ビチェリン

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ビチェリン
Bicerin
Bicerin.jpg
種類 チョコレート飲料
発祥国 イタリア
発祥地域 ピエモンテ州
原料 エスプレッソホット・チョコレート生クリーム
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ビチェリン(Bicerin)は、イタリアトリノの名物であるホット・チョコレートエスプレッソの混合飲料。

グラスの下からホット・チョコレートとエスプレッソと生クリームの3層で、そのまま混ぜずに提供される。ビチェリンという言葉はピエモンテ語で「小さなグラス」を意味し、イタリア語の方言 bicchierino(bicchiere, "glass" の指小辞)から来ている。この飲み物は18世紀から知られており、17世紀の飲み物"Bavareisa"がベースであると考えられている。

2001年、ビチェリンはピエモンテ地域の“traditional Piedmontese product”に認定された。

カフェ・アル・ビチェリン[編集]

Caffè al Bicerin

この飲料を初めて提供したのはトリノのコンソラータ広場(Piazza della Consolata)で1763年創業をしたカフェ・アル・ビチェリン(Caffè al Bicerin)という老舗のカフェである。

また、数々の著名人に愛された店としてイタリアでも有名である。

ガリバルディ・マッツィーニと並ぶ「イタリア統一の三傑」としても有名なカミーロ・ベンソ・ディ・カヴール(Camillo Benso di Cavour)はビチェリンに通ったとされている。

1852年に『アレクサンドル物語』で知られる小説家アレクサンドル・デュマ・ペール(アレクサンドル・ドゥマ)は、Bicerinをトリノで見逃せないものの一つと記述している。

哲学者フリードリヒ・ニーチェはトリノに住み、ビチェリンのことを気に入り、「反キリスト者(Antichrist)」、「偶然の黄昏(Twilight of Idols)」、「この人を見よ(Ecce Homo)」の書物を書き記した。

ベルギー王女マリーア・ジョゼ(H.R.H. Queen Maria Josè)とイタリア最後の王様ウンベルト2世(H.R.H. King Umberto Ⅱ)は亡命前にここを訪れ、感謝状が店内に展示されている。

またトリノのビチェリン本店は詩人グイド・ゴッツァーノ(Guido Gozzano)と小説家イタロ・カルヴィーノ(Italo Calvino)と監督マリオ・ソルダーティ(Mario Soldati)に愛されていたと伝わっている。

作家ウンベルト・エーコ(Umberto Eco)は、彼の6作目の歴史小説『プラハの墓地』(The Prague Cemetery)の中でビッチェリンを詳細に描いている。

様々な舞台で活躍するカルロ・カンパニーニや、第一線で活躍する女優や俳優が温かいビッチェリンを店舗で嗜んでいる場面はよく見られる光景で、世間からの視線も浴びていた女優のワンダ・オシリスも喧騒から逃れるためにビッチェリンに通っていた。

世界的な彫刻家でもあり、美術家でもあるマリオ・メルツも常連客の一人だった。当時の美術啓蒙の代表者でもあった彼のお気に入りの席は、入り口の隣にある最初のテーブルであった。

トリノのレージョ劇場(Teatro Regio)で『イピゲネイア』(Iphigenia in Tauris)が公演されていた際に、ドイツの振付師兼ダンサーでもあるピナ・バウシュ(Pina Bausch)がBicerinを訪れ、前日の公演見に行っていたマリテを驚かせた。

2006年、冬季オリンピックの際は多くの有名人で賑わい、アメリカの大女優スーザン・サランドンも来店。

トリノはチョコレートの町としても有名で、ジャンドゥイアはトリノ発祥のチョコレートとして有名であるが、Bicerinの物は町でも知れ渡っており、観光客からも人気が高い。ジャンドゥイアと並んでトリノの伝統的な焼き菓子であるバーチ・ディ・ダーマもBicerinのものが有名である。

イタリア本店のほか、日本にも2019年にオープンしている。

映画での登場[編集]

新旧の時代背景を問わずビチェリンは様々な映画の中でも登場している。

ロケ地提供映画:

(‘Amore e ginnastica’ featuring Senta Berger)

(‘La meglio gioventù’ by Marco Tullio Giordana’)

(‘Ciao ragazzi’ by Liliana Cavani)

  • “私たちは信じた”

(‘Le cinque giornate’ by Liliana Cavani)

  • “スタア誕生”

(‘A star is born’)

出典[編集]

外部リンク[編集]