シックス・ネイションズ
シックス・ネイションズ | |
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![]() 2022年シックス・ネイションズ・チャンピオンシップ | |
スポーツ | ラグビーユニオン |
創設 |
1883 (ホーム・ネイションズとして) 1910 (ファイブ・ネイションズとして) 2000 (シックス・ネイションズとして) |
チーム数 | 6 |
国数 |
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最新優勝者 |
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最多優勝者 |
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ウェブサイト | https://www.sixnationsrugby.com/ |
シックス・ネイションズ(Six Nations、6カ国対抗)は、ヨーロッパの6カ国が参加する国際ラグビーユニオン大会。ビールメーカーギネスが冠スポンサーのためギネス・シックス・ネイションズとして開催されている。
歴史[編集]
1871年にスコットランドとイングランドの間で、史上初のテストマッチ(国代表チーム同士の正式な対戦)が行われた。次いで1875年にはアイルランド、1881年にはウェールズの代表チームが初めて結成され、それぞれイングランドとの間で最初のテストマッチを戦った。
まもなく、これら4カ国の間では、毎年ほぼ総当たりでテストマッチが行われるようになったため、総合成績によって順位を決めるようになった。1882年から1883年にかけてアイルランド対ウェールズ戦を除くすべてのカードが開催され、イングランドが3戦全勝したのが第1回大会とされている。
1910年からフランスが大会に加わり、大会は「ファイブ・ネイションズ(5カ国対抗)」と呼ばれるようになった。フランスはアマチュアリズムに反して選手に報酬を支払ったとされたため、1932年に大会から除外され、4カ国による開催に戻った。1940年から第二次世界大戦のため中止。1947年に再開され、同時にフランスも復帰した。2000年からイタリアの参加に伴って、現在の大会名に変更された。
大会は毎年2月から3月にかけて、1回戦総当たりのリーグ戦を行う。当然、その次の年はホームとアウェイが入れ替わることになる。2020年にはCOVID19 (新型コロナウイルス感染症)の影響で、アイルランドvsイタリア (Rd.4)、ウェールズvsスコットランド、イタリアvsイングランド、フランスvsアイルランド (Rd.5)の4試合が延期となった。
賞・トロフィー[編集]
グランドスラムとトリプルクラウン[編集]
全勝優勝をグランドスラム、ホーム・ネイションズ(イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ)の中での全勝をトリプルクラウンと呼ぶ。
関連するトロフィー[編集]
シックス・ネイションズの大会と同時に2国間で争われるトロフィーが存在する。
トロフィー | チーム | 創設年 | 備考 |
---|---|---|---|
カルカッタカップ | イングランドとスコットランド | 1879[1] | 1878年に解散したインドのチーム「カルカッタ・フットボール・クラブ」が、保有していたルピー銀貨を溶かしてカップを作り、イングランドラグビー協会に寄贈したことに由来する。 |
ミレニアム・トロフィー | イングランドとアイルランド | 1988 | 988年にヴァイキングがダブリンに入植してから1000年を記念し1988年から開始された[2]。 |
センテナリー・クウェイク | アイルランドとスコットランド | 1989[3][4][5] | |
ジュゼッペ・ガリバルディ・トロフィー | イタリアとフランス | 2007 | ジュゼッペ・ガリバルディの生誕200年を記念し2007年に創設された。 |
オールドアライアンストロフィー | フランスとスコットランド | 2018 | 両国の代表選手が数多く命を落とした第一次世界大戦の終結から100年を記念し2018年に創設された。 |
ドッディ・ウィアーカップ | スコットランドとウェールズ | 2018 | 運動ニューロン病を患っていることを公表し、運動ニューロン病患者とその家族をサポートする基金を立ち上げた元ラグビースコットランド代表選手のドッディ・ウィアーを記念し創設された。 |
クッティッタ・カップ | イタリアとスコットランド | 2022 | イタリア代表のキャプテンとスコットランドのスクラムコーチを努め、2021年に54歳で新型コロナウイルスにより亡くなったマッシモ・クッティッタを記念し創設された。 |
会場[編集]
2021年の大会では次の会場で開催された。
チーム | スタジアム | 場所 | 収容人数 |
---|---|---|---|
イングランド | トゥイッケナム・スタジアム | ロンドン | 82,000 |
フランス | スタッド・ド・フランス | サン=ドニ | 81,338 |
ウェールズ | ミレニアム・スタジアム | カーディフ | 73,931 |
イタリア | スタディオ・オリンピコ | ローマ | 72,698 |
スコットランド | マレーフィールド・スタジアム | エディンバラ | 67,144 |
アイルランド | アビバ・スタジアム | ダブリン | 51,700 |
結果[編集]
全期間[編集]
2022年12月5日現在
![]() イングランド |
![]() フランス |
![]() アイルランド |
![]() イタリア |
![]() スコットランド |
![]() ウェールズ | |
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試合数 | 125 | 92 | 127 | 22 | 127 | 127 |
単独優勝 (カッコ内は同時優勝) | ||||||
ホーム・ネイションズ | 5 (4) | N/A | 4 (3) | N/A | 9 (2) | 7 (3) |
ファイブ・ネイションズ | 17 (6) | 12 (8) | 6 (5) | N/A | 5 (6) | 15 (8) |
シックス・ネイションズ | 7 | 6 | 4 | 0 | 0 | 6 |
合計 | 29 (10) | 18 (8) | 14 (8) | 0 (0) | 14 (8) | 28 (11) |
グランドスラム(全勝優勝) | ||||||
ホーム・ネイションズ | 0 | N/A | 0 | N/A | 0 | 2 |
ファイブ・ネイションズ | 11 | 6 | 1 | N/A | 3 | 6 |
シックス・ネイションズ | 2 | 4 | 2 | 0 | 0 | 4 |
合計 | 13 | 10 | 3 | 0 | 3 | 12 |
トリプルクラウン(ホーム・ネーションズ(英4か国)中での全勝) | ||||||
ホーム・ネイションズ | 5 | N/A | 2 | N/A | 7 | 6 |
ファイブ・ネイションズ | 16 | N/A | 4 | N/A | 3 | 11 |
シックス・ネイションズ | 5 | N/A | 6 | N/A | 0 | 5 |
合計 | 26 | N/A | 12 | N/A | 10 | 22 |
ウッデン・スプーン(最下位チーム賞) | ||||||
ホーム・ネイションズ | 7 | N/A | 10 | N/A | 5 | 2 |
ファイブ・ネイションズ | 10 | 9 | 15 | N/A | 15 | 6 |
シックス・ネイションズ | 0 | 1 | 0 | 17 | 4 | 1 |
合計 | 17 | 10 | 25 | 17 | 24 | 9 |
ホーム・ネイションズ (1883–1909)[編集]
開催 | 優勝 | グランドスラム | トリプルクラウン | カルカッタカップ |
---|---|---|---|---|
1883 | ![]() |
争われず | ![]() |
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1884 | ![]() |
![]() |
![]() | |
1885 | 決定できず | 決定できず | ||
1886 | ![]() ![]() |
– | – | |
1887 | ![]() |
– | – | |
1888 | 決定できず | イングランド不参加 | ||
1889 | 決定できず | イングランド不参加 | ||
1890 | ![]() ![]() |
– | ![]() | |
1891 | ![]() |
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1892 | ![]() |
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1893 | ![]() |
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1895 | ![]() |
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1896 | ![]() |
– | ![]() | |
1897 | 決定できず | 決定できず | ![]() | |
1898 | 決定できず | 決定できず | – | |
1899 | ![]() |
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1900 | ![]() |
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– | |
1901 | ![]() |
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1902 | ![]() |
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1903 | ![]() |
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1904 | ![]() |
– | ![]() | |
1905 | ![]() |
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1906 | ![]() ![]() |
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1907 | ![]() |
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1908 | ![]() |
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1909 | ![]() |
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ファイブ・ネイションズ (1910–1931)[編集]
開催 | 優勝 | グランドスラム | トリプルクラウン | カルカッタカップ |
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1910 | ![]() |
– | – | ![]() |
1911 | ![]() |
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1912 | ![]() ![]() |
– | – | ![]() |
1913 | ![]() |
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1914 | ![]() |
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1915–19 | 第一次世界大戦のため不開催 | |||
1920 | ![]() ![]() ![]() |
– | – | ![]() |
1921 | ![]() |
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1922 | ![]() |
– | – | ![]() |
1923 | ![]() |
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1924 | ![]() |
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1925 | ![]() |
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1926 | ![]() ![]() |
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1927 | ![]() ![]() |
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1928 | ![]() |
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1929 | ![]() |
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1930 | ![]() |
– | – | – |
1931 | ![]() |
– | – | ![]() |
ホーム・ネイションズ (1932–1939)[編集]
開催 | 優勝 | グランドスラム | トリプルクラウン | カルカッタカップ |
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1932 | ![]() ![]() ![]() |
– | – | ![]() |
1933 | ![]() |
– | ![]() |
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1934 | ![]() |
– | ![]() |
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1935 | ![]() |
– | – | ![]() |
1936 | ![]() |
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1937 | ![]() |
– | ![]() |
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1938 | ![]() |
– | ![]() |
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1939 | ![]() ![]() ![]() |
– | – | ![]() |
ファイブ・ネイションズ (1940–1999)[編集]
シックス・ネイションズ (2000–現在)[編集]
脚注[編集]
- ^ “The Calcutta Cup: the legacy of a club that died”. Scottish Rugby. 2007年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月29日閲覧。
- ^ “About Us”. Rugby Football Union. 2007年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月29日閲覧。
- ^ Massie, Alan (2000年2月19日). “Lamenting the sad decline of the fighting Irish”. The Scotsman: p. 31
- ^ Ferrie, Kevin (1999年3月22日). “Scotland now have quality in quantity”. The Herald: p. 1
- ^ Walsh, David (2005年2月13日). “Scots torn apart by Irish mean machine”. The Sunday Times: p. Sport 2
関連項目[編集]
- ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(シックス・ネイションズ出場6カ国のクラブチームによる大会)
- オータム・ネーションズカップ(シックス・ネイションズ出場6カ国とジョージア・フィジーが参加の大会)
- 女子シックス・ネイションズ(女子大会)
- シックス・ネイションズU-20チャンピオンシップ(20歳以下の大会)
外部サイト[編集]
- 公式ウェブサイト
- シックス・ネイションズ (sixnationsrugby) - Facebook
- シックス・ネイションズ (@SixNationsRugby) - Twitter
- シックス・ネイションズ (@sixnationsrugby) - Instagram