オランダのスポーツ

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1600万人のオランダ国民のうち、およそ450万人が何らかのスポーツ団体に所属しており、15歳以上の国民の3分の2は週1度以上スポーツをするといわれているほど、スポーツは盛んである[1]

スポーツ選手については、オランダ人のスポーツ選手一覧を参照せよ。

チーム競技[編集]

サッカー[編集]

オランダ国内で最も競技人口の多いスポーツが、サッカーである。サッカーオランダ代表は強豪であり、UEFA欧州選手権では優勝1回、FIFAワールドカップでは準優勝3回と活躍している。1988年にはPSVアイントホーフェンが、1995年にはアヤックス・アムステルダムUEFAチャンピオンズリーグで優勝した。国内リーグはエールディヴィジといい、アヤックス・アムステルダムPSVアイントホーフェンフェイエノールトといったクラブがUEFAチャンピオンズリーグに出場している。日本人選手ではデン・ハーグハーフナー・マイクフィテッセ太田宏介ヘーレンフェーン小林祐希がいる。(2016年現在)

選手については、オランダのサッカー選手一覧 を参照

野球[編集]

オランダ王立野球・ソフトボール協会は1912年に欧州野球連盟に加盟しオランダにおける野球の歴史は古い。海外領土であるキュラソーアルバからの影響も事情が重なってか、欧州では例外的に野球が盛んであり、野球オランダ代表は野球強豪国の一角である。国内にはフーフトクラッセという名の野球リーグが存在し、ハーレムでは国際大会であるハーレムベースボールウィークが開催されている。またヨーロッパ野球選手権大会では圧倒的な強さを見せつけておりライバルイタリアを大きく突き放し、最多の20回の優勝を誇る。オランダ国籍のメジャーリーガーは、その多くがオランダ領アンティル出身の選手だったが、近年本国出身の選手がオランダ領アンティル出身の選手よりも増加傾向にあり、マイナーリーグに在籍する若いオランダ人選手が増加している。

ワールド・ベースボール・クラシックの参加国の1つでもあり、2009年第2回WBCでは、強豪ドミニカ共和国を2度破って2次ラウンドに進出する大番狂わせを起こした。2011年第39回IBAFワールドカップでは決勝でキューバを2-1で下し同国並びに欧州野球の悲願であった初の世界一の座についた。2013年第3回WBCでは1次ラウンドで韓国、2次ラウンドでキューバを2度破るなど、優勝候補を破り準決勝に進出。準決勝ではドミニカ共和国に敗れるもののヨーロッパ国初のベスト4と躍進した。

また、2014年11月時点でのWBSC世界野球ランキングが5位のため、2015年11月日本台湾で初開催されたWBSCプレミア12に出場した。オランダ代表はこの大会で3勝2敗の成績を残し、2次ラウンド進出を決めた。

バレーボール[編集]

バレーボールもまた、人気のスポーツである。全体的に選手たちの身長が高く、将来が有望視される選手が数多くいる。

クリケット[編集]

非イギリス連邦国としては珍しくクリケットが盛んであり、クリケットオランダ代表は2011年までワールドカップで2勝を挙げている。

個人競技[編集]

自転車競技[編集]

元々自転車好きな国柄だということもあり、伝統的に自転車競技が盛んなことでも知られる。オリンピックなどの大舞台でも多くのオランダ人選手が活躍している。近年では、シドニーオリンピックで3つの金メダルを獲得したレオンティエン・ファンモールセルが特に有名である。オランダの銀行をスポンサーとするラボバンクチームが地元チームとして人気を誇る。

テニス[編集]

伝統的に女子より男子が強く、男子ダブルスのキャリアグランドスラムを達成したヤッコ・エルティン/ポール・ハーフース組や1996年ウィンブルドン選手権男子シングルス優勝者のリカルド・クライチェクらを輩出してきた。また車いすテニスの分野でも世界有数の強国として知られ、パラリンピックやグランドスラムにおいて男女共数多くの優勝やメダルを獲得している。

スピードスケート[編集]

スピードスケートはオランダ発祥の競技であり、一般にオランダの国技とされる。最も有名なスケート選手は、1972年札幌オリンピックで3冠を達成したアルト・シェンクである。他にも、現在に至るまで数多くの五輪メダリストを輩出しており、ロシアカナダと並んで世界でも屈指のスピードスケート大国となっている。2006年トリノオリンピック2010年バンクーバーオリンピックでそれぞれ3つの金メダルを獲得している。2014年ソチオリンピックでは男子500m、10,000mと女子1,500mで表彰台をオランダ勢が独占するなど23個のメダルを獲得した。

柔道[編集]

オランダは重量級から中量級にかけて優れた選手が多く、アントン・ヘーシンクウィレム・ルスカといった名選手を輩出した[2]。現在、柔道家として登録された人口は6万人[3]といわれ、人口あたりの柔道家数は日本の倍である。

格闘技[編集]

オランダは優秀な打撃系の格闘家キックボクサームエタイ選手を多数輩出しており、K-1では無差別級の世界トーナメントでピーター・アーツアーネスト・ホーストレミー・ボンヤスキーセミー・シュルトなどがそれぞれ複数回優勝している。国内では「IT'S SHOWTIME」「2 HOT 2 HUNDLE」といった大規模な格闘技イベントも開催されており、K-1とIT'S SHOWTIMEがアムステルダム・アレナ大会を開催する際には超満員の観客を動員している。また、オランダのキックボクシングは、日本の空手を源流としており、オランダの格闘技ジムではトレーナーのことを「先生」と日本語で呼んだり、ジムの名称にも「ドージョー・チャクリキ」など日本語が使われていることもあり、現在でもその名残がある。

セーリング[編集]

セーリングもオランダ国内で人気のスポーツであり、オリンピックでも強豪国の一つである。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ University of Vienna Sport in Nederland
  2. ^ http://wwwz.fujitv.co.jp/sports/judo2007/column_a.html
  3. ^ http://www.kitensha.co.jp/essay/essay3.html
  • オランダのスポーツ[1] (駐日オランダ大使館公式ページ)