リーグ・アン
リーグ・アン Uber Eats Ligue 1 Uber Eats | |
---|---|
![]() | |
加盟国 |
![]() |
越境参加 |
![]() |
大陸連盟 | UEFA |
創立 |
1932 1932-1933 (ナシオナルとして) 1933-2002 (ディヴィジオン1として) |
参加クラブ | 20 (2002-03シーズンより) |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | リーグ・ドゥ |
国内大会 |
クープ・ドゥ・フランス トロフェ・デ・シャンピオン |
国際大会 |
UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ |
最新優勝クラブ | パリ・サンジェルマン (2021-22) |
最多優勝クラブ |
サンテティエンヌ パリ・サンジェルマン(10回) |
テレビ局 |
![]() |
公式サイト | www.ligue1.com |
![]() |
リーグ・アン(Ligue 1)は、リーグ・ド・フットボール・プロフェッショネル(LFP)により主催されるフランスのプロサッカーリーグである。スポンサーシップによりリーグ・アン Uber Eats(Ligue 1 Uber Eats)と呼称される。
1932年に創設された。かつてはディヴィジオン・アン(Division 1)と呼ばれていたが、2002-03シーズンに改称した。国外のモナコ公国からはASモナコが参加している[1][2]。
最多優勝はサンテティエンヌとパリ・サンジェルマンの10回。その後マルセイユの9回、ナントとモナコの8回、リヨンの7回と続く。最多連覇記録はリヨンの2001-02シーズンから2007-08シーズンまでの7連覇。
概要[編集]
![]() |
フランスのリーグ・アンは、イングランドのプレミアリーグ、イタリアのセリエA、スペインのラ・リーガ、ドイツのブンデスリーガとともにヨーロッパの五大プロサッカーリーグを形成している[3]。
リーグ・アンでは、20のチームがそれぞれ2回、互いの本拠地で試合を行い(ホーム&アウェイ方式)順位を決定する。シーズン終了後、リーグ・アンの下位とリーグ・ドゥの上位2チームずつが自動的に入れ替わる。リーグ・アン18位クラブとリーグ・ドゥの3位クラブは入れ替え戦を行い(ホーム&アウェイ方式)勝者が昇格する(リーグ・アン18位クラブが勝った場合は残留となる)。
イングランドのプレミアリーグ、スペインのリーガ・エスパニョーラ、イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーガのようにUEFAランキングで1位を獲得したことはないため欧州最上位のリーグとは言えないものの、同ランキングでは常にこの4リーグの次位を占めるハイレベルなリーグである。近年の傾向として、国際大会では2003-04シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでASモナコが準優勝、同シーズンのUEFAカップではマルセイユが準優勝、オリンピック・リヨンも2003-04シーズンから3シーズン連続でCLベスト8に食い込むなどの特定のチームの活躍はあるものの、総じてなかなか上位に進出することができないでいる。また、国内リーグでは2000年よりオリンピック・リヨンが一時代を築いた一方で、資金力を持つビッグクラブが前評判通りの力を発揮することが出来ないケースが多く、2010-11シーズンにリーグ・アンの常連であったASモナコが降格したり、2011-12シーズンには数シーズン前まで2部にいたモンペリエHSCが優勝するなど、順位が予測しづらい混戦の時期が続いた。その後、2012-13シーズンからパリ・サンジェルマンFCが4連覇を果たした。
現在リーグ・アンでプレーする選手には、フランス代表やブラジル代表をはじめとする各国の代表選手が多数在籍しているほか、フランスが辿ってきた歴史的経緯からアフリカ系の黒人選手が非常に多いのも特徴のひとつである。将来を期待されている若手が多く、アフリカ系選手にも高い潜在能力を秘めた選手が多いため、かつてはオランダのエールディヴィジと並ぶ登竜門リーグのような位置づけであった。マイケル・エッシェン(オリンピック・リヨン)、ディディエ・ドログバ(オリンピック・マルセイユ)、ロナウジーニョ(パリ・サンジェルマンFC)、エデン・アザール(リール)らがリーグ・アンで研鑽を積み他リーグの強豪クラブへと移籍している。
しかし、パリ・サンジェルマンFCの経営体制が大きく変わった2010年代以降は、各国の代表選手のリーグ・アン参入が目立つようになり、かつての登竜門リーグのようなイメージは払拭されつつある。
2021年6月3日に行われたLFPの総会で、2023-24シーズンから18チーム制に移行することが正式に承認された。これを受けて2022-23シーズンのリーグ・アンは4チームが自動降格となり、リーグ・ドゥの昇格も2チームに限られることになる[4]。
所属クラブ[編集]
- 2021-22シーズン
前年度最終順位順、カッコ内はホームタウン所在地。△はリーグ・ドゥからの昇格クラブ。
☆はUEFAチャンピオンズリーグ 2021-22出場、◎はUEFAヨーロッパリーグ 2021-22出場、□はUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ 2021-22出場
- リールOSC(リール)☆(グループリーグ)
- パリ・サンジェルマン(パリ)☆(グループリーグ)
- ASモナコ(モナコ)☆(予選3回戦)
- オリンピック・リヨン(リヨン)◎(グループリーグ)
- オリンピック・マルセイユ(マルセイユ)◎(グループリーグ)
- スタッド・レンヌ(レンヌ)□(プレーオフ)
- RCランス(ランス)
- モンペリエHSC(モンペリエ)
- OGCニース(ニース)
- FCメス(メス)
- ASサンテティエンヌ(サン=テティエンヌ)
- ジロンダン・ボルドー(ボルドー)
- アンジェSCO(アンジェ)
- スタッド・ランス(ランス)
- RCストラスブール(ストラスブール)
- FCロリアン(ロリアン)
- スタッド・ブレスト29(ブレスト)
- FCナント(ナント)
- トロワAC(トロワ)△
- クレルモン・フット(クレルモン=フェラン)△
過去の優勝クラブ[編集]
注1.1992-93シーズンはマルセイユが優勝したが、八百長が発覚したためタイトルを剥奪された
クラブ別優勝回数[編集]
- 2021-22シーズン時点
クラブ名 | 回数 | 優勝年 |
---|---|---|
サンテティエンヌ | 10回 | 1959-57, 1963-64, 1966-67, 1967-68, 1968-69, 1969-70, 1973-74, 1974-75, 1975-76, 1980-81 |
パリ・サンジェルマン | 10回 | 1985-86, 1993-94, 2012-13, 2013-14, 2014-15, 2015-16, 2017-18, 2018-19, 2019-20, 2021-22 |
マルセイユ | 9回 | 1936-37, 1947-48, 1970-71, 1971-72, 1988-89, 1989-90, 1990-91, 1991-92, 2009-10 |
ナント | 8回 | 1964-65, 1965-66, 1972-73, 1976-77, 1979-80, 1982-83, 1994-95, 2000-01 |
モナコ | 8回 | 1960-61, 1962-63, 1977-78, 1981-82, 1987-88, 1996-97, 1999-00, 2016-17 |
リヨン | 7回 | 2001-02, 2002-03, 2003-04, 2004-05, 2005-06, 2006-07, 2007-08 |
スタッド・ドゥ・ランス | 6回 | 1948-49, 1952-53, 1954-55, 1957-58, 1959-60, 1961-62 |
ボルドー | 6回 | 1949-50, 1983-84, 1984-85, 1986-87, 1998-99, 2008-09 |
ニース | 4回 | 1950-51, 1951-52, 1955-56, 1958-59 |
リール | 4回 | 1945-46, 1953-54, 2010-11, 2020-21 |
セト | 2回 | 1933-34, 1938-39 |
ソショー | 2回 | 1934-35, 1937-38 |
モンペリエ | 1回 | 2011-12 |
RCランス | 1回 | 1997-98 |
オセール | 1回 | 1995-96 |
ストラスブール | 1回 | 1978-79 |
ルーベ=トゥールコワン | 1回 | 1946-47 |
RCフランス | 1回 | 1935-36 |
リロワ | 1回 | 1932-33 |
国際大会での主要な戦績[編集]
(記録は2020-21シーズン終了時点のもの)
- UEFAチャンピオンズリーグ優勝 1回
- オリンピック・マルセイユ (1回)注1
- UEFAチャンピオンズリーグ準優勝 6回
- スタッド・ランス (2回)
- ASサンテティエンヌ (1回)
- オリンピック・マルセイユ (1回)
- ASモナコ (1回)
- パリ・サンジェルマンFC (1回)
- UEFAカップ準優勝 4回
- オリンピック・マルセイユ (2回)
- FCジロンダン・ボルドー (1回)
- SCバスティア (1回)
- UEFAカップウィナーズカップ優勝 1回
- パリ・サンジェルマンFC (1回)
- UEFAヨーロッパリーグ準優勝 1回
- オリンピック・マルセイユ (1回)
注1.フランス国内リーグでマルセイユの八百長が発覚したため、チャンピオンとして活動する権利を失った
表彰[編集]
全国プロサッカー選手連合(UNFP)によって毎年開かれるアワードの中で、最優秀選手、最優秀若手選手、最優秀ゴールキーパー、最優秀監督、最優秀チーム(ベストイレブン)、最優秀ゴール(一般からの投票によって選ばれる)に賞が贈られる。
観客動員[編集]
2016/2017シーズンの平均観客動員数は2万499人で欧州リーグで5位であった[8]。
主な日本人選手[編集]
シーズン別大会名[編集]
- Ligue 1 Orange (2002–2008)
- Ligue 1 Conforama (2017–2020)
- Ligue 1 Uber Eats (2020–現在)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ http://www.uefa.com/teamsandplayers/teams/club=50023/profile/index.html
- ^ http://www.fifa.com/tournaments/archive/tournament=107/edition=4735/news/newsid=99547.html
- ^ 清水正典「スポーツ社会システムのトータルシステムマネジメント I -ヨーロッパチャンピオンズリーグの隆盛と社会的背景-」『吉備国際大学社会学部研究紀要』第18巻、吉備国際大学社会学部、2008年3月、 83-93頁、 NAID 110006633568、2019年4月17日閲覧。
- ^ “リーグ・アンが2023-24シーズンから18チーム制に!LFPが総会で正式承認”. ヤフースポーツ (2021年6月4日). 2021年6月4日閲覧。
- ^ “Palmarès”. Ligue 1 (Ligue de Football Professionnel) 2010年6月5日閲覧。
- ^ “Ligue 1 (ex-D1 jusqu'en 2001-2002)” (フランス語). French Football Federation. オリジナルの2010年5月1日時点におけるアーカイブ。 2010年6月7日閲覧。
- ^ “Historique Classments” (French). Ligue 1 (Ligue de Football Professionnel). オリジナルの2009年4月17日時点におけるアーカイブ。 2010年6月16日閲覧。
- ^ “欧州最多の観客動員数はブンデスで平均4万2388人!一方で集客率トップは?”. footballchannel. 2019年4月17日閲覧。
関連項目[編集]
- フランスサッカー連盟(F.F.F.)
- 世界のサッカー