エアークローゼット

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株式会社エアークローゼット
airCloset,Inc.
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
市場情報
東証グロース 9557
2022年7月29日上場
本社所在地 日本の旗 日本
107-0062
東京都港区南青山3-1-31
NBF南青山ビル5F
設立 2014年7月15日
業種 サービス業
法人番号 6040001086707 ウィキデータを編集
事業内容 アパレルシェアリングサービスの企画、運営事業 他
代表者 代表取締役社長兼CEO 天沼聰
外部リンク https://corp.air-closet.com/
特記事項:旧社名:株式会社ノイエジーク
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株式会社エアークローゼット: airCloset,Inc.[1])は、ファッションレンタルサービスairClosetを提供、運営する企業[2]東京都港区に本社を置く[3]

ファッションのレンタル業はウェディングドレス、貸衣装、着物のレンタルがあるが、普段着をレンタルの対象としているのが特徴である[4]

沿革[編集]

後にCEOとなる天沼聰は大学卒業後、コンサルティングファームEC運営事業会社に勤めキャリアを伸ばした[5]。天沼は、2014年4月に仲間2人と共に、「IT、インターネットの活用」「シェアリングエコノミーの要素」「豊かなライフサイクルの支援」を3本柱としたパーソナルスタイリング事業を2014年7月にノイエジークの社名で創業した[2][5]

同年10月には日本国内では初となる女性向けの月額性ファッションレンタルサービス「airCloset」を発表し、事前募集を経て、2015年2月にサービスを開始した[2][5]

2018年9月、大和ハウス工業と資本業務提携を結び、ロボットや人工知能(AI)を用いた新たな物流の構築とマーケティングや販売での連携を行うことを発表した[6]

2018年に監査法人トーマツが発表したテクノロジー、メディア、通信業界の企業を対象にした成長率ランキングでは、成長率6,000%超で、1位となっている[3][7]

2022年7月29日に東京証券取引所グロース市場に上場。

airCloset[編集]

airClosetは、普段着に特化したファッションレンタルサービスであり、専門のスタイリストがコーディネートした服を手軽に利用できる月額料金で提供しており、若い女性を中心に人気が高い[3]

2015年2月にサービス開始[2]

サービスの特徴[8]
  • 服は上下で使える1セットと1点の合計3点が送付される。申し込むコースによっては借り放題も可能。
  • 担当スタイリストがユーザーの好みを分析しコーディネートしてくれる。
  • ユーザーが送付された服を気に入った場合には会員価格で購入可能。
  • 送料とクリーニング代は不要。返却時のクリーニングも不要。
  • 返却期限なし。
  • 服を破損した場合には、修繕費用や弁償金が請求されることもある。
  • リユース(再利用)でサステナブルにファッションを楽める。シェアリングによりファッションを楽しむ機会はそのままで、環境にも優しい選択を提供[9][10][11]
  • 2023年3月時点での会員登録者数は100万人を突破。ファッションのレンタルサービスで最もよく利用されているサービスの1つ。[12][13]

料金プラン[編集]

2022年1月時点での料金プランを以下に例示する[14]

  • ライトプラン…6800円(月1回3着まで)
  • レギュラープラン…9800円(1回3着ずつ、交換し放題)
  • ライトプラスラスプラン…12800円(月1回5着まで)

いずれのプランでも、返却時に一律送料300円が加算される。


2022年1月時点で、ブランドを指定できるオプションが登場。[15]

  • 下記4ブランドから選べる。

Mila Owen / nano・universe / NATURAL BEAUTY BASIC / NOLLEY'S

出典[編集]

  1. ^ 株式会社エアークローゼット 定款 第1章第1条
  2. ^ a b c d 奥野大児 (2018年4月26日). “女性向け普段着を月額制でレンタルするairCloset、データを武器にマッチング精度のさらなる向上に挑む”. Digital Innovation Lab. 2018年10月23日閲覧。
  3. ^ a b c “テック企業ランキング 首位はエアークローゼット”. 日本経済新聞. (2018年10月19日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3670089019102018000000/ 2018年10月23日閲覧。 
  4. ^ エアークローゼットが考える ITで届ける新たなファッション価値とは?”. IT Search+ (2018年3月28日). 2018年10月23日閲覧。
  5. ^ a b c 上妻英夫秀和システム、2018年、129頁。ISBN 9784798053097 
  6. ^ “エアークローゼット、大和ハウス工業と資本業務提携”. 日本経済新聞. (2018年9月27日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35821550X20C18A9XY0000/ 2018年10月23日閲覧。 
  7. ^ 1位は成長率6,000%のエアークローゼット!ITやメディア業界で急成長中の企業は?【トーマツ調査】”. MarkeZine (2018年10月22日). 2018年10月23日閲覧。
  8. ^ 百村モモ (2018年1月29日). “【検証】スタイリストが選んだ洋服をレンタルできる「airCloset(エアークローゼット)」を2ヶ月利用して感じたメリット&デメリット”. pouch. 2018年10月23日閲覧。
  9. ^ 環境省_サステナブルファッション”. www.env.go.jp. 2022年1月21日閲覧。
  10. ^ 消費を制限させつつ服との新たな出会いを誘発させるシェアリングサービスの取り組み事例”. 2022年1月21日閲覧。
  11. ^ サステナブルファッション習慣のすすめ|エシカル消費特設サイト[消費者庁]”. www.ethical.caa.go.jp. 2022年1月21日閲覧。
  12. ^ admin (2019年1月29日). “エアークローゼット口コミ評判!実際に使ってみた感想とやめた理由などユーザーの声も集めてみた”. CUSTOM FASHION MAGAZINE(カスタムファッションマガジン). 2023年3月11日閲覧。
  13. ^ 見直される“時間の価値”、ファッションでも「タイパ意識」強まる 働く女性が「本当はもっと買い物に時間をかけたいもの」1位は“ファッション””. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年3月11日閲覧。
  14. ^ 【公式】洋服レンタルならairCloset(エアークローゼット)”. 2022年1月21日閲覧。
  15. ^ 単一ブランドのレンタルサービスを『airCloset』で提供開始 試したいブランドを自由に選んで、プロがあなたに似合うコーデを提案”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年1月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]