北京駅

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北京駅
駅全景(2006年5月11日)
駅全景(2006年5月11日)
北京
ペキン
Beijing
所在地 中華人民共和国の旗北京市東城区東便門
所属事業者 中国鉄路総公司(CR・駅詳細
北京市地鉄運営有限公司(北京地下鉄・駅詳細
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北京駅
各種表記
繁体字 北京站
簡体字 北京站
拼音 Bĕijīng Zhàn
発音: ペイジン ジャン
英文 Beijing Railway Station
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北京駅(ペキンえき)は中華人民共和国北京市東城区にある、中国鉄路総公司(CR)の北京鉄路局管轄の特等駅である。

本項では、近接する北京地下鉄北京駅駅(ペキンえきえき)についても記述する。

乗り入れ路線[編集]

中国鉄路総公司の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は京滬線京哈線北京地下直径線の3路線が乗り入れており、いずれも当駅が起点である。中国各地方面の列車の他、モスクワヤロスラフスキー駅行きK3/4次列車及びボストーク号ウランバートル駅行きK23/24次列車平壌駅行きK27/28次列車といった国際列車も発着している。

中国鉄路総公司の駅舎の北側にある駅前道路の地下に北京地下鉄2号線の「北京駅駅」が位置している。駅番号は「210」。

歴史[編集]

旧北京駅(正陽門駅)(2005年5月)

元は正陽門瓮城の東側にあり、「京奉鉄道正陽門東駅」(京奉铁路正阳门东车站)として1901年開業。国民党政権が首都を南京とした時期には北京自体が北平と改名されたため「北平駅」(北平站)などとも呼ばれていたが1949年9月30日に北京駅と改称した。中華人民共和国成立後の十周年記念事業である「十大建築」の一つとして人民大会堂などともに大規模な改築が行われ、現在位置に移設された(1959年1月20日に着工、同9月14日に落成)。占地面積25万平方メートル、建築面積8万平方メートルで当時の最大の駅であった。

1959年の北京駅
1959年9月完成時の北京駅夜景
北京駅完成時
1959年、衛星型0001号機関車が北京駅を出発した様子
2012年4月、電化工事の完了した北京駅
2008年8月,英語駅名を加えた北京駅

計画[編集]

詳細は「京奉鉄道正陽門東駅中国語版」を参照

中華人民共和国の建国十周年を迎えるにあたり、中共中央北京十大建築の10棟の1つとして北京駅を建設することを1958年に决定した。1958年10月下旬に当時の有名な建築家である楊廷宝中国語版陈登鏊、国家建工部第一建築設計院、南京工学院の合同チームで設計を開始した。同年12月上旬には設計構想を完成し、12月10日に中央委員会に承認を得た。当時の国務院総理であった周恩来も新北京駅の建設に関心を持ち、貴賓室の場所について介入した[1]。また、周恩来は駅舎の両サイドに角楼中国語版を加えるよう指示した[2]

建設[編集]

1959年1月20日、駅の建設が開始された。ソ連の技術者の指導の下、土工は最も多いときに2万人余りが投入され、建設費用は5782万を投入して建設された。7ヵ月後の同年9月10日に工事が終了。完成当時の駅の占地総面積は250000平方メートル、その内駅舎面積は46700平方メートル、広場面積は40000平方メートルあり当時中国最大規模の駅であった。

同年9月13日14日の北京駅営業開始前に、当時の中国国家主席劉少奇国務院総理周恩来全国人民代表大会常務委員会委員長中国語版朱徳らが視察した[3]。9月15日0時10分~2時20分の間、中共中央主席毛沢東は当時の北京市市長の彭真鉄道部部長の呂正操と副部長武竟天を連れて視察した。毛沢東は切符売り場に行き、窓口の販売員に販売の状況を尋ねてから普蘭店方面の129次列車切符を入手した[4]。その後、毛沢東は書道にて「北京站」の3文字を書いた[2]。毛沢東の新北京駅の視察を終え一番列車に乗り込んで出発した後、北京駅は正式に開業した。同時に旧北京駅(前門火車駅中国語版)は廃止となった。同年10月4日には当時の中共中央書記虚総書記中国語版鄧小平が新北京駅を視察した[5]

開業初期[編集]

新北京站開業後、運輸能力が以前の前門火車駅時代よりも大幅に良くなり、北京市内ではもちろん、中国内でも利用客の多い鉄道駅となった。利用客数は1950年代末期では每年600万人、1960年代末期で800万人、1970年代末期で1500万人,改革解放後では年間3000万人以上に膨れ上がった[2]。北京駅の圧迫を緩和するため、北京市政府と鉄道部は1980年代末期から第2の北京旅客駅の建設に着手し、1996年北京西駅(西客駅)が完成した。京広線方面の旅客列車を北京西駅発着に変更することにより、北京站の年間利用客は2000万人以下に抑えた[2]

数度の改築[編集]

1976年以来,北京駅は切符管理のコンピュータシステム、テレビモニター、ワイヤレス通信、自動放送システムを導入して近代化を図ったり、プラットホームの有効長を497~603mに延長し、拡大する需要に答えた。1988年に上海電鐘廠製の屋外大型映像装置を北京駅広場に設置された[6]

1996年暑運中国語版の時期に磁気自動券売機を試験導入したが、結果は思わしくなく本格導入されることは無かった[7][8]

1998年5月から1999年9月まで鉄道部と北京市は耐震工事を行うのと同時に、中央空調システム、発車標を導入した。[9]2003年6月18日より北京駅の拡張工事が行われ、7・8番ホームの新設、3本の列車到着・発着線を増設、床面積を20,513平方メートル増加[10]、アーチ形のホーム屋根の設置、1~6番ホームのホームを1.2高さmにして高床化、西側に到着線を延長、南側の高架降車通路の延長が行われた[11]2004年7月12日に北京駅の拡張工事が一段落した[12]

2008年6月,北京オリンピックによる北京駅の外国人利用客の増加に備え、駅舎に掲げられている駅名の下に英語名「Beijing Railway Station」を追加し、出入口、切符売り場の案内看板に英語を追加した。[13][14]。2008年7月に北京南駅が完成し京津都市間鉄道の始発駅にすることにより、ターミナルの機能を分担させ北京駅のダイヤ圧迫を減らした。

北京駅と北京西駅を繋ぐ北京地下直径線2005年12月に竣工し、2013年7月に開通した[15]。開通後、頭端式ホームの一部を通り抜けできる島式・単式ホームに変更し、京哈線京広線を経由する列車の運行が可能になった。

年表[編集]

  • 1901年 - 今の北京駅の前身「京奉鉄道正陽門東駅」が開業。
  • 1949年9月30日 - 北京駅に改称。
  • 1959年 - 現在の北京駅が開業。
  • 1969年10月1日 - 北京地下鉄の駅開業(公務員のみ利用可)。
  • 1977年 - 北京地下鉄の駅を一般に開放。
  • 1980年
    • 10月29日 - 北京駅2階南廊下にて爆発が発生し、10人死亡、81人が怪我を負った[16][17]
    • 詳細時期不明 - 北京地下鉄の駅を外国人も使用可能になった。
  • 1984年9月20日 - 北京地下鉄2号線全線開通、1号線と2号線の運転を分離。
  • 2013年

駅構造[編集]

中国鉄路総公司[編集]

CR 北京駅
駅舎(2007年4月29日)
駅舎(2007年4月29日)
北京
ペキン
Beijing
所在地 中華人民共和国の旗北京市東城区東便門中国語版西側毛家湾胡同甲13号
所属事業者 中国鉄路総公司(CR)
管轄鉄路局 北京鉄路局
等級 特等駅
電報略号 10001[18]
駅構造 地上駅
ホーム 8面16線
乗入路線 3 路線
所属路線 京滬線
キロ程 0.0km(北京起点)
所属路線 京哈線
キロ程 0.0km(北京起点)
所属路線 北京地下直径線
キロ程 0.000km(北京起点)
(9.156km) 北京西
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駅開業当初は頭端式ホーム6面12線を有しており、大規模で近代的なターミナル駅であった。現在は頭端式4面7線、島式3面6線、単式1面1線、その他側線2線の合計8面16線の地上駅である。駅舎は中華民族スターリン様式を融合させたデザインとなっている[19]。12箇所の旅客用待合室の総面積は14000平方メートルあり、14000人を収容できる。駅舎内にはその他に授乳室、映画館ゲームセンターレストラン郵便局、医務室がある。

駅構内には開業当初、上海交通大学上海エレベータが共同開発した、中国国産初のエスカレータ(AC2-59型)が4台導入された[20]。1980年代~1990年代に2台が更新され、2005年初頭には残りがオーチス製のものに更新された[21]

北京地下鉄[編集]

北京地下鉄 北京駅駅
出入口(2011年8月3日)
出入口(2011年8月3日)
北京站
ペキンえき
Beijing Railway Station
209 崇文門 (1.5km)
(1.0km) 建国門 211
所在地 中華人民共和国の旗北京市東城区
駅番号 210
所属事業者 北京市地鉄運営有限公司
所属路線 2号線
キロ程 10.5km(西直門起点)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
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島式ホーム1面2線の地下駅である。改札口はホーム両端付近に別個に設置され、それぞれから北京駅東街の両側へ、計4か所の出入口が設けられている。

切符売り場は出入口とは独立した位置の地上にある。

のりば[編集]

南側のりば 2号線 (外回り) 建国門東直門雍和宮方面
北側のりば 2号線 (内回り) 前門復興門西直門方面

利用状況[編集]

駅周辺[編集]

駅前の様子(2011年9月9日)

駅周辺を発着するバス[編集]

駅周辺から多くの市内、長距離路線が発着している。

一般路線バス[編集]

北京市政府傘下の公営企業である北京公交中国語版の路線が多数ある。 駅前のT字路交差点周辺にある「北京駅前」「北京駅東」「北京駅西」の3ヶ所に停留所がある。 均一料金、10キロまで普通2元、ICカード1元とし、以降は5キロごとに1元(ICカード0.5元)で上がる料金体系である。

北京駅前街
  • [9路](東行き) 北京西駅 - 北京駅前 - 金台路
  • [24路] 北京駅前 - 左家庄
  • [126路] 北京駅東 - 青年路小区
  • [619路] 北京駅東 - 焦荘橋北
  • [673路] 北京西駅 - 北京駅東 - 石各荘
  • [804路] 北京駅東 - (高速経由) - 楊窪
  • [特2路] 麗澤橋北 - 北京駅前 - 炎黄芸術館
  • [夜10路外回り] 東直門 - 北京駅東 - 東直門
  • [夜28路] 恵新東橋南 - 北京駅東 - 宋家荘バスターミナル
北京駅東
  • [9路](西行き) 金台路 - 北京駅東 - 北京西駅
  • [20路] 北京駅東 - 王府井 - 天安門東 - 前門 - 天壇 - 北京南駅
  • [25路] 北京駅東 - 城外誠
  • [29路] 北京駅東 - 弘燕バスターミナル
  • [39路] 北京駅東 - 双廟
  • [52路] 北京西駅 - 公主墳東 - 復興門中国語版 - 西単 - 天安門 - 東単・王府井 - 北京駅東 - 平楽園
  • [59路] 北京駅東 - 前門 - 大観園
  • [122路] 北京駅東 - 北京西駅南広場
  • [126路] 北京駅東 - 青年路小区
  • [140路] 北京駅東 - 石仏営西里
  • [403路] 北京駅東 - 環行鉄道
  • [639路] 北京駅東 - 黎各庄
  • [619路] 北京駅東 - 焦荘橋北
  • [622路] 北京駅東 - 成和園小区
  • [637路] 北京駅東 - 次渠
  • [638路] 北京駅東 - 北京焦化厰
  • [639路] 北京駅東 - 黎各庄
  • [666路] 北京駅東 - (各駅停車) - 京東運喬建材城
  • [668路] 北京駅東 - (高速経由) - 京東運喬建材城
  • [668路快] 北京駅東 - (高速経由) - 京東運喬建材城
  • [673路] 北京西駅 - 北京駅東 - 石各荘
  • [804路] 北京駅東 - (高速経由) - 楊窪
  • [805路] 北京駅東 - (高速経由) - 廊坊
  • [805路快] 北京駅東 - (高速経由) - 廊坊
  • [938路] 北京駅東 - 安平県安平香汐花園
  • [938路快] 北京駅東 - 香河ターミナル
  • [957路] 北京駅東 - 大興一職
  • [夜5路] 北京駅東 - 田順荘
  • [夜10路内回り] 東直門 - 北京駅東 - 東直門
  • [夜10路外回り] 東直門 - 北京駅東 - 東直門
  • [夜17路] 北京駅東 - 北京南駅
  • [夜19路] 北京駅東 - 北京焦化厰
  • [夜21路] 北京駅東 - 西直門
  • [夜24路] 和平東橋南 - 北京駅東 - 北京南駅南広場
  • [夜28路] 恵新東橋南 - 北京駅東 - 宋家荘バスターミナル
北京駅西
  • [103路] 北京駅西 - 王府井 - 故宮 - 西四 - 阜成門 - 動物園(トロリーバス)
  • [104路] 北京駅西 - 王府井 - 安定門 - 地壇 - 五路居(トロリーバス)
  • [673路] 北京西駅 - 北京駅東 - 石各荘
  • [夜5路] 北京駅東 - 田順荘
  • [夜10路外回り] 東直門 - 北京駅東 - 東直門
  • [夜17路] 北京駅東 - 北京南駅
  • [夜19路] 北京駅東 - 北京焦化厰
  • [夜21路] 北京駅東 - 西直門
  • [夜24路] 和平東橋南 - 北京駅東 - 北京南駅南広場
  • [夜28路] 恵新東橋南 - 北京駅東 - 宋家荘バスターミナル

長距離バス[編集]

駅前附近から天津等への長距離バスや空港連絡バス等も多数運行されている。

隣の駅[編集]

中国鉄路総公司
京滬線
北京駅 - 北京南駅
京哈線
北京駅 - 北京東駅
北京地下直径線
北京駅 - 北京西駅
北京地下鉄
2号線
崇文門駅 (209) - 北京駅 (210) - 建国門駅 (211)

脚注[編集]

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  1. ^ 刘建春 (2007). 《火车老站地图》. 上海文化出版社. ISBN 9787807401261. 
  2. ^ a b c d 《北京站志》编委会 (2003). 《北京站志:1901-2000》. 中国铁道出版社. ISBN 7113053807. 
  3. ^ 北京铁路分局 (1989). 《北京站志(1901-1988)》. 中国: 中国铁道出版社. 
  4. ^ 毛泽东第一次看到新中国的火车票”. 搜狐新闻 (2006年9月6日). 2010年6月24日閲覧。
  5. ^ 北京站:历史的回顾”. 北京站. 2010年4月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年6月24日閲覧。
  6. ^ 上海之最”. 上海市地方志办公室. 2010年6月24日閲覧。
  7. ^ “[http://www.hasztsg.com/auto/db/detail.aspx? db=10103&rid=50351&agfi=0&cls=0&uni=False&cid=0&md=18&pd=6&msd=18&psd=6&mdd=18&pdd=6&count=10&reds=%CD%F5%B4%BF%C9%C6 重要记载]”. 北京铁路局 (1997年1月1日). 2015年7月1日閲覧。
  8. ^ “好事何以尴尬——北京站磁卡售票机见闻”. 人民日报. (1996年8月13日). http://www.ziliaoku.org/rmrb/1996-08-13-2 2015年7月1日閲覧。 
  9. ^ 《火车站变迁演绎起点和终点背后的故事》”. 中华建筑报 (2009年9月29日). 2011年7月7日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年7月2日閲覧。
  10. ^ 北京火车站首次扩能改造 施工期间照常运营”. 中新社 (2003年3月3日). 2012年8月3日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年6月24日閲覧。
  11. ^ 新北京站今日露臉兒 站臺抬高至1.2米”. 新华网 (2004年7月13日). 2010年6月24日閲覧。
  12. ^ 经扩能改造 四个月来北京站运行效果良好”. 北京市政府 (2004年11月30日). 2010年6月24日閲覧。[リンク切れ]
  13. ^ 北京火车站首挂英文标志”. 新华网 (2008年6月20日). 2010年6月24日閲覧。
  14. ^ 北京站首挂英文标志”. 新京报 (2008年6月19日). 2011年7月18日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年6月24日閲覧。
  15. ^ 北京铁路地下直径线贯通 预计2015年初实现地下穿行”. 首都之窗 (2013年7月27日). 2013年7月27日閲覧。
  16. ^ (繁体字中国語)“主謀證實為不滿現實份子 北平車站爆炸案 死亡總數共十人”. 工商日報第一頁. (1980年11月14日) 
  17. ^ (繁体字中国語)“北京火車站爆炸 死九人傷數十人 爆炸力甚強大毀壞電梯頂部 軍警嚴密封鎖減少開行班次”. 華僑日報第一張第二頁. (1980年11月1日) 
  18. ^ 根据《中华人民共和国铁路车站代码》(GB/T10302-2010)
  19. ^ 卢铿 (2005年). “《谁来为千城一面的建筑风格埋单》”. 2010年4月30日閲覧。
  20. ^ 上海电梯行业发展历程回顾”. 2011年7月7日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年6月24日閲覧。
  21. ^ 北京站自动扶梯三次大修 由双上行更换为三上行”. 《首都建设报》 (2005年4月4日). 2011年7月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年6月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]