東ヨーロッパ

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国際連合によるヨーロッパの区分(東ヨーロッパは桃色)[1]
  東ヨーロッパ

東ヨーロッパ(ひがしヨーロッパ、英語:Eastern Europe / East Europe)は、東欧ともいい、ヨーロッパ東部の地域を指す。

1989年頃まで、ヨーロッパの共産主義圏と中立国かつ緩衝国だったオーストリアおよびフィンランドを指して「東欧」と呼んでいた。最近になってそれらの国々の一部は中欧に含まれている。

国際連合の統計局ではこれら旧共産圏の国々は「東欧」に含まれている。国によっては、一部を(旧共産圏 東側諸国( 英:Eastern Bloc )のポーランドチェコスロバキアハンガリーなどを「中欧 ( Central Europe )」に含めている。

地理的分類[編集]

狭義[編集]

これらの地域にはキエフ・ルーシをはじめとするルーシの国々が誕生した。やがてこの地域一帯はロシア帝国の一部となり、ロシア革命によりソビエト連邦のヨーロッパ部分を構成するようになった。ソビエト連邦崩壊後は独立国家共同体が誕生した。

バルト三国北ヨーロッパに含まれる[2]

これらの国々は第一次世界大戦時のロシア帝国崩壊に伴って独立を果たし、政治的自治の自由を味わった。しかしまもなく、ドイツとソビエト連邦による密約・モロトフ=リッベントロップ協定に基づいてソビエト連邦の構成国となった。三国ともソビエト連邦崩壊の混乱のさなかに独立を回復し、その後NATOや欧州連合への加盟を果たしている。しかし国内には全人口の数割に及ぶ多数のロシア系住民をかかえており、反ロシア的な民族主義者とロシア系住民の間で政治的・文化的な緊張が続いている。

広義[編集]

東ヨーロッパにバルカン半島諸国を含む場合もある。

アナトリア半島が国土の大半を占めるが、以下の国を含む場合もある。

南東ヨーロッパとも呼ばれる。これらの地域の多くは東ローマ帝国やオスマン帝国の支配を受け、その影響(特にビザンティン文化)を受けている。また、東ローマ帝国やオスマン帝国と、神聖ローマ帝国オーストリア帝国など西方の勢力との衝突点であり、宗教でも正教会イスラム教カトリックが混在している。19世紀から20世紀にかけて、多民族を包含する巨大な帝国が失われた後、民族混住の地であったこの地域はバルカンの火薬庫と呼ばれ、両世紀を通してバルカン戦争や両世界大戦、一連のユーゴスラビア紛争などの多くの争いを経験した。これらの国々はNATO欧州連合の加盟国であるか加盟を目指す国々であり、また南東欧協力プロセス中欧自由貿易協定を結び、あらたな地域統合の道が模索されている。

また、ソビエト連邦に属した以下の国々を含む場合もある。

これらの国々はCISの加盟国か元加盟国となっている旧ソ連邦の国々であり、その領土の一部が地理的にヨーロッパにあるか、ヨーロッパと歴史的に深いつながりのある国々である。それぞれ別の時代にロシア帝国あるいはソビエト連邦の一部へと組み込まれていった。現在でも経済的にロシアとのつながりが深いが、政治的には親ロシア的なアルメニアから、NATO加盟を目指す西側志向で反ロシア的なグルジア(ジョージア)まで立場はさまざまである。

東欧と呼ばれ、冷戦期は東側諸国だった以下の国々。

ハンガリー以外はスラブ系民族が多数を占める国家でもある。

中世から近代にかけて、これらの国々は連合の王朝や連合国(ハンガリー、ボヘミア、ポーランド、リトアニア間)を作り、神聖ローマ帝国オーストリア帝国などのドイツ系の国々の一部であった。ローマ帝国やオーストリア帝国末期からその崩壊後にかけては、帝国からの自由とスラヴ人同士の連帯を希求した汎スラヴ主義運動の中心地であった(それに反しポーランド・リトアニア共和国は東欧諸国に領土を拡大)。両世界大戦においてはドイツロシア帝国ソビエト連邦の衝突の地となり、戦後は共産主義東側諸国としてソビエト連邦衛星国となった。冷戦終結後は西側諸国と政治的連携をし、NATOや欧州連合への加盟をした。

冷戦時代[編集]

冷戦期のヨーロッパ

多くはワルシャワ条約機構に加盟していた。 冷戦期の東側諸国(Eastern Bloc)と「東ヨーロッパ(東欧)」(Eastern Europe / East Europe)表記を混同しないよう。

ワルシャワ条約機構加盟国


中立国

表記[編集]

中央ヨーロッパ(中欧)
中央ヨーロッパ(中欧)

第2次大戦後、ソビエト連邦の下で共産主義に属した国々を「東側諸国」と呼んだ。1989年東欧革命後、こうした地域を国よりヨーロッパ大陸での地理的な「中央ヨーロッパ」(中欧)表記になる場合がある。

冷戦後に中央ヨーロッパ(中欧)に入った国・地域

現在外務省で中央ヨーロッパを管轄しているのは「欧州局中・東欧課」である(ドイツオーストリアスイスリヒテンシュタインポーランドハンガリーチェコスロバキアブルガリアルーマニアアルバニアマケドニア共和国スロベニアクロアチアボスニア・ヘルツェゴビナギリシャキプロスセルビアモンテネグロコソボウクライナベラルーシモルドバがこの課の管轄)。

脚注[編集]

  1. ^ Standard Country and Area Codes Classifications (M49)”. 国連統計部. 2008年6月25日閲覧。
  2. ^ 国際連合統計局の分類より(地図)。および次の「Northern Europe」参照 [1] 2011年2月17日. 2011年4月2日閲覧。
    なお、日本の外務省欧州局は西欧課が担当する。外務省欧州局 2011年4月2日閲覧。

関連項目[編集]