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平田智也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

平田 智也(ひらた ともや、1994年2月27日 - )は、日本棋院東京本院所属の囲碁棋士。八段。宋光復九段門下。洪道場出身のプロ棋士第1号[1]広島県出身。主な実績に第29期阿含・桐山杯優勝、第14回若鯉戦優勝、第41期名人戦リーグ入りなど。妻は声優照井春佳

来歴

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日本棋院の2009年夏季棋士採用試験において、4月 - 6月の院生研修の総合成績1位によりプロ入りが決定[2]。同期に藤沢里菜女流本因坊女流名人など獲得)・沼舘沙輝哉鶴田和志など。9月1日入段。

2010年4月、国際戦のLG杯予選で李瑟娥初段、白興秀五段、朱亨煜五段を破るも李赫二段に敗退[3]

2011年1月1日二段(賞金ランキングで昇段)。8月、国際戦の三星火災杯予選で林修平三段、崔丙煥二段を破るも毛睿龍四段に敗退[4]

2012年1月1日三段(賞金ランキングで昇段)。

2014年3月2日、25周年記念囲碁千里杯(非公式戦)で準優勝(決勝戦で鈴木伸二四段に敗退)。

2015年1月1日四段(賞金ランキングで昇段)[5]。同年9月、第40期新人王戦で決勝三番勝負まで進出するも、許家元三段に0勝2敗で敗れ初タイトル獲得はならず。10月29日には、第41期名人戦最終予選を制し、自身初の三大棋戦リーグ入りを果たす。これにより、翌30日付で七段に飛付昇段[6]。同年12月から翌2016年8月にかけて行われた名人戦リーグでは、2勝6敗の8位に終わりリーグ陥落[7]

2017年4月、非公式戦の第1回トライカッププロ囲碁団体戦謝依旻女流名人・本木克弥七段とチームを組み優勝[8]

2019年11月、第14回若鯉戦で決勝戦で六浦雄太七段を破り優勝[9]、地元広島県で自身初のタイトルを獲得した。

2020年4月から9月にかけて『囲碁フォーカス』の講師を務めた。

2022年の阿含・桐山杯では準決勝で一力遼棋聖を破り、決勝では井山裕太四冠を一目半差で下して、全棋士参加の棋戦で初優勝を果たした。

2023年の第62期十段戦予選で勝利し、勝数規定により八段に昇段。棋聖戦Cリーグ優勝で本戦進出。

その他

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棋歴

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獲得タイトル

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良績等

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昇段履歴

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  • 2009年9月1日 入段
  • 2011年1月1日 二段(賞金ランキング)
  • 2012年1月1日 三段(賞金ランキング)
  • 2015年1月1日 四段(賞金ランキング)、10月30日七段(第41期名人戦リーグ入り)
  • 2023年1月27日 八段(勝数規定)

脚注

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  1. ^ 洪道場
  2. ^ 平成22年度棋士採用試験情報 ( 東京本院 )”. 日本棋院のアーカイブ. 2019年11月24日閲覧。
  3. ^ 棋聖道場・第15回LG杯予選
  4. ^ 棋聖道場・第16回三星杯予選
  5. ^ 平成26年賞金ランキングによる昇段者”. 日本棋院. 2019年11月24日閲覧。
  6. ^ 【昇段】平田 智也七段に昇段”. 日本棋院 (2015年10月30日). 2019年11月24日閲覧。
  7. ^ 第41期 名人戦”. 日本棋院. 2019年11月24日閲覧。
  8. ^ 第1回 トライカップ プロ囲碁団体戦”. 日本棋院. 2019年11月24日閲覧。
  9. ^ 第14回 広島アルミ杯・若鯉戦”. 日本棋院. 2019年11月24日閲覧。
  10. ^ 同級生の結婚 三枚堂達也”. 日本経済新聞 (2021年8月14日). 2021年8月15日閲覧。
  11. ^ 洪道場ブログ 道場日和 平田智也七段(智也のこと)”. 2020年5月24日閲覧。[リンク切れ]
  12. ^ 孫喆・平田智也Twitter 2021年3月3日”. Twitter. 2021年3月3日閲覧。
  13. ^ 声優の照井春佳、棋士の平田智也七段と結婚 出会いは『週刊碁』の取材「この人と生きていきたい」”. ねとらぼ. 2021年8月15日閲覧。

外部リンク

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