チョコレートアレルギー

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チョコレートアレルギーとは、お菓子の一つ「チョコレート」(カカオ)を食べることによって起こる食物アレルギー症状をいう。チョコレートの原材料であるカカオからカカオアレルギーカカオマスアレルギーとも呼ばれている。

概要[編集]

チョコレートおよびココアなどのカカオ主原料食品には、チラミンと呼ばれる血管浮腫物質が含まれており、これに起因するとされている。また、カカオにはニッケルも含まれている為、これに対してアレルギー体質を持つ人は症状が出る。症状は、下痢、嘔吐、鼻血、腹痛、痙攣など様々である。

アナフィラキシーショックを起こす場合もあり、日本で死亡例も報告されている[1]。また、今までチョコレートを食べても何の症状も出ていなかった人でも、ある日突然にアレルギー症状が出ることもある。

なお、カカオアレルギーとニッケルアレルギーは別のものであり、チョコレートを食べてアレルギーを起こす人が、必ずしもニッケルアレルギーを有するというわけではない。

近年では、カカオの代わりにキャロブイナゴマメ)を用いて作った、一種の代用チョコレートも販売されており、注目されている。

バレンタインデー症候群[編集]

2月14日バレンタインデーの直後に、チョコレートアレルギーを発症して、医師の診察を受けに来る人を「バレンタインデー症候群」と呼ぶことがある[2]

脚注[編集]

  1. ^ アレルギー白書厚生科学研究基礎的検討報告抄録”. リウマチ・アレルギー情報センター. 2012年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月16日閲覧。
  2. ^ 「バレンタイン症候群」とは何?”. 小児クリニックたまなは (2008年3月4日). 2012年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月16日閲覧。PDFファイル]

関連項目[編集]