コンテンツにスキップ

古谷裕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 古谷裕 八段
名前 古谷裕
生年月日 (1978-03-31) 1978年3月31日(46歳)
プロ入り年 1993年
出身地 兵庫県
所属 関西棋院
師匠 佐藤直男山中章雄
段位 八段
概要
タイトル獲得合計 1
テンプレートを表示

古谷 裕(ふるや ゆたか、1978年3月31日 - )は、関西棋院所属の囲碁棋士。八段。兵庫県出身、佐藤直男九段・山中章雄七段門下。門下に田中康湧四段・大川拓也二段・西村仁初段。

経歴

[編集]

1978年、兵庫県に生まれる。父親に教わって囲碁を始め、1993年、15歳で入段。

1999年の第23期棋聖戦にて四段戦優勝。2010年に第57回NHK杯でベスト8[1]、2011年第37期天元戦で本戦ベスト16[2]

2013年、第57期関西棋院第一位決定戦で挑戦手合に進出。2連覇中の坂井秀至第一位に挑んだが、0勝2敗で敗れ初タイトル獲得はならず[3]

2017年、第13回産経プロアマトーナメント戦にて決勝戦で新垣朱武九段を破り優勝、初タイトル獲得。表彰式では優勝の喜びと共に、妻への感謝も語った[4]

人物・活動

[編集]
  • 棋風は全局的なバランスを重んじるタイプ[5]
  • 10年ほどの囲碁教室での講師の経験を経て2012年から弟子を取り始め、囲碁インストラクターの妻・由希子とともに後進の育成にも努めている[6]大阪市北区の梅田囲碁センター(1980年オープン[7])ではプロ入りを目指す子ども向けの「ふるや塾」も併設し、2019年に運営を継承[6]。門下に田中康湧(2017年入段)・大川拓也(2017年)・西村仁(2021年)。
  • 2022年に第1子が誕生。かわいくて「毎日、ふにゃふにゃになっています」と語っている[8]

棋歴

[編集]

獲得タイトル

[編集]

良績

[編集]

受賞歴

[編集]
関西棋院賞
  • 新人賞(2001年)[9]
  • 連勝賞 2回(2001年ほか)[9]
  • 山野賞 1回(2021年)[10]
  • 永井賞 1回(1996年)[9]

昇段履歴

[編集]
  • 1993年7月 入段
  • 1994年10月 二段
  • 1995年7月 三段
  • 1996年9月 四段
  • 1998年3月 五段
  • 2000年4月 六段
  • 2002年4月 七段
  • 2010年6月 八段

脚注

[編集]
  1. ^ 第57回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦”. 日本棋院. 2023年5月12日閲覧。
  2. ^ 第37期 天元戦”. 日本棋院. 2023年5月12日閲覧。
  3. ^ 坂井第一位3連覇 関西棋院、通算4度目”. 朝日新聞デジタル (2013年10月1日). 2023年5月12日閲覧。
  4. ^ 古谷八段「支えてくれた妻に恩返し」プロアマトーナメント表彰式”. 産経ニュース (2017年11月18日). 2023年5月12日閲覧。
  5. ^ 第48期碁聖戦観戦記 本戦1回戦第13局第3譜
  6. ^ a b 東大合格より難関と言われる「囲碁のプロ棋士」 古谷夫妻が教えるプロ棋士を目指すために大切なこと”. note. 森永ぶどう糖Lab (2020年8月18日). 2023年5月12日閲覧。
  7. ^ 梅田囲碁センターのブログを開設しました”. goo blog. 梅田囲碁センターの公式ブログ (2014年7月8日). 2023年5月12日閲覧。
  8. ^ 第48期碁聖戦観戦記 本戦1回戦第13局第4譜”. 沖縄タイムス (2023年4月22日). 2023年5月12日閲覧。
  9. ^ a b c 上達の指南 古谷裕七段の目指せ初段 (1)”. 読売新聞 (2006年3月13日). 2023年5月12日閲覧。
  10. ^ 「第49回関西棋院賞」選考結果のお知らせ”. 関西棋院 (2022年1月31日). 2023年5月12日閲覧。

外部リンク

[編集]