首都圏電鉄

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首都圏電鉄
Seoul subway linemap ja.svg
首都圏電鉄路線図
基礎情報
所有者 ソウル地下鉄: ソウル特別市
広域電鉄: 韓国鉄道施設公団
所在地 韓国の旗ソウル特別市
仁川広域市京畿道忠清南道江原道
種別 地下鉄
駅数 560
日乗客数 800万人
運営
開業日 1974年
運営者 ソウルメトロ
ソウル特別市都市鉄道公社
韓国鉄道公社
ソウル市メトロ9号線
仁川交通公社
KORAIL空港鉄道
新盆唐線
龍仁軽量電鉄
仕様
路線総延長 987.5 km
軌間

1,435 mm

運営者によって異なる駅の看板
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首都圏電鉄
各種表記
ハングル 수도권 전철
漢字 首都圈電鐵
発音 スドックォチョチョ
日本語読み: しゅとけんでんてつ
2000年式
MR式
英語案内:
Sudogwon Jeoncheol
Sutokwŏn Chŏnch'ŏl
Seoul Metropolitan Subway
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首都圏電鉄(しゅとけんでんてつ)は、韓国ソウル特別市周辺で運行される都市鉄道地下鉄を意味する呼称である(鉄道事業者名ではない)。

概要[編集]

首都圏電鉄は、広域電鉄の概念に当てはまる運行形態の一つである。運行範囲はソウル特別市・仁川広域市京畿道忠清南道江原道に跨る。路線は、韓国鉄道公社ソウルメトロソウル特別市都市鉄道公社仁川交通公社ソウル市メトロ9号線KORAIL空港鉄道新盆唐線龍仁軽量電鉄が運営する。1号線・3号線・4号線は、韓国鉄道公社(KORAIL)が運営する区間とソウルメトロが運営する区間とに分かれており、相互直通運転を行っている。韓国初の地下鉄はソウルメトロ1号線だが、日本統治時代下に作られたKORAIL路線の規格をそのまま使用しているため、左側通行となっている。

首都圏電鉄に属している路線の運賃は前者5者共通であり、運賃は全て通しで計算される(仁川国際空港鉄道の青羅国際都市駅以西と新盆唐線、龍仁軽電鉄、議政府軽電鉄はこれに加算運賃が適用される)。そのため、事業者ごとの運賃を合算されることは無い。ただし、KORAILの路線では、同じ区間でも首都圏電鉄線と在来線(一般列車)とでは運賃形態が異なっている。このため、例として京釜線の首都圏電鉄の部分を「京釜電鉄線」と呼ぶなどして、在来線(一般列車)の京釜線とは区別することもある。また、料金体系の違いからKTXITX-セマウルムグンファ号などの一般列車に乗り換える際は、同じ駅でも改札を一度出て、一般列車の改札・乗り場を利用する必要がある。その逆も同じである。

韓国鉄道公社等の関係機関では基本的に本来の路線名で呼ぶものの、利用客は京義・中央線盆唐線等を除いて路線名を呼ぶことは殆ど無く、大抵は「地下鉄○号線」と呼んでいる。

ソウル特別市によって2009年10月までにはソウル地下鉄1~8号線に自転車専用車両を設置することが検討されている[1]。その後、2009年10月4日より、車内への自転車持ち込みが(直接持ち込みが可能)許可された(ただし、路線により持ち込み可能な曜日、時間が異なる。また、9号線・新盆唐線と、仁川国際空港鉄道の仁川国際空港駅は持ち込み不可能)[2]。そのため、地下駅の出入口には自転車用のスロープがあるほか、一部車両には自転車を固定するためのスペースが設けられている(自転車が持ち込み可能な先頭車両)。

運行形態[編集]

線色 路線名 区間 距離 開通年 運営事業者名
  1号線 京元本線 逍遥山清凉里 200.6km 1974年 韓国鉄道公社
ソウル地下鉄1号線 清凉里~ソウル駅 (地下) ソウルメトロ
京釜本線 ソウル (地上)九老天安 韓国鉄道公社
京仁線 九老~仁川
長項本線 天安~新昌
京釜高速線 衿川区庁光明
餅店基地線 餅店西東灘
  2号線 ソウル地下鉄2号線乙支路循環線 市庁~市庁(環状線) 60.2km 1980年 ソウルメトロ
ソウル地下鉄2号線聖水支線 聖水新設洞
ソウル地下鉄2号線新亭支線 新道林カチ山
  3号線 一山線 大化 57.4km 1985年 韓国鉄道公社
ソウル地下鉄3号線 梧琴 ソウルメトロ
  4号線 ソウル地下鉄4号線 タンゴゲ南泰嶺 71.5km 1985年
果川線 南泰嶺~衿井 韓国鉄道公社
安山線 衿井~烏耳島
  5号線 ソウル地下鉄5号線本線 傍花江東上一洞 52.3km 1995年 ソウル特別市都市鉄道公社
ソウル地下鉄5号線支線 江東~馬川
  6号線 ソウル地下鉄6号線 鷹岩峰火山
(鷹岩→駅村→鷹岩はループ線)
35.1km 2000年
  7号線 ソウル地下鉄7号線 長岩富平区庁 57.1km 1996年
  8号線 ソウル地下鉄8号線 岩寺牡丹 17.7km 1996年
  9号線 ソウル地下鉄9号線 開花新論 31.7km 2009年 ソウル市メトロ9号線
新論総合運動場 ソウルメトロ
  京義・中央線 京義本線 加佐~ソウル 124.5km 2014年[3] 韓国鉄道公社
龍山線 加佐~龍山
京元本線 龍山~清凉里
中央本線 清凉里~龍門
京春線 忘憂線[4] 光云大忘憂 85.6km 2010年
京春線 忘憂~春川
  盆唐線 盆唐線 往十里水原 52.9km 1994年
水仁線 水仁線 烏耳島~松島 13.1km 2012年
  仁川1号線 仁川都市鉄道1号線 桂陽国際業務地区 29.4km 1999年 仁川交通公社
  空港鉄道 仁川国際空港鉄道 ソウル~仁川国際空港 58.0km 2007年 KORAIL空港鉄道
  新盆唐線 新盆唐線 江南亭子 17.3km 2011年 新盆唐線
  龍仁軽電鉄

(Ever Line)

龍仁軽電鉄 器興(白南準アートセンター)~前垈・エバーランド 18.494km 2013年 龍仁軽量電鉄
  議政府軽電鉄 議政府軽電鉄 鉢谷塔石 10.600km 2012年 仁川交通公社

歴史[編集]

  • 韓国では、1960年代からソウル首都圏を中心に人口が集中するようになった。そこで、大量に通勤輸送できる公共交通機関が重要となり、韓国国外の鉄道技術の導入を検討していた。よど号ハイジャック事件の余波によって日本の技術を韓国側に提供する事が政治的に決定し、1974年8月15日にソウルメトロ1号線が開業した。ちなみに、北朝鮮の平壌地下鉄は前年の1973年に開業している。
  • 1974年8月15日 - ソウル地下鉄1号線が開通。同時に京釜線(水原駅まで)、京元線(城北駅まで)、京仁線との相互直通運転を開始。

車両[編集]

首都圏電鉄には専用の電車(電動車・電気動車)が投入されている。全て通勤形4ドアロングシート車両である。

韓国鉄道公社[編集]

ソウルメトロ[編集]

ソウル特別市都市鉄道公社[編集]

仁川交通公社[編集]

ソウル市メトロ9号線[編集]

KORAIL空港鉄道[編集]

新盆唐線[編集]

運賃[編集]

首都圏統合料金制で運賃を計算する。首都圏電鉄のみ利用する場合は以下の通り(2014年12月6日現在)。

  • 新盆唐線・龍仁軽電鉄・議政府軽電鉄以外は、基本運賃はTマネーを使う場合10kmまで1050ウォン、1回用交通カードを使う場合1150ウォンとする。
  • 新盆唐線は、基本運賃はTマネーを使う場合10kmまで1950ウォン、1回用交通カードを使う場合2050ウォンとする。ソウルメトロ、韓国鉄道公社から新盆唐線を経由する場合は900ウォン加算。
  • 龍仁軽電鉄は、基本運賃はTマネーを使う場合10kmまで1250ウォンとする。韓国鉄道公社からの乗換は200ウォン加算。
  • 議政府軽電鉄は、基本運賃はTマネーを使う場合10kmまで1350ウォンとする。韓国鉄道公社からの乗換は300ウォン加算。
  • ソウル特別市、仁川広域市や京畿道区間は10kmから40kmまで5km毎に100ウォン、40kmからは10km毎に100ウォンを加算する。
  • それ以外の区間は10kmから4km毎に100ウォンを加算。

1回用交通カードは運賃の他に保証金(デポジット)500ウォンが必要。保証金は下車駅の保証金払い戻し機で返還される。

バスなどと乗り継ぎする場合は以下の通り。なお、乗り継ぎは30分以内で制限されている(21:00~翌7:00までは60分以内)。

  • 基本運賃は一番高い交通機関の基本運賃を取る。
  • 基本運賃の距離はソウルや仁川の広域バス、京畿道の座席バスを利用する場合は30kmまで、以外は10kmまで。
  • 基本運賃の距離を超えた場合は5km毎に100ウォンを加算する。

なお、首都圏電鉄の改札外乗り換え駅(例:鷺梁津駅など)については、Tマネーの場合は乗り継ぎ割引が適用されるが、1回用交通カードでは適用されない。

新路線・延伸計画[編集]

韓国鉄道公社広域電鉄

韓国鉄道公社では、自社の非電化路線を電化複線化する計画を幾つか持っている(これを韓国鉄道公社では「電鉄化」と呼んでいる)。詳しくは広域電鉄計画の項を参照。

ソウルメトロ
ソウル特別市都市鉄道公社

脚注[編集]

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  1. ^ ソウル地下鉄、自転車乗り入れ車両を導入へ 聨合ニュース 2009/06/28
  2. ^ [1] KORAIL公式ブログ
  3. ^ 京元線が複線電化され通勤電車による運転を開始したのは1978年の事であったが、2005年までは1号線の支線という扱いであった。
  4. ^ 上鳳駅~忘憂駅間は中央本線と忘憂線の二重戸籍区間である。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]