楽天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
楽天市場から転送)
移動: 案内, 検索
楽天株式会社
Rakuten, Inc.
Rakuten logo.svg
Shinagawa seaside rakuten tower 2009.JPG
品川シーサイド楽天タワー(本社)
種類 株式会社
市場情報
JASDAQ 4755 2000年4月19日上場
本社所在地 日本の旗 日本
〒140-0002
東京都品川区東品川4丁目12番3号
品川シーサイド楽天タワー
北緯35度36分35.4秒 東経139度44分53.1秒 / 北緯35.609833度 東経139.748083度 / 35.609833; 139.748083
設立 1997年平成9年)2月7日
(株式会社エム・ディー・エム)
業種 サービス業
金融業
事業内容 ポータルメディア事業(ポータルサイト運営)
EC事業(ショッピングモール運営)
代表者 三木谷浩史代表取締役会長社長
資本金 107,779百万円
(2010年12月31日現在)
売上高 単体:1135億円
連結:2982億円
2009年12月期)
純資産 単体:2623億円
連結:2186億円
(2009年12月31日現在)
総資産 単体:4890億円
連結:1兆7592億円
(2009年12月31日現在)
従業員数 単体:3042人
連結:7119人
(2010年12月31日現在)
決算期 12月31日
主要株主 クリムゾングループ(三木谷家資産管理会社) 17.35%
三木谷浩史(会長兼社長) 16.77%
三木谷晴子(浩史の妻) 11.21%
主要子会社 主な関連会社の項目を参照
外部リンク corp.rakuten.co.jp
テンプレートを表示

楽天株式会社(らくてん、: Rakuten, Inc.)は、6600万人(2010年6月時点)のグループ会員に対して、ネットショッピングをはじめとしたインターネット総合サービスを提供している[1]日本の企業である。1997年に現会長兼社長の三木谷浩史が創業した。

日本国内最大級のインターネットショッピングモール楽天市場」やポータルサイト「インフォシーク」の運営その他を行う。ジャスダック上場企業証券コード:4755)。

目次

[編集] 概要

2000年のジャスダック上場以降、積極的なM&Aにより事業を拡大し、楽天グループを形成している。楽天株式会社はその中核企業である。グループでは大きく分けて、以下の7事業を展開している。[2]

EC事業
楽天市場、楽天ブックス楽天オークション
クレジットカード事業
楽天カード
銀行事業
楽天銀行(旧:イーバンク銀行)
ポータルメディア事業
インフォシーク、オーネット、楽天リサーチ他
トラベル事業
楽天トラベル
証券事業
楽天証券
プロスポーツ事業
東北楽天ゴールデンイーグルス
通信事業
フュージョン・コミュニケーションズ

特に、創業以来のEC事業と、M&Aや業務提携を近年積極的に行っている金融関連の事業が中核になってきている。本業が金融会社の色合いが強くなってきている。

[編集] 沿革

[編集] 歴史

本拠地移転 2003年10月に本社を港区の六本木ヒルズ森タワーに移転したが、業務拡大による人員増大と拠点分散を解消するために、品川シーサイドフォレスト内に、2006年9月から2007年8月にかけてオフィスの移転を行った。新しいビルは、「楽天タワー」と名付けられている。地上23階建て、延べ床面積3万696m2。なお、最寄駅となる東京臨海高速鉄道りんかい線品川シーサイド駅の表示板の傍らには、副名称「楽天タワー前」や楽天マークの表示板が掲示されている。

2008年3月、登記上本店も港区(六本木ヒルズ)から品川区へ変更した[4]

ブランドの統一 他社のサービスを買収することで事業を拡大していったため、提供するサービス名が統一されていない状態が続いていたので、楽天ブランドへの一体化を進めている。

  • 2004年7月 - DLJディレクトSFG証券を「楽天証券」に社名変更
  • 2004年9月 - 旅の窓口を「楽天トラベル」に統合
  • 2004年7月 - あおぞらカードを「楽天クレジット」に社名変更
  • 2005年10月 - 国内信販を「楽天KC」に社名変更
  • 2005年12月 - サイバーブレインズを「楽天リサーチ」に社名変更
  • 2010年5月 - イーバンク銀行を「楽天銀行」に社名変更
  • 2011年8月 - 楽天クレジットを「楽天カード」に社名変更

また2006年から、「楽天」の文字の真ん中に赤丸に白抜きの「R」を組み合わせた佐藤可士和によるデザインのロゴに統一していった。同時に、FAXシートや封筒等の社内書類も佐藤可士和デザインの物を導入している。

楽天は2006年5月に発表された平成18年度第1四半期の連結決算では、ネット市場などのEC事業カンパニーの売り上げが前期比84.4%増の127億2000万円であり、収益向上の理由として利用料の変更とカード決済サービスを挙げている。一方で、2006年1月から3月現在の新規出店数は1460店・退店数は836店(全体1万5781店の5%)と発表している。前期の新規出店数2126店・退店数802店と比べて店舗数は減少しているが利益は増加している。

この原因として、2006年6月28日のZAKZAKの分析では、2002年に基本料金に加え100万円以上の売り上げやメール配信数に応じて超過料金を徴収する「従量課金制度」を導入したことにより店側の支払いを今までより一気に5倍に増やしたことに加えて、2006年に売り上げ100万円までに対して約4%の「システム利用料」を課金する制度に改訂されて店側の負担がさらに増えた(これまで無料だった)ことにあるとしている。

年間売上高を大きく上回る借入金、約3300億円を抱える。1000億円投じたTBSの株式を500億円で手放す。


[編集] 楽天本体の事業

[編集] 楽天市場

国内最大[5]電子商店街である「楽天市場」を運営する。楽天市場の2008年現在の会員数4000万人。出店数25000店、年間売上高5300億円[5]。楽天市場サイト内に開設されている懸賞市場では、当選数9億9999万9999など実際にはありえない懸賞のサイトがある。
アフィリエイト事業
アフィリエイトを媒介した商品の売買も行われているが、商品売上げ毎の料率がおよそ1%とかなり割安な還元率となっている。
また楽天のアフィリエイトの報酬は現金によるものではなく、楽天スーパーポイントで行われている。
楽天あんしん支払いサービス
2008年10月サービス開始[6]。楽天市場のうち決済・ユーザ認証機能の部分のみを切り離して利用できるサービスで、既に自社サイト等でデジタルコンテンツ等の販売を行っている企業が楽天ID・パスワードによる決済を利用することを想定している。当初は件数課金のみの対応だったが、2009年9月より定額課金決済にも対応した[7]。本サービスを使って決済を行った場合、通常の楽天市場での商品購入と同様、購入者にはポイントが付与される。当初はPC向けのみのサービスだったが、2010年5月より携帯電話での決済にも対応した[8]

[編集] 主な関係会社

中国ではロッテは「楽天」(簡体字/乐天繁体字/樂天ピンイン/Lètiān)と表記されるが、当項の楽天株式会社と関係がない[9]ヴィッセル神戸に対しては、ユニフォームスポンサーではあるもののオーナー企業ではない。ヴィッセル神戸は、三木谷浩史がオーナーを務めるクリムゾングループの傘下。

[編集] 連結子会社

[編集] 持分法適用関連会社

[10]

[編集] 買収した海外企業

フランスのPriceMinister、ドイツのTradoria、ブラジルのIkedaを買収した[11]

[編集] 広告システム

楽天ブログインフォシークは、ドリコム開発の広告システム(楽天ad4U)を利用する。これは、利用者に有用な広告を提供するため、ウェブブラウザの欠陥を利用した特殊なプログラムをブラウザ上で動作させるものである。それにより、通常では読み取れない利用者の閲覧履歴をプログラム上で取得し、利用者の興味の高い分野を解析する。本システムは、2008年11月現在、特許申請中である[12]

[編集] 楽天関連の問題・事件

[編集] 個人情報の漏洩・販売

2005年7月23日に3万6千件の個人情報漏洩事件が発生し、楽天は、出店店舗からの情報漏洩と発表。同年10月27日、出店店舗の元社員が、店舗に付与されたIDとパスワードを使用し不正アクセスを行い、その際に盗み出した個人情報を名簿業者に売ったとして逮捕された[13]

楽天はこの事件をうけ、三木谷会長自らセキュリティ本部長となり、店舗がクレジットカード番号・メールアドレスを閲覧できなくなるとする対策を発表した[14]
その後、2006年2月までの暫定処置として、一定店舗にクレジットカード情報取得を許可するとし[15]、後にその期限を延長すると共に、2006年9月末頃までに、全店舗クレジットカード情報を非表示化すると説明した[16]

しかし、2009年6月現在も、上新電機などの企業9社に対し、クレジットカード情報を1件10円で提供している[17][18][19][20]。また、一定の店舗に対し、メールアドレス情報の有償ダウンロードも認めている[17]。楽天は、このダウンロードについて、審査・正当な理由に基づいており、個人情報保護方針は遵守しているとする[21]。また、ニュースサイト『GIGAZINE』によれば、楽天の店舗が、楽天からの注文確認メールのCC送信及び店舗お客様情報検索画面からの取得閲覧が可能であるとされる。[22]

上記に関連して楽天市場だけで使っていたアドレスに、あて名に本名が記された迷惑メールが大量に届いているという[17]。それに対して楽天広報室は、「出店者に提供したアドレスが流用されたという事実は確認していない。迷惑メールがなぜ届いているかについては調査中」としている[17]が、調査中の状態は既に何年にも及んでおり、情報管理側(楽天)からすれば、本来容易なはずの流出経路の調査が、実際に行われているとは考え辛い状況であり、また、利用者からの問い合わせに対しても、調査中との繰り返しや、一方的に返答を打ち切る等、個人情報取扱事業者として、個人情報保護法に完全に違反しているが、改善の兆しは全く見られず、個人情報を扱う企業としてのコンプライアンスモラルの全く無い姿勢が続いている。

社長の三木谷浩史はこの問題について「クレジットカード情報を渡す9社については規約で『この店舗は特別だからカード情報を渡します』と書いており、メールアドレス1件10円はあくまでシステム手数料であり、独占禁止法との問題からメールアドレスを渡さないということについては実現していない」と述べた[23]

[編集] ポフェッショナル騒動

プロ野球参入が正式決定したオーナー会議のまだ最終審査の開始前であった2004年11月2日未明(正式決定は16時頃)頃、既にプロ野球参入決定セールや三木谷社長、田尾監督の球界参入に当たってのメッセージ等がウェブ上に掲載されていた事が発覚。その後いったん削除され、正式に加入が認められた際に改めて公開された。既に楽天が参入する事で決定していた出来レースではないかと言う批判が起こる。更にそのサイト上で「PROFESSIONAL BASEBALL」のスペルを「POFESSIONAL BASEBALL」と誤植していた事から、電子掲示板ブログ等で取り上げられたもの。

[編集] ポイントシステム不備

2005年12月初旬から全日本空輸AOL朝日新聞社等の企業と提携し実施された、会員番号の入力やバナー広告のクリックでポイントを獲得できるというキャンペーンであったが、複数の提携キャンペーンを回れば、1アカウントで合計約2000円相当のポイントを獲得できた。その為これらのキャンペーンのURL2ちゃんねるブログ等で話題となり、さらに一人で大量のアカウントを取得する手法が紹介されると、2000円未満の商品を大量に購入する者も現れた。一部の2ちゃんねるユーザーがアカウント取得とポイント取得を自動化するソフトウェアを公開したこともこれに拍車をかけた。

楽天の規約では複数アカウントの所持を禁じておらず、このキャンペーンにはポイント取得人数の制限もなかったが、2006年1月9日、突如キャンペーンの中止を発表し、正当な取得かどうかにかかわらず、当該キャンペーンで取得したポイントをマイナスする操作を行なった[24]。既にポイントを使用して残高がマイナスになっている場合はユーザーに請求メールが送られた。2ちゃんねる等では「楽天詐欺」「ポイント詐欺」などと揶揄された。

翌日以降、楽天が正当な取得と判断したポイントに対しては返還がなされたが、判断基準については公表されていない。またこれらの騒動が新聞各紙面でも報道された。結局、この問題により楽天市場は5000万円ほどの出費を招いた。

[編集] 偽キャンペーン事件

2006年9月28日(木)10:00~2006年9月29日(金)9:59まで「プラチナ会員限定全ショップポイント3倍キャンペーン」という偽キャンペーンのページが公開されていた事件。当時ヴィッセル神戸・楽天イーグルスが勝利したことによる「全ショップポイント3倍企画」及び金曜日限定の「楽天カード感謝デー全ショップポイント2倍企画」が行なわれていたため、「プラチナ会員限定全ショップポイント3倍キャンペーン」と組み合わせるとプラチナ会員であれば最大で購入金額に対して6%(通常ポイント1%+キャンペーンによるポイント5%)のポイントが獲得することが可能であった。 しかし、一部の不審に思ったユーザーが楽天に問い合わせたところ、1通目のメールで「プラチナ会員は全ショップポイント3倍キャンペーンの特典ポイントは、11月中旬頃に11月30日(木)が有効期限の期間限定ポイントとして付与します。」と返答しておきながら、2通目のメールでは「該当のキャンペーンは開催いたしておらず、 ページのみ公開された状態となっておりました」と返答[要検証]があり、一方的にキャンペーンを中止するとともに、キャンペーンページを削除した。前述した各種キャンペーンを見て商品を購入したユーザーからは「詐欺だ」「安心して買い物ができない」などといった批判の声が聞かれた[要出典]


[編集] 雇用・教育

楽天グループは新卒雇用社員の新人研修において、「家族・親族・知人・友人を勧誘してクレジットカードに入会させる」という課題を設定している。この勧誘によって入会した者の個人情報には「紹介者ID」が付記され、新卒の誰を経由して入会したかを社が把握できるようになっている。[25][26]

[編集] 脚注

  1. ^楽天とイーバンク銀行が資本・業務提携で合意、新たな金融商品開発へ」 ASCII.jp、2008年8月5日。
  2. ^決算短信 2008年度第3四半期」 2008年11月7日。
  3. ^ 経団連:楽天の退会届受理 米倉会長「誤解がある」と反論 http://mainichi.jp/select/biz/news/20110628k0000m020037000c.html
  4. ^ 定款の一部変更に関するお知らせ 平成20年2月21日
  5. ^ a b中信、楽天と業務提携 出店希望の融資先を紹介」 京都新聞Web News、2008年12月4日。
  6. ^ 楽天グループ外のサイトも楽天IDで決済可能「あんしん支払いサービス」開始 - マイコミジャーナル・2008年10月6日
  7. ^ 楽天、「あんしん支払いサービス」に定額課金決済を追加 - CNET Japan・2009年9月30日
  8. ^ 楽天グループ以外の外部サイトへ決済機能を提供する「楽天あんしん支払いサービス」のモバイルサイトへの提供を開始 - 楽天・2010年5月20日
  9. ^ なお楽天イーグルスは中国語で「東北楽天金鷹(楽天)」と書き、千葉ロッテマリーンズは「千葉羅徳海洋(羅徳)」と記している。
  10. ^【楽天市場】会社情報」 2008年11月22日閲覧。
  11. ^ 速報:楽天、カナダのeリーダー・プラットフォーム、Koboを3億1500万ドルで買収” (2011年11月9日). 2011年11月9日閲覧。
  12. ^ 丹治吉順「ネットはいま 第1部 さがす――足跡をたどる(13)」『朝日新聞』2008年11月20日付夕刊、第3版、第2面。
  13. ^ 永井美智子、別井貴志 「ビッダーズが取引情報漏洩を確認中 - AMCの顧客に注意喚起CNET Japan、2005年8月8日。永井美智子 「楽天の個人情報漏洩事件、被害件数が3万6000件に拡大 - 楽天以外の情報も」CNET Japan、2005年8月7日。別井貴志、永井美智子 「楽天市場に出店しているAMCの取引情報漏洩事件、店舗の元社員を逮捕」CNET Japan、2005年10月27日。
  14. ^ 楽天 - 楽天市場からのお知らせ、2009年5月30日閲覧。
  15. ^ 楽天 - 楽天市場からのお知らせ、2005年9月16日、2009年6月2日閲覧。
  16. ^ 楽天 - 楽天市場からのお知らせ、2006年2月28日、2009年6月2日閲覧。
  17. ^ a b c d 楽天、出店企業に顧客情報…中止表明後も1件10円で - YOMIURI ONLINE 2009年6月5日14時31分 読売新聞 2009年6月6日閲覧。
  18. ^楽天:顧客のカード番号提供 ネット市場出店9社に、盗み出し事件後も」 毎日jp(毎日新聞)、2009年6月6日。
  19. ^楽天、クレジットカード番号を提供 一部出店企業に」」『朝日新聞』2009年6月6日付朝刊、第13版、第37面。
  20. ^ Joshin web - お支払について 上新電機の楽天店舗における決済方法についての説明画面「当店は楽天株式会社より例外的にクレジットカード番号の開示を受け、独自に決済処理を行っております。」と明記されている。2009年6月5日閲覧。
  21. ^ 楽天、「個人情報をダウンロード販売」報道を否定 INTERNET Watch、2009年6月2日閲覧。
  22. ^ 「楽天」が抱えている10個の問題点まとめGIGAZIN、2009年05月29日、2009年6月3日閲覧。
  23. ^ ひろゆき氏、GIGAZINEの楽天報道について三木谷社長を直撃 - ITmedia News
  24. ^ 増田覚 「楽天、キャンペーンで付与したポイントを一旦取り消すInternet Watch、2006年1月10日
  25. ^ 『楽天の研究―なぜ彼らは勝ち続けるのか』山口敦雄著 ISBN:9784620317182
  26. ^ IT「勝ち組」の新入社員研修 カード販売、はやるサービスの予想

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語