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ワールドラグビーHSBCセブンズシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HSBC SVNS
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント 2023–24 SVNS
前身
  • IRB Sevens World Series (1999–2014)
  • Sevens World Series (2014–2015)
  • World Rugby Sevens Series (2015–2023)
競技7人制ラグビー
創立1999年 (25年前) (1999)
開始年1999–2000
参加チーム12 (2023–24)
リーグレベル1
前回優勝 フランス (2023–24)
最多優勝 ニュージーランド (14 titles)
参加資格Challenger Series
テレビ局List of broadcasters
公式サイトwww.svns.com/en

SVNSは、ワールドラグビー主催の7人制ラグビー国際大会シリーズ。男子・女子ともあるが、ここでは男子大会について述べる。1999-2000シーズンから始まり、2010-2011シーズンからHSBCが冠スポンサーとなり「HSBCセブンズシリーズ」となる[1]。参加国は12月から翌年の6月まで世界各地を転戦し、グランドファイナルで総合優勝が決定。

大会

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毎年11月から翌年5月にかけて、10カ国持ち回りのサーキット方式で行われる。開催する国または地域と大会名の通称は以下の通りである。日程は24シーズンから。

Key:   Event added for the 2023–24 season
Event Venue City Joined series [注釈 1] Scheduled Ref
アラブ首長国連邦の旗 Dubai ザ・セブンズ ドバイ 1999–2000 December [2]
南アフリカ共和国の旗 South Africa DHLスタジアム ケープタウン 1999–2000 December [3]
オーストラリアの旗 Australia パース・レクタンギュラー・スタジアム Perth 1999–2000 January [4]
アメリカ合衆国の旗 USA Dignity Health Sports Park Los Angeles 2003–04 February [5]
カナダの旗 Canada BCプレイス Vancouver 2015–16 March [6]
香港の旗 Hong Kong 啓徳体育園 Hong Kong 1999–2000 April
シンガポールの旗 Singapore National Stadium Singapore 2015–16 May [7]
スペインの旗 Spain エスタディオ・メトロポリターノ マドリード 2023–24 May/June

Notes

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  1. ^ Most of these tournaments were established when added to the World Series, with certain exceptions. The two oldest are Dubai, which began in 1970, and Hong Kong which began in 1976.[2] The tournaments in Australia and France date back to 1986 and 1996, respectively.[8][9]

大会フォーマット

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  • 各大会に参加するのはシリーズ全戦に出場するコアチーム15チームとゲストチーム1チームの合計16チームである。
  • 大会初日は参加16チームを4チーム×4プールにわかれて。総当りのリーグ戦をおこない各プールの順位を決める。各プール上位2チームは大会優勝をかけたカップ戦へ、下位2チームは9位以下の順位を決めるボウル戦へ。大会二日目はトーナメント戦をおこなう。カップ戦は各プールの1位対2位、ボウル戦は各プール3位対4位で1回戦を戦い。カップ戦敗者はプレート戦(5位決定戦)へ、ボウル戦敗者はシールド戦(13位決定戦)に進む。その後はカップ戦を除き破れた時点でその大会の順位が確定するがカップ戦は3位決定戦を行なう。
  • 各大会の得点は以下のようになる。
    • カップ戦  1位22pt 2位19pt 3位17pt 4位15pt
    • プレート戦 1位13pt 2位12pt 3位10pt
    • ボウル戦  1位8pt 2位7pt 3位5pt
    • シールド戦 1位3pt 2位2pt 3位1pt

 

  • シーズン終了時点で最下位チャレンジャーシリーズに降格。
    • 2020シーズンからチャレンジャーシリーズが新設され、総合1位が翌年のコアチームとなる。

決勝トーナメント

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1回戦 準決勝 3位決定戦
                   
GAME 1        
 Aの1位  
GAME 5
 Bの4位    
 GAME 1の勝者  
GAME 2
   GAME 2の勝者    
 Aの2位  
GAME 7
 Bの3位    
 GAME 5の敗者  
GAME 3
   GAME 6の敗者  
 Aの3位  
GAME 6
 Bの2位    
 GAME 3の勝者  
GAME 4
   GAME 4の勝者    
 Aの4位  
 Bの1位    

出場するのは以下のチームとなる。

  • 今シーズンのコアチーム下位3チーム
  • アジアセブンスの優勝チーム
  • 予選を通過した4チーム
    • 予選は12チームを4チーム×3プールに分かれてリーグ戦を行う。
    • 各プール上位2チームと3位の上位2チームがトーナメントに進む。
    • トーナメント1回戦の勝者が予選通過となる。
  • シーズンは各大会での獲得ポイントの合計で争われる。

コアチーム

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2020–21 Core Teams
2019–20
finish
Team Core since Best Series
Finish (Last)
1  ニュージーランド 1999–2000 1st (2019–20)
2  南アフリカ共和国 1999–2000 1st (2017–18)
3  フィジー 1999–2000 1st (2018–19)
4  オーストラリア 1999–2000 2nd (2000–01)
5  イングランド 1999–2000 2nd (2016–17)
6  フランス 1999–2000 6th (2019–20)
7  アメリカ合衆国 2008–09 2nd (2018–19)
8  カナダ 2012–13 6th (2013–14)
9  アルゼンチン 1999–2000 3rd (2003–04)
10  アイルランド 2019–20 10th (2019–20)
11  スコットランド 1999–2000 7th (2016–17)
12  ケニア 2002–03 5th (2012–13)
13  サモア 1999–2000 1st (2009–10)
14  スペイン 2017–18 11th (2017–18)
15  ウェールズ 2006–07 6th (2006–07)
P  日本 2020–21 15th (2018–19)

かつてのコアチーム

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Former core teams
Team Last season
as core team
Best Series
finish (Last)
 ポルトガル 2015–16 14th (2014–15)
 ロシア 2017–18 14th (2016–17)

歴代成績

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シーズン ラウンド数 総合優勝(ポイント) 2位 3位 4位 5位 6位
1999-00 10  ニュージーランド (186)  フィジー  オーストラリア  サモア  南アフリカ共和国  カナダ
2000–01 9  ニュージーランド (162)  オーストラリア  フィジー  サモア  南アフリカ共和国  アルゼンチン
2001–02 11  ニュージーランド (198)  南アフリカ共和国  イングランド  フィジー  オーストラリア  サモア
2002–03 7  ニュージーランド (112)  イングランド  フィジー  南アフリカ共和国  オーストラリア  サモア
2003–04 8  ニュージーランド (128)  イングランド  アルゼンチン  フィジー  南アフリカ共和国  サモア
2004–05 7  ニュージーランド (116)  フィジー  イングランド  南アフリカ共和国  アルゼンチン  オーストラリア
2005–06 8  フィジー (144)  イングランド  南アフリカ共和国  ニュージーランド  サモア  アルゼンチン
2006–07 8  ニュージーランド (130)  フィジー  サモア  南アフリカ共和国  イングランド  ウェールズ
2007–08 8  ニュージーランド (154)  南アフリカ共和国  サモア  フィジー  イングランド  アルゼンチン
2008–09 8  南アフリカ共和国 (132)  フィジー  イングランド  ニュージーランド  アルゼンチン  ケニア
2009–10 8  サモア (164)  ニュージーランド  オーストラリア  フィジー  イングランド  南アフリカ共和国
2010–11 8  ニュージーランド (166)  南アフリカ共和国  イングランド  フィジー  サモア  オーストラリア
2011–12 9  ニュージーランド (167)  フィジー  イングランド  サモア  南アフリカ共和国  オーストラリア
2012–13 9  ニュージーランド (173)  南アフリカ共和国  フィジー  サモア  ケニア  イングランド
2013–14 9  ニュージーランド (180)  南アフリカ共和国  フィジー  イングランド  オーストラリア  カナダ
2014–15 9  フィジー (164)  南アフリカ共和国  ニュージーランド  イングランド  オーストラリア  アメリカ合衆国
2015–16 10  フィジー (181)  南アフリカ共和国  ニュージーランド  オーストラリア  アルゼンチン  アメリカ合衆国
2016–17 10  南アフリカ共和国 (192)  イングランド  フィジー  ニュージーランド  アメリカ合衆国  オーストラリア
2017–18 10  南アフリカ共和国 (182)  フィジー  ニュージーランド  オーストラリア  イングランド  アメリカ合衆国
2018–19 10  フィジー (186)  アメリカ合衆国  ニュージーランド  南アフリカ共和国  イングランド  サモア
2019–20 6  ニュージーランド (115)  南アフリカ共和国  フィジー  オーストラリア  イングランド  フランス
2021  2[注釈 1]
南アフリカ共和国
(40 pts)

イギリス

ケニア

カナダ

アメリカ合衆国

アイルランド
2021–22 9
オーストラリア
(126 pts)

南アフリカ共和国

フィジー

アルゼンチン

アイルランド

アメリカ合衆国
2022–23 11  ニュージーランド (200)  アルゼンチン  フィジー  フランス  オーストラリア  サモア
2023–24 8
フランス

アルゼンチン

フィジー

ニュージーランド

アイルランド

南アフリカ共和国
Notes
  1. ^ Due to impacts of the COVID-19 pandemic, only two tournaments were played during the 2021 series (instead of the usual ten) and most of the top teams from the 2019–20 series did not compete.[10]

テレビ放送

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2024シーズンからラグビーパスで有料中継。

日本国内では2014-15シーズンにコアチームとして出場を決めたため、J SPORTS全戦中継されるが、日本大会を除き全戦録画中継が中心で、日本戦とカップ準決勝・決勝のみ放送された。2020シーズンはWOWOW録画中継

脚注

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  1. ^ worldrugby.org. “ホーム | HSBCワールドラグビー セブンズシリーズ”. www.world.rugby. 2023年2月5日閲覧。
  2. ^ a b Dubai Rugby Sevens: History”. 24 May 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。13 February 2020閲覧。
  3. ^ “Sport briefs”. Newcastle Herald (Fairfax): p. 89. (8 December 1999). オリジナルの24 June 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160624225217/http://newsstore.fairfax.com.au/apps/viewDocument.ac?&docID=news991211_0074_5805 25 May 2016閲覧。 
  4. ^ Sydney to host Australia World Rugby Sevens Series event from 2015–16”. World Rugby. 1 October 2015閲覧。
  5. ^ "Down memory lane – 2004: First USA Sevens tournament" Archived 16 June 2018 at the Wayback Machine., Rugby Today, 3 January 2018.
  6. ^ "Vancouver welcomes the world for the inaugural Canada Sevens", CTV Vancouver News, 8 March 2016.
  7. ^ "‘Sauna’ sevens as Singapore returns as host of latest leg in World Series", South China Morning Post, 15 April 2016.
  8. ^ Hagerty, Ed (April 1986). “All Blacks: World 7s Champs”. Rugby (New York): 6–10. オリジナルの26 May 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170526050253/http://emilito.org/rugby/USA7s/eagle7s-history/dox/1986-04%20USM%20at%20Sydney7s-p6-10.pdf. 
  9. ^ “In brief: Fiji wins Paris Sevens”. The Sydney Morning Herald (Fairfax). (13 October 1996). オリジナルの26 December 2018時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181226102821/http://newsstore.fairfax.com.au/apps/viewDocument.ac?page=1&sy=smh&kw=sevens+AND+rugby&pb=all_ffx&dt=enterRange&dr=1month&sd=01%2F01%2F1996&ed=01%2F01%2F1997&so=relevance&sf=text&sf=headline&rc=200&rm=200&sp=adv&clsPage=1&docID=news961013_0225_3024 15 May 2016閲覧。 
  10. ^ "World Rugby cancels Sevens events in Cape Town and Singapore(ESPN. 4 September 2021) - ウェイバックマシン(2021年9月4日アーカイブ分)

関連項目

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外部リンク

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