ザ・ラグビーチャンピオンシップ
| ザ・ラグビーチャンピオンシップ | |
|---|---|
| 今シーズン・大会: | |
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| 前身 | トライネーションズ(1996-2011) |
| 競技 | ラグビーユニオン |
| 創立 | 2012 |
| 参加チーム | 4 |
| 国 | |
| 前回優勝 | |
| 最多優勝 | |
| テレビ局 | WOWOW (日本国内) |
| 関連大会 | ブレディスローカップ マンデラチャレンジプレート フリーダムカップ ピューマトロフィー |
| 公式サイト | The Rugby Championship |
ザ・ラグビーチャンピオンシップ (英: The Rugby Championship)は、南アフリカ代表(スプリングボクス)、オーストラリア代表(ワラビーズ)、ニュージーランド代表(オールブラックス)、アルゼンチン代表(ロス・プーマス)の南半球4か国のナショナルチームが参加する国際リーグ戦。
8月から10月までのうち6週間程度の期間で行われる。主催はSANZAAR。北半球6か国代表によるシックス・ネイションズと並ぶ、強豪国リーグである。
沿革
[編集]1996年から2011年までは、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドの3か国によるトライネーションズ(Tri Nations)として開催されていた。「Tri」は3か国対抗戦の「3」を表す。2012年からアルゼンチンが加入し4か国になったため、「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」に名称が変更された[3]。
2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため、南アフリカが辞退した。9年ぶりに3か国(アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド)の対抗戦となり、開催地はオーストラリアに限定された。構成国は異なるものの、大会名が「トライネーションズ2020」(2020 Tri Nations Series)となった[4][3]。
開催年の変更(2026~2030年)
[編集]2023年から、南アフリカラグビー協会(SARU)とニュージーランドラグビー協会(NZR)の間で、両国代表による「相互遠征」が検討されていた[5][6]。2025年9月に両協会は、2026年8月から9月にかけて、ニュージーランド代表が南アフリカ遠征を行い[7][8]、2030年には南アフリカ共和国代表がニュージーランド遠征を行うことを発表[9][8]。これにより、2026年と2030年はザ・ラグビーチャンピオンシップを行わないことになった。ただし、ブレディスローカップ(ニュージーランドとオーストラリアとの定期戦)のみ、2026年10月および2030年10月に単独で行う[1][2]。2027年・2028年・2029年については、例年どおりザ・ラグビーチャンピオンシップを行う。
2026年・2028年・2030年は、7月と11月に、上位12か国によって初めて開催される「ネーションズ・チャンピオンシップ」を行う[1][2]。
2025年9月、ワールドラグビーの元副会長で元アルゼンチン代表のアグスティン・ピチョットは、「南アフリカラグビー協会(SARU)とニュージーランドラグビー協会(NZR)の決定は利己的で、オーストラリアとアルゼンチンに悪影響を与えるだろう」と述べた[10]。
2025年11月26日、オーストラリアラグビー協会は、2026年にアルゼンチン遠征を行うことを発表した[11]。
| 年 | ニュージーランド |
南アフリカ共和国 |
オーストラリア |
アルゼンチン |
他の国々 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | ザ・ラグビーチャンピオンシップ (7月/短縮版) | ||||
| ワールドカップ2027フランス大会 (10~11月) | |||||
| 2024 | ザ・ラグビーチャンピオンシップ (8~10月) | ||||
| 年末テストマッチ (11月) | |||||
| 2025 | ザ・ラグビーチャンピオンシップ (8~10月) | ||||
| 年末テストマッチ (11月) | |||||
| 2026 | ニュージーランドによる南アフリカ遠征 (8~9月) | オーストラリアによるアルゼンチン遠征 (8~9月) | |||
| 【新大会】ネーションズ・チャンピオンシップ (7月と11月) | |||||
| 2027 | ザ・ラグビーチャンピオンシップ (7月/短縮版) | ||||
| ワールドカップ2027オーストラリア大会 (10~11月) | |||||
| 2028 | ザ・ラグビーチャンピオンシップ | ||||
| ネーションズ・チャンピオンシップ (7月と11月) | |||||
| 2029 | ザ・ラグビーチャンピオンシップ | ||||
| 年末テストマッチ (11月) | |||||
| 2030 | 南アフリカによるニュージーランド遠征 (8~9月) | ||||
| ネーションズ・チャンピオンシップ (7月と11月) | |||||
冠スポンサー
[編集]毎回、各国で自国内向けに大会冠スポンサーを設けており、各国で大会名が異なる。2025年大会の呼称は以下の通り。
ニュージーランド
[編集]「リポビタンD・ラグビーチャンピオンシップ(Lipovitan-D Rugby Championship)」[12] - 2022年大会から。2022年1月1日から大正製薬がニュージーランドラグビー協会のプレミアムグローバルパートナーとなったため[13][14][15]。
南アフリカ共和国
[編集]「キャッスルラガー・ラグビーチャンピオンシップ(Castle Lager Rugby Championship)」[16] - 2012年大会から[17]。キャッスルラガーは南アフリカ共和国のビール会社ブランド[18]。
オーストラリア
[編集]「フライトセンター・ラグビーチャンピオンシップ(Flight Centre Rugby Championship)」[19] - 2024年から。フライトセンターはオーストラリアの旅行代理店[20]。
アルゼンチン
[編集]「ラグビーチャンピオンシップ・ビザ・バンコ・マクロ・(Rugby Championship VISA Banco Macro)」[21] - 2024年から。バンコ・マクロはアルゼンチンの銀行[22]。
2国間トロフィー
[編集]後述「タイトル獲得数」も参照。
ザ・ラグビーチャンピオンシップ内で競われる2国間トロフィーは、以下の4つ。
- ブレディスローカップ :
オーストラリア vs.
ニュージーランド - マンデラチャレンジプレート :
南アフリカ共和国 vs.
オーストラリア - フリーダムカップ :
南アフリカ共和国 vs.
ニュージーランド - ピューマトロフィー :
アルゼンチン vs.
オーストラリア
2012年以降、通常年は 対戦が2試合あるため、前年大会でトロフィーを持つチームは、「2勝」「1勝1引き分け」「1勝1敗」の場合に、「トロフィーを守った」とされ 連覇となる。このため、前年トロフィー保持チームは、1勝した時点で連覇が決まる。逆に、トロフィーを奪還するためには「2勝」または「1勝1引き分け」となる必要がある。
ワールドカップ開催年は 各1回の対戦しかないため、1試合の勝敗でトロフィーの行方が決まる。
大会概要
[編集]勝ち点(ボーナスポイントを含む)の合計で優勝を競う。
- 勝利: 4点
- 引き分け: 2点
- 敗戦: 0点
- ボーナスポイント(以下の2項目)
- 7点差以内の負けで1点
- 【2016年大会以降】対戦相手より3回以上多くトライを獲得すると1点(勝敗に関係ない)[23]
- 【2015年大会まで】4トライ以上で1点(勝敗に関係ない)- ワールドカップやジャパンラグビーリーグワンのリーグ戦と同じ
2016年以降のボーナスポイントのルールは、SANZAAR主催の大会(スーパーラグビーを含む)で共通となる[23]。
2022年からの対戦フォーマット
[編集]2021年まで(新型コロナウイルス感染症対策時期を除く)、各チームとも 同一対戦相手とホームとアウェーをほぼ等しく入れ替えて行っていた。
2022年からはフォーマットを変え、「ミニツアー」的要素を取り入れた[3]。これは、同じ相手チームに対して2試合連続でアウェーで試合を行う(2試合連続で行うために相手国へ遠征する)ほか、逆に、相手チームが2試合連続で試合をしに来る、という内容。観客が2試合続けて同一チームとの対戦を地元で観戦でき、遠征ツアーのようなボリューム感を増すねらいがある[3]。残り2試合は、今までのようにホームとアウェーを入れ替えて1試合ずつ行う[3]。なお、必ず1チームがビジターとして来ないことになる。チーム対戦構成は、年度ごとに変わる。
以下の表は2025年実施のもの。このフォーマットは少なくとも2025年まで行われる[3]。
ザ・ラグビーチャンピオンシップ2025 日程表
[編集]第4試合(Round 4)までは、同一相手との対戦において、ホームとアウェーの入れ替えが無い。
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ラグビーワールドカップ開催年
[編集]ワールドカップ開催年には、対戦数が縮小される。各チームとも、2007年・2011年は計4試合のみ、2015年・2019年・2023年は計3試合のみ行われた。
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戦績
[編集]- ラグビーワールドカップ開催のため、2007年・2011年は各チーム4試合ずつ、2015年・2019年・2023年は各チーム3試合ずつ行われた。
- 2011年までは、南アフリカ共和国、オーストラリア、ニュージーランドの3か国による「トライネーションズ(Tri Nations)」、2012年からはアルゼンチンを加えた4か国による「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」となる。
- 2020年大会は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により南アフリカ共和国が不参加、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランドの3カ国により「トライネーションズ」となった。
トライネーションズ (1996–2011, 2020)
[編集]- ブレディスローカップは、オーストラリアとニュージーランドとの対戦の勝者に与えられる。
- マンデラチャレンジプレートは、南アフリカとオーストラリアとの対戦の勝者。
- フリーダムカップは、南アフリカとニュージーランドとの対戦の勝者。
- ピューマトロフィーは、アルゼンチンとオーストラリアとの対戦の勝者。
- ウドゥン・スプーン(木製スプーン)は、最下位チームに与えられる呼称。トロフィーやその授与式は無い。
| 開催年 | 優勝 | ブレディスローカップ | マンデラチャレンジプレート | フリーダムカップ | ピューマトロフィー | ウドゥン・スプーン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1996 | 争われず | 争われず | 争われず | |||
| 1997 | ||||||
| 1998 | ||||||
| 1999 | ||||||
| 2000 | ||||||
| 2001 | 争われず | |||||
| 2002 | ||||||
| 2003 | 争われず | |||||
| 2004 | 争われず | |||||
| 2005 | ||||||
| 2006 | ||||||
| 2007 | ||||||
| 2008 | ||||||
| 2009 | ||||||
| 2010 | ||||||
| 2011 | ||||||
| 開催年 | 優勝 | ブレディスローカップ | マンデラチャレンジプレート | フリーダムカップ | ピューマトロフィー | ウドゥン・スプーン |
ザ・ラグビーチャンピオンシップ (2012–2019, 2021-)
[編集]南アフリカ共和国不在の3か国による「トライネーションズ2020」も、トロフィー争奪の履歴のため、この表に含める。
- ブレディスローカップは、オーストラリアとニュージーランドとの対戦の勝者。
- マンデラチャレンジプレートは、南アフリカとオーストラリアとの対戦の勝者。
- フリーダムカップは、南アフリカとニュージーランドとの対戦の勝者。
- ピューマトロフィーは、アルゼンチンとオーストラリアとの対戦の勝者。
- ウドゥン・スプーン(木製スプーン)は、最下位チームに与えられる不名誉な呼称。トロフィーやその授与式は無い。
タイトル獲得数
[編集]第1回トライネーションズが行われた1996年以降の集計。その前年(1995年)までのブレディスローカップの回数は含まれない。
| 優勝 | ブレディスローカップ | マンデラチャレンジプレート | フリーダムカップ | ピューマトロフィー | ウドゥン・スプーン | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 対戦回数(年数) | 30 (2025年まで) | 30 (2025年まで) | 22 (2025年まで) | 20 (2025年まで) | 14 (2025年まで) | 30 (2025年まで) |
| 20 | 25 | ‐ | 16 | ‐ | 2 | |
| 4 | 5 | 13 | ‐ | 11 | 7 | |
| 6 | ‐ | 9 | 4 | ‐ | 11 | |
| 0 | ‐ | ‐ | ‐ | 3 | 10 |
テレビ中継
[編集]世界各地への放送・配信状況は以下の通り(2025年大会)[24]。
- Stan Sport - オーストラリア
- ナイン・ネットワーク - オーストラリア
- SKY Network Television - ニュージーランド
- SuperSport - アフリカ地区
- ESPN - 南アメリカ地区
- The Sports Network - カナダ
- スカイUK - イギリス、アイルランド
- Canal+ - フランス、モナコ、ルクセンブルク、フランス語圏スイス、アンドラ
- FloSports - アメリカ合衆国、グアム、プエルトリコ
- WOWOW - 日本
- テレフォニカ - スペイン
- Sky Pacific - フィジー
- フィジー放送公社 - フィジー
- デジセル - 太平洋諸島(サモア、トンガなど)
- Premier Sports - 東南アジア
- Sky Italia - イタリア、バチカン市国、サンマリノ、スイスティチーノ州、スイス
- NZR+(ニュージーランド協会によるストリーミングサービス)- 中東、中国、インド、スリランカ、上記を除くヨーロッパ
脚注
[編集]- ^ a b c d 編集ラグリパ編集部 (2025年10月16日). “南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」、2026・2030年は開催見送り。 - ラグビーリパブリック”. 2025年10月16日閲覧。
- ^ a b c d “SANZAAR Confirms New and Exciting International Rugby Calendar 2026-2030” (英語). Super Rugby Pacific. 2025年10月16日閲覧。
- ^ a b c d e f “About The Rugby Championship” (英語). Super Rugby. 2024年1月24日閲覧。
- ^ “トライネーションズ2020”. ラグビーWC (2020年12月7日). 2024年8月4日閲覧。
- ^ “Traditional tours between Springboks and All Blacks set for 2026 comeback | rugby” (英語). SABC (2024年5月27日). 2026年1月22日閲覧。
- ^ Burns, Adam (2023年10月20日). “Bringing back old tours could restore rugby 'excitement'” (英語). RNZ. 2026年1月23日閲覧。
- ^ “【南アフリカ記者コラム】最大のライバル対決「RGR」が始まる!”. ラグビーリパブリック (2026年1月22日). 2026年1月22日閲覧。
- ^ a b 編集ラグリパ編集部 (2025年10月16日). “オールブラックスの南アフリカ遠征、2026年に開催決定。2030年はスプリングボクスがNZへ。 - ラグビーリパブリック”. 2025年10月17日閲覧。
- ^ Ray, Craig (2024年9月3日). “It's a go — Springboks and All Blacks to resume full tours in 2026” (英語). Daily Maverick. 2026年1月22日閲覧。
- ^ Drennan, Jonathan (2025年9月12日). “Pichot brands All Blacks, Springboks ‘selfish’ over Rugby Championship shake-up” (英語). The Sydney Morning Herald. 2026年1月22日閲覧。
- ^ Williamson, Nathan (2025年11月26日). “Wallabies confirm Test schedule for 2026 season” (英語). www.rugby.com.au. 2026年1月22日閲覧。
- ^ “Lipovitan-D Rugby Championship: Where to watch around the world” (英語). allblacks.com (2024年8月7日). 2024年8月10日閲覧。
- ^ “大正製薬がNZラグビー協会のプレミアムグローバルパートナーに オールブラックスなど支援 - ラグビーリパブリック” (2021年10月8日). 2023年7月27日閲覧。
- ^ “Partners” (英語). allblacks.com. 2023年7月27日閲覧。
- ^ “Japanese company, Taisho Pharmaceutical announced as Premium Global Partner” (英語). NZ Rugby. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “CASTLE LAGER RUGBY CHAMPIONSHIP | SA Rugby”. www.sarugby.co.za. 2025年7月24日閲覧。
- ^ “CASTLE LAGER RUGBY CHAMPS | SA Rugby”. www.sarugby.co.za. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “Home | Castle Lager”. www.castlelager.co.za. 2024年8月11日閲覧。
- ^ Australia, Rugby (2025年5月5日). “Flight Centre extend Wallabies partnership” (英語). wallabies.rugby. 2025年7月24日閲覧。
- ^ “Flight Centre Travel Deals - Cheap Flights, Holidays, Cruises and More” (英語). www.flightcentre.com.au. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “Todo listo para el comienzo de la Ventana de Julio - UAR” (スペイン語) (2025年7月3日). 2025年7月24日閲覧。
- ^ http://globant.com.+“Banco Macro” (Spanish). www.macro.com.ar. 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b “Rugby Championship to adopt bonus-point system used by Super Rugby - By Reuters”. Sky Sports. 2024年8月12日閲覧。
- ^ “Broadcast Guide” (英語). Super Rugby Pacific. 2025年7月24日閲覧。
関連項目
[編集]- シックス・ネイションズ - 北半球で行われている6カ国代表対抗の国際ラグビーユニオン大会。
- スーパーラグビー・パシフィック - オーストラリア、ニュージーランド、フィジーのクラブ12チームによる国際大会。SANZAAR主催。
- SANZAAR
