テストマッチ

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テストマッチ(test match)は、スポーツの試合の一種。ただし競技によってその意味合いは異なる。元々はラグビー、クリケットで使われていた言葉が他のスポーツに派生した。

歴史の浅い英国の自治領だったニュージーランド南アフリカオーストラリアなどが、経済や文化では勝てない英国に対して唯一対抗できるのがラグビークリケットであり、自治領だった国々が英国にこの二つのスポーツで力を試す場(test)という意味からそう呼ばれるようになったのが呼称の由来である。

競技別のテストマッチ[編集]

ラグビーのテストマッチ[編集]

ラグビーの場合、他競技とは異なり、「真剣勝負」を意味し、国と国の誇りをかけたナショナルチーム同士の国際試合を指す。

テストマッチと呼べるのはフル代表同士の試合のみで、これに出場した選手にはその栄誉を称えキャップが贈呈される。これはラグビーのルーツであるラグビー校の対抗戦に出場した選手に帽子が贈呈されていたことに由来する。キャップ数がそのままテストマッチ出場回数を示す。ラグビーはテストマッチである対抗戦によって作られてきた歴史がある。世界最古のテストマッチは1871年イングランドvsスコットランド戦である。

日本代表のテストマッチ[編集]

  • 日本代表として最初のテストマッチ認定試合は1930年9月24日に、カナダバンクーバーで行われたブリティッシュコロンビア州(BC)代表戦であり、上記の定義である「国対国」の対戦ではない。以後も日本代表のテストマッチは、ニュージーランド学生代表クラブ(NZU)やオックスフォード大学などとの対戦もテストマッチと認定するなど、日本特有の解釈を続けた。一方でアジア諸国との対戦については、アジアラグビーフットボール大会の決勝戦で対戦した相手国でない限り、テストマッチとは認めないという「排他主義」を取り続けた。
  • しかし、住友銀行時代にイギリス勤務を経験した宿澤広朗には、長年に亘るこうした日本代表の慣習が特異に映り、またこうした慣習が日本代表のステータスを弱めているという認識にも立ったことから、1989年に監督に就任した際、「国対国」同士の対戦以外は原則的にテストマッチとは認めないという方針を打ち出し、今日もその考え方が受け継がれている。

クリケットのテストマッチ[編集]

クリケットの場合は、テストカントリーと呼ばれる上位10ヶ国が最大5日間かけて行う試合のみがテストマッチと呼ばれ、クリケットの試合で最も伝統と格式があり、最高レベルとされる。

球数無制限の2イニング制を採用している。

一般的な他のスポーツのテストマッチ[編集]

近年日本のメディアなどでサッカーを始めとする多くのスポーツの親善試合・フレンドリーマッチや調整のために行う実戦の試合などの意味で使われだした。

練習試合とは異なり、選手権には関係しないが公式戦同様にキャップや記録として残る物を指す(サッカーの場合は国際Aマッチの一つとされ、キリンチャレンジカップがこれに当たる)。

関連項目[編集]