フランスのスポーツ

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ここでは、主にフランス国内のスポーツ事情について記述する。競技そのものに関する詳細な記述に関しては個別の項目を参照の事。

サッカー[編集]

サッカーにおいてもフランスは欧州でも強豪国として知られ、サッカーフランス代表は過去にFIFAワールドカップで優勝1回(1998年)・準優勝1回(2006年)、UEFA欧州選手権では優勝2回(1984年2000年)・準優勝1回(2016年)の成績を残している。

ただしフランスの国内リーグのトップカテゴリーであるリーグ・アンは、プレミアリーグイギリス)・リーガ・エスパニョーラスペイン)・ブンデスリーガドイツ)・セリエAイタリア)など他国のトップカテゴリーに比べ若干格が落ちると見られることが多い。そのためジネディーヌ・ジダンティエリ・アンリなどに代表されるように、近年フランス代表の有名選手が国外のリーグでプレーするケースが多くなっている。UEFAチャンピオンズリーグでの優勝も2014-15までの時点で1992-93オリンピック・マルセイユが唯一である。

バスケットボール[編集]

近年数多くのNBA選手を輩出しており、中でもNBA史上初の外国人選手のファイナルMVP受賞者となったトニー・パーカーが有名である。

国内にはLNBと呼ばれるプロバスケットボールリーグがある。リーグ自体のレベルはスペインリーグギリシャリーグよりは落ちると言われているが、国立体育・スポーツ研究センター(INSEP)の存在により選手個々の育成レベルは非常に高く、数多くのNBA選手(トニー・パーカーボリス・ディアウミカエル・ピートラスニコラス・バトゥムロニー・トゥリアフヨハン・ペトロアレクシス・アジンサヤクーバ・ディアワライアン・マヒンミロドリグ・ボーボワ)を輩出している。

代表はこれまでにオリンピック出場6回、世界選手権出場5回を誇る。2000年シドニー五輪では2度目の銀メダルを獲得。決勝戦でドリームチームⅣと呼ばれたアメリカを後一歩の所まで追い詰め、それまでの「アメリカ圧勝」の図式を崩した。この苦戦を機に、「ドリームチーム」という名前は使用されなくなった。

バスケットボール欧州選手権(通称『ユーロバスケット』)では、過去銀メダル1個、銅メダル5個を獲得。近年では2005年に銅メダルを獲得した。代表チームの課題は、NBA選手が多い為、オフシーズンの代表招集に主力が全員揃わない傾向にある。代表チームのニックネームは「Les Bleus」。

自転車競技[編集]

ベルナール・イノー

現存する記録では、世界最古の自転車レースが行なわれた国である(1862年、サン・クルーでの1200m競走)。1869年に行なわれたパリ〜ルーアンは、ロードレース最古のレースと言われている。この2つの事実により、自転車競技発祥の地という見方もできる。

加えてロードレースでは、1891年ボルドー〜パリパリ~ブレスト~パリ1896年パリ〜ルーベ1903年ツール・ド・フランスを、トラックレースでは、1894年グランプリ・ド・パリといった国際レースを誕生させ、黎明期から今日に至るまで、世界の自転車競技界を牽引する役割を果たしている。とりわけツール・ド・フランスは世界的な人気を博し、夏季オリンピックFIFAワールドカップと並ぶ世界的スポーツ大会と称する人も少なくない。

著名な自転車選手も枚挙に暇がないが、ツール・ド・フランスで5回の総合優勝を果たしたジャック・アンクティルベルナール・イノーは特に当国を代表する自転車選手として世界的に有名。また、49歳10ヶ月の年齢で出場した北京オリンピックで4位入賞を果たし、今なお現役を続ける女子のジャニー・ロンゴも同様に当国の代表的選手である。トラックレースでは、ポール・マソンダニエル・モレロンアルノー・トゥルナン、女子のフェリシア・バランジェマウンテンバイクでは、ジュリアン・アプサロンや女子のアンヌ=カロリーヌ・ショソン(初代女子BMXオリンピック金メダリスト)が著名な選手として挙げられる。

競馬[編集]

フランスは競馬も盛んであり、馬券配当決定方式の一つであるパリミュチュエル方式にも名を残す。毎年10月にロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞は「ヨーロッパ最強馬を決めるレース」として有名であるほか、GI競走も多数開催される。

モータースポーツ[編集]

モータースポーツも盛んで、世界三大レースの一つとして知られるル・マン24時間レースや、F1フランスグランプリなど、国内では数多くのレースが開催される。国際自動車連盟(FIA)の本部も現在パリ市内のコンコルド広場に置かれている。

レーシングドライバーとしては、フランス人として初のF1ワールドチャンピオンとなったアラン・プロストが特に有名。それ以外にもルネ・アルヌージャン・アレジオリビエ・パニスエリック・コマスなど、過去に多数のF1ドライバーを輩出している。ラリーの世界でも、世界ラリー選手権(WRC)で5年連続シリーズチャンピオンを獲得し、現在WRC最多勝記録を持つセバスチャン・ローブを初めとして、同じくWRCチャンピオン経験者のディディエ・オリオールダカール・ラリー優勝経験のあるステファン・ペテランセルリュック・アルファン、ダカール・ラリーに加えスポーツカー世界選手権(SWC)でも活躍したジャン=ルイ・シュレッサーなど、有名ドライバーは枚挙に暇がない。

ラグビー[編集]

サッカー、自転車とともにフランスの国民的スポーツとなっているのがラグビーである。フランスにおけるラグビーは、主に富裕層と南部フランスにおいて人気がある。競技人口ではサッカー、テニスに及ばないが、球技スポーツの人気においてはサッカーに次ぎ、特に南部ではサッカーを凌ぐほどである。プロリーグフランス選手権トップ14スタッド・トゥールーザンスタッド・フランセの試合はフランスのプロスポーツにおいてもっとも観客を集める試合の一つとなっている。

毎年2月から行われる国別対抗戦シックス・ネイションズはその長い歴史の中でフランスにおける年間のスポーツカレンダーに定着しており、国民的イベントの1つになっている。2010年のシックス・ネイションズではフランス代表は全勝優勝(グランドスラム)を果たし、優勝を決したイングランド戦ではスタッド・ドゥ・フランスの最多観客動員記録を更新した。ワールドカップは第1回から全大会に出場しており、2007年には開催国にもなっているが、優勝は未だなく最高位は2度の準優勝である。

もともと富裕層や高学歴の学生を中心にプレーされていたため、グランゼコールを卒業した選手や、引退後はジャン・ピエール・リーヴのように彫刻家に転身したり、サルコジ政権でスポーツ相を務めたベルナール・ラポルテのように、他分野で活躍する元選手も多い。現役でありながら全国紙『ル・モンド』に連載寄稿する選手(シルヴァン・マルコネ)もおり、英国同様、フランスでもラグビー選手は一種の社会的ステータスになっている。

代表選手の構成は、サッカーやバスケットボールに比べるとヨーロッパ系選手の割合が目立つが、近年はスペイン系、イタリア系、オランダ系、ポーランド系、ベトナム系など、サッカー同様に非常に多彩な顔ぶれになっている。人気選手はセバスチャン・シャバル。プレー以上にそのカリスマ的な風貌によって国民的な人気を有する選手である。

柔道[編集]

フランスでは柔道が盛んであり、ライセンスを持つ指導者の数、生徒数ともに多い。現在、フランスの登録競技人口は50万人を超え、日本の登録競技人口20万人を上回っている。

ペタンク[編集]

余暇活動として盛んな競技である。

ゴルフ[編集]

著名選手は輩出されていないが、余暇活動として盛んな競技である。

水泳[編集]

余暇活動の中で最も盛んな競技で、多くの著名選手を輩出している。

セーリング[編集]

余り知られていないが、フランスではセーリングも盛んである。

野球[編集]

詳細は野球フランス代表を参照

関連項目[編集]

外部リンク[編集]