スカディ
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スカディ (Skadi) は、北欧神話に登場する女の巨人である。
巨人チアシの娘で、アルヴァルディの孫。ニョルズの妻。ある伝承では、フレイとフレイヤの母といわれている。
「スカディ」はドイツ語などによる名称で、古ノルド語やアイスランド語ではスカジ(Skaði)という。一説によれば、その名は「影」を意味するとされる。また、スカンジナビアの語源ともいう。
『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』では次のような話が紹介されている。ロキを追ってアースガルズの塀に侵入してしまった父チアシが神々に殺されると、スカディは仇を討つべくアースガルズに乗り込んだ。女性との戦闘を嫌ったアース神族たちは和解をもちかけ、そのためにアース神族と結婚させることになった。スカディは神々の中で一番の美男子バルドルを選びたかったが、神々が出した条件によって布を被った男神たちの足だけを見て判断せねばならなくなり、結果、当てがはずれニョルズと結婚させられるはめとなった。
このために怒りを解かず、和解を求めるならば自らを笑わせてみよ、と言うスカディを笑わせるために、ロキが自身の陰嚢と牝山羊の髭とを紐でつないで綱引きをするという余興を行うことで怒りをなだめた。
さらに、オーディンはチアシの両眼を天へ投げ上げ、2つの星にし、彼女はこれを喜んだ[1]。
その後、スカディとニョルズは同居し始めたが、本来彼女は山の守り神としての色が濃く、また勝ち気で男勝りなため、海の守り神として崇められるニョルズとの結婚がうまくいくはずもなかった。 当初はそれぞれの統治する山と海辺とを交互に往復していたが、彼女にとって海辺の家はカモメの鳴き声が不快でならず、またニョルズにとっても夜に聞こえる狼の遠吠えは苦痛であった。そのため、自然と両者は別れて暮らすようになったという。
『古エッダ』の『ロキの口論』によるとスカディはロキとも関係を持ったようだが、そのロキが縛られたとき、スカジはロキの顔に蛇の毒がしたたるようにする。
またニョルズと別れた後、オーディンと結婚し、セーミングをもうけたともいう(『ユングリング家のサガ』8)。
別の伝承では、ニョルズと別れた後一人で暮らしていたが、自分と同じように弓とスキーを得意とするウルと出会い、父の遺した館スリュムヘイムで一緒に暮らしたという[2]。
なお、スカディとニョルズの結婚は、サクソ・グラマティクスが述べるハディングスとレグニルダの結婚とよく似ているため、古くからその類似が論じられている。

