柳澤理志

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柳澤 理志(やなぎさわ さとし、1988年3月18日 - )は、日本棋院中部総本部所属の囲碁棋士。六段。長野県出身、吉岡薫九段門下。

経歴[編集]

6歳の頃、父に教わって囲碁を始める[1]。9歳の頃に出場した大会で上位入賞したのをきっかけにプロを意識するようになり、小学6年生時の第20回少年少女囲碁大会では長野県代表として全国大会に進出したが、1回戦で当時小学3年生の村川大介に敗れた[1][2]。この経験を機により高いレベルの環境で修行したいと考えるようになり、小学校卒業後、単身で名古屋に渡って吉岡薫に弟子入り。院生となり、プロ入りを目指した[1]

中学校卒業後も高校には進学せず研鑽を重ね、2003年、中部棋士採用試験で首位となる。2004年度は中部総本部と関西総本部で入段枠が1名のみであり、関西総本部1位の但馬慎吾と対戦。5番勝負で開幕から2連勝するも、そこから3連敗しプロ入りを逃した[1]。翌年の採用試験は柳澤曰く「プロになるか、死ぬか」の意気込みで臨み[1]、合格。2005年4月1日、17歳で入段。

2009年、第35期天元戦で自身初の七大棋戦本戦入り[3]

2018年1月頃から、他の棋士らに先駆けてYouTubeでの動画投稿活動を本格的に開始、活動の幅を広げている(後述)。

活動等[編集]

2018年からYouTubeでの動画投稿を本格化させており、自身の対局や詰碁手筋の問題、古碁の棋譜紹介、他の棋士との対談など、初心者向けからアマ高段者向けまで、囲碁に関連する様々な動画を投稿している。

2021年には、名古屋市を拠点に活動するご当地アイドルグループOS☆Uに所属する夏川愛実らに囲碁を指導する企画を開始[4]。大会に出られるような腕前にまで成長させるのを目標としている。

棋歴[編集]

昇段履歴[編集]

  • 2005年4月1日 入段
  • 2007年 二段
  • 2009年 三段
  • 2013年 四段
  • 2016年1月1日 五段(賞金ランキング)[5]
  • 2021年1月1日 六段(賞金ランキング)[6]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 【自己紹介】囲碁プロ棋士の人生をイラストで紹介!柳澤の新たな一面も…?”. プロ棋士 柳澤理志の囲碁教室 (2019年12月13日). 2021年12月1日閲覧。
  2. ^ 第20回少年少女囲碁大会 全国大会”. 日本棋院. 2021年12月1日閲覧。
  3. ^ 第35期 天元戦”. 日本棋院. 2021年12月1日閲覧。
  4. ^ OS☆Uから囲碁ドルを ファン拡大へ柳澤五段が指導、動画配信”. 中日新聞Web (2021年1月4日). 2021年12月1日閲覧。
  5. ^ 2015年賞金ランキングによる昇段者”. 日本棋院 (2016年1月29日). 2021年12月1日閲覧。
  6. ^ 2020年賞金ランキング昇段が決定”. 日本棋院 (2021年1月8日). 2021年12月1日閲覧。

外部リンク[編集]