京義線

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京義線
路線図 (赤い線が京義線)
路線図 (赤い線が京義線)
基本情報
起点 ソウル駅
終点 都羅山駅
駅数 23駅
開業 1905年11月5日
所有者 韓国鉄道施設公団
運営者 韓国鉄道公社
路線データ
路線距離 56.1 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線 (ソウル駅 - 加佐駅、陵谷駅 - 汶山駅)
複々線 (加佐駅 - 陵谷駅)
単線 (汶山駅 - 都羅山駅)
電化区間 ソウル駅 - 汶山駅
電化方式 交流25kV, 60Hz 架空電車線方式
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京義線
各種表記
ハングル 경의선
漢字 京義線
発音 キョンイソン
日本語読み: けいぎせん
英語案内: Gyeongui Line
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京義本線(キョンイほんせん)は、広義には大韓民国(韓国)ソウル特別市中区朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)新義州特別行政区新義州市)とを結ぶ鉄道路線

国家の南北分断に伴い路線も分断されており、韓国側ではソウル特別市中区にあるソウル駅から京畿道坡州市にある都羅山駅までの56.1kmが韓国鉄道公社(KORAIL)によって運営されている。本稿では主に韓国側の路線について記述する。

歴史[編集]

大陸への動脈[編集]

1902年、漢城(現・ソウル) - 開城間の建設開始[1]1904年日露戦争の物資輸送のために、日本が漢城から中国国境の新義州までを突貫工事で結んだ鉄道(全長499.3km)が起源になっている(1905年開通、1906年4月3日全線(龍山駅 - 新義州駅)開通)。京城(現・ソウル)の「京」と新義州の「義」を取って京義線と呼んだ。

1908年4月には釜山駅 - 新義州駅間に急行列車隆熙号」が運行を開始。1911年11月には安東駅~新義州駅間の鴨緑江鉄橋(初代中朝友好橋)が完工したことによって、1913年からは京義線・南満州鉄道シベリア鉄道経由で京城からロンドン行の乗車券も発売された。更には、日本の東京などからも京釜線関釜連絡船を介して連絡乗車券が販売されたという。詳しくは国際連絡運輸を参照。

当初の京義線は、京城の南の龍山駅を起点とし、現在の龍山線を通って北東へと延びていた。しかし1910年代後半には、龍山駅が手狭になったことと市内から離れていることから、日満間の列車が停まる朝鮮の玄関口となるにふさわしい新たな中央駅(京城駅)を京仁線の終端である南大門駅(現在のソウル駅)の場所に設けることとなった。京義線は南大門駅で京釜線と接続することになり新線建設が進められ、1920年にそれまでの龍山線経由に代わる新村駅経由の現在の本線が開通した。南大門駅は1923年に京城駅と改称され1925年に新駅舎が完成している。

新義州から満州地方にも鉄道線が延びており、1930年1940年代には京釜線・京義線・満鉄線を結んで、釜山から満州国までの大陸連絡急行列車「ひかり」・「のぞみ」・「大陸」・「興亜」などが走っていた。

線路分断[編集]

1945年第二次世界大戦において日本が敗戦した後、朝鮮半島北緯38度線を境に南はアメリカ軍、北はソ連軍占領され、この影響により同年9月11日に京義線は北緯38度線を境に南北に分断される。但し、当時、開城は38度線より南の韓国側であったため、朝鮮戦争が勃発するまでは土城駅(現:開豊駅)(更に土海線(現:白川線)に乗り入れて青丹駅)まで鉄道で行くことができた。しかし、朝鮮戦争勃発により南北の占領地域が激しく変わったため、細かい運行地域は不明であるが、朝鮮戦争の休戦後、韓国側では長らく軍事境界線の手前にある汶山駅までの運行となった。

韓国側の区間は46kmあまりと短く、沿線に大都市もなかったため幹線の役割は薄れてしまい、優等列車の設定もなくなり、単線化されてローカル線状態となった。一方、北朝鮮側では開城から新義州までを結ぶ路線として運行が行われ、平壌 - 北京などを結ぶ国際列車のルートとなるなど、幹線の機能を維持した。北朝鮮では平壌以北を平義線、平壌以南を平釜線京釜線のソウル - 釜山間も含む)と呼ぶ。

再連結[編集]

2000年6月14日に行われた南北首脳会談と同年7月31日に発表された南北長官級会談の共同報道文で、北朝鮮と韓国が分断路線の再連結に合意した。再連結工事は2002年9月18日に着工され、2003年9月17日に行われた北朝鮮と韓国の軍事実務協議により、鉄道・道路の連結事業をめぐり、本線道路の試験運用開始などで合意。2006年5月25日試運転を行うことになっていたが、24日午前に北朝鮮側の通告により急遽中止された。1年後の2007年5月17日に試運転が行われ、同年12月11日より軍事境界線をはさんで韓国側の都羅山と北朝鮮側の板門の間で、開城工業団地への定期貨物列車の運行が始まった。しかし、貨物列車の運行は、わずか1年で運行休止となった。

京義線の再連結によって南北首脳の外交通路となるほか、海上輸送に代わる交通手段として交易が拡大し、経済的にも大きな期待が寄せられている。

年表[編集]

韓国側の運行形態[編集]

各駅停車の地域輸送のほか、優等列車のKTXもある。沿線には水色駅に隣接してソウル客車事務所・機関車事務所(日本で言う機関区、車両区)があるため、回送される優等列車の車両が水色駅まで数多く走る。また、江梅駅から幸信駅にかけてはKTX(韓国高速鉄道)の高陽車両基地も隣接しており、KTXの回送車両も頻繁に走る。2009年7月1日には首都圏電鉄京義線(現:首都圏電鉄京義・中央線)が開業した。

DMZ-train(平和列車)[編集]

2014年5月4日より運行を開始した観光列車。車両は9501系気動車を改造した特別車両で、車体には汽車のイラストなどがラッピングされている。山以北の駅へはこの列車のみ乗り入れる。

ソウル - 都羅山間を1日1往復運行。月曜日は運休する。

停車駅
ソウル - 陵谷 - 山 - 雲泉 - 臨津江 - 都羅山

通勤列車[編集]

かつて、京義線の地域輸送は通勤列車(旧トンイル号)とよばれる気動車による運行で、1時間に1本、18往復運転されていた(ソウル・臨津江発はともに毎時50分、うち2往復はソウル - 山間)。このほか、平日土曜日には朝の上り2本が増発されていた(山・臨津江発ともに1本ずつ)。列車は通常5両編成であり、朝ラッシュ時には2編成を連結した10両で運転されていた。料金は全区間均一の1400ウォン。利用者増加を受けて2000年8月14日に炭駅が、2004年10月31日に臨時乗降場である金陵駅と雲泉駅が新設された。

気動車は1997年から導入されたもので、それまでは全車自由席の客車トンイル号により毎時1本程度運転されていた。

2002年の都羅山開業から2008年1月のセマウル号運行形態変更までは、1日3往復がソウル - 都羅山間を運転していた。そのほか、ソウル郊外線の列車(気動車3両編成)がソウル・新村 - 陵谷間で3往復乗り入れていたが、2004年3月31日付けで運行休止となった。

首都圏電鉄京義線開業により、運行区間が山 - 臨津江間に短縮され、都羅山行きセマウル号の廃止により、一部列車が再び都羅山へ乗り入れるようになった。

2014年4月30日山以北、都羅山方面へのアクセスを、9501系気動車を改造した観光列車「DMZ-train」に置き換え、通勤列車は廃止された。

KTX[編集]

ソウル・龍山 - 幸信の間でKTX車両による旅客運行も行われている。これは高陽車両基地への回送運転を利用したもので、開業時の2004年4月1日より4往復の運転が開始され、同年12月15日のダイヤ改正により8往復に増便された。いずれも途中駅は全て通過する(龍山発着系統はソウル駅も通過する)。列車系統は以下のとおり。

  • ソウル→幸信 5本(京釜高速鉄道からの直通)
  • 幸信→ソウル 4本(京釜高速鉄道へ直通)
  • 龍山→幸信 3本(湖南高速鉄道からの直通)
  • 幸信→龍山 4本(湖南高速鉄道へ直通)

セマウル号[編集]

長らく優等列車(セマウル号ムグンファ号)の運行は行われていなかったが、2006年11月1日のダイヤ改定でソウル駅と臨津江駅との間で平日朝夕のみ1日2往復セマウル号の運行を開始した。しかし利用者が伸び悩んだため、2008年1月に1往復に減便。DMZ観光を主として、朝にソウルを発車し都羅山へ向かい、日中はそれまで通勤列車が行っていた臨津江 - 都羅山間の運転を引き継いでこの区間だけ2往復半し(1本は回送)、夕方に都羅山を発車しソウルへ着くダイヤとなっていた。料金は均一2000ウォン(登場時は5000ウォン)、ただし、山 - 都羅山間のみは1000ウォンだった。DMZ観光が休みとなる月曜日は運休されていた。車両は長項線系統で用いられていた6両編成を使用していた。2009年7月1日、京義電鉄線開業により廃止。

停車駅(廃止前)
ソウル - 新村 - 水色 - 幸信 - 一山 - 金村 - 山 - 臨津江 - 都羅山
停車駅(登場時)
ソウル - 一山 - 金村 - 山 - 臨津江 - 都羅山

再連結事業[編集]

都羅山駅

2000年6月の金大中金正日による南北首脳会談によって、分断された南北の京義線を再接続する話が浮上し、双方で着工した。韓国側では2001年9月30日山駅 - 臨津江駅間の6.0kmが開業、2002年2月12日に臨津江駅 - 都羅山駅間の3.7kmが開業した。2003年6月14日には京義線と東海北部線東海線)の南北の鉄道連結式が行われた。2007年5月17日に試運転が行われ、同年12月11日より定期貨物列車(1日1往復)の運行が始まった。しかし、情勢悪化などにより、2008年11月28日をもって再度運行休止となった。

路線データ[編集]

  • 路線距離:56.1km
  • 軌間:1435mm(標準軌
  • 駅数:23(起終点駅を含む)
  • 複々線区間:加佐駅 - 陵谷駅 (10.6km)
  • 複線区間:ソウル駅 - 加佐駅、陵谷駅 - 山駅 (35.7km)
  • 電化区間:ソウル駅 - 山駅(交流25kV, 60Hz

駅一覧[編集]

広域電鉄区間(ソウル - 汶山)[編集]

  • 平和列車:DMZ-train
  • ●:全列車停車、▲:一部列車停車、▼:朝の下り1本を除き停車、|:全列車通過
  • 緩行、中央急行は各駅停車であるため省略。
駅番号 駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km)
等級
駅種別 KTX 平和列車 龍山急行 京義急行 接続路線 所在地
日本語 ハングル 英語 京釜高速鉄道直通 湖南高速鉄道直通
ソウル駅発着の列車を除き加佐駅から龍山線京元本線経由中央本線龍門駅まで直通運転
P313 ソウル駅 서울역 Seoul 0.0 0.0 特1級 グループ代表駅 |



 





韓国鉄道公社KTX(京釜本線方面)京釜本線1号線(京釜電鉄線) (133)
ソウルメトロ1号線(地下鉄1号線) (133)・4号線地下鉄4号線) (426)
KORAIL空港鉄道仁川国際空港鉄道 (A01)
ソウル特別市 中区
P314 新村駅 신촌역 Sinchon 3.1 3.1 3級 普通駅 | | |   西大門区
K315 加佐駅 가좌역 Gajwa 2.7 5.8 3級 普通駅 | | | | | 韓国鉄道公社:龍山線(直通運転)・水色客車出発線
K316 デジタルメディアシティ駅 디지털미디어시티역 Digital Media City 1.7 7.5 配置簡易駅 | | | ソウル特別市都市鉄道公社6号線 (618)
KORAIL空港鉄道:仁川国際空港鉄道 (A04)
恩平区
K317 水色駅 수색역 Susaek 0.6 8.1 1級 管理駅 | | | | | 韓国鉄道公社:水色客車出発線・KTX(仁川国際空港方面)(当駅通過)
K318 花田駅
(韓国航空大)
화전역
(한국항공대)
Hwajeon
(Korea Aerospace Univ.)
3.4 11.5 3級 普通駅 | | | | |   京畿道 高陽市 徳陽区
K319 江梅駅 강매역 Gangmae 2.6 14.1 乙種代売所 | | | | |  
  高陽基地線分岐 고양기지선분기   0.3 14.4 分岐点 | | | | |
K320 幸信駅 행신역 Haengsin 0.5 14.9 配置簡易駅 | 韓国鉄道公社:KTX
K321 陵谷駅 능곡역 Neunggok 1.5 16.4 3級 普通駅


| | 韓国鉄道公社:ソウル郊外線(旅客営業休止)
K322 大谷駅 대곡역 Daegok 1.8 18.2 2級 配置簡易駅 | 韓国鉄道公社:3号線一山線) (315)
ソウル郊外線(旅客営業休止)
K323 谷山駅 곡산역 Goksan 1.7 19.9 無配置簡易駅 | | |  
K324 白馬駅 백마역 Baengma 1.6 21.5 3級 配置簡易駅 |   一山東区
K325 楓山駅
(エニッコル)
풍산역
(애니골)
Pungsan
(Anygol)
1.7 23.2 無配置簡易駅 | | |  
K326 一山駅 일산역 Ilsan 1.9 25.1 3級 普通駅 |   一山西区
K327 탄현역 Tanhyeon 1.7 26.8 無配置簡易駅 | |  
K328 野塘駅 야당역 Yadang     未開業 | | |   坡州市
K329 雲井駅 운정역 Unjeong 3.6 30.4 配置簡易駅 |  
K330 金陵駅 금릉역 Geumneung 3.1 33.5 無配置簡易駅 | |  
K331 金村駅 금촌역 Geumchon 2.1 35.6 3級 普通駅 |  
K333 月籠駅 월롱역 Wollong 4.1 39.7 無配置簡易駅 | | |  
K334 坡州駅
(斗元大学)
파주역
(두원대학)
Paju
(Doowon Technical College)
2.2 41.9 無配置簡易駅 | | |  
K335 山駅 문산역 Munsan 4.4 46.3 3級 普通駅  

汶山 - 都羅山[編集]

  • 平和列車(DMZ-train)のみ運転。
駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km)
等級
駅種別


接続路線 所在地
日本語 ハングル 英語
山駅 문산역 Munsan 4.4 46.3 3級 普通駅 韓国鉄道公社:京義・中央線 (K335) 京畿道
坡州市
雲泉駅 운천역 Uncheon 3.7 50.0 臨時乗降場  
臨津江駅 임진강역 Imjingang 2.3 52.3 3級 普通駅  
都羅山駅 도라산역 Dorasan 3.8 56.1 2級 グループ代表駅 北朝鮮鉄道省平釜線
  • ソウル - 加佐 - 山間の広域電鉄と、龍山・ソウル - 幸信間のKTX、ソウル - 山 - 臨津江 - 都羅山間のDMZ-trainとは料金体制も全く別となっている。
  • 臨津江駅 - 都羅山駅間は非武装中立地帯(いわゆる38度線)内にある(鉄道敷地の両側を鉄条網で囲んである)。DMZ-trainは都羅山駅まで直通するが、乗客は臨津江駅で一度列車を降りてボディチェック手荷物検査などを受け、15分後に発車する同じ列車に乗る必要がある。また、都羅山駅ではツアーに参加しない限り駅敷地から出ることはできず、次の列車で帰ることになる。なお、都羅山駅でのツアーが行なわれない日は山駅 - 都羅山駅間の列車の運行はない。
  • 朝鮮戦争前には山駅 - 開城駅の間に臨津駅(現在の臨津江駅の近く)・長湍駅(都羅山駅から北へ1kmぐらい、ちょうど軍事分界線上)が存在した。休戦で路線分断が固定化するとともにこれらの駅は廃止され、復旧工事で韓国側に臨津江・都羅山駅が、北朝鮮側に板門・孫河駅が新設された。また、線路自体も元の線路より少し西の方に移設されている。

使用車両[編集]

過去の使用車両[編集]

北朝鮮側の現状[編集]

都羅山 - 平壌間については平釜線、平壌 - 新義州間は平義線の項目を参照。

脚注[編集]

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  1. ^ 今日の歴史(5月8日) 聯合ニュース 2009/05/08付 閲覧

関連項目[編集]