年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月21日閲覧。
  7. ^ 北見に2kmの地下トンネルがあるのをご存知? 日本初の「北見トンネル」”. 北海道ファンマガジン (2012年10月31日). 2015年6月27日閲覧。
  8. ^ 北見市の年表” (PDF). 北見市観光テキスト. 北見市観光協会連絡協議会・北見観光協会 (2014年). 2015年6月27日閲覧。
  9. ^ a b 第6編 交通・運輸・通信” (PDF). 北見市統計書 平成20年版. 北見市. p. 49. 2019年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月4日閲覧。
  10. ^ a b 第6編 交通・運輸・通信” (PDF). 北見市統計書 平成25年版. 北見市. p. 45. 2019年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月27日閲覧。
  11. ^ a b 第6編 交通・運輸・通信” (PDF). 北見市統計書 平成29年版. 北見市. p. 46. 2019年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月4日閲覧。
  12. ^ 北見市都市再生整備事業 複合交通・地域交流拠点の整備について” (PDF). 北見市. 2019年1月22日閲覧。
  13. ^ 北見バスターミナルの移転について”. 北海道北見バス (2018年11月22日). 2019年1月22日閲覧。

報道発表資料

  1. ^ "石北線(新旭川・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月9日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月10日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明); 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)
  2. ^ "石北線(新旭川・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 4. 2018年8月19日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月19日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  3. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。

新聞記事

  1. ^ “JR北海道 3月にツインクルプラザ5支店閉店”. 交通新聞 (交通新聞社). (2017年1月19日) 

関連項目

外部リンク